2012年05月05日

ナナとカオル 08巻まで

【ナナとカオル】 08巻まで  /甘詰 留太

杉村薫と千草奈々は、同級生でお隣さん同士。ナナ、カオルと呼び合う、幼い頃は仲良しのふたりだったが、高校生になってからは疎遠に。
親同士は仲が良く、母子家庭の杉村母は写真家、千草母は警察関係の仕事。
ナナは美しく育ち、高身長でプロポーションも抜群。成績優秀の優等生で友だちも多い、生徒会副会長。
カオルの方は、チビでオタク、キモムラと呼ばれて蔑まれていた。モテない仲間たちと日々エロ話に興じているが、ナナにはずっと好意を持っていた。
ある日、カオルの趣味に呆れ果てた母親が深く考えずに、「それらを」預けた先が、ナナ。ナナが中を開けてみると、本皮のボンテージが出てくる。カオルはSMオタクだったのだ。
好奇心からそれを着てみるナナ。それは自分のために誂えたようにぴったりで。
「カオルは、私を妄想しているのか?」 そう思い当たったナナだが、嫌悪感より興奮する自分に戸惑いを覚える。
うっかり鍵がかかって脱げなくなった衣装を、外してもらいに勇気を出してカオルの部屋に行く。カオルは驚くが、ナナの好奇心も見抜く。
疲れ果てて眠ったナナだが、翌日のテストでずっとスランプだった成績が上がり、「息抜き」できたことを知る。
それからふたりの秘密の「息抜き」が始まっていく。

借りてあった本にあって、なんとなく手にしたのだが……。成人系? と思ったが、ヤングアニマル。
なので、こうして感想にする。
この作品がヒットしていると聞いていて、ちょっと気になっていた。
帯には「エロいよ……」 これが全体のキャッチコピーらしい。

昔なら、まだまだ漫画を読みなれていない頃なら、手にしてちょっと開いても読まなかったと思う。でも、開いただけじゃ、得られるモノが少ないことがわかってきた最近。
そして、まだまだ読み慣れていないんだなと感じるのは(現在、読書量2100冊)、まだまだ作家さんの名前だけじゃ作品の傾向がわからないこと。
何冊乱読したら、全体像が視えてくるのだろう?

ソフトSM作品らしい。
なにより感心したのが、作者がSMを「愛している」こと。全体に愛が広がっているのだ。
それが「面白い!」と思える要因。

話は至ってシンプルで、「息抜きしたくなる」ナナのタイミングを見計らって、カオルがいろいろ仕掛けていく。その繰り返し。
その度にだんだんとハードルが高くなる。
でも、カオルには「ナナを傷つけない」信念があり、自分の趣味よりもナナ優先がある。
ナナにはベースに「安全パイのカオル」があって、安心し切っている部分と、カオルの愛情に甘えている節がある。

SM行為を続けていく中で、自分の中にある欲求に目覚めていくナナの描写が上手い。
こういう行為がかえって、人間の中に潜む素直な欲望をあぶり出すというのが、正直目からウロコだった。ただの変態行為じゃなかったんだなー。
例えばナナを縛り上げるカオルが、ひとつひとつナナの状態を確認しながら進む。それは縄を「創る」作業から儀式的なものがあって、これはひとつの美学なんだと思った。
今まではあまり理解出来ず、ある種の嗜好かと漠然と感じていたのだが、かつて文壇、芸術系の人たちが多くはまっていったのもわかる気がした。
縛る行為が、痛みを分散させて、再び痛みを通して肉体を再確認し、そこに神経を行き届かせて、生きるということを実感していく。また精神的にも、ネガティブなところから、それをポジティブに変換させていく様など、確かに文学に通じていく。

一言で言えば、「面白い」
誰にもおススメできる内容ではないけど、良く出来ている作品。
ただの変態漫画じゃないです、かなり佳作。

たまに学園生活も挟んであってカオルの優しさの描写もあり、メリハリも効いている。
続きも読んでいくと思う。
でも、さすがに自分では体験したいって思わないなー。
                         2009/6/09、6/22UP

《こんなふうにおススメ》
正直、面白かったです。
前だったら、この面白さはわからなかったかもしれない。

3巻/
文化祭。館涼子(たちりょうこ)登場。三人での息抜き。

今回も読み応えあり。人を人たらしめているのは言葉を使うから。それを奪う、口枷は精神と肉体を拘束する。なるほど。
不器用なナナに、けっこう大人で優しいカオル。文化祭の話は好き。エッチな話ばかりじゃなく、こういう描き込みが性格の特徴を浮き彫りにして厚みが出る。
気持ちいいことは正しいって、すごい。
                         2010/5/15、5/18UP
4巻/
露出の多い水着編。
SMショップの橘を助けて、開口器を勧められるナナ。
追試でカオルはナナ先生に教わる。いよいよお尻叩き。

追いついた。3巻は息抜き巻だったんだな(どんな息抜き)。
ナナとカオルのSMがどんどんエスカレートしていく。SMとは信頼。それは理解した。
真面目な完璧主義者ほどはまりやすいと聞いたけど、それもよくよく描けていて納得。
じわじわとプロセスを描くところがエロいんだな。エロさ健在。
                         2010/5/31、6/01UP
5〜7巻/
5巻。スパンキング。大晦日に涼子はカオルの部屋に押しかけ、道具の手入れや準備に余念がないことを知る。ナナとカオルのそれぞれのお互いへの想い。カオルは凉子に頼まれて練習。初詣でばったり。ナナの嫉妬と、矢神先輩の疑惑。
6巻。ナナの嫉妬。座薬騒動。
7巻。全身拘束具。

館涼子がうざくてダメ。そのぶんナナが可愛く見えるのは仕様なのかも。咬ませ犬として秀逸。

SMってセックスの代替行為じゃないんだなー。深い。
実写映画化、アニメ化も。なんかすごい……。
                         2012/2/20、3/19UP

サイドストーリーの「ナナとカオル Black Label」も既刊。

8巻/
肉の塊と化した大好きなナナを踏みたい、カオルの欲望。
連絡が取れないナナを探して、周囲は走り回る。ナナの重圧を知っているカオルは皆に説教してしまい……。その手前、恥ずかしくなったカオルのやる気。少しずつ変化が始まる。
陸上大会。涼子vsナナ。

気づきと成長の著しい巻。
Mとして、日々のプレッシャーが強すぎる、逃避できないからこその一時逃避、その願望の強さ。鎧を脱ぎ捨てることでの自己再確認。
Sには、コンプレックスも切り離せなくて、屈辱を味あわせることで自らの無力さを確認する二重の自己確認。
SM行為から浮かび上がる、それぞれの本心を自己確認していく心理描写が深くて唸った。

カオルの捨て身は男らしいけど、周囲には理解しづらい。
なんか、この作品も創作なんだけど、奇異で好奇な視線の先を超えたリアルがある。
                         2012/5/02、5/05UP

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2012年05月03日

ヘタコイ (完) 全10巻

【ヘタコイ】 全10巻  /中野 純子

駒井静(こまいしずか)は盆栽にぬか漬けが趣味、彼女いない歴20年、一浪して大学に入学した一年生の20歳。あだ名はご隠居。
20歳の記念に一人旅した温泉。貸し切り露天風呂で、泥酔して全裸で倒れている女性を第一発見する。
その時、すべてを晒していたのが、親友で高校の先輩矢治(やじ)と、そのルックスに惹かれて入会してしまったサークル「旅と温泉愛好会」通称、旅泉(たびせん)のマドンナ、篠原流香(るか)だったことを後で知る。
流香と同級生でルームメイトの野島那智、新入生の倉橋リナ、レナ姉妹、静の弟のイケメン高校生勇(ゆう)らを交え、ヘタレな静の恋はいかに。

週刊ヤングジャンプ。恋するヘタレ、ヘタレな恋で、ヘタコイ。

描いている人が女性だし、と、気軽に読みはじめた私が悪うございました。こんなに最初から女性のヌードがバシバシ出てきて、これは成人漫画なのか? と掲載誌を確認し直したほど。こういう作品に出会うと、青年系と成人系の区別があまりわかってなくてドキドキする。
同人誌並みのエロさじゃなければ、青年系漫画の範囲ってこと?(補足/こういうジャンル、お色気系って言うんですね。やっと理解しました)

矢治って最低。こういうヤツいるよね。女の敵。

同居人がいる時には、男を連れ込んじゃいけないのはルームシェアのルール。

しかし、1巻を読了する頃にははまってた。

「観覧車がこんな気まずい乗り物だったとは」に爆笑した。
いっぱいいっぱいのコマじいは可愛いんだけど、ほんとにヘタレ過ぎ。まあ、大学生の初めての恋愛なんてこんなものかも。

流香の設定は、なんだかキモチ的にヤサシイワタシの、弥恵にダブる。

くるみの存在はちょっと嬉しい。
コマじいのこと、流香は潜在的になめてるんじゃないか? なので、ちょっとは焦ればいい、 そんなアクマなこと考えました。ごめんなさい。

4巻、大進展らしいので早く読みたい……。
                         2009/5/22

UP追記>
今、こういうのあるの、ご存知ですか? 検索していて発見。びっくり。
集英社の、ヴォイスコミックステーション「VOMIC」です。ネットで無料で、音声でコミックを試し読みできるというもの。人気声優さんたちが声をあてています。いろんな作品があって、見まくっています。なるほど、これで面白いと思ったら、購入すればいいのか。(まあ、イメージが違っちゃって、かえって購入にいかない場合もあると思うけど)
すごいよね。声優さんたちもアニメ化に向けて、イメージ付けしたいところでもある。
ヘタコイは……さすがに、流香の裸にはモザイクがかかっていて、笑った。そして、コマじいが、下野さんでかなり嬉しかった……。

《こんなふうにおススメ》
コマじいに感情移入しちゃっているので、流香に対して酷い感想だ……。そのくらい、面白かったです。
この主人公、そんなヘタレには見えないんだけど。
                         2009/5/25UP

4巻/
流香と静がキス。流香は素直に嬉しいと思う。
静は、中高時代に片想いしていた島津なぎさと再会。
そこへ流香の想い人だったOBの土屋剛基(たけき)が戻ってくる。そのまま静の家に居候をはじめて。

もうすぐ5巻発売なのに、やっと読めた4巻。
静が急に格好良くみえる。もともと格好良かったんだけどね。
読みやすいし、よく出来てる。かなり感情移入しちゃう。とくに静が土屋が帰国しているのを内緒にするシーン。早く言わないと揉めるぞ、とハラハラした。「おいっ!静〜〜っ!」と、なんどもツッコむが、はたと気づく。そうだよ、これはヘタコイなんだよね、ここしばらく静がヘタレじゃなかったのでうっかりした。ヘタレで良かったんだ。でも苛々する。作者の手中にすっかりはまっている。
                          2009/10/15、10/17UP

5巻/
土屋となぎさが静兄弟の家に転がり込んで同居生活始まる。
土屋は流香に会いに行き…。流香は好きな人が出来たことを言うが、土屋にキスされる。それを静は見てしまい。
なぎさは同棲相手と別れる。そして静となぎさは。なぎさとの出逢いの「カタコイ」も。

男女に友情は成り立つか。成り立つ派なんだけどな。
じれじれじれ。暴れたくなった巻。ご隠居のばか。
短編で、読者のなぎさの信頼を取り戻した感。騙されないぞ、流香ファンとしては(いつなった?)。
新刊に追いついていない。早く読みたい。
                         2010/4/22、4/27UP

6巻/
静と島津なぎさは慰め合いと気づきながらも付き合う。土屋と流香は。
大学は新歓を迎える時期になり。

那智、良い子だなー。こまじい、ヘタレ! と思ってもそれがタイトルだからいいのか。
                         2010/5/20、5/21UP

7巻/
なぎさは偶然にも土屋と同じバイトをすることに。そして事実を知る。
タビセンに新入生。先輩矢治の制裁。新歓旅行。こまじいの自覚。決心。

矢治の存在がやっと認められた巻。
こまじい、ヘタレじゃないじゃん、偉いよ。四角関係バトルになると思ってたもん。
純愛モノだったんだなー。さすがの青年誌。
後書き読んで、作者の潔さに笑った。
                         2010/10/28、2011/1/15UP

8巻/
静と流香のすれ違い。琴乃の試合と恋。
サイドストーリー化して違和感を感じたら、後書きで理由判明。
                         2011/9/05、9/07UP

9巻/
五十嵐くんの恋。勇と勝負。勇も変わる。流香は就活。学祭。温泉ツアーへ。
次巻で最終。タイトルがタイトルなので、実は両想いなのに焦れ焦れどうよ、みたいなツッコミは無用。連載だと辛そう。個人的には悲劇エンド希望。
                         2012/2/01、2/14UP

10巻/
タビセンは学祭打ち上げツアー。熊から逃げた流香は遭難。風邪気味の静は必死に探して意識不明に。やっとの告白は……。
番外編……。流香、旅行代理店に就職決定。付き合って5ヶ月なのに何もなく、しびれを切らして流香が静を温泉旅行に誘う。

特別読み切り「通りの角を曲がるまで」
ハルナと彼氏のてっちゃん。同じ大学の、学部もクラスも同じで、アパートも隣同士の20歳。おおらかで友だちも多くチャラ男でない彼だけど、わずか1年で倦怠期? 振り回されっぱなしで好きなのは自分だけ?

完結。ベタな展開は想定内ですが、良かったのではないでしょうか?
嬉しいはずのおまけの番外編は長すぎ。これはどうしたことかのエロ漫画になっているけど、後書きでいろいろと大人の事情を知る。難しい時代になってきたのですね〜。
楽しめました。
                         2012/5/01、5/03UP

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2012年05月02日

Baby Steps ベイビーステップ 21巻まで

【Baby Steps ベイビーステップ】 21巻まで  /勝木 光

完璧主義の四角四面、ひたすら努力で小学校から9年間オールAの丸尾栄一郎15歳、大杉高校一年生。几帳面にノートを作るのが得意。今までその人生になんの疑問もなかった。
学年一の人気美少女、鷹崎奈津がクラスにノートを借りに来て、栄一郎のものを貸すことになる。
その日帰宅すると母が近所のテニススクールのチラシを持ってきて。そこで練習をしていたのはナツだった。強引にそのまま無料体験に引っ張り出される。ところが栄一郎は小学生にバカにされる中ウォーミングアップで倒れてしまう。帰りがけ、栄一郎はナツに「何をやっている時が楽しいのか」尋ねられて。ナツはプロテニスプレイヤーを目指していた。ナツはその「南テニスクラブ」通称STCのジュニア育成のコースだったのだ。
先輩の江川逞(タクマ)らと出会い、体力作りの運動だったはずが、次第に栄一郎はテニスに魅せられていく。

週刊少年マガジン。表題は「最初の一歩」の意。
夢中になって、一冊読み終えたのに気づかなくて、最後のページになってびっくりした作品。こんなのはじめて。面白い。
しかもそれは序の口だった。6巻から増して面白くなっていく。こんなテニス素人でさえそうなのだ。

超がつくほどド真面目な栄一郎が、自分がやれることを最大限使ってひたすら努力を重ねる。視力は良いけど、やはり粘り強さと努力がなければ上手くなれない。勉強での努力がそのままテニスに役立っていく。
ノートを駆使した頭脳プレーになっていくところは、まるでテニスの「おお振り」。阿部の頭脳と三橋の努力が、栄一郎の中にある。

テニスというスポーツは、「全てのボールを取って」それを「コントロールできれば」理論的には負けない。でも、その先に「理論で埋まらない現実」がある。
栄一郎のすごいところは、壁がどんなに厚くても諦めないのだ、まずやってみる。トライしてとことんやってみて、そこから再検討する。その不器用さが武器になる。見習うところが多い。
だからこそ6巻で栄一郎が池爽次の試合を見ながら、テニスのことだけで生きている姿を良いなぁと思うのに、感動した。そこから面白さが増すのだ。

はじめて展開の流れは基本、栄一郎の成長で、試合も栄一郎のものばかり。他のキャラの話も読みたい。
逞と荒谷のなんて短すぎ。池のプロデビュー戦も。ナツのとかも見たい。読者って、ほんとにワガママですよね。

余談ですが、この作家さん、女性の気がする。なんとなくですが。

大昔にスポーツ漫画読んだ頃と違うな、最近のはほんとに面白くなってきてますね。
                         2010/1/13、1/17UP

《こんなふうにおススメ》
最近注目のスポーツ漫画。惹き込まれます。

10〜12巻/
10巻。アレックスと栄一郎の試合。データだった優先の栄一郎の身体の本能覚醒。プロとしてのアレックスのプライド。帰国。タクマに試合を申し込む栄一郎。
11巻。タクマとの試合で気づくサーブの重要性。猛練習の日々。神奈川県ジュニア選手権大会。まずは一回戦。
12巻。栄一郎と宮川、二回戦。決勝に向けてナツと試合。この巻には番外編も楽しい。

手に汗握る展開に。勝負試合は楽しい。
栄一郎のようなタイプのビジネスマンにほんとなりたいよ。
ちょっと恋もあって楽しかった。あー、最初から読み直したい。
                         2010/9/08、9/08UP

13〜14巻/
ナツとの練習試合で感覚を学ぶ栄一郎。そして荒谷との決勝。14巻番外編は栄一郎と影山が親友になったいきさつ。

ほんとにいろんなことを学べる作品。プロジェクト抱えている時などはなお面白い。この作品も今が絶好調の面白さ。唸る。
                         2010/11/12、2011/2/07UP

15巻/
清水アキの戸惑い。
全日本ジュニア前。栄一郎の決意。プロとなったタクマと試合。
告白。
関東ジュニアテニス大会、第一回戦。いろいろと予定外。そして井出。アクシデントからのスタート。

大勝負のシーンだけじゃなく、練習をしっかり見せてくれるのがこの作品の好きなところ。「おおふり」もそう。
ラブロマンス(進展するのか?)も。ふふ。良かったこと、全部+にできる二人、すごすぎ。こういうのがホントの強さなのかも。こういう人になりたかった。
                         2011/4/14、4/19UP

16巻/
井出との緊張感溢れる試合、続行中。

プレッシャーを味方につけるイメトレの方法がすごい。心理学要素たっぷり。
プレッシャーの重圧を感じながら、少しだけ不安を残し、行動に繋げる。役立ちそう。
                         2011/4/30、5/03UP

17〜19巻/
17巻。vs井出。全日本ジュニアに勝ち残った強豪のシード争い戦、スタート。第四回戦。vs木朔夜。怒りのコントロール。
18巻。準決勝。vs難波江。
19巻。vs難波江。結果は。

井出との試合は面白かった。理性と本能のバランス。
そして木との試合のメンタルは、仕事上の人間関係ストレスに似ている。メンタルは「無気力→怒り→重圧(プレッシャー)→挑戦」とのこと。覚えておきたい。
これは大人が読む作品な気も。
生きて行く上で冷静さって必要。実感。
私がテニスのルールに詳しかったらもっと楽しめるのに。
                         2012/1/29、2/02UP

20巻/
栄一郎は惜しくも4位。ナツは優勝。全日本ジュニアまでは三週間。栄一郎とナツはデート。強化練習。栄一郎は坐禅を組む。三昧の心。インターハイの偵察。鹿梅工業の神田。栄一郎は池と試合。プロへの気持ち。全日本ジュニア大会。

ナツのプロポーションに見とれました、ありがとうございます。なんか50巻くらい行きそうな気がしてきた。こちらも覚悟しよう。
                         2012/2/28、3/01UP

21巻/
全日本ジュニア始まる。緊張で迎えるが、なんとか勝ち進み、二日目に対するのはリスクヘッジの岡田。自分のテニスとは。

テニスに詳しかったらもっと楽しめるんだろうなー。栄一郎のレベルが上がり、テニスは無知の私は追いつけない…面白いのに。頭使わないと強くなれないのはわかる。
栄一郎の強みは、弛まぬ努力と謙虚さ、と思う。
                         2012/5/01、5/02UP

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2012年04月28日

モノノ怪 (完) 全02巻

【モノノ怪】 全02巻  /蜷川 ヤエコ

武家の坂井家。当主の娘、真央が輿入れの日、薬売りが屋敷を通りかかる。真央は財政傾いた坂井家を助けるために、塩野の家に嫁ぐのだ。女中の加世は好奇心旺盛で、薬売りを屋敷に入れる。鼠ばかりがやたら多い屋敷。真央が屋敷を出ようとするとそのまま頓死してしまう。薬売りが疑われるが、次々と怪しいことが起きて……。

ヤングガンガン。

フジテレビ、ノイタミナ枠で放映された「モノノ怪」(2007年7月〜9月)の前作「怪 〜ayakashi〜」(2006年1月〜3月)の中の一作、「化猫」をコミカライズ。

アニメは本当に美しく出来ていて、クリムトの絵を眺めているように幸せだった。あんな風な金使いをアニメで観られるとは思わなかった。
情緒たっぷりで、日本の美しさ満載で、日本人に生まれて良かったとさえ思えた。
この漫画作品も、その情感美しさを生かした素晴らしい絵とデザイン、この作品特有の独特の世界観でとても楽しめる。
アニメから観た方が入り込みやすい。

この作家さんの他の作品も是非読んでみたい。
特筆すべきは、猫の描写。可愛すぎて悶えた。

ブルーレイ欲しい。限定版のDVDは高値がついていて、もはや伝説と化している。
                         2011/8/11、4/28UP

《こんなふうにおススメ》
不可思議な物語をのぞき込みたいかたに。

この作品に触れたのは、まだ生まれたばかりの「ニコニコ動画」で、こんなMAD動画を観たからです。
編集、ホントに素晴らしいですよね。感動しまくりで、実は秋葉原で、ジャパニーズコンテンツに興味いっぱいの頭の固いおじさま方へのプレゼンに使わせてもらいました(すみません、汗)。「○ィズ○ーなんて、メじゃないですな」と、皆さま感心しきり。
もう5年も経つのか〜。しみじみ。



オリジナルニコニコ動画はこちらから →

【コミックセット】


【コミックス】


              こちらは、伝説になっている限定バージョンDVD。
【ブルーレイ】       すごい価格!欲しいけどムリ!
    
タグ:蜷川ヤエコ
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2012年04月26日

コンシェルジュ (完) 全21巻

【コンシェルジュ】 全21巻  /藤栄 道彦(原作/いしぜき ひでゆき)

川口涼子22歳。就職活動が全滅で浪人を覚悟した時、ホテル大手のクインシーグループに滑り込む。就職先は東京の汐留にある「クインシーホテル・トウキョー」。
駆け出しのコンシェルジュになった涼子と、先代オーナーがNYから日本に連れ戻し、考えだすとあちこちにぶつかるチーフコンシェルジュの最上拝(もがみはい)との奮闘記。
そこに支配人の笠井信男や、現オーナー社長の松岡俊一郎らが絡む。
経験値の詰まった“魔法の手帳”と思い遣りでお客様を虜にし、そこからそれぞれが学び次のステージへと上がっていく感動物語。

読み切りで、1話ごとに感動のコンシェルジュの“魔法”がある。
日本ではまだまだ知られにくいコンシェルジュの仕事もとてもよくわかる。
連載が始まった当時はまだ汐留にホテルはなかったから、パークホテルやコンラッドがモデルというわけでもなさそう。
リッツ・カールトンやフォーシーズンズからも引き抜きがあった設定の最上は世界一級レベルの一流のコンシェルジュと言える。
名コンシェルジュの多桃子さんのファンな私はこの作品を読むのがずっと楽しみだった。カラダがいくつもあるのなら、こういう仕事をしてみたいと憧れる。

コンシェルジュとは、サービスの魔法使い。
究極のサービスを提供するコンシェルジュはお客様の要望にはNoとは言わない。そして提供したサービスが、その相手への想い出作りになっていく、それがコンシェルジュの最大の仕事かもしれない。それは相手に対しての愛情の深さとも比例する。
人が感動する場所に居合わせるのは泣けてくる。人との関係をなくして、人は生きられない。それがこの作品のテーマ。
こういう作品がもっとヒットして欲しいと思う。

かつて仕事で関わったホテルが掲載されていた。愛情をもってその仕事をしていたことも憶いだせた。当時、一緒に仕事をしたホテルマンからこの作品を勧められたのだが、漫画を読む習慣を持っていなくて……残念。

作品はできれば等身大の普通のコンシェルジュの姿を描いて欲しい。一時、だんだん大掛かりなあり得なさそうな話になって残念な気持ちがしたが、やがて日常にありそうな話に戻ってほっとした。漫画だからドラマチックに派手にならないといけないのかもしれない、けれど地味でもじんわりくる作品を目指して欲しいと勝手な希望。

ユニフォームの話は現場のコンシェルジュから聞くのに近くて泣けてきた。
頭ごなしのエコロジストを巷ではエゴロジストと呼んだりするけど、思い込みだけの無農薬信者に一糸報いていて、自論を持つならとことん調べなければと思わせる。表面的な知識だけの無知って怖いなあ。

社長の松岡はどんどん人間味が出てきて、こういうオーナーならと思わせるところが良い。
女優の貴梨花はキャラは好きだけど出し過ぎ。話の展開に困った時にうまく立ち回るキャラとして定着しているが、売れっ子ならあんな暇はないはず。マネージャーが一度も出てこないのも不自然。
個人的に小姫の恋を応援したい。涼子の成長には涙。

グロリアの朝霧花織の考え方は私に近くて、もうひとつ考えさせられたこと。
どこまでサービスするか、やって差し上げられるか。信念や領分を越えてまでするのか? お客様に合わせたサービスの質とは? 
ここは今の私のレベルではとても難しい。この答えはまだまだ個人的に考えていきたいと思った。
読めば読む程「おもてなし」の難しさがわかる。そこまで踏み込んでいるのは嬉しいし、この作品に敬意をはらいたい。

ちなみに涼子はコスプレ要員なのが笑える。
以前ならスカート短すぎ!って怒ってたけど、これも漫画に必要な萌え要素なんだろうと今は笑っていられる。少しは成長したのかなぁ(苦笑)。
                         2008/8/24、8/26UP

《こんなふうにおススメ》
仕事をしているすべての人へ。
今後の産業を支えていくのはサービス業と言われて久しいけれど、サービス業についてはっきりヴィジョンを持っている人は少ないと思う。おもてなしの心とは何か、学ぶのに参考になる作品。

13〜16巻/
13巻。クレーマー。ロボットは人を超えられるか。古代エジプトの王様をおもてなし。目利き。
14巻。武闘家の意地。父娘将棋勝負。涼子たちは休暇で北海道旅行。経験とは。
15巻。プロポーズ。珍味三昧。神戸と交換研修。客を楽しませようということ。
16巻。そば打ち。わかる人にわかってもらう仕事。家庭の味。お菓子作り。

新刊まで追いつけていない。
忠犬型のMじゃないとコンシェルジュって勤まらないよね、そう思うようになった。
ここに描かれるのは人。人と人。家族や仲間。そこに感動がある。
少しあざとさが出てきたのは残念。ここはコンシェルジュが口出すところじゃないんじゃない? と、やり過ぎ感も否めないが、そこは漫画ってコトで。
小姫さん、ほんとすごすぎ。
                         2010/7/19、7/20UP

17〜21巻/
17巻。雨月物語。フェアレディZ。誇大広告とサンプル。拡張自我。目利き貧乏。
18巻。漫画家を目指す。ビオトープ。ホテル・サンライズヒル・ニューヨークとの提携。生マグロの競り。涼子はNYで一年間の研修要員に。新しい地での奮闘。
19巻。ホテル・サンライズヒル・ニューヨークで奮闘する涼子。ジェイク・ジョンソン。格差のある国。詐欺師。部下の信頼。
20巻。当たり屋とスタントマン。キャラ弁。婚活パーティー。
21巻。完全なる芸術作品。恩人の真の姿。心理士の企業アドバイザー、九音響也登場。アメリカ大統領のために。最上の娘、優菜は生きていた。

毎回それなりにまとまっていて良く出来た作品と、今更ながらに感心。学ぶこと、多い。読後の自分にも影響を与えてくれる。仕事のヒントももらった、感謝。
よくありがちな、善は正義というテーマでなく、癖のあるキャラたちが悩み惑い、時には嘘さえ吐く。そんなふうに、答えのでないコトを抱える姿が良かった。
ルーティンの生活を愚痴った客に「舞台の役者は何回も同じ演技をしてその都度感動させる」と言った台詞に感動する。人生に価値を見いだせるかは、 見る人の心ひとつ。

「すべてのお客様に同じようにのめり込み、同じ愛情を注ぎ、失敗したら深く後悔し傷つき、なおかつ他の仕事に影響出さない」
理想だけど、痛みは降り積もりそう。そんなキャパがあったらこんなにも悩まない。

なんだか現実にいる人を彷彿させるキャラは、大丈夫なのかドキドキする。
ドロシー気になる。
日本人の作るお弁当の芸術はよくわかる。
NY編は、日本人のきめ細やかさが出る。そしていろんな階層の人々がいるアメリカだからこそのやり方も理解できて興味深い。ディズニーの成功の理由がよくよくわかる。
大統領の孫娘のくだりは、究極のコンシェルジュ像で感動。良い作品だったと思えた。

急に風呂敷を畳んだ感じと、そして続シリーズは原作者が原案になっているので、大人の事情なんだろう。
続シリーズは、九音響也が主役。
                         2012/4/21、4/26UP

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【コミックス】

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2012年04月24日

当て屋の椿 06巻まで

【当て屋の椿】 06巻まで  /川下 寛次

江戸。絵師の鳳仙(ほうせん)は本業の絵では食べていけず春画を描いて生計を立てている。しかし、その仕事を通して女の業を知ってしまい、以来女が苦手。
春画の手本に、売れっ子歌舞伎役者の瑠璃丸と愛人の悦をデッサンしていた日、帰途の悦が惨殺される。
鳳仙はあられもなく泣く悦の父親を見て、失った彼女の耳を取り戻そうと、同じ長屋にいると聞いた何でもさがす当て屋の女を訪ねる。
しれっと屈託がない娘、しかし理屈が好きで頭の切れる椿は男嫌い。そんな椿と鳳仙に、椿の幼馴染みの吉原の巫女と呼ばれる篝(かがり)、女医の竜胆(りんどう)らも協力してのお色気ミステリー。

ヤングアニマル。
書店で平積みになっていたので気になっていた。開いたらお色気系。

絵はキレイで、女の子は可愛いし、絵では嫌われない。ヘタレ男に、活きのいいツンデレ女もお約束。
お色気系ではありながら、話の骨組みはしっかり作ってあって面白いし、読みやすい。設定に反映される考え方には共感できないけど、世界観は面白いと感じる。

最初の話は短編だった作品。まとまって良くできている。
かなりグロいので苦手な人は要注意。

ただ個人的には、萎えることも。
着物で巨乳を見せるのは遊女だ。帯の結び方も。着物の描き方は最低だけど、お色気が先にたつ作品なので仕方ない。まあ、それだけでHPが半分になる。

椿は可愛いけど、品がなさ過ぎ。お転婆を超えている。
それがクリアできれば、かなり好きな作品に入ったと感じるほど、面白いのに。

篝は今でいうAV女優的な萌えなのかな。
「現(うつつ)は面倒くさい」は同意。
いろいろ言ってはいるが、続きが待ち遠しい。
                         2009/9/22

《こんなふうにおススメ》
着物は好きなのでこだわりますけど、それを除けば面白いです。
エログロ、嫌いな人は要注意。

3巻/
男子禁制の尼寺で笹百合が妊娠。椿はまんまと入り込みその秘密を暴く。

この掲載誌でしか扱えない話だと思った。エログロ健在。だから表現出来ることもある。表現出来得る場所の価値を最大限に活かす。そういった立ち位置の理解って大事なんだな。

人ゆえの哀れ。実感する。
「尼寺に潜む怪物」は泣きそうになった。

登場人物の表情がさすが。
メインはみな花の名。
面白さは加速。着物云々も気にならなくなってきた。これからも楽しみ。
                         2010/2/25、3/01UP

4巻/
長屋に鳳仙を訪ねてきた深山(みやま)。糧のために生きるとは。“八方睨みの猫”を描くよう依頼され、養蚕業の家に滞在する。女中の薺(なずな)の姿が消え、椿がやってくる。

エログロスプラッタ、しかも人間の闇と哀しみも描いてえぐい。それらのどれもが苦手なのにこの作品は毎回期待しちゃう。この恐怖は幼い頃に楳図かずおを初めて読んだ時に感じたのと同じモノだ。面白いんだけど、読後感は少し鬱。
ほんと絵上手いなぁ〜。
この作家さんの描く女性はどこか幼さが残って、男性に逆らわなそうな感じ。そこがまた良いんだろうなー。ツボというか。さすがだ。
保食神が蚕の起源神で、鼠の天敵の猫を敬うのは納得。
ラストに泣けた。このまま巻ごとに話が完結で進んでほしい。
                         2010/8/31、9/01UP

5巻/
虎が雨に走る夢。ツキと呪い。神隠しの山。

ちょっと回りくどい描き方は否めないけど、絵も素晴らしいし面白い。うーん、お色気系でなければ、もっといろんな人に薦めたいのに。
                         2012/4/06、UPは6巻と。

6巻/
茜の過去。猫と、死者に殺された小姓。薄衣の女。

「神の棲む山」は今まででもっとも切なかった。たたらの話。手を打って理解したことが多い。「土壌掬い」だったのか。
死の臭いの付きまとうこの神話にはずっと興味がある。出雲から来た金屋子神は、諏訪や東北で知られるけど、たたら場には必ず登場する。編集されてしまってわかりにくい神様でもある。諏訪の上社の御頭祭で75の鹿の頭(今は複製で45頭)を供えるが、これは75柱下った神様と代わりと言われる説があるし、ヤコブと親族75人からイスラエルの親和性を語られることもある。そんなことも滲んでいて面白かった。
私には面白いけど、心情的なものも含めてわかりにくい話ではある。この辺りは漫画では「新・変幻退魔夜行 カルラ舞う!」に詳しい。

だんだんと禅問答みたくなってきた。
一時の欲望が運命を狂わせる。不条理。この作品は「人間とは愚かなのだ」と突きつけてきて苦しい。何をもって幸せというのか、最近そんなことばかり考える。

女医の竜胆の話に頷く、体調不安の私がいる。
ホントに面白いんですよ、もっと読まれて良い。まとめて読まないとわかりにくい。
                         2012/4/10、4/24UP

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2012年04月23日

聖☆おにいさん 07巻まで

【聖(セイント)☆おにいさん】 07巻まで  /中村 光

世紀末を無事に越えられた、ブッダとイエス。
ただ今下界は日本の東京郊外、立川にてアパートをシェアして休暇中。
ふたりの、お上りさん的にはしゃぎまくる、ふんわりした日常をコミカルに描く。

モーニングスーパー増刊。モーニング・ツー。

原宿駅の広告にどデカく、これ、あるんですよ、今。前から気になっていたし、手元に届いたので読む。それにしても……この作者が、この作風で、女性だったなんて。読み終わってから知ってびっくり。

いいよね、神様が休暇出来る程の平和って。それって日本の平和ボケに限定だけどね。ふたりは「相方」とお互いに呼びあう程の仲良し。これじゃ、宗教戦争は起こらない。アラーも入れてあげたいが、偶像がないので難しいのだろう。
ずいぶんロング・バケーションですね。あ、神様時間だからいいのか。

Tシャツの文字は毎回楽しみ。

出来れば、イエス・キリストと仏陀の生涯に詳しい程面白いけど、知らなくても充分笑えるし、もはや入門篇に良いかもしれない。万民にオススメ(布教)。

ヨハネの首を欲しがったのは、サロメ。オペラにも戯曲にもなっている。

爆笑したもの、羅列する。若干ネタバレになるので、読んだ方のみ、お願いします。

手塚治虫の「ブッダ」に号泣するブッダ。
「天界が動くレベルの恐怖」と言い表されたジェットコースター。
「偶像崇拝禁止すれば良かった」等身大“自分”フィギュアな仏像が福引きで当たったブッダ。
ブログのコメントに返事をするイエスに、素性を知らないはずのファンが「神降臨」。
神社の秋祭りに神輿を担ぐブッダとイエス。
神様、仏様も病院行くんだー。
秋葉原で喧嘩するふたりの後ろにバベルの塔(言語から、人間が分裂するきっかけになった場所)。
天然のファンタが湧く奇跡に「私の赤血球はぶどう味ならなんでも良いのか?」と疑問を持つイエス。
大天使が四馬鹿カルテットに見えて可愛すぎるとこ。
アララト山のTシャツ。
「悟りは開いておいたほうが、絶対、就職に有利だと思う!」

これからもずっと応援しています。
                         2009/4/30

《こんな人におススメ》
癒され、お腹から笑える。
布教活動したい。
                         2009/5/01UP

4巻/
スケートとヴァレンタイン。ブッダの誕生日。映画を観に行く。お盆。漫画喫茶でオンラインゲーム。リンゴ狩り。

今までの中でもっとも面白く感じたのは、漫画を読み慣れたせい? もちろん普通の人も楽しめるけど、けっこう漫画読みのための本かも知れない。

ブッダの好きなゲームはDSにほんとにあるんですね。
今回の爆笑。
世界を7日で作れるお父さんがネットできないネタ。
安息日のイエスの台詞。「ネトゲなんて非生産的なことが労働に入ると思うのかい?」
ネトゲの回は笑いっぱなしだった。
                         2009/12/22、12/25UP

5巻/
頼もしすぎるアナンダ。自転車を手に入れる。お正月、そして地元消防団のボランティア。イースター。渋谷編。

仏教クラスタの方々にも人気と最近知った。
相変わらず爆笑できる。少なくとも「ブッダ」だけは読んでおいた方が良い。面白さ8割増しだから。なんでこんなの描けるんだろう。
109ネタにほんとに笑った。
                         2010/5/23、5/24UP

6〜7巻/
6巻。親知らずを患うイエス。カラオケ。あの世ツアー。海水浴。極楽の伝統スポーツ「ショムジョ」。ブッダ、コミックス単行本に。ハロウィン。
7巻。帰省。つくもん。ブッダの同窓会。非実在神仏問題。子どもの日。お中元。台風の日の過ごし方。

イエスとブッダ、二千年越しのバカンスとはいえ、このニートぶりを本気で羨ましいと思う自分に注意。
作者の聖典の読み込みの深さに唸るばかり。大学で教えられるレベルなのでは。
ラファエルさんのあの世ツアーに大爆笑した。諸行無常な「ショムジョ」。鳩サブレー好きな創造主って。鳥山ロードに笑えた自分は、もう知らないジャンルですとは言えない。
こんなに面白くてもこれがアニメや映画化されないのは、宗教ネタという大人の事情なのだろうな。だからなのか、容赦ない奔放さ。
                         2012/2/29、4/23UP
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2012年04月22日

87CLOCKERS 01巻まで

【87CLOCKERS(エイティセブン・クロッカーズ)】 01巻まで  /二ノ宮 知子

特別に夢もない一ノ瀬奏(かなで)は、英孝音楽大学に通う暢気でぼうーっとした音大生。金持ちのお坊ちゃまで生まれたせいか、ヴァイオリンさえ弾いていれば楽しい日々。自ら草食系と自覚し競争は避けて通りたい、音楽コンクールで入賞し音楽で身を立てたい同級生らとは一線を画す。仲間からも相手にされなくなり、就活にも乗り遅れる。
通学途中のアパート前で、真冬に裸足で立つ女性を見かけ……その日から美しい彼女を気にかける。中村ハナが彼氏でもなく貢ぐ男は、高いクロック周波数を競うオーバークロックで頂点に立つ、世界に知られた通称ミケだった。DV疑惑からハナに近づくが、オーバークロックに巻き込まれる奏。何とかハナを今の暮らしから脱却させたい想いが生まれ、頂点に挑む羽目になる。
秋葉原に通ううちに知り合った六本木のキャバ嬢ジュリア、中学生のもっちん……。奏はオーバークロッカーになれるのか。

新創刊した、月刊青年誌「ジャンプ改」。女性も楽しめるがコンセプトの雑誌らしい。
のだめカンタービレ」後の連載作品。

連載を読んで、オーバークロックという「パソコンのF1」と呼ばれる世界があることを知り、ホントに驚いた。奏の、「これにいったい何の意味が」に共感。
昔の、すぐに時計がまわっちゃうパソコンに比べたら、今の普及マシンはそれなりに速くて、普通の使い道ではあまりストレスは無い。ジュリアの店の客の言う通りなのだ。それでもオーバークロックしたら、相応の感動があるのかな。ゲーマーだったらこの世界もっとわかるかも。
インターネット以前のパソコン通信している時代を思い出す。懐かしい。マイパソコンを持つ人が少なくて、みんな親切にしてくれたなぁ。

この一年近く偶然にも、オーバークロックに詳しい人々に会う機会があって、いくつか質問。「女性で、BTO(自作パソコン)もしないのに、珍しいよね」と面白がられた。
聞けば聞くほどマニアックな世界。表向き電気屋さんだけど、実はオーバークロッカーに窒素とか売っているのが仕事のメインとおっしゃる方は、「マザーボードはママレモンで洗っちゃうのが一番だよね」とか怖そうなことニコニコしながら言ってらしたし。なんかディープだった。
漫画って侮れない、世界を広げてくれます。

変な人々が面白おかしい二ノ宮ワールド健在。
今回は巻き込まれ型主人公。読者も同じようにすでに引き込まれている。今後も楽しみ。

ハナの目利きはすごい。「パーツのぱ」で働いた方が良いのに。
空冷、水冷、窒素……熱を持つCPUをいかに冷やすかが肝。新しいハードディスクを購入した私も、この夏の暑さをどう防ぐか悩みどころ。人に当たらないパソコン周りだけ冷やす強力クーラーがあったら良いのに。
BTOはしてみたい。
関係ないけど、この作家さんの手書き文字、味があって大好きです。
                         2012/4/20、4/22UP

《こんな人におススメ》
知らない世界に好奇心のある方に。

【コミックス】

タグ:二ノ宮知子
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2012年04月19日

モテキ (完) 全04巻+01巻

【モテキ】 全04巻+01巻  /久保 ミツロウ

藤本幸世(ゆきよ)29歳。派遣社員。突然のモテ期到来か?
元派遣先の同僚土井亜紀とは音楽の趣味が合う。照明助手の中柴いつかとは旨いモノ好きの友だち。かつては一番好きだった小宮山夏樹。地元の同級生で元ヤンの林田尚子らに囲まれ、幸世は本物の恋愛に辿り着けるのか?

イブニング。ヤングマガジンに掲載された「リンダリンダ」が1巻に収録。これが連載のきっかけになる。ただ今話題の作品。
女性作家。「トッキュー」の作家さんだったんだ。面影はあるけど。こちらは大人の絵になり洗練された感じ。

中表紙は確認しないともったいないほど笑える。
うーむ、話題だけある。ぐるぐるしてる自嘲漫画なんだけど、笑いの入れ方とか、キャラの特化させ方とか上手い、さすがだ。

思い出し恥ずかしさに殺されかけること、あるある。こういう時、みなさんどうしているんですか? 私は布団の中で叫びます。
独りよがりの自己完結、藤本のぐるぐるしちゃってネガティブ思考は「あ〜あ」と思う。そういうのって自分にも多々経験あるから。とくに若い時は仕事であったよなぁー。
それをこんなふうに客観的に見せつけられるのって「うわぁ!」って身体中掻きむしりたくなる。作者さん、上手いなぁ。痛くてしょっぱい自分がそこにいる。
藤本も素直にダメなとこ見せちゃえばいいのに。

それにしても、ちょっと誘うコトなんていくらでもある。こんなに意識されちゃったら、女子としてはたまらない。軽く誘えなくなるよね。

藤本にツッコみたいとこはたくさんあるんだけど、林田が代弁してくれる。良いこと言うなぁ。気持ちよかった。

山形の旅館、最高。美味しいモノに出会って柏手打つっていいな、真似しないけど。
いつかの理屈には爆笑した。
どっかで見たことのあるタイムマシンに笑った。
長崎の佐世保の眼鏡岩、見てみたい。
これ読んでると、やたらラーメン食べたくなる。
SM判断、妙に納得。

後書きはかなり楽しみになっている。
                         2010/1/30

《こんなふうにおススメ》
読んでいると感情移入し過ぎちゃう。体力必要です。
                         2010/1/31UP

3〜4巻/
亜紀のアプローチと、いつかの天然。藤本は決められず。
オム先生との修羅場。藤本は実家に。そして島田に夏樹。藤本幸世の選択は。
3巻短編に「モテキ in school days」藤本の高校時代。

あー。まとめて読めば良かった、これ。そんな面白さ。今からもっとオススメです。
ドラマになるそうですね。

ネームの秀逸さに唸る。ほんとに素晴らしい。ここまで内面落とし込まれているのはなんとも。
とにもかくにも、だ。恋愛というモノに世の中は夢を持ちすぎているのだよ、それをばっさりと斬ってくれる。これはすごいことではなかろうか。ここに恋愛の現実がある。
若い時に是非に読みたかったよ。

そしてヘタレ男子藤本を超えるキャラはいるのだろうか?「ヘタコイ」のこまじいが漢どころかヒーローに見えるぞ。
被害妄想が周囲に与える罪をここまで描いたのはすごいよ。

私は土井亜紀が好き。
ラストも良かった、読めて良かった。
この作家さんの他の作品、めちゃ読みたい。なので読む。
                         2010/5/21、5/23UP

4.5巻/
ガールズサイド。中柴いつかのその後。藤本に失恋して次に進むいつか。
他はインタビューと対談。対談は、江口寿史。映画とドラマ監督の大根仁、藤本役の俳優、森山未來と。設定集も。

久々のモテキ。ドラマ化に映画化、すごい人気でした。
作者が女性だと未だに疑問に思うくらいの漢なお話。面白かった。
とくに江口寿史との対談は読み応えあり。薦められている作品、どれも読んでみたい。
                         2012/1/30、4/19UP

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【コミックス】

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2012年04月18日

銀の匙 Silver Spoon 03巻まで

【銀の匙 Silver Spoon】 03巻まで  /荒川 弘

北海道の大蝦夷農業高校、酪農科学科に入学した八軒勇吾(はちけんゆうご)は、その広大な土地で早々に迷子になる。
札幌の進学校から嫌気がさして、全寮制の農業高校へ。自分の夢を持てず、繊細で人に振り回されがちなハチは、クラスのマドンナで乗馬部の御影アキ、実家は鶏舎経営でハチに数学を教わる常盤恵次、野球部でアキの幼馴染みの駒場一郎、獣医を目指す相川進之介、大喰らいで農場経営の壮大なプランを持つ策士の稲田多摩子らとともに、学園生活を送り成長していく。

週刊少年サンデー。荒川弘が初の週刊連載、しかもサンデーにて。
ほぼ、ノンフィクション。

中勘助の「銀の匙」が、高校生頃からの一番の愛読書なので、まずタイトルに感動。

ケルト言い伝えなんかで知られる言葉だけど。ここでのタイトルは、「食べることに困らないありがたさ」的な意味なのかな。2巻までは言及されず。

荒川作品は、ほんとに大人がかっこいい。尊敬って、口で言うことじゃない気がする。

北海道、スケールアウトし過ぎ。大きさ尺度が壊れてる。
農業高校、体力あり過ぎ。そして半端ない。学校まるごと自給自足可能。「百姓貴族」にあったけど、北海道は自給率200%。
夏休み編は実践農業。

感動しまくるハチは、読者のそのまま。私たちの投影。
「百姓貴族」でも感じたけど、農業って容赦ない。可愛がって名前までつけた仔豚がベーコンになる。そこに私たちの生活が成り立っている。感情移入の危うさ。センチメンタルな感傷は、人間のエゴだと感じる。ここに出てくる人たちの、諦めているのでなく手放している感覚がほんとにすごい。
「夢を持つということは、同時に現実と闘うことになるのを、覚悟すること」
農家さん、漁師さん、関わる人々に感謝いっぱい。ありがたし。

答えはひとつじゃない。ほんとに一番常識と思われていることは、北海道農業の非常識。逆も真。
これも国民の教科書にしたらいいよ。そして10代に一年くらい農業留学義務づけが良いのかも。

工業の方も、ステキな生徒たち。
校長先生、可愛らしすぎ。
牛小屋日記はやっぱり爆笑。
卵かけご飯は魔力ありすぎだよね〜。究極食材でのピザ作りすげー。みんなで作っていくのも楽しい。
是非とも「もやしもん」とコラボしてほしい。空腹時に注意な作品。
                         2012/1/31、3/05UP

《こんなふうにおススメ》
日本国民の必読書。生きる基本に向き合う作品。

おめでとうございます。「マンガ大賞2012」受賞。
                         2012/3/23

なんと、3巻の限定版は、「燕三条製の銀のスプーン」つきですよ!!
ほしい! ここの銀製グラスでビールを飲めば泡立ちも味も違うというし、iPodの鏡面磨きもここ。世界に知られる燕三条。宮内庁御用達のスプーンを作るとこ、ですよ。
とはいえ、薄めの銀メッキだろうけど、良いんです、気分です。
そして、なんといっても、牛マーク付きだそうです。正直、ポチッとしてしまいました。
 ↓                       2012/4/13UP


買ってしまいました、こんな感じ。嬉しい。かなりしっかりしてて素晴らしい出来です。磨きやすそう。
想像より大きかったです。裏には蝦夷ノーの印。愛用します。
   saji.jpg

3巻/
多摩子の農場で牛の出産に立ち会った八軒。
兄の慎吾が御影農場にやってくる。慎吾は東大を辞めて放浪中。
八軒は搾乳中、パイプを繋ぎ忘れて牛乳をダメにしてしまう。バイト料は貰えないと落ち込むが。
新学期。お祭りバトル。いよいよ豚丼は食肉に。八軒の決心。

「賢いヤツは自分の成長のために金を遣う。金の遣い方で男の価値はわかる」というおばあちゃんに唸る。
生前のヴェルサーチのお金遣いに、マドンナがコメントを寄せていた記事を読んだことがある。同じコトを言っていて、お金って稼ぐより、遣う方が難しいんだと知った。究極。

「価値観の凝り固まった群れに異物が入ると、群れは進化する」その通りだ。
と畜場の話までちゃんとやるところがすごい。甘くない。その上に私たちの生活が成り立っている。   
                         2012/4/18、UPも

【コミックス】

タグ:荒川弘
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2012年04月17日

超訳百人一首 うた恋い。 01巻まで

【超訳百人一首 うた恋い。】 01巻まで  /杉田 圭

文暦二年。嵯峨野、小倉山。
宇都宮頼綱が、親戚の藤原定家に、小倉山荘の襖を飾る色紙形を依頼する。ひとり一首、百人一首。
31音にこめられた千年に渡る想い。その百人一首の恋物語を、ひとつずつ丁寧に読み解き、楽しく美しく切なく解き明かした秀作。
第1巻の超訳、爆笑できます。

メディアファクトリー、描き下ろし。
この夏にアニメ化決定。月刊コミックジーンで、スピンオフのパロディ4コマ「うた変。」の連載も始まる。

まずは、一言。素晴らしい!

ニコニコ動画で活躍の絵師「cdm」として、歴史系MAD動画制作で人気を博した作者のデビュー作。ファン待望のプロデビュー。
ニコ動がきっかけでのデビューなんて、そういう時代なんだなーと感無量。そんな背景も最初は知らないで、手に取って、「とっても面白いよ、歴史もわかる」と友人に勧めた。ほんとに面白かったのだ。

完成度が高い。内容も深い。絵も美しい。実力派の作家さん。
友人に「歴史詳しいでしょ? 『竹取物語』が語られた背景を教えて」と、尋ねられ、藤原家の興亡を6時間かけて話したのだった。そして一緒に渡したのがこれ。

藤原定家が小倉百人一首を編纂したところから物語は始まり、百人一首それぞれの歌が作られた背景と和歌の意味、主に恋物語が綴られる。
頼綱の「たかが身内の依頼で、内輪向けのアンソロジー」に爆笑した。そうだよねー、そうなんだよね〜。
そういう歴史的世界観をとっても大切にしながら、でも高みに上げすぎないで愛でている、そんな杉田さん自身を愛おしく感じてしまう。
みんな、これ、読んだ方が良いですよ。読みやすくてわかりやすいです。

デビュー作と思えない、解釈も(そうともとれるよねー、も含めて)、コンテもプロットも、あまりにも達者で、一気にファン。
優秀で策略家の多い藤原氏族の中でも、生粋の文化人で風雅な人と後世でも評判の定家が、この作品では可愛すぎるのだ。
事始の最初の運びには正直泣けた。そして笑える、楽しい。
ちはやふる」ファンにもお勧めしたい。競技カルタで知っている和歌が、どんな意味を持っているのか、一緒に楽しめます。意味がわかると、もっと感慨に耽れます。第1巻の最初の一首が、在原業平朝臣の「ちはやぶる〜」です。この作品、かなちゃんの座右の銘になっているかもしれない。

今の子どもたちって羨ましい。こんなのあったら、もっと昔も勉強してたよ。
読後はほっこり優しい気持ちになれる、人を愛したくなる。超オススメ。
まだまだ続巻出ています。
                         2011/8/10、2012/4/17UP

《こんなふうにおススメ》
気楽に読んで。こういう作品が、文化や学問の敷居を低くしてくれ、楽しませてくれると感じる。期待。

【コミックス】


【DVD特装版】


うた変。 ↓

タグ:杉田圭
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2012年04月13日

乙嫁語り 03巻まで

【乙嫁語り】 03巻まで  /森 薫

19世紀、中央アジア。カスピ海周辺の地方都市。
山を越えて遠くの村から嫁いできたのは、8歳年上の娘だった。アミル・ハルガル20歳。花婿はカルルク・エイホン12歳。
シルクロードの遊牧民と定住民が織りなす物語。

隔月刊の「Fellows!」にて連載。
とにかく絵が見事。素晴らしすぎる。正直、感動して泣きそうになった。
細工や装飾の見事さといったら! このテンションでずっと描かれるのですか? と心配になってしまうくらい。
良い仕事だなー。読んでいる人に頑張ろうって気持ちまで起こさせる。作品に作家さんの愛情が、随所に滲みだしてきて、幸せになる。
すっかり絵は洗練されてきていて、これを観ていると「エマ」では極力初巻からのイメージを崩さないよう努力されていたとわかる。

実は先月に発売になった後、盛り上がりも一段落していたし、ゆっくりUPする予定だったのだ、しかしこれをみてしまったからには! →「コミックナタリー 森薫特集」 観て〜〜!
動画で、絵を描かれている作業が観られるんですよ!! 絵心のない私ですら、大興奮。
すぐに感想UPしたくなってしまったのだ。(基本的に何をUPするかは半月前には決めているので番狂わせだけど嬉しい)

話の素晴らしさはもう安心して読んでいられるので楽しくて仕方ない。
アミルは可愛らしいし、カルルクは末頼もしい。まだまだ幼いカルルクだけどしっかり妻を守っていこうとしているし、カルルクが風邪をひいただけで狼狽えるアミルも可愛らしいのだ。
良い夫婦になっていくんだろうなと微笑ましい。
カルルクはどんな男に成長するんだろう。ショタ嫌いなのに、うーん、とても嬉しいのがここにいます。

次巻が出るのはまだまだ先の様子。
楽しみに待ちたい。
                         2009/11/23

《こんなふうにおススメ》
これがどんな作品に育つのか、正座して期待。
次巻まで一年か……。

2巻/
アミル、友だちができる。パミルはしっかりもので、婚期を逃しがち。
アミルの実家から、アミルを連れ戻そうと伯父たちがやってくる。町総出でアミルを守る。そしてカルルクなりの男らしさも。そしてアミルの心の変化。
布支度。イギリス人の居候、スミスの旅が始まる。

絵の素晴らしさは言うまでもなし。
なごなごしていた話がダイナミックにもなってきた。アミル実家の横暴さに、町の人たちが立ち上がる連帯は頼もしい。
嫁心がつくって言葉があるのか調べちゃった。ちなみになさそう。意味はなんとなくわかる。里心の反対語。

布支度は読み応えあり。もう異世界に飛ばされる。感化されやすいから刺繍したくなる。
スミスは、参与観察法で研究。次巻からはスミスの話とのこと。
                         2010/6/16、UPも

3巻/スミスの旅。
待ち合わせ場所に案内人がおらず、探している間に馬と荷物を盗まれる。同じ場所で盗難に遭ったタラスのパオに世話になる。老いた義母と暮らすタラスは、兄弟5人に嫁いだ女だった。スミスはタラスの義母に、タラスを貰ってくれるよう頼まれる。断り切れず、こっそり旅に出るのだが、スパイ嫌疑で捕らわれたりするうちに決心。しかし事態は二転三転。スミスはアリとアンカラに向かう。「パリヤさんはお年頃」も収録。

秀逸さに心が解ける。文化の違いでの考え方が表現されている巻。スミスさんの存在、大きい。私たちの現代的な感覚からの違和感をそのまま肩代わりしてくれ、理解が深まる。
表紙絵に驚く。100年前の「南部菱刺し前かけ」(青森南部の昔のエプロンですね)の刺し子刺繍の衣装にそっくりで、思わず展覧会で声を上げてしまった。文様の流れを追うだけでも、民族や文化に触れるなぁ。楽しい。いつかそんな研究したい。
買い食い、めちゃ楽しそう。食べ物美味しそうな作品は大好き。
                         2012/3/11、4/13UP


タグ:森薫
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2012年04月11日

ぬらりひょんの孫 21巻まで

【ぬらりひょんの孫】 21巻まで  /椎橋 寛

関東平野にある浮世絵町。妖怪が集う奴良(ぬら)一家は、妖怪総本山として奴良組72団体、構成妖怪一万匹の大所帯だった。
妖怪の総大将、そして魑魅魍魎の主である“ぬらりひょん”を祖父に持つ奴良リクオは、その一家の三代目を望んでいた。それまでリクオは妖怪は「カッコいい」と思っていたが、小学校で「妖怪は人間に迷惑をかけ嫌われる存在」と知ってからは悩む。クラスメイトの家長カナ(いえなが)に「それなら、彼らの上に立てる立派な人になればいい」と言われるのだが。
その帰りの、カナたちが乗ったバスが事故に遭う。リクオはいじけていて乗らなかったのだ。「妖怪は人間に畏れられる存在」として反対する木魚達磨を押切って、リクオは人間を辞めると宣言、変化する。そして妖怪を引き連れて、カナたちを助けに行く。
しかしリクオのその血は1/4のクォーター。人間に近かったのだ。一日の1/4しか妖怪の姿になれないリクオ。4年経って、中学生になってもまだ三代目は襲名出来ずにいた……。リクオの変化はあれ以来起こらず。
リクオを守るため、クラスメイトに化けた妖怪たち。及川氷麗(つらら)として通う雪女ら。陰陽師一家の花開院ゆら(けいかいん)も転校してくる。

週刊少年ジャンプ。
巻数はいっているのに、手元に一冊しかなかった。残念。
絵が何とも魅力的。ぞくぞくした。

ここでいう「畏れ」は、「特別な存在として畏れ敬われる」に近い意味合い。「畏」とは、「鬼」が「ト(ムチ)」を持つという象形文字らしい。こういう設定はわくわくする。
覚醒したリクオ、カッコ良すぎ。
カラス天狗、めちゃ好き、かわいい。
妖怪一家をヤクザの仕組みと同じような設定にしたのがわかりやすくて面白い。
早く次も読みたい。
                         2009/6/28、6/30UP

《こんなふうにおススメ》
一冊しか読んでないのに、偉そうに言えないが、楽しい。
                         2009/6/30
20巻時点。ジャンプ史上に残る作品になっていると思う。
                         2012/3/17

2巻/
カナとゆらが窮鼠に捕らわれ、覚醒したリクオが助けに行く。
GWに妖怪修行に出た清十字怪奇探偵団。場所は清継の別荘のある捩眼山(ねじれめやま)。そこは牛鬼組の山だった。

ツッコミたいところはあるのだけど、いやはや面白い。バトルも臨場感がある。
妖怪の特性よく調べているなぁ。早く巻数、追いつくことに決めた。
                         2009/9/28、10/03UP

3〜8巻/
3巻。牛鬼の本心と過去。鏡の妖怪に襲われるカナ、そして誕生日。奴良組本拠地浮世絵町の危機。リクオは組を引き継ぐ決心を詩、若頭襲名。四国の妖怪が奴良組を潰そうとする。
4巻。四国八十八鬼夜行、隠神刑部(いぬがみぎょうぶ)玉章(たまずき)が奴良組に挑む。犬神。
5巻から6巻。四国との決着。妖怪脳に依頼のあった邪魅退治。
7巻から8巻。花開院ゆらの兄たちが奴良町に殴り込み。ゆらは京都に。祢々切丸の過去。リクオの祖父と珱姫(ようひめ)の出会いとなれそめ。羽衣狐の復活。リクオは修行のため遠野へ。

やっとまとめて読めた。感想もまとめて。
妖怪モノとしても調べこんでいるし好きな作品。禹歩が出てきたのにはちょっと驚く。
構成の妙で台詞を読ませるシーンがあって、これ失敗しやすいのに上手かった。
最新刊の8巻はロマンス。面白かった! ぬらりひょんのじいちゃん、若い姿がとにかく格好良くて惚れる。
納豆が目玉オヤジみたいで鬼太郎が読みたくなってきた。
リクオはたぶん自分を好きと言い切るカナには違和感、デリカシーのある女子はこんな言い方はしない。いくら中学生であってもだ。
コーラに薄荷飴入れてる子ども、いると思う。私が小学生なら間違いなくやる。
                         2009/12/07、12/12UP

9巻/
遠野修行編。かまいたちのイタクがリクオの指導係に。畏を武器にする訓練が始まる。
羽衣狐京都侵攻計画。花開院陰陽師と羽衣狐擁する妖怪との闘い。リクオは遠野の仲間を引き連れていざ京都へ。

柳田好きなので新章は楽しい。宝船、カワイ楽しい。
今年アニメ放映決定。なんかジャンプらしくなってきちゃったなー。微妙にちょっとだけ残念。
ツッコミどころは満載だけど楽しさと面白さが勝る。でもひとつだけ。九尾は「NARUTO」と被らないの?
                         2010/2/06、2/09UP

10巻/
花開院陰陽師、ゆらの義兄たち、秋房と竜二の戦い。秋房は羽衣狐に操られていた。ゆらは秘術破軍を召還、十三代目が現れる。陰陽師は一旦退き、羽衣狐は最後の結界を落とすのか?
リクオは戦略要塞「宝船」で京都に向かう。船中で奴良組と遠野、激突。京の門番、白蔵主(はくぞうず)とリクオの対決。宝船、京都に不時着。

物語は違うんだけど別な意味で進行はリボーンぽくなってきたなー。ジャンプらしいといったらそうなんだけど、ちょっとなー。話は面白いんですけど。
リクオ格好良くなったなぁ。
                         2010/3/31、4/07UP

11巻/
宝船、鴨川に突っ込む。リクオたち京都に。白蔵主に伏目稲荷に向かえと言われ。
天邪鬼の淡島vs京妖怪二十七面千手百足。リクオは十三代秀元、ゆらと合流。そして土蜘蛛。

淡島の名が面白いなと思っていたら、そんなオチか。でもなんで遠野? と、疑問はあるけど。
4コマ楽しい。
                         2010/7/04、7/05UP

12〜14巻/
12巻。土蜘蛛に氷麗を人質にされる。牛鬼との修行。百鬼夜行の真の強さとは。羽衣狐は鵺を産む準備を始める。首無と京妖怪茨木童子。首無と毛倡妓の過去。

13巻。奴良組と花開院が組んで。しょうけらと青田坊。鞍馬の天狗たちに襲われるリクオ。鏖地蔵(みなごろしじぞう)の思惑。リクオは父、鯉伴(りはん)の業である鬼纏(まとい)を身につける。土蜘蛛の千年ぶりの本気。

14巻。羽衣狐と会うぬらりひょん。リクオは百鬼夜行で弐條城へ。羽衣狐が産む鵺とは……。羽衣狐と安倍晴明の真意。羅城門の鬼童丸。

危機に入ると修行のパターンはジャンプって感じ。他にないのかな。受け入れることで強さを得るのは、今の「BLEACH」と同じ展開。ここまで重なっていいの?
でも、バトルの間に奴良組のそれぞれの過去が語られ、百鬼夜行に入るまでの理由が出てくるのは面白い。

しょうけらって、三尸のことなんだー、興味深い。道教の話をキリスト教に置き換えてるのはめちゃくちゃだけど、それを含めて楽しめた。
夏に遠野に行ったので、遠野妖怪は嬉しく感じる。
蘆屋道満と安倍晴明の立ち位置が、通説とひっくり返っているのも面白い。
鯉伴もカッコ良すぎ。これでぬらりひょん三代お目見え。ジャンプらしくなってきたなぁ。
                         2011/2/17、2/27UP

15〜20巻/
15巻。黒田坊を鬼纏(まと)うリクオ。vs鬼童丸。羽衣狐、鵺を産む。vs羽衣狐。番外編の浮世絵中奇譚も。
16巻。晴明(鵺)誕生。山ン本五郎左衛門とは。奴良組、全面抗争に向けて、リクオが三代目襲名。晴明が地獄から戻るまでの準備に入る。つらら組。正月。切裂とおりゃんせ。
17巻。中学生リクオ編。切裂とおりゃんせが続き、人喰い村。地下鉄の少女。百物語組。
18巻。江戸時代。遊び人と名高い鯉伴編。山ン本五郎左衛門の生み出す妖怪たち。
19巻。妖怪と化した山ン本。山ン本の身体から生まれた百物語組。鯉伴と黒田坊の杯。件が産まれる。件の予言はリクオの殺害。人間の憎悪がリクオを襲う。都内で命をかけた鬼ごっこ、奴良組vs百物語組。
20巻。前巻から続く。リクオの正体を知る同級生たち。リクオの変化。渋谷は地獄絵図に。

久しぶりのまとめ読みは途中で止められなかった。充実感たっぷり。クライマックスに向かってる。
今後残っていく作品になったんだなぁと感無量。そういう意味では漫画読み新参の私は、こんなリアルな伴走をしたことがなかったのだ。
勢いづいている巻が続く。絵、ほんと見応えがあるし。お話も。シリアスとコメディのメリハリも楽しい。
箸休めのお話も楽しかった。日本の妖怪は生活に密着しすぎて面白い。そしてこれらの話も実は今後の伏線なのも上手くて唸る。怪談や都市伝説の出来方って納得できるものがある。
最初はツッコミどころ多かったけど、今は感心するほど調べてあると思う。小ネタもピリリ。わかる人にはわかるような。

鯉伴はそーとー強い半妖だったんだな。鯉伴編を読みながら、木綿着物が欲しくなって困った。
いよいよリクオの正念場が始まる。面白すぎるよ。
カナはいつヒロインになれるのか、ずっと待ち遠しかった。清継団の頼もしさ。
                         2012/3/10、3/17UP

21巻/
百物語組の面の皮、玉三郎の目的はリクオの母、若菜。圓潮は妖怪青行燈を語る。清継たちの後方支援。安倍晴明の子孫、御門院家(ごかどいん)。

奴良組vs百物語組編は一区切り。少年漫画らしい印象で終わった。
                         2012/4/07、4/11UP

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2012年04月09日

ノノノノ (完) 全13巻

【ノノノノ】 全13巻  /岡本 倫

野々宮悠太の名前で、高校に性別を偽り入学、ハイジャンプでオリンピックを目指す。その正体は、野々宮ノノ。女子はジャンパーの選手にはなれない。双子の兄の名前で、北海道から長野に越してきたのだった。
長野のウィンタースポーツの盛んなこの高校には、同級生に同じジャンパーの全国大会日本一の天津暁、フィギュアでメダリストの興梠(こうろぎ)みかげもいた。
彼らにスポーツ雑誌の編集者の与田らが絡み、オリンピックを目指す。

やばい、久々にキタ。最初の3ページで鳥肌が立つというヤツです。きっと面白い、その予感。与田みたいなことを言うけど。そう感じて、裏切られなかった。

絵がたまに怖い。
野々宮の性格がイマイチ確定しきれていないのだけど、そんなことも忘れるくらい面白い。
スキー競技は面白いし、それ以外のエピソードも楽しい。

コウロギ、いいヤツだなー。可愛い。
獅子舞のところは、ちょっとうるっときた。
コウロギの試合も描いて欲しい。
この高校の女子の制服、どんなコスプレだと思った。
そらさんも優しい。

コマにもう少し溜めがあると良いのに。特にクライマックスのところで、2カットくらい余分に描かれていると、もっとドラマティックになる。
それって編集者の力量? でも、それを上回るくらい、今後の展開が楽しみ。

連載、気になる。今でさえ、連載追っているのが増えているのに、これ以上はもう怖い。でもね、やっちゃいましたよ。最新まで読んじゃいました。連載。だって、野々宮の怪我、気になっちゃったんだもん。
ネタバレだけど、6巻は暗いぞ。でも、現在進行中の7巻の半ばまで読めて良かった。そのあたりの流れは秀逸。
                         2009/3/30

《こんなふうにおススメ》
スポーツ競技の闇の部分も描かれていて、かえって好感が持てる。
これからどんな展開になるんだろう。とっても楽しみ。

6巻/
ノノ、まさかの大転倒で救急車で運ばれる。このままだと悠太の正体がノノだとバレてしまうと焦った岸谷。気絶したままのノノ。
父、由良悠介とノノが抱えてきた壮絶な過去の回想篇。怪我の後遺症を抱えながら、金メダルを目指して飛んだ父。大失敗のジャンプで、日本全国からの非難が集中する。その父は悠太を通して世間に復讐しようと考える。しかし、才能は妹のノノに出て……。由良一家が崩壊していく様を描く。

連載を追っているので、この巻は辛すぎて読み直しには時間がかかった。不幸な一家をじっくりと描いた、とにかく辛い一冊。
でも、なぜノノが悠太の名を語るようになったか、男になってジャンパーとして生きていくのか、それが語られるとても大事な巻でもある。
実際に、こんな話はあるのだと思う。
モーグルの上村愛子選手が、高校生の美少女で持ち上げられた後、金メダルの里谷選手の陰に隠れるようになって、非常に辛い時期を送ったことをインタビューで読んだことがある。決して失敗したわけではないのに、それだけ精神的ダメージを受けるのだ。
甲子園の選手も、自責の念だけでなく、周囲の扱いで引っ越しを余儀なくされることも聞く。
自分で努力しないで、周囲に期待しているだけな人ほど、そういう仕打ちをするよね……。
読み応えのある作品で、これからも期待。
                         2009/6/10、6/27UP

7巻/
ノノは退院。天津と岸谷は決定、残るは一席のインターハイの座。皇帝とノノが争う。
“ノリコ”はルックスの怖さを指摘、イメチェンした皇帝。皇帝には皇帝の事情があって。いよいよインハイ。長野予選。

ずっと憎まれ役だった皇帝が一気にいい人になる巻。表紙も皇帝。
だいたいノノは自分の立場をわかっていなさすぎ。ノリコになる時間があったら自分のこと考えろって言いたい。別に女の子の姿観たいわけじゃない。
なんかパターン化しちゃってて、せっかく面白いのに残念。
                         2009/8/22、8/29UP

8巻/
ノノはジャンプを恐怖に感じ、皇帝との勝負に差が開く。天津の応援に耳を傾けるが、兄の亡霊もそばに出て。でも兄が語ってくれたのは。
天津の駆け引き。精神戦。皇帝とノノ、どちらがインターハイの切符を手にするのか。
天津は全日本ジュニアに招聘される。

恐怖を克服するノノ。自分の立ち位置を再確認する。
天津、凄すぎ。もうこの発想はプロレベル。これで一気に皇帝との勝負が面白くなる。
ところで、スポ根だけじゃなくエロいところも入れるのはニーズに合わせてだろうけど、女子読者はキモいと思いがちの方向。男子の妄想全開なんだよなー。爽やかエッチな感じに転換希望。岸谷、合掌。
                         2009/11/25、11/28UP

9巻/
ノノの奥信高校のライバル校のひとつ、北海道の雪野高校に現時点では最強と呼ばれる高校生の赫(てらし)が海外から戻ってくる。
ノノは誕生日の晩に、極悪非道な火野に脅されてレイプされそうになる。助けにきた岸谷は火野に刺されて。
ノノへの嫉妬が募る普通科の生徒にリンチされそうになったノノを助けたクラスメイトの佐藤健。

由維の「私には?」に笑った。久々にこの作品で笑った。
ノノに「ばか?」と聞きたい。
普通のスポーツ漫画にしてもらえないかな。もう読むの挫折しそう。ノノのヌードもエロいシーンももういいよ。表紙に騙されて買いそうな人がいて気の毒。
                         2010/1/21、1/23UP

10巻/
新潟、守門高(すもんこう)。コーチの元オリンピック選手の下里の下で不正な試合。ベテラン槇野慎二は?
岩手からは、遠野実業の伊東賢一。秋田の月山商業の禰宜田に鷲坂。北海道雪野高校、赫、真岡。インハイに向けてライバル手揃う。
開幕。
天津は世界に飛び立ち、コンチネンタルカップで優勝。

少しは面白さが戻ってきているんだけど、もうノルマのように惰性で読んでいる自分がいる。サービスシーンも嬉しくない…。
スポーツというより、TSもの好きな人に。
ツッコミどころ満載だけど、まあいいや…。岸谷フラグが気になる。
                         2010/4/25、4/29UP

11〜13巻/
11巻。インターハイ。悪天候の中、ジャンプすることになったノノ。しかし買収された審判は他の選手も不利にしていく。不正と実力。
12巻。一位の棄権。尻屋と赫。ノノの会心のジャンプ。岸谷の怪我。
13巻。死を覚悟した岸谷。ノノは日本代表のひとりに。

各登場人物のトラウマもテーマになっているのか、そちらをメインに描いているのだけど、作家さんのキャラの心情の掘り下げがわりと表面的で予測できちゃうので、読者が感情移入できるほど伝わってこない。キャラみんなが根本の性質に個性なく、同じ思考の回路なんだもん。金太郎飴みたいな。

気持ち悪さと不愉快なシーンが、あえてスポーツをテーマにした作品に描かれるから辛い。
まあ、でも、いつから「スポーツ=爽やか」になったんですかね、その内なる思い込みにも疑問はあるけど、そんなシーンに合うテーマで描いていただけると嬉しいです。

こんなにスタートと読後のイメージが変わった作品は稀。
特に、キャラたちが楽しそうにジャンプスキーしていないところが残念。プロじゃないんだから、高校生なんだから「好きだからやる」って気持ちを大事にして欲しい。12巻で、 ジャンプが好きと自覚したノノがいて少し救われた。
パスポートの性別とかツッコミどころは多いけども気づかなかったことにする。
                         2012/3/31、4/09UP

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2012年04月06日

もやしもん 11巻まで

【もやしもん】 11巻まで  /石川 雅之

種麹(たねこうじ)屋の次男で跡を継ぐ予定の沢木惣右衛門直保(さわき・そうえもん・ただやす)は、ウィルスや細菌などの、いわゆる「菌」が肉眼で見える特殊体質。
幼馴染みで親友、酒蔵元の一人息子の結城蛍(けい)とともに東京の農大に入学。東京に出たかったが、農大でなければ進学を許されなかったのだ。
祖父の伝言で樹慶蔵教授に会うが、なかなかの変人で……。院生の長谷川遥、ゼミ生の武藤葵らとも出会い、二年で酒を密造していた美里薫、川浜拓馬、新入生の及川葉月が樹の元に集まる。その菌が見える才能が活かされていく。……? 活かされていないという評判も。

種麹は「もやし」とも呼ばれるそう。もやしもんは、種麹屋ということか。

単行本の紙は古紙100%。
そしてインクは大豆インクを使用といった地球に優しい漫画。

のだめカンタービレ」を読んでいて知った漫画。のだめのカレーに菌が蔓延してたのだ。
『のだめ』だけでなくあちこちに出張している。それがスタイルの漫画ってなんか新しいのかも?(笑)。遊んでいるよなー。縛りを超えて、これって楽しい。
ちなみにアニメでは、視聴率は「のだめ」を抜いている。(UP時の記録。その後、またのだめ2期が追い抜きました)

デフォルメされた菌たちがめちゃくちゃかわいい。正直こんなに面白いとは思わなかった。かもされた。
農大のあれこれも面白いし、菌の世界もすごい。かなり勉強になる。
酵素ジュースとか酵母などを作ってたけど、あまり仕組みを理解してなかったかもしれない。興味を駆り立てられる。

まったり進んで、行き当たりばったりのように見えるが、伏線が細かく貼られていて構成が上手い。
読者に負担をかけずに世界観に誘ってくれる。さすが。

樹教授の語りだしたら止まらないのも最高。
キャラのゆるい感じもいい。
ナウシカのコスプレ、大爆笑だった。
宏岡亜矢のプライドの話は良かった。
樹教授みたいな人がそばにいたら大変そう(苦笑)。どれだけ臭い発酵食品と出逢えるんだろう? それって好奇心が満たされるけど、究極の選択でもある。
川浜のジュゴンにはやられたなぁー。キモ可愛すぎる。
結城蛍も謎。なんでこうなんか謎。それが楽しい。蛍の、店のぶっ壊し方は、小布施のセーラさんを彷彿させた。彼女もハンマーで酒蔵ぶっ壊したもんな。
これからもこの作品が楽しみ。
                         2008/1/02

6巻/
親の勝手な意思で結婚させられるためにパリに拉致された長谷川遥を追って、沢木、美里、川浜がパリに乗り込む。それにまつわるワインの話。

菌たちが集まって「ワインこえーよ」(笑)。同感。知れば知る程難しいよ、ワイン。
目玉オヤジオリゼ、ストラップでほしい! こういうデフォルメ最高。
うっわぁー、沢木と蛍……可能性は考えていたけど、まさか期待通りだったとは……。この関係、早く続きが読みたい。
                         2008/9/07

《こんなふうにおススメ》
周囲でも話題になります。「面白いよねー」と。
新感覚コミックだと思う。とってもおススメ。
                         2008/9/07

7巻/
日本に戻ってきて、醤油と味噌造りを始める樹ゼミとその同好会(?)メンバー。
沖縄から金城おじいと孫娘も来て。
蛍が日吉酒店を改装。

うっかり連載を追い出しちゃって、単行本は焼き直しだからテンション上がらないかも……と考えてた私が悪うございました。柱言葉のツッコミ最高。やっぱ面白いー。

樹教授がみなを固まらせた時、シルエットになって、沢木の肩のオリゼーも固まってたのに笑った。
醤油も味噌も深いなあ。日本人で良かった。
蛍が消えてしまった理由は、“通路”を通って近道したからなんだな。蛍、次巻も期待。
ブフ・ブルギニョン食べたい。作り方は割と難しくなさそう。だからこそ、コツがいるのかもしれない。
                         2008/12/31

UP追記>
2008年の最後を飾るのを何にしようか悩みました。
コミックにかもされた一年ということで、やはりここはこの作品で。
また来年もよろしくお願いいたします。
                         2008/12/31UP

8巻/
待っていました! のビール編。
武藤葵がかのうファームの加納はなに挑む。
「ビールとは何か?」を探求していくうち、武藤は大事なことに気づく。

ちょうどビールを勉強し出して、フェスとかブルワリーにも見学に行っちゃってて、だからこの時の連載は教科書のようでしたよ。
これに関して冷静にいられない自分がいる。
酵母がぽこぽこいって、ビールが育つ感じはまさに「愛すべき」なのだ。

樹教授のおっしゃるとおり、「選択に幅があるのは、実に豊かだ」
武藤は漢だな。さすがはミス農大だ。

オクトーバーフェストのシーンは泣けた、号泣した。
連載時、私のビールの師匠、ビアテイスターに電話して泣くほどだった。
知っているブルワリー、まだまだ小さくて出荷量もままならないけど、頑張って美味しいビールを作っているところの旗が、いっせいにたなびくんだもの。これが泣かずにいられようか。

最近のビアフェスの話題も、このもやしもんの話が多いと聞く。
日本の地ビールって、今やホントにすごいんですよ? みんな、飲んでみて〜〜。
これでもっと評価されるといい。

ビールは「笑顔がもっとも似合う飲み物」なのだ。
ちなみに私の好みは、今はヴァイツェンとランビック派です。
ウルケルの生、飲んでみたいぜ。

もう一回大学に行き直せるなら、農学部に入りたい。
及川葉月は、「純潔のマリア」に似過ぎ。
                         2009/7/27、7/29UP

9巻/
新章。多様性な巻。
お茶。そして自給率のこと。農、酵素、医学と菌。たくあん作り。長谷川遥の金持ちっぷり検証。いよいよ日本酒作り。そしてマリーを迎えに。

まさにお茶は芸術だよね〜。
祝100話。
家庭内の食品廃棄をなんとかできないか、これは常に考えている。私はこの10年近くは無駄にしていない。意識的に自炊している。何においても無知ではいけない。
もやしもん読んで農大受験した高校生は、もう卒業しているかも。
                         2010/7/06、7/07UP

10巻/
マリーの救援。長谷川遥、プライベートジェットで向かった先は。沢木を追う蛍。蛍の本心。愛なのか。長谷川、ニューオリンズに行き先を決める。沢木の決意。そして沢木の兄直継。おまけ漫画も絶好調。

蛍とマリー、ふたりゴスの可愛さを愛でる巻。
親のすね、太すぎ!!
どこの国に来ているのかわからないのがとくに楽しかった。旅情感いっぱい。全編これでもいいくらい楽しい。妹尾河童読んでる気分になった。描写の細かさも匹敵。少女漫画ですらこんなに衣装は描き込まないよ。
樹先生、ほんと好きです。こんな大人になりたいです。長谷川も友情の人。そして正論。自分の思考、見直したくなった。蛍のツッコミも好き。
沢木のセリフに、そーだよね、味噌って天才と思った。食べ物って文化ですよね〜。発酵バンザイ。
                         2011/8/10、2012/2/15UP

11巻/
クリスマス、武藤はミス農大位査問会にかけられる。ミス農大落とし開催・美里はトトカルチョ。刺客を放つ。新キャラ西野。ミス農大は? 日本酒作りも並行。

この巻自体がすでにお祭り巻。ただ皆のプロポーションや可愛さを愛でる巻。
日本酒に本格的に入っていく。蛍、活躍。←いろんな意味で。
                         2012/3/30、4/06UP

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2012年04月03日

宇宙兄弟 17巻まで

【宇宙兄弟】 17巻まで  /小山 宙哉

2024年。31歳の南波六太(なんばむつた)は、自動車開発メーカーで自動車設計の仕事に従事していたが、上司に弟の悪口を言われキレてしまい、頭突きを喰らわせてクビに遭う。
三歳年下の弟、日々人(ひびと)は、日本の期待を一身に背負う宇宙飛行士。兄のリストラを知った日々人は、母に頼んでこっそり宇宙航空研究開発機構JAXAの、宇宙飛行士選抜試験に兄の履歴書を送ってもらう。2006年夏にふたりで遊んで遭遇したUFOの想い出。「ふたりで宇宙飛行士になる」その約束を弟は忘れていなかった。
面接の出来の悪さと、前職場での評判をJAXAに知られ諦めふて腐れていたが、ヒビトに呼ばれ渡米したヒューストンでの隣人オジー・スミスがムッタの背中を押す。
ドーハの悲劇生まれのムッタと、野茂がメジャーリーグでノーヒットノーラン達成した日生まれのヒビト。
「兄とは常に弟の一歩先を行ってなければならない」
身軽で芯の太い弟にコンプレックスを抱き、少しでも兄貴風を吹かせたいムッタの宇宙飛行士になる道のりと、ヒビトの初の日本人月面着陸宇宙飛行士から苦難を描く、兄弟の絆の物語。
マイペースな父母、宇宙飛行士選抜試験受験ですぐに親友になった同じ歳の真壁ケンジ、医師で難病の研究をISSで行いたい伊東せりか、幼い頃からの南波兄弟を知っていて密かに応援しているJAXAの星加正、ふたりの宇宙への夢をサポートし続けた天文学者のシャロン博士ら、多数、魅力的な仲間が彼らを囲む。

モーニング。
ヒューマンストーリー。アニメも始まり、なかなか楽しめる。実写映画はGWより公開。月のシーンはどんな感じなのだろう?

ずっと積んであった。漫画読みには出たばかりの時から話題になっていたし、こすヨメでも。マンガ大賞はずっと二位で、とにかくあちこちで評価されまくっている作品。読んでみて、それだけのことはあった。

話の内容では、「ふたつのスピカ」が宇宙飛行士を目指す作品として、この作品のように訓練プロセスが丁寧に描かれ、似ている。でも好みとしては、こちらかな。ふたつのスピカはゆるやかなたゆたゆファンタジーでそれもなかなか素晴らしいのだが、個人的には熱い方が楽しく好き。

大胆で明るく誰からも好かれる弟に、神経質なところもあるけど信頼をゆっくり得ていく癖のある兄。ヒーロー然としたヒビトだけだと、読者は自分との距離を取って客観的な目線で読むけど、身近に感じるムッタが主役で、感情移入しやすい。とてもドジなイメージがあるけど、ムッタは記憶力も観察力も知恵も天才的。この性格で得をしている。その実、優秀な兄弟なのだ。
追うより、追われる方がしんどい。兄としての矜持が邪魔して出遅れたムッタが、ヒビトを追うことで加速する。男兄弟のドライさと信頼を垣間見る。

読みやすいし、楽しい。エンターテイメントだな〜と感心。
BAKUMAN」で“シリアスな笑い”って言われるんだけど、この作品を読むまでよくわからなかった。ムッタが真面目にやればやるほど、笑えてくる。
緊張を伴う命がけの重要なミッションを遂行する任務の適任者は、ブラックユーモアのセンスがないとダメと聞いたことがある。命がけの状況でのリラックス、それがないと集中して“楽しめない”からと言う。まさにムッタは適任。
作品も、擬音とかユーモアが溢れていて楽しい。遊び心満載。絵にも最近多用されるデフォルメは一切ない。
全体的に「笑いと涙と感動のバランス」が素晴らしいのだ。

どんなに努力しても、宇宙飛行士になれても、アサイン(任命)されるわけではない。チケットがみんなに行き渡るわけではないのだ。
支える側の人たちにも、相当の能力が必要。
チキンな私は絶対に安全なら、宇宙に行ってみたい。

ISSが通る瞬間に間に合うよう走るムッタに泣けてきた。
日々人、打ち上げでは号泣できる。すごいリアル。わくわくする。胸が躍る。

17巻までの好きなシーン。
星加がわざわざムッタに会いに来て、子ども溢れる公園で合格を告げるシーン。子どもの頃からの夢が、(目指す側と、見守る側という)立場は違っても双方にあり、胸が詰まった。
そして、正式に宇宙飛行士に決まった写真を、JAXAに飾る13巻。ムッタやヒビトより、心情が星加の立場の年齢に私が近いのかもしれない。
ヒビトが助かった時の、ムッタの表情も秀逸。
密かに今後も期待したいのは、ロスにお住まいのカールくん。

スラムダンク」を読んで漫画家になった人って多いんだなー。影響が随所に。他にも、浦沢直樹鳥山明大友克洋小林まこと……らしき影響があちこちと。
笑いと涙と感動のバランスを持つ作品はなかなか出逢えない。この先人たちはそれを持っている。
スラムダンクは、まだ最初の頃に読んだので面白さって理解できなかった。ノック終わったら、また読んでみたい。

誰にでもお勧めできる秀逸な作品。折れそうなときに何度も読みたい。勇気をもらえる。
                         2012/3/31、4/03UP

《こんなふうにおススメ》
話題作は早めに読まないといかんなぁ〜と実感。
でも、じれじれも辛いので、ちょうどいろいろと楽しい今追いつくのはオススメです。

【コミックセット】


【コミックス】

タグ:小山宙哉
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2012年04月01日

高杉さん家のおべんとう 05巻まで

【高杉さん家のおべんとう】 05巻まで  /柳原 望

高杉温巳(はるみ)31歳男性。地理学の博士号は取ったがどこにも採用されず、折しも不況の波。大学に残りながら中学校講師のバイト生活。
叔母の美哉とは年が近かったために姉弟のように育ったが、温巳が高三の時、両親が事故死、美哉もやがて姿を消す。
音沙汰なかった温巳の元に、美哉の死亡が伝えられ、遺言により一人娘の中学一年生、久留里(くるり)の未成年後見人に指名される。
温巳には従姉妹にあたる久留里との日々を食生活目線から描く。
温巳の同級生香山玲子の娘なつ希は、久留里のクラスメイト。中学で人気の丸宮光(みつる)は久留里に片想い。

短編は、大学の特別研究員小坂りいなさんの「小坂さんのある日」。

コミックフラッパー。
面白いよと数人の口コミで手にする。一般大衆的には話題になっていないのに、良いと聞くと心が騒ぐよね。
いやいや、ほんと面白い、想像以上。

人間関係に疎い温巳がフィールドワークから得た経験で、まだ幼い久留里を理解していこうとするところ。
食漫画としてパターン化される話の作り方でなく、人物を浮き彫りにしながらネタにも凝っているのが素晴らしい。

弁当というフックだけで、絆や家族、生き方も語られる。弁当、深すぎ。
小坂さんの「あんなに小さい空間なのに、地平線に見える時がある」に納得。小坂さん、ファンです。
弁当作りは「ほんの少し未来をしつらえる作業」にもじんときた。

そして地理学にも興味! フンボルトさんってどんな人なんだろう。

なんとも掘り出し物に当たった気分だ。
「小さな達成感の積み重ねが人間を強くする」何度も頷く。
人を「記述」する。そのくらい大事に人に向き合いたい。そして「記述とは自分の無力さをかみしめて挑む作業」。

無口で凝り性な久留里も可愛すぎ。
舞台は名古屋か?
かなりオススメ作品。
                         2010/5/10

《こんな人におススメ》
オタク気質の人にもツボ。考えたい時にも。

2巻/
温巳、めでたく助教。キノコ狩り。久留里に名で呼ばれたい。クリスマスに初詣。久留里は二年生に。お泊まり、フィールドワークに子どもたちも。味噌汁。

キノコって取り方(採取ではないそう)があるんだなー。そして山の問題。
行事は家族あってのものだ。温巳のプランの裏目っぷりがリアルで笑った。
タケノコご飯レシピ、どれも試したい。嬉しい時の瞬発力は大事だ。
フィールドワークが仕事だけあって、出先がリアルでこれも楽しみ。こういう作品がヒットして欲しい。後書きも要確認。
                         2010/6/23、UPも

3〜4巻/
3巻。滝打たれ巡検。温巳を嫌うゼミ生の丸山兄の元の理由。美哉の戸籍。温巳は動揺する。学会。串原ヘボ祭り。
4巻。もてなす意味。東京に巡検。デザート。場所の記憶や想い。水泳リベンジ。温巳は久留里を連れラオスに。

読み応えあって毎回面白い。
猿投七滝で滝に打たれているんですが、ここ実際にあるとこ。行ってみたい。
子どもたちの方がめちゃくちゃ大人で笑う。
久留里の猫化かわいい。
出てくるレシピは弁当になるかが基準。そうめん、弁当になるんだー、びっくり。
学校の先生も、今はメンデルの法則、教えにくいだろうなー。温巳の講義は大人な私でもびびる。じっくり聞くととても面白いんだけど。そしてそこに興味がある人なら、もっと楽しめる作品。
ラオス編は、こんな旅はなかなかできないから正直羨ましかった。
                        2012/3/18、UPは5巻と。

5巻/
温巳の著作出版会議。S女子大講師公募。キャラ弁と進路。丸宮の卒論。久留里の修学旅行。高校入試。中学卒業。御手洗先生定年謝恩会。

学術書出す経緯わかって、なるほど興味深い。
ゆかり、買いに行こう。すんき、気になる。サツマイモのリンゴジュース煮は定番になりそう。
なんか、久留里さんがもう高校生って信じられない気持ち。

元々は「花とゆめ」で少女漫画描いていた作家さんらしい。十数冊入手。
でも、これが一番面白い感じがする。なんというか、地理学がお弁当に生かされている。
                         2012/3/30、4/01UP


タグ:柳原望
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2012年03月28日

3月のライオン 07巻まで

【3月のライオン】 07巻まで  /羽海野 チカ

桐山零(れい)は、幼い時に交通事故で両親と妹を亡くす。施設に入れられそうになったが、父の将棋仲間の人に引き取られる。それが零の生きるよすがだった。
プロの師匠でもある義父から仕込まれ、中学生でプロになった零はそのまま家を出て自立する。零に負けた義父の実子が棋士への道を諦めざるを得なかったからだ。
1年遅れで高校に入学したが、もともと人付き合いが良かったわけでもなく……。
ある日、棋士仲間に無理矢理飲まされ、道端に捨てられたところを川本あかりに拾われる。
川本三姉妹に迎えられ、疑似家族ではあるが人の温かさを知っていく。

羽海野チカの青年誌(「ヤングアニマル」)進出の作品。

うっわー、面白いっ!
「ハチクロ」の感想をまだまとめてないので、ついつい手に取らないでいたのだがっ!
羽海野チカ、やっぱすごい。

この作家さんは、最初が読みにくい。
独特なインナーワールドがあって、そこに惹き込まれるのに時間がかかるのだ。
でも、入ってしまうとそこに、深くてほんのり癒されるセカイが広がっているのだ。善的に温かいのではなく、傷も痛みも嗚咽さえもその中に含まれていて、それを丸ごと包んでくる。

一見うざいんだけど、勝負を通して零と絆を結んだ二階堂や、野球ではあるけど同じように勝負を通して真剣勝負で向き合う高橋くんもイイ。
次女のヒナ、そして三女のモモもその世代の特徴が出ていてリアルで楽しい。

下町感もこの話を緩やかに覆っていて、それを抜きには成立しないところも上手い。
感じとしては、築地や月島あたりの雰囲気。

一回惹き込まれちゃうと、カットの構図やアングル、ちょっとした心情を表す、しかも何気ない言葉で、それだけ抜き出しても意味をなさないものらが、危ういんだけど確信犯的に散りばめられていて、うっかり泣けてしまうくらい心に沁みてしまうのだ。
その、間の取り方と、ストーリーとしての光と影のバランスが絶妙。
読んで切なくなってくるのは、これ。
この作品だけでなく、心象風景の天才だと思う。
それを生み出せるのが、この作家さんの特徴であり、指示される所以なのだろう。
零の孤独感と虚無感、そして川本家の人々の抱えながらも優しく生きていく姿との対比が、なんとも心に迫ってくる。

うっかり将棋を勉強してみようかと、なまくらな私が思ってしまうくらいに面白い。
将棋の世界の仕組みを知ると、興味が出てくる。
ルールやゲームの進め方がわかっていたら、もっと面白いんだろうな。
うっかり棋士の給料調べちゃった。

プロの世界の厳しさってある。
そこは作者の心情と重なる部分もあるのだろう。
中途半端で手に入るものは、やはり半端なのだ。

よつばと!」の父ちゃんと被ったトーンの話、松永が「もやしもん」の樹慶蔵状態になっていたのも笑った。
あかりねいちゃん(本文まま)の巨乳には、私もドキドキする。
                         2009/3/15

《こんなふうにおススメ》
とうとう連載も追い出しちゃいましたっ!
やばい。でも、面白いんです。困った。
                         2009/3/16UP

UP追記>
邦画の「三月のライオン」は兄妹の近親相姦の話。
連載を追い始めて、この物語でも似たような隠喩があって、近い未来に暗い影を落としている。
そのまま、将棋の話中心であってほしいなぁ。
                         2009/6/27

3巻/
年末、ひどい風邪で寝込んでしまった零。孤独な中、悪夢を彷徨っている時、川本姉妹に救出され、看病されながら正月を迎える。
年が明けて、零は獅子王戦に臨む。そして島田開八段との勝負。零は、島田の研究会に入れて欲しいと頼み込む。

この作品はとても好き。いろんなことを考えるきっかけを与えてくれる。
応援しています。

将棋って、身を切る勝負なんだ。確かに勝負事ってみんなそうだよね。

川本家ってほんとにいい。ホームって感じがする。下町に住みたくなる。台所や狭いリビングもむりやり増設したお風呂も不自由そうなのに、幸せな家族が詰まっている。
零の言う「こたつみたいな家」って良い表現。
おせちも感激した。重箱を埋めなきゃ!って気持ち、よくわかる。
そして「達成感とめんどくささはもれなくセット」もそーなんだよねー。
なんで、こういうちょっとしたことを取りこぼさないんだろう。そこが好き。
後書きを読んで納得した部分も多い。
スミスさんといちごちゃんも可愛い。

人生にはいろんな選択肢がある。
自分の能力と、選択肢の中の何かが早めに一致できた人は幸せだ。改めて、そう感じた。
自分はこの歳になってまだまだ「若気の至り」をやっている。その恥ずかしさにも気づいた。
                         2009/8/31、9/07UP

4巻/
島田と、宗谷名人の対戦。零は進級。

なんでこの作品にこれほど吸引力があるのか、今更ながら気づく。
青春の痛み、置き忘れられてしまったモノを想い出す。それを機動力していけるのか、零への応援が自分に重なる。ああ、頑張っていこうと思う。
人が抱える痛みがクローズアップされた巻。期待を得て応えようとする痛み、優しさを受けて感じる痛み、切なくな嘆く痛み。人間だからだ、愛おしい。
生きるってすごい。泣けた。
                         2010/4/10、4/12UP

5〜7巻/
5巻。天童で人間将棋。百面指し。新作和菓子。放課後将棋科学部。第69期名人戦。幼き頃とイジメ。
6巻。ひなのイジメに零は思い悩む。二階堂の死闘。新人戦。
7巻。山崎順慶。将科部改め将棋部。ひなの担任の入院。イジメの行方。零は宗谷名人との記念対局戦。

面白さに陰りがない。昨年のマンガ大賞を受賞。
久しぶりに手にすると思う、絵、好きだなぁ。温かみのある背景も大好き。木造家屋も痺れる。
イメージ映像、凝りすぎ!笑った!

零の元担任、良い先生だ。正面から向き合ってくれる。
私にはイジメ問題に出す口がない。した方、された方、その周辺にもいなかったからだ。とても難しい問題。それにアドバイスできる言葉を何も持たない。それでも、あかりが倒れたときには心底怒りが沸いた。ひなの強さを応援。
国分先生に教師の光を見た。まとめて読めて良かった。でないと切なく悶々してた。
自分の居場所、それは誰もが追い求めるものかもしれない。

天童市のイベントすごい。一度行ってみたい。
7巻の表紙、新キャラかと思っちゃった。
新人戦記念対局、ポスター笑った。
7巻に「花とゆめ」の広告が登場しているのも、ネタのうちで笑った。
                         2012/3/25、3/28UP

【コミックセット】


【コミックス】

タグ:羽海野チカ
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2012年03月26日

新テニスの王子様 07巻まで

【新テニスの王子様】 07巻まで  /許斐 剛


高校日本代表候補(U-17)の合宿に選ばれた中学生の50人。中学テニス全国大会で活躍した猛者たちが、高校生に挑む。越前リョーマは、アメリカより帰国。
早速、彼らを半分にする試合。

ジャンプスクエア。「テニスの王子様」の新シリーズ。

新シリーズで期待したのですが、掲載誌が変わっただけ?
越前リョーマも中学1年のまんまですよ。誰も卒業してないし、展開も同じ。うーん。
もともとファンではなかったので……ファンだったら凹んでしまいますよ。

前作もそうだけど、1話だけはわくわくする展開。
感想少なくてすみません。

《こんなふうにおススメ》
ファンの方に。
                         2009/9/04、9/06UP

2巻/
中学選抜を半分にする試合。その間、リョーマと遠山金太郎は高校生に試合を申し込む。

もう読まなくても良いかなー、と思ってたんだけど、持ってきてくれた人がいた……。
話は別にして絵も構成もさすがに上手い、それはずっと感じてる。
                         2010/1/05、UPも。

3〜4巻/ 
脱落組、三船コーチの元での特訓。勝ち組もコート争奪戦。中学生vs高校生。青学新旧部長対決。

惰性読み。絵も上手いなぁって感心するほどじゃないのに、キャラ絵のセクシーさだけで売れてるんだろうな〜。
内容は興味ないです。私の血にテニプリ萌えはない。
でもサバイバルは「どこまでファンタジーだよっ!」とツッコミどころ満載で楽しいです。真面目なスポ漫画の後に読むのはダメ。
そもそもこんな老けた中学生いない(ry 
                         2011/1/29、2/01UP

5〜7巻/
5巻。手塚国光vs大和祐大。跡部景吾vs入江奏多。3番コートと5番コート総入れ替え。
6巻。中学生負け組27名、2番コートに入る。vs海外遠征組。
7巻。U-17日本代表候補一軍と中学生負け組。日本代表をかけての入れ替え戦へ。

無駄な大コマ、なんなんだろうとは思うけど、絵キレイ。
だいたいこんな驚異的に強い選手ばかりだったら、日本は世界一のテニス大国ですよね。
                         2012/3/24、3/26UP

【コミックセット】


【コミックス】

タグ:許斐剛
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2012年03月20日

ナナとカオル Black Label 01巻まで

【ナナとカオル Black Label】 01巻まで  /甘詰 留太

高校三年の夏休み、ナナとカオル。
ナナは受験を控えて苦手科目の日本史に悩んでいたが、SMショップの店長、橘満子が東大卒で日本史専攻、院まで出た才女と知り、勉強を教わることになる。
一方、カオルは本屋を出たところで男に声をかけられる。なんと憧れのSM作家の更科修太郎その人であり、更科はカオルが自分の新刊を手にしたところを見ていたのだった。
ナナとカオルは、それぞれから夏休みに田舎で過ごすのを誘われる。なんと、更科と橘は運命のパートナーだった。

ヤングアニマル増刊、嵐。
本編の「ナナとカオル」の夏休みバーション、スピンオフというより、サイドストーリー。
かなり大人なSM。

熟年でほとんどプロの更科と橘のSMを、ナナとカオルが「見学」するという話。っていうか、参加もしてるし。ナナちゃん、大丈夫なの? お母さんは心配よ、な気分になります。
本編現時点7巻なのだけど、そちらは高二で、こちらのほうが未来の話。進行的に、ふたりの関係も進んでいるんだと思う。

本編よりハードSM。嗜好がない私としては、こちらが先だったら本編読まなかった気がします。成人系にカテゴライズして閉じたと思う。別に成人系がNOなのでなく、微妙な立ち位置になりますね、この作品は。

橘さんが実は更科だったというオチを、本編読みながら期待していたので、うーん、そうだったのか、な気分にも。
本編ファンと、SMファンにオススメです。
これからも読むけど、私には敷居が高すぎた。
SMって深遠。
                         2012/3/17、3/20UP

《こんなふうにおススメ》
本編ファンの方に。

本編は、こちら。→ 「ナナとカオル

同人誌付きはマニア垂涎と思う。

タグ:甘詰留太
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2012年03月18日

鉄楽レトラ 01巻まで

【鉄楽レトラ】 01巻まで  /佐原 ミズ

一ノ瀬鉄宇(きみたか)は、ひとつだけの特技だったバスケットボールで同級生に抜かれていき、自意識をコントロールできず結果、中2から登校拒否、なんとか保健室登校して唯一合格した自宅から2時間かかる若葉台高校に入学する。
そしてかつて何もかもイヤになって、バスケットシューズを投げだそうとした日に出会った少女に、再会する。藤本宝は、鉄宇が諦めたバスケットの選手として活躍していた。鉄宇の捨てたシューズをお守りにして。
当時交換した宝のフラメンコシューズは、高一になった鉄宇と同じサイズの26センチだった。
高校では似たようなタイプの友人も出来た。
父の単身赴任先に転校した妹、銘椀(なまり)が戻ってくる朝、銘椀が怪我した理由を知る。「自分も変わる」鉄宇はフラメンコ教室の門を叩く決心をする。

小学館、ゲッサン。てつがくれとら。
佐原ミズ、初めての少年誌。
すごく好きな作家さんなので、とにかくなにも言わずに読む。

初読時は、主人公のキャラ絵に馴染めなかったけど、鉄宇の自分探しがこの画風に合っていて、納得するものがある。
ふっとした表情に定評のある作家さん。
妹の銘椀の力強さが良い。
物語は始まったばかり。これからが楽しみ。
                         2011/11/01、2012/3/18UP

《こんなふうにおススメ》
佐原さんを知らない方に読んでもらいたいと感じる。


タグ:佐原ミズ
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2012年03月16日

Landreaall 19巻まで

【Landreaall (ランドリオール)】 19巻まで  /おがき ちか

アトルニア王国エカリーブ。丘の上の歌う大樹が護る街。
魔の山の火竜を退治したと伝えられる20年前の冒険譚とロマンスの当事者は、DX(ディーエックス/真名、聖名は別にある)・ルッカフォートの両親で、今はこの国の領主。
第四位王位継承候補者でもあるDXは、樹に宿る洞詠士(フースルー)のマリオンに恋をする。マリオンの気持ちもそれに応えたため、護りの力が弱まってしまう。
マリオンの名から名付けられた妹のイオン、DXらと一緒に育った護衛の六甲とともに、火竜から護る術を探す旅に出る。
4巻からは、火竜との戦いから、世界での己を自覚したDXが視野を広げるため、王都のアカデミーに入学する。イオンも一緒。学園生活が始まる。

ゼロサム。
コミックダッシュ!で評価のもっとも高かった作品なのだ。さすが漫画を読み慣れている人たちが勧めるのは、ひと味もふた味も違う。面白い。
かなり膨大なサーガになりそう。何度も読んで咀嚼したい。味わい深いのだ。

設定も世界観もしっかり作り込まれている作家さん。そして発想の自由闊達さに元気をもらえる。
どんどん読み進められる。絵も好み。
作品そのものに独特な空気がまとわっていて、心地良く余韻をはらむ。願わくば10代の頃に出会って、大人になるということを見つめたかった。わくわくする冒険の中に、成長を促せられる学びが、自然に盛り込まれている。
夢に出てくる作品は良策なのだが、これもそう。いつの間にか、潜在意識が刺激されている。
見せられている場面は、たぶんほんの一部なのだ。その奥行きは深くて、目眩がしそうになった。“本当に”彼らの世界があって、それを覗き見ているように錯覚しそうになる、無理がなく肩の力が抜けている観察日記のよう。こんなふうに物語を綴れたら、どんなに良いだろう。
ノック後でも上位作品になるのは間違いない。

人気が出て、連載が延びたんだろう。学園生活モノは本来、最初に語られたりするんだけど、流れを見失ってぐたぐだになるより、これはこれで切り替えて面白くしている。素晴らしい。学園になってから、少し「ハリー・ポッター」に似てくる。

イオンが六甲を呼ぶ時、カタカナなのも伏線だったのか。
DX、いい男だなー。かなり好き。やばい、好きな二次元男ランキングに入る。どちらかというと、こういう息子がいたら幸せ。
お仕置きで木に吊されている幼いDXが可愛すぎてツボだった。
五十四(いつよ)さん、胸でかすぎっ!
三弾鍵が、天河神社の五十鈴にそっくりでびっくりした。
ルーディーの真実は可愛かった。
ファレル母、破壊力あり過ぎ。
女装ネタとか面白いと思ったことないんだけど、竜胆のはかなりきた。
猫はしかには笑った。
ティ・ティの指揮官ぶりには感激。

まだまだこれからも大きく期待。
                         2009/10/17

《こんなふうにおススメ》
こんなに面白いと思わなかった。
コミックスのファンタジーを舐めてました、ごめんなさい。
面白さがわかる漫画玄人さんに、特にオススメ。
                         2009/10/20UP

15巻/
DXは竜胆とともに自分の故郷に戻る。イオンも非常事態の学校から帰ってきていて、DXたちはコトの顛末を聞かされる。そこにライナスとルーディが現れる。共にそこまで旅してきたのは、玉階のクエンティンだった。ここまでが14巻。
DXと話がある間、イオンはライナスたちに街案内。
DXは、自分を王に推挙したいクエンティンと対峙。なぜ戦争が始まったのか、DXの両親とクエンティンから語られる。クエンティンの辛い過去。そして行方知れずの王女。
DXの家出の理由。
そして革命の真実とは。

イオンやリドが感じる違和感はとても素直で、商人であるライナスにはぴんとこない。その描き分けが上手い。
騎士道とは何かを語る男子たち、楽しい。今までの話を総まとめしてくれ、それぞれの立ち位置で想いを伝えあう。
上手く説明できないんだけど、この作品は心が“深いところ”に感じ入るのだ。そこまで配慮しあう情緒があるから“人間”なんだよなと思わせる。
こういう作品を十代のうちに読んで、心の柔らかいところを育てたかった。古典を読むのと似ている。

「前王がすっごく嫌い」ってところでこのクエンティンが好きになる。
考えてみたら、今までの自分の行動基準はこんな些細な感情で動かされてきたことに気づく。ああ、浪花節。
戦後すぐに生まれたDXの世代。なるほど、日本でいえば団塊の世代。勢いも想いも強い。
おまけ漫画楽しかった。
                         2009/11/28、11/30UP

16巻/
DXの父、リゲインの過去。革命の真実とは。夏も終わる。

最初から読み直したい。
ライナス、良いこと言う。家訓だという。「関わる人間すべてが得をするのが本物の商売」
クエンティンは洞詠士だったのか。
この物語、私は好きでたまらないのだが、壮大なファンタジーを文学で読み慣れていない人にはきついかも。
それにしてもネーム自由すぎ。ゼロサム連載はベストかも。他誌だとこんなに説明入れたら没だよね。
制服格好いい。
                         2010/6/10、6/14UP

17巻/
皆アカデミーへ帰る。ロビンの父探し。リドの天恵とは。六甲は学生として…。

アカデミーに戻ってホッとした。六甲はモテ期の予感。

それにしてもこの話、どこに帰着するのか? たぶん30巻は行く。きっとそれでも終わらない。

小気味良いとはこういう話をいうんだと思う。ほんとに好き。
怒ったDXも良かった。友だち想い。その後の後悔がこの物語の品格。
おがきちかってどんな人生を歩んできた人なんだろう。頭いいんだろうなー。
                         2011/1/25、1/28UP

18〜19巻/
18巻。ゼクセレン卿の妻シェランが路上で産気づき、ディアと修道院に運んだDXは出産に立ち会う羽目に。流れで芝居を観ることになったふたり。演目はDXの両親の恋物語。
馬上槍試合の女神杯。騎士候補生のトーナメントに参加するDXたち。ペナルティでフィルはDXの第一従騎士に。アブローゼ。女神杯始まる。
19巻。女神杯トーナメント決勝。レヴィとチルダ。DX、破竹の快進撃。

DXとディアのデートに癒される。このふたりが成就してくれたら幸せ、と連載読んでいてもまだ祈っている。
恋は複雑だと思うイオンに同意。

今更だけど、リドのしつらいの部屋、居心地良さそう。

フィルが可愛すぎる二冊。
そしてアブローゼがステキ過ぎる。
DXは名前を偽っていたことを王城騎士団に叱られるのだけど、ちゃんとペナルティを科せられる。そこは大人たちの技量。人を育てる本来の意味に考えさせられる。
DXの「どうしてこうなった」は読者も同感。

設定相変わらず細かくてすごい。
おまけの漫画最高。
台詞回しにほんとに脱帽。延々と続いて欲しい大河作品。面白い〜〜。
                         2011/12/30、2012/3/16UP

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【コミックス】

タグ:おがきちか
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2012年03月14日

妖狐×僕SS(いぬぼくシークレットサービス) 06巻まで

【妖狐×僕SS(いぬぼくシークレットサービス)】 06巻まで  /藤原 ここあ

旧家の令嬢である白鬼院凜々蝶(しらきいん りりちよ)は高校入学を機に家を出る。家に縛られ、常に自分の顔色を窺われる環境から逃れたかったのと、苛めのトラウマで心にもなくつい悪態をついてしまう「悪癖」を持つ自分を変えたかったのだ。
許された一人暮らしの場所は、「メゾン・ド・章樫(あやかし)」。ワンフロアが一世帯。屋上庭園があり、温泉大浴場付きの最高級マンション。そして一世帯に対しひとりのシークレットサービスがつくという鉄壁のセキュリティーを誇るが、周辺からはお化け屋敷と噂されていた。
独りになりたいが為の一人暮らしを望んだ凜々蝶の前に、「下僕(いぬ)とお呼びください」と、シークレットサービスの御狐神双熾(みけつかみ そうし)が現れる。手取り足取り至れり尽くせりの双熾を前に、凜々蝶は変われるのか。
そして、「メゾン・ド・章樫」の秘密とは……。その住人たちの正体とは……。
先祖に妖怪と交わった者がいたために、子孫で先祖返りした者たちの、時間の中の物語。

月刊ガンガンJOKER。
「いぬぼくシークレットサービス」と読む。
今、アニメやっていて、「めちゃ面白いよー」とあちこちで聞いた。私が「ギルティクラウン」に凹まされている間に皆楽しい思いをして!

藤原ここあさんの作品では、かつて「お嬢様と妖怪執事」にやられまくって、破壊力あり過ぎで、大喜びして、「これ連載して欲しいよなー」と思ったものだった……、と手にしたら! なんと、それを実現してくれたお話ではありませんかっ! わー、やったー。

妖怪資質を持つ人間たちが、本物の妖怪から身を守るために建てられた「メゾン・ド・章樫」。
ツンしゅんで鬼の凜々蝶。
凜々蝶一筋ヤンデレ気味で隠れドS九尾の妖狐、双熾。
マイペースな一反木綿の反ノ塚連勝(そりのづか れんしょう)。
女性好きのマニアックな雪女、雪小路野ばら。
食べることに人生をかける天然少女、がしゃドクロの髏々宮カルタ(ろろみや)。
不良に憧れる豆狸の渡狸卍里(わたぬき ばんり)。
ドSで変態な鬼の青鬼院蜻蛉(しょうきいん かげろう)。
掴み所がなくチャラけてみせる百目の夏目残夏(なつめ ざんげ)ら、メゾン住人たちの、面白おかしいラブコメと思いきや……。

第一章ラストで読者はその展開にすっかり裏切られる。まぁ、伏線張りまくってあったけど。作者さんも何度も言っていたけど。
第二章の始まりの方で凹んだ読者は多かったのではないだろうか?
現在、6巻まで。まだなんにも回収されていないし、この物語が帰着する先もまったく見えない。面白さは裏切られないと信じているので、楽しみに待ちたい。

後からじわじわくる。
第一章から、実は本編と言える第二章への移し方の切なさと悲しさは、それまでの伏線が良く出来ていたから。
キーワードは、「ひとり残った反ノ塚の理由」
やっぱりそこが肝なので書くことにした。壮大なネタバレなので別に「折りたたんで」記載した。興味のある方は、下の方にスクロールして、【ネタバレ満載の感想本編、続きを読む】へ。

先祖返りが生まれると家が繁栄するから、大切にされる反面、疎まれる凜々蝶たち。金持ちばかりなのに、主人とシークレットサービスに分かれているのはどうしてか?(ただの趣味的選択の気もするけど)
各地の「メゾン・ド・章樫」も絡んでくるのか?

「食べられる瞬間まで食べていたい」のカルタに萌えた。
反ノ塚の進路相談には、もうもう爆笑して10分くらい震えてた。漫画でこんなに笑ったの、初めてかもしれない(4,200冊くらい読んできて)。
このふたりはツボ。ほんとに好き。

凜々蝶の三段階戦法にはやられたなー。
ツンデレだと、ツンとデレを行ったり来たりする。デレは特別な手札だから、ツン、ツン、デレ、ツン、ツン、ツン、デレくらいに出し惜しみしなくちゃならない。飽きるし、ツンを自覚していないワガママさが出る。これに共感できるかがカギ。
ツンしゅんだと、ツンとしゅんの間を行ったり来たりして、たまーに、ごくたまーーにデレるだけで、その破壊力はすごくなる。この三段階は大きい。
それに、自覚のあるツンは読者が感情移入して、共感しやすい。反省してるんだな〜の見られ方は、多くの味方がつく。上手い。恐れ入った。

どうやら想像するに、アニメは第一章で区切りなのでは? 暴動という名の祭りになるのは必至。
7巻、早く読みたい。
                         2012/3/12、3/14UP
《こんなふうにおススメ》
ゆるい笑いがなんとも。この作家さん独特の空気に癒されます。

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タグ:藤原ここあ
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2012年03月13日

岳 16巻まで

【岳】 16巻まで  /石塚 真一

民間の救助ボランティア山岳遭難防止対策協会に所属する島崎三歩は、見た目はおっとりとコミカルに見えるが、世界各地の巨峰に挑戦してきた猛者。長野市内北部警察署、山岳遭難救助隊チーフの野田正人はその三歩とは幼馴染み。若手隊員の椎名久美、三歩の登山仲間のザックらと、日本アルプス中心に巡る人間模様。

ビックコミックオリジナル。雑誌掲載時のタイトルは「岳 みんなの山」。第一回マンガ大賞受賞。
実写映画になることが決まっている。2011年公開とのこと。
ノックを始めたばかりの時友人に勧められたが大事にし過ぎて積んでいた。直に読書量1/3なのでそろそろと手にする。読み出して今の時期で正解と思った。

28歳になって初めて漫画を描いた作家さんとのことだが、絵も構成もストーリーも秀逸。
クライマーの作家さんのリアルな話が続いていく。
創作を超えた現実。風の音や、土を踏む音まで聴こえてきそう。ずっと唸りっぱなしだった。
現実に命をかけて山岳救命にあたっている方々がいらっしゃる。どうか皆さん、ご無事ですように。

久美の成長は頼もしい。
三歩の、山限定の格好良さ加減も上手い。
読んでいると美味しいコーヒーが飲みたくなってくる。

命を預けるからこそ見える景色もあるんだよな。死がいつも隣にいる。どんなに準備しても装備しても、運。
こういう体験を経て、人間のぎりぎりから自分自身の多くを引っ張り出すんだと思う。

山の魅力はばしばし感じた、けど、自分の面倒をろくにみられない私は、温かい時の標高の低い安全な山でいいや、と思う。それでも感動はたくさんある。
目標まで後少しでも、諦める勇気も必要だ。この命がけをみていると、なんとも言えなくなる。人を尊敬できる。感想など書けない。時間をかけて咀嚼して、それから自分の考えをまとめる、それが良いんだと思う。
おまけ漫画にほっとする。

漫画ノックをしていると、登山に似ていると思う時がある。
辛い時、前を登っている人のかかとを見ながら、何も考えず登る。ひたすらペースを守り登る。いつしか苦しさがふっと楽になる時がある。その時に気づかされること、やっていないと決してわからなかったことが身体の奥底にすとんと落ちる。その一瞬のために頑張る。
本来楽しむためにある漫画なのに、人よりショートカットしてわかりたいと思うから、こんな羽目にはなっている。
                         2010/2/08

《こんなふうにおススメ》
命に対して、見方が変わります。漫画を読み慣れない方にもオススメできる。
                         2010/2/14UP

11巻/
三歩バイトする。要救助かり、また山に挑戦する。久美の一日。ナオタ、友を送る。女性の遭難と家族。旧友訪れる。そして冬支度。

この作品ほどあらすじを書くの、意味ないものはないなぁー。そこここの情が大事なので、書くなら全部書かなくちゃならない。「読んで読んで〜〜」と言うしかない。
この作品に出会ってから、山の事故への見方が変わった。無事を素直に喜び、人生を後ろ向きに送って欲しくないと願うばかり。なんとしても命を諦めないで欲しいと思う……それは山でない街中でも、同じことだなー。
                         2010/3/08、3/19UP

UP追記>
今日、このタイミングで映画化発表がありましたね。三歩さんは小栗旬さんだそうです。え? とも思いますが、俳優さんも原作ファンらしいので楽しみです。
実はこの作品を最初に薦めてくれた友人は映画関係者でした。まだノックも始める前で、当時まだ三冊くらいしか出ていなくて、熱くこの内容を語ってくれたのを覚えています。年末、その権利について尋ねたら「別の会社が先にオファーしてて、そっちが決まっちゃったんだよね」と残念そうに一言。そんな想い出の作品でもあります。
この本に触発されて、山登りはムリだけど、幼馴染みとハイキングには出かけるようになりました。人生に影響してくる漫画ってすごい。
ちなみに、ノックも11巻で3,334冊。1/3に到達。こちらもクライミングです。
                         2010/3/19UP

12巻/
山小屋の主人梶と牧。ナオタは山岳救助隊とクリスマス。家族の想いと心配。山男たちの新年。三歩、パタゴニア。ボーダーの救出。

クライマーってすごいとこで眠るんだな、びっくり。
読んでいると、山男にゃ惚れるなよ、の意味がすご〜〜〜くわかる。私には絶対ムリだな。登場する人たちと同じように生きている方々を尊敬する。
                         2010/7/01、7/02UP

13巻/
ナオタ中学に入学。歌う神父。頂上風景。生まれる命と。久美の弁当。山の怪談話。元クライマーの就活。ロングスピーク、ダイヤモンドルート。

奧穂高岳、登頂したくなった。
山ガールに対して、岳メンなんだー。
                         2011/1/28、1/30UP

14〜15巻/
14巻。中学生になったナオタ、父を亡くした山に登る。ペットボトルに手紙を託して。岳天山荘の宮川三郎。三歩の支払い。阿久津とスズの結婚式。しぶとく生きる。ルーシーズのオードリー。
15巻。母の想い出。心配して待つ人。二重遭難。阿久津の事故にショックを受けた三歩は、自分のためだけにネパールに向かう準備を始める。

ナオタは山男にきっとなる。
宮さん、言うこともっともだと思う。モデルがいるんだ〜。
ワイオミング州のティートン、どんなところなんだろう。

生きるために生きる。それがもっとも大事なことなのかも。
私のためだけにする大事なことって、いったいなんだろう。冊数気にせず本を読むとか? もっと好きなこと……。
                         2012/2/20、2/25UP

16巻/
三歩はネパールのローツェ南壁登頂を決意。エベレストの隣で世界四番目の高さ。南壁は3,000mを越える巨壁。かつて三歩が救助した小田草介。同時期にエベレストに挑戦する。三歩のシェルパ、ゴンブの想い出。話は、ローツェの三歩と、オスカー率いるエベレスト隊、それぞれで進んでいく。

楽しみにしていた巻。山って大変。行程見ているだけでドキドキ。
エベレストのガイド登山って、700万ドルくらいかかるんだー。
キドニーパイって腎臓だったのね……。
                         2012/3/09、3/13UP

【コミックセット】


【コミックス】

タグ:石塚真一
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2012年03月12日

あまんちゅ! 04巻まで

【あまんちゅ!】 04巻まで  /天野 こずえ

海の家、海女人屋。そこの孫娘、夢ヶ丘高校1年になった小日向光(こひなたひかり)は海が大好き。ダイバーであることが人生の基準になっている、前向きに日常を楽しむ女の子。
クラスメイトで東京から町に越してきたばかりの“てこ”こと大木双葉、担任の火鳥真斗(かとりまと)らとともに始まる、スキューバーダイビングのお話。

月刊コミックブレイド。
「ARIA」もまだ手をつけただけなのに、新刊を読み出す。

あー、なるほど。中表紙で海女と気づいた。だからあまんちゅなのか。
テーマは「楽しい」。

初回の海を見下ろすシーンの見開きがいい。潮の匂いを感じそうになった。
見開きが見開きである意味を感じさせてくれる。ダイナミック。

時間経過の描き方が絶妙。だからこそ、余韻が残る。

こんな田舎の高校で(しかも県立)、こんなコスプレみたいな制服はないだろう、ふつーではそう思うのだが、この作家さんの“萌えアニメキャラの服装”みたいなのをファンが期待してやまないので、ここはリアリティよりファンサービス優先。なのでツッコめない。
ロングスカートが標準装備なのも、クラシックメイド派の支持を得ている。オタクって細かいのだ。
デフォルメはまるでぬいぐるみ。

バスの行き先は伊東なので、伊豆半島が舞台。
ああ、海、キレイだよねー。
昔はよく潜ったなー。この十年くらいダイブしてない。
海面下10mくらいのところで仰向けになって、水面にキラキラ映る太陽の光を、魚の群れの中から眺めるのがうんと好き。
光の説明は、そんな体感覚を思い出させてくれる。
自分の好きを大事にする、それを忘れちゃいけないと思った。

他の感想を読んだら「浪漫倶楽部」に関係しているそうなので近々読みたい。
                         2009/9/25、9/28UP

《こんなふうにおススメ》
自然に触れたい時に。癒されます。

2〜3巻/
2巻。ダイビング部入部祝い。プール実習。てことぴかり、バディ誕生。ぴかりのインストラクター。そして二年生の先輩、愛と誠の双子二宮姉弟。
3巻。梅雨の過ごし方。てこのライセンス。暴力姉の愛にラブレター。ちゅぱりんぐ機能付きの子猫を拾う。名はお姫。いよいよ海へ。

てこの心象が綴られていく。そうか、実は初心者のてこが主役なのか。
最初は怖いんだよね、私もパニックになったな。初海ダイブは泣けた。パチパチ音がするのも想い出した。あれ、波が岩にあたって出る音だったのか〜。
「道の駅伊東マリンタウン」って実在するんだ!(作中は「タウンマリン」)行ってみたい!

読感は「ヨコハマ買い出し紀行」に似ている。日々の切り取りは和む。まとめ読みより、巻が発刊されるごとに楽しむ作品。
「ARIA」もこんな作風なのかな? 読みたくなった。マニアが支持の理由を知りたい。
                         2010/8/18、8/20UP

4巻/
真夏の日差しの下でだるまさんがころんだ。ちゃ顧問とお姫の日常。夏休みのガールズデート。てこの東京の友達たち。
久しぶりの新刊。元気になる漫画。

フィンにシュノーケルのカラーイラストの乙女たちが美しい。天野さんの描く世界、なんといってもパースペクティブがホント好き。風や光が視えるよう。
それと女の子の胸の形がちょー好き(笑)。それぞれのキャラに合った、性格も出ている服装がとっても楽しくて、おしゃれしたくなってくる。思春期の女の子の気持ち、そーだったなーと懐かしい。

延々と続くだるまさんがころんだネタは笑った。「遊び」がなくなるとホントにやばい。
観光コース、そのまま廻りたい。巨大エビフライ、モデルは伊豆の「和むら」。作中では、むら和になっている。食べたし。
あ゛ー。海、行きてー。
                         2012/3/11、3/12UP


タグ:天野こずえ
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2012年03月11日

彼女を守る51の方法 (完) 全05巻

【彼女を守る51の方法】 全05巻  /古屋 兎丸

2月23日、東京。
テレビマンを夢見る21歳、慶鳳大学三年の三島ジンは就活の会社説明会に向かう。早めにお台場に着いたジンは、ヴィジュアル系ロックバンドのファンがたむろする中に、中学時代の同級生、岡野なな子の姿を見つける。会社説明会後、再び姿を見るが、岡野が他のファンの嫉妬を買いリンチに遭っているのを助ける。
午後7時35分。マグニチュード8の大地震、東京首都圏直下型が襲う。現代日本におとずれた関東大震災。
ふたりは、そして人々はみな、助かるのか。家族は、友は、無事なのか。
お台場を越え知り合った澤田リカも一緒に、六本木、渋谷、新宿……。見慣れた東京が地獄の風景へ。次々遭う天災の恐怖。開発された未来都市は液状化したゴーストタウンへ。冬場の火災旋風。狂っていく人々。強奪にレイプ。蔓延る新興宗教にデマ。そして助け合いと励まし、希望。
ともすれば折れそうな心を支え、地元早稲田まで歩いて無事に帰れるのか。ジンは決意する。「岡野なな子を守って帰る」それを胸の灯火に、被災地、東京を歩いていく震災シミュレーションストーリー。帰宅難民の7日間。

実はこの作品、震災前からずっと手元に積んであったのだけど、最近のハリウッド映画買い付け後の日本の配給会社がつけるようなやっすいタイトルみたいな、そんなお題でまさかこんな内容の話だと思ってもみなかった。
絶対にタイトルで損している。

週刊コミックパンチ。2006年5月から、2007年7月まで連載。

第1巻後書きに、「宮城県沖に大地震の可能性は、30年内に99%」とあって震えた。
「マンホールが生える」のは、自分でも現実に見た光景だ。
監修は、防災・危機管理ジャーナリストの渡辺実氏。
作者はこの物語の道を自分で何度も歩いたという。

そんなわけでここ半年くらい、この作品の布教活動中。漫画というより、危機管理マニュアルとして。

この一年、身に沁みたことだ。
東日本大震災を経験した身としては内容的に、「もっと人を信じて良いよ」とも言いたいが、「備えあれば憂い無し」
あれこれに考えさせられた。
震災で腑に落ちて理解したのは、「世界中に友さえいれば、なんとか生き延びられる」ということ。すぐには何とかならないが。
まず地震が起きたら、三日間は自立できる準備をしておく。水や食料、寝る場所確保。そして「生き延びるための最低限の体力をつけておく」

絵だからの迫力で、見慣れた親しい街並みが倒壊している衝撃。胸に刻んでおきたい。

地震が起きてから14分が生死の境目。
日頃からバッグの中に3つ、携帯の充電器、ラジオ、ペットボトルに水を持ち歩く。
家族友人たちと、災害用掲示板の使い方を確認しておく。
フリースやストッキングはすぐに脱ぎ捨てる。ヒールは折る。火だるまになる可能性が高い。
X字の亀裂の建物に近づかない。内部の鉄筋までダメージがある。
命に支障がなければ、眼球が飛び出す怪我でもすぐには治療されない。命の優先順位をつけられる。
火に背を向けるか直角方向に逃げる。
人気のないところには女性は行かない。怪我人が居るからと誘われてもひとりでついていかない。飲食物で誘われない。飲酒している男は信用してはならない。

同名タイトルで、スマートフォン用アプリも出ている。
彼女を守る51の方法―都会で地震が起こった日―スマートフォンで持ち運べる防災マニュアル
災害マニュアルには必ず目を通しておくこと。

とにかく考える。知恵を絞って行動する。そのためにあらかじめ準備しておく。
これから三年。これが現実になる可能性、70%なのだから。

震災一年。
ボランティアに明け暮れた。西に家を確保し多くの被災者の移住を手伝った。炊き出しをした。泥だし、片付け……。自衛隊の方々が、ご遺体を攫っているのを見つめた。
何かしようと思ったわけじゃない。そんな偉くない。結果的に巻き込まれて動くしかなかった。
胸の痛みが強すぎて、心が麻痺した。たくさんの叫び声、絶叫を聞いた。
それでも私は生きている。これからも生きていく。
生かしてくれて感謝。合掌。
                         2012/1/25、2012/3/11UP

《こんなふうにおススメ》
地震大国日本に住む、すべての人たちに。

【コミックセット】


【コミックス】

タグ:古屋兎丸
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2012年03月09日

BLEACH 54巻まで

【BLEACH -ブリーチ-】 54巻まで  /久保 帯人

空座町(からくらちょう)、黒崎一護(いちご)15歳、空座第一高校一年生。特技は「幽霊が見えること」。超A級の霊媒体質。町医者の家に生まれ、双子の妹の夏梨、遊子(ユズ)にもその能力はあるが、一護は突出していた。
家族のいつもの団欒後、一護の部屋に入ってきた黒装束の女が自らを死神と名乗る。迷える霊を魂葬し尸魂界(ソウル・ソサエティ)に送る。そして、虚(ホロウ)と呼ばれる悪霊を滅せさせるのが仕事だと言う。その虚が黒崎家を襲う。
一護は兄を気遣い倒れゆく妹を見て力不足に悔いるが、朽木ルキアと名乗る死神も虚にやられ、為す術もない。ひとつだけ、一護が死神になれば、虚と戦えるという。一護は死を選び、その身体にルキアの力が注ぎ込まれる。半分だけルキアの力を得るはずが、すべてを奪ってしまった一護。ルキアの力が元に戻るまで、死神業を引き受ける羽目になる。
巨大な斬魄刀(ざんぱくとう)を引っ提げ、虚に立ち向かっていく。井上織姫、茶渡泰虎(チャド)、石田雨竜(うりゅう)らクラスメイトもともに戦う仲間として、一護をパックアップしていく物語。
41巻までは、ルキアを助けに尸魂界に行く話、破面(アランカル)とのバトル。

週刊少年ジャンプ。アニメ、映画にもなり、ジャンプの看板のひとつ。
1話目の虚がエヴァンゲリオンの使徒に見えたのが、初見の感想。それから1年半くらい放っておいた。また最初から読み直し。

絵は個性的で、特徴をはっきり出しながら巧さが際だつ。デザインはレコードジャケットを思い起こす。
シリアスな中にギャグのタイミングも上手い。洋楽好きが滲み出ている、リズムを掴むのが上手いんだろうな。
構成全体は、と行き当たりばったり巻が強い。ジャンプの特性のアンケート至上主義で連載がどうなるかわからないものだと、手探りで始めるのは仕方ないんだろう。この辺りは「ONE PIECE」の凄さを改めて感じる。

死神の名だが役割は天使に近い。それだと少年漫画では可愛らしいイメージになってしまうのかも。
斬魄刀が始解、卍解と、二段階に分かれて変化する発想は面白い。
17巻あたりで絵のキレが変わってくる。同時にコマが大きくなり、絵の表現のみで語る映画的なシーンも増えていく。
バトルシーンはダイナミックでとにかく見事。しかし巻を重ねるにつれ延々と化け物じみたバトルが続くだけなのも辛い。

尸魂界(ソウル・ソサエティ)とこの世界の関係には、基本設定ぶち壊しているんじゃないかとツッコミどころが満載すぎて数多くの疑問を抱えるのだが、それらも伏線なんだろうとじっと耐える。41巻までには回収されていない。
ただ、読ませる勢い、それだけで突っ走っていく。その特性は他に見ない。瞬発力とスピードで魅せていく。凄い。
もっともプロットがもっと整理されて、この設定は先に伝えてくれればこのシーンが生きてきたのに……な場面は多数ある。アイディアが素晴らしいからもったいないのだ。基本が感性の人で、物語作りは苦手なのかも知れない。漫画は映画と似ていて総合芸術で、しかもそれをひとりでやらなくてはならない分負担もある。ジャンプでなかったら伸びなかった作家さんかも。

そして少年漫画として辛いのは、信じていた味方が敵であったパターンが多いこと。そのがっかり感は、子どもたちにはどうなんだろう? エンタテイメントとしても。
シーンの瞬発力的面白さが強いので、ストーリーの整合性はどうでも良いのかも知れない。辛うじて破綻せずに物語を保っているのがかえって凄くみえる。センスが良いんだろうな。
勢いと、オシャレな雰囲気だけで巻数が伸びているのなら、よほどアンケートが良いんだろう。

伏線無くての後出しは、こんなにがっかりするものなんだな、勉強になった。ここを丁寧に作らないと、キャラが蔑ろにされてしまうのだ。
オヤジが出てきた段階で何か冷めるものがあった。

コミックスの最初のリリックはとても好き。BLEACHとは、これだとすら思っている。

12巻の番外編、小島水色から見た一護とチャドの出会いの話、かなりじんとした。
13巻の一護と斬月の会話には感じ入った。
好きなキャラは裏原喜助とネル。ネルちゃん可愛い。

ふつふつ湧き上がる素朴な疑問なんですが、少年漫画って人が死ぬの、PTA的な意味でダメになったんですか? かえってそれ、教育上よろしくないんじゃないでしょうか?

ちなみに初音ミクが長ネギを持っている元ネタは、織姫が手にしている長ネギから。
                         2009/10/26

《こんなふうにおススメ》
スピード感はすごい。アニメ、映画にもなり、今の人気作品。
                         2009/11/02UP

42巻/
十番隊隊長日番谷冬獅郎(ひつがやとうしろう)と、第3十刃ティア・ハリベルの戦い。表紙もこの人。破面と死神たちの戦いは続く。平子真子(ひらこしんじ)とその仲間が藍染に立ち向かう。
この巻で語るとしたら、一度も主人公が出てこなかったこと。すげー。
                         2009/12/05、12/07UP

43巻/
檜佐木と東仙。“虚圏の神”。破面たちを倒し、藍染が出てくる。
戦いは続行中。連載読みの方々の忍耐強さを尊敬。
一護、ラストの一コマ。やっと次巻から?
                         2010/2/05、2/07UP

44巻/
一護と第0十刃。戦いは朽木白哉と剣八がとって代わり、マユリに、卯の花とともに現世に送られる。卯の花が語る藍染の斬魄刀の力とは。平子真子は現世で一護を待つ。
狛村と東仙。

一護久しぶりに見た。何巻ぶり? 次巻、楽しみ。
                         2010/4/04、4/09UP

45巻/
平子真子と藍染。藍染に挑む一護。そして隊長総出のバックアップ。

387話の扉絵に癒された。バトル長すぎなんだなー。でもバトル信条の作品だもんね。
壮絶。読んでいて胸が痛い。
                         2010/6/04、UPも。

46巻/
藍染の掌上とは? 一護の父親。崩玉(ほうぎょく)の可能性。始まりはどこにあったのか。

絵の上手い人がこの作品にはまるのは良く理解できる。一枚絵としても見応えあるもんね。
それにしても……仕込んでたネタを46冊目で回収? 長すぎだよ。後付け?
久しぶりにワクワクした。これからクライマックス。
                         2010/8/06、8/08UP

47〜48巻/
47巻。藍染とギンは尸魂界の空座町へ。断界での最後の月牙天衝。天鎖斬月。舞台は空座町。
48巻。ギンの意図。一護と藍染。

よくこんな設定思いつく。4千冊読んで、この作家さんのすごさがわかった。
ドン・観音寺最高。
この巻で「破面篇」終了。次巻から「死神代行消失篇」
                         2010/12/30、2011/2/19UP

49〜53巻/
49巻。新章。17ヶ月後。死神の力を失った「見えない」一護。高校三年生になる。銀城空吾登場。雨竜斬られる。相手は?XCUTION。完現術(フルブリング)
50巻。取引に応じる一護。リルカのドールハウス。月島秀九郎。
51巻。完現術へ、一護の修行。月島と対峙。チャド、織姫たちの決意。銀城と対する一護。
52巻。月島の完現術。皆が一護を襲う。味方は誰なのか。
53巻。銀城の正体。死神vs完現術者。

しばらくぶりのブリーチ。コマ構成もデザインも、上手いなぁ〜。いろいろとカッコイイ。子どもの頃にストーンズとかエアロスミス聴きだした時の気分になる。
読み慣れてくると巧いところが際立って見える眼が持てる。4,000冊超えて漫画読み初心者を脱却できたかな……。
ちなみにハリウッドで実写映画化されるらしいです。
まとめ読みで良かった。ちまちま読むよりいい感じ。そろそろ終幕なんですよね。

うなぎ屋店長、すげー好き。新章楽しい。
52巻の一護の衣装にびびった。特撮戦闘モノみたい。
こっえ〜〜、と口に出しちゃった。記憶をいじられる恐怖ってある。すごく怖い。過去の記憶と今ここの自分こそが、自分の存在だから。
                         2012/2/10、2/23UP

54巻/
死神vs完現術者、続行中。代行証の真実。死神代行消失編、終了。

うさぎのぬいぐるみの戦いは緊迫感なくて可愛すぎて笑った。
やっと大きな伏線回収、っていうか、なんで一護が死神代行になったかの理由が明かされた。長かった。次巻から最終章。
                         2012/3/04、3/09UP

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2012年03月08日

ONE PIECE -ワンピース- 65巻まで

【ONE PIECE(ワンピース)】 65巻まで  /尾田 栄一郎

 → 2分でわかるONE PIECE

この世のすべてを手に入れた海賊王のゴールド・ロジャー。その彼の死に際の言葉に魅せられて、世界は大海賊時代を迎える。ロジャーの遺した「ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)」を求めて。
東の海、ドーン島の小さな港村フーシャ村で生まれ育ったモンキー・D・ルフィ。赤髪のシャンクスに憧れて、海賊になることを決意。
悪魔の実ゴムゴムの実をうっかり食べてしまって、身体がゴムのように伸びるゴム人間となり、一生泳げなくなるが、楽天的なルフィは船から落ちない海賊になろうと決める。
尊敬するシャンクスから預かった麦わら帽子から、麦わらのルフィと呼ばれる海賊になっていく。
ルフィと一癖も二癖もある仲間たちの冒険ファンタジー&コメディ。
剣士のロロノア・ゾロ、航海士のナミ、狙撃手で器用なウソップ、料理人のサンジ、船医のトニートニー・チョッパー、元は敵だった考古学者のニコ・ロビン、サイボーグの船大工フランキー、ガイコツになってしまった音楽家のブルックら、少人数でも最強の仲間との大冒険。

1997年から週刊少年ジャンプにて連載中。
コミックス歴代売上1位の人気作品。アニメも1999年から放映。

ノックを始めた時、読み出した作品。20巻くらいまで読んで、感想書かずに放置。
改めては、それなりに読み方がわかってからにしようと決意、やっと2500冊で1/4達成なので、手をつけ直す。
読み出した約2年前も大感激だったが、多少は読み慣れてきた今はもっと感じ入る。夢がある、とはこういう作品を言うんだろうな。

マルチなジャンルで活躍しているジャーナリストの友人は、アニメやゲームなどでも一家言持っている。
先日、某誌で「ハガレン」の大特集をやっていて、荒川弘さんのインタビューが秀逸で泣きそうになって、インタビュア&ライターの名を見たら、やっぱりその友人だった。
私が1万冊読むのを決意しかけた時、その友だちにオススメの1作品を聞いた。それが、これ。「ダントツじゃない?」とのこと。

絵の素晴らしさは異常。画力のすごさは語るまでもない。デザイン力も突出してる。ユーモラスで温かく、躍動感に溢れている。
色のバランスも品があって素晴らしい。
絵は二次元的で、黒ベタには光があたる表現もない。それがファンタジックな世界にすっと引き込んでくれる。
トーンもまったくに近いほど無いのは、たぶん幼い頃からずっと絵を描き続けている人なんだと思う。しかも絵がまだまだ上手くなっていくとは、いったいどういうことかと思う。
パースペクティブもフリーハンドのところがあって笑えた。立体空間構成能力が、突出しているのだと思う。この作家さんは建築学部だったそうだが、たまにそういう空間感覚が異常に優れた人がいる(私は建築士免許まで取ったけど、その能力がまったくなくて諦めたクチ)。
このワクワクは、昔出会った時の妹尾河童さんの本の絵の感覚に似ている。

キャラクターも個性的でしっかりと練られ安定している。多種多様で、どのキャラも作者に愛され使い捨てられない。
好きなのは、シルバーズ・レイリーとシャッキー。大人が格好いいってイイ。
ロジャーのように、死してなお、人を活かす人生は究極、理想。

そんな絵とキャラの魅力も言うまでもなくすごいけど、やはりコンテが素晴らしい。その構図の巧さでうっかり泣いてしまった箇所がある。名カットが多い。
特に、シャンクスから帽子を預かるシーン、ビビとの別れのシーン、エニエス・ロビーでロビンの気持ちを変えさせた一味のシーンなど(55巻まで)。

スケールアウト(IT的意味合いの方でない)、デフォルメも楽しい、わくわくしてくる。
毎回の扉絵のアットホーム感も和む。

食べているシーンは特に好き、自然に笑顔になってくる。
出てくる料理もフレンチ中心にこだわりが多く、食べるの大好きとしては見逃せない。

なんでこんなにこだわりが多いの?
46巻のサニー号詳細図は心躍った。

読者に対してのサービス精神は頭が下がる。たった一コマで知恵を語っていたり、何度も読み返さないと気づかない遊び心があちこちに溢れていて、遊び心の方は今回は発見できそうにない。そこには細かい設定がたくさん隠されていて、わくわくするのだ。
全部を説明しないことって、こんなに面白いんだなー。ノックが終わったら、この世界にまたじっくりと浸り直してみたい。
サービスといえば、読者の質問コーナーのSBS。読者と遊んでいるのが楽しいし、作品のファンが多いのを垣間見られる。読者のマニア度にも輪をかけて驚く。それを超える作者の設定の細やかさに呆れる。愛されているのがわかる。

ルフィの魅力のひとつ、“天然”がうざくないのは、それが育ちきらない子どもの部分からきているのではない、純粋な心根からの性格だから。そして仲間たちを理解し、その良いところを無理なく伸ばしながら、適材適所に生かしている度量は見事。まさに船長。
それぞれの仲間にもしっかり背景が描かれていて、船に乗る理由がある。脇役の登場人物も疎かにされていない。
大手ゼネコンの部長が会議の席で「『ONE PIECE』は、ビジネスマンにも必須ですよね」と話してくれて一緒に笑ったことがある。ホント、そうですね。

でも、こいつら不死身過ぎ。唯一の不満はそこだけど、それが浮かんでくる時点で、「いやいや、少年漫画のファンタジーだし」と、自己完結させようと読者に思わせるほど、他の要素がすごいのだ。
わらしべ長者的に船が大きくなっていくのも嬉しい。でも、メリー号との別れは爆泣きした。
大笑いして、ドキドキハラハラしながら、大泣きしてわくわくする、まさにエンタテイメント。

サンジとチョッパーが仲間入りするシーンは泣けた。
アラバスタのスパイダースカフェは、まんま「バクダッド・カフェ」で笑った。
ビビが反乱軍を止めるシーンに「ナウシカ」が被った。
アラバスタ王国編は読み応えがあった。この辺りから、物語の構成が大きくなっていく。
空島篇はまるでインディ・ジョーンズ。
キングブルはまるで「エルマーとりゅう」。
ゴーストの、影を取られる話は、子どもの頃に読んだエンデ作品とシンクロしてしまった。
女ヶ島の蛇の三姉妹は、宗像三女神ですね。
55巻のエンポリオ・イワンコフの「奇跡をなめるな」に心が震えた。

51巻まで読んで、「ずっと読んできて良かった」と実感。
連載を10年でテーマが視えてくるって、いったい……。
こうなると、まだクライマックスも見させてくれない前振りだったと感じる。どれだけ大きな話なんだろう?
100巻で終わるのかな? ついていきたい。
                         2009/9/21

《こんなふうにおススメ》
やっとUPできた……。もちろん、連載まで追いつきました。ここからはリアルに伴走したいです。1万冊読んでも、きっとベスト3に入ると感じます。こんな作品を世に出してくださってありがとうございます。
                         2009/9/26UP

56巻/
エースの公開処刑までカウントダウン始まる。インベルダウンでの死闘からルフィたちはエースを追う。マリンフォード海軍本部でいよいよ決戦。

イワンコフのインパクトは表紙からして強烈。友だちは美しすぎると言っていた(もちろんカラー的意味で)。ボンちゃんの男気。そしてエースの出自とは。
                         2009/12/04 12/09UP

57巻/
海軍本部と王下七武海VS海賊白ひげ軍団。エースとルフィが兄弟になった訳。白ひげを親父とするまで。白ひげをモノともしないルフィ。そして白ひげは。

役者総登場。圧巻。一番のクライマックスだろう。これだけの人物が揃うと麦わらの一味をバラバラにした意味を感じる。彼らだとまだ役不足に見え、この場にいたら皆死ぬよね。暴れる皆々が、この紙面が小さいと言っているようだ。
累計1億8560万部突破。この巻は初版300万部で過去の初版すべての記録を塗り替える。
                         2010/3/05 3/07UP

58巻/
白ひげ刺される。傘下の海賊の迷い。三大将に挑むルフィ、大決戦。
祖父のガープも立ちはだかる。ルフィはエースに辿り着けるのか。エースは……。

クライマックス過ぎて、胸が痛い。
エースは火炎の不動明王に見える。
                         2010/6/04、6/05UP

59巻/
エースはルフィを庇う。海軍本部崩壊。黒ひげ登場。騒ぎに便乗しインペルダウンの死刑囚、集団脱獄。“D”の意志。そして白ひげも。黒ひげは白ひげの能力を自分のものにする。すべての戦いを終わらせたのは、コビーとシャンクス。頂上戦争終結。
ルフィとエースの幼い頃の想い出。

ひたすら泣いた。扉絵の明るさに救われる。
                         2010/8/04、8/05UP

60〜65巻/
60巻。ルフィ、エースとサボの幼少時代。ゴミ山燃やされる。コトを知ったダダンの嘆き。ルフィの苦悩。レイリーの提案。麦わらの一味のそれぞれの消息。ルフィのメッセージ。
61巻。麦わらの一味、メッセージを受け取り準備に入る。それぞれの強い意志で修業に入る。ルフィはレイリーと。覇気。そして新章へ。
最後の海”新世界”編。2年後。偽者の麦わらの一味。サニー号で再出発。魚人島へ向かう。
62巻。クラーケン。魚人島。人魚姫。
63巻。しらほし姫の散歩につきあうルフィ。新魚人海賊団。海の森。魚人島の歴史。タイヨウの海賊団。解放と自由。
64巻。新魚人海賊団vs麦わらの一味。
65巻。ノアの落下。魚人島の未来。

久しぶりのONE PIECE。やっぱり、さすがと言わざるを得ない。

サボは生きていると思う。
失ったものばかり数えるなと諭すジンベエ。残っているものを確認する。
バイタルレシピ、弟子になりたい。
デュバルに感動。良いヤツ多い。
しらほしの兄たちの愛に泣けた。

麦わらの一味が揃うのが嬉しくて仕方ない。
64巻のルフィの登場は満を持して。そして2年の歳月を経た麦わらたちの実力。
魚人島編は差別の連鎖がテーマになっている。これは私たちの世界の問題でもある。
15周年だそうです。
                         2012/3/03、3/08UP

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タグ:尾田栄一郎
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2012年03月07日

純潔のマリア 02巻まで

【純潔のマリア】 02巻まで  /石川 雅之

中世フランスの田舎町。マリアの森に守られた村。
異端の手先で穢れた魔女と畏れられるマリアは、淫魔でありながら純潔の処女。元はフクロウな使い魔サキュバスのアルテミス、同じく使い魔しかしインキュバス未満のプリアポス。
戦が嫌いで戦場に淫魔を送って骨抜きにし戦力をなくさせるのだが、教会と揉み合ったり騒ぎを起こしている内に大天使ミカエルに目をつけられる。
果たしてマリアは純潔を守れるのか。

good!アフタヌーン。「もやしもん」の石川雅之の最新作。

独特の空気は健在。
この作家さんの作品では、いっぱしの正義が語られてもうざく感じない。それは傲慢なことか、線引きわかった上で言わせているからだと思う。
誰でも善いことしたいとは根っこでは感じている。だからその代弁がかわいく語られちゃうとそれはそれで嬉しい。

戦場で井戸端恋バナを咲かせるマリアとサキュバス可愛すぎる。
バジリスクかっこいいのにフクロウの造形がなんとも笑っちゃう。愛らしい。ほんとこういうとこ、好き。
チビこいエゼキエルもいじり甲斐ありそう。

作中で、アルテミスをアジアの神としていて気になり調べたら、元は古代ギリシア人の神ではなく(のちに習合)小アジア(アナトリア半島、今のトルコ共和国)の豊穣の神と知って驚く。なるほど。調べるほどに女神のアーキタイプを持っていて面白い。日本とも共通するのは鬼子母神や丹塗の矢など。特に豊穣の神と生贄信仰は世界各地に至る処にある。ずっとアポロンと並ぶ月の神の浅いイメージしかなかった。調べていくうちにギリシア神話にも宗像三女神のようなホーラと呼ばれる三神がいたりしてますます興味深かった。
ラ・ピュセルはジャンヌ・ダルクのこと。
                         2010/2/20、2/24UP

《こんなふうにおススメ》
今度は中世、しかもフランス。衣装の大胆さも活かされて楽しい。

2巻/
ミカエルの使いエゼキエル。マリアの煽りに乗せられてしまう。イングランドの騎行。北に赴くマリアたち。イングランドの魔女ビブが語る、戦争を終わらすと魔女が困る理由。マリアに肩入れし始めているエゼキエルは、自己混乱から矢文を燃やす。ジョセフはまた戦地へ赴く決意をする。マリアは。

処女でなくなったら魔女でもなくなるのはミカエルの制裁で、マリア限定。なるほど。
それでマリアは自由になれる。でも。

エゼキエルの混乱は、共感できる。古来、人類が神に抱き続けた疑問が重なる。

通信兵の名はジョセフ。フラグ立ち中。

衣装も楽しい。他の漫画家さんなら絶対にしないような描き込みの細かさ。
森薫さんにも匹敵。「もやしもん」はゴスだけど、こちらはゴルチエ全盛期みたいな。こういう凝ったの好きなんだろうなー。
ビブの髪型も可愛い。
読んでいるとすごくおしゃれしたくなってくる。

アニメにして欲しいけど、内容的に無理だろうなー。
                         2012/3/03、3/07UP


タグ:石川雅之
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2012年03月06日

BAKUMAN バクマン。  17巻まで

【BAKUMAN バクマン。】 17巻まで  /小畑 健(原作/大場 つぐみ)

真城最高(ましろもりたか)中学三年生14歳。あだ名はサイコー。絵が得意で、何度も表彰されている。しかし、何事にも最初から諦めてしまっているイマドキのティーンエイジャー。クラスメートの亜豆美保(あづきみほ)に密かに片想い。
その亜豆を授業中にスケッチしていたノートを、学年トップの秀才、高木秋人(あきと、あだ名はシュウジン)に観られる。そのノート返却の条件に、一緒に組んで漫画家を目指そうと誘われる。秋人は漫画好きのギャンブラー体質だった。
しかし、最高には断る理由があった。叔父が売れない漫画家だったのだ。だが秋人は、宝くじも買わなきゃ当たらないと説得する。最高は取り合わなかったが、いきなり秋人は最高を亜豆の家に引っ張っていく。秋人は亜豆が、声優を目指していることを知っていたのだ。
亜豆に「マンガ家になる!」と告白する秋人。目を輝かせる亜豆に思わず最高も叫ぶ。もし、それがアニメになったら、その声優をやって欲しいと。即答する亜豆に、そのまま最高は伝えてしまう。「そうなったら、僕と結婚してほしい!」。照れながらも亜豆はそれを約束してくれる。
最高と秋人の二人三脚が始まった。ふたりがライバルたちとともに、漫画家に駆け上っていくサクセスストーリー。

週刊少年ジャンプ。漫画とはどういうものなのか、それがわかる作品。
夢を持って進んでいる人には絶対にオススメしたい。

気になって気になって気になって仕方なかったが、「DEATH NOTE」だってまだ感想をまとめていないのに、中途半端なのはどうよ、と、手をつけないで積んであった。
「ヒカルの碁」だって先に読みたい……。しかし、とうとう我慢出来ず。

面白すぎる。どうしよう、好きな作品ベスト30に入る予感。そして、漫画好きにはたまらないコネタも満載。漫画読み慣れてから、トライした方が面白い作品。でも、もう止まらない。
もしかしたら、私には少し早かったかも? とも思ったけど、これを読んでからと読まずとは、漫画の読み方、捉え方がまったく変わる。ここに上げられている漫画はすべて読んでみたくなる。このノックに元気を貰えて嬉しい。

漫画家を目指している人は必見。漫画家になるために必要なことが描かれている。
内輪ネタまでバラしちゃって、しかも、ここまでやるのであれば、自分たちも業界や読者から「試されている」ことになる。これってすごい覚悟。この作者たちの関係をそのまま活かしたような作品。たぶん作者たちが共同作業してきた「DEATH NOTE」で感じた感覚からスタートしたのではないかと思う。

中学三年生でこんなに頭が良いものか? そこは驚くけど、こういう子もいないわけではない。
それと驚いたのは、ちゃんと「家庭」も描いている。当たり前のイマドキの家族の会話が、そのままそこにある。普通の家ってこんなふうなんだ、と思えた。
漫画はファンタジーが多くて、それはそのまま自分たちとだぶらない。でも子どもたちはこれを読んで、ものすごく共感するんじゃないかな? 将来のこととか、親にどう話すのかとか、自分の家を他とは比較出来にくいから、これはすごいことなのじゃないかしら?
ここの、最高がマンガ家になることを家族に相談するところ、正直言えば泣きそうになった。最高がベランダで父親に電話するシーンでは泣いた。

良い編集者に出会ったことも運。服部さん、優秀。人としてもバランス取れているし。
ちなみに、ここで描かれている編集者はすべて実在のジャンプ編集部の人物。編集部ってすごい。どんだけ戦場。まるで証券取引場の勢い、そのままではないか! 編集者には編集者の戦いがある。

ラブストーリーとしては、最高と亜豆はお互いに気持ちも確認しあっている両想いなのに、一緒にはいない。メールもたまに。電話も一回だけで、それも4巻で。
すれ違いどころか、まったく会わないで繋がるふたりってすごい設定。しかもお互いに婚約しているつもりだし。これでどこまで保たせるのか、かえって興味津々。かつてこんな“純愛”があったろうか? 究極の純愛を徹底してやるつもりなんだと感じる。

作品のテーマから学ぶことも多く、ついそればっかり追ってしまうけど、この作品自体の構成もとても良く出来ているのだ。
キャラも魅力的だし、ここで語られていることがそのまま通じている。

とうとう連載まで追ってしまった。我慢出来なかった。3巻の微妙な終わり具合に……。現在、5巻相当まで進行中。
連載していると、時系的にはいつまでもその時期に滞ってしまって「永遠の高校二年生」なんてのはよくあるのだけど、こっちは中味が進み過ぎ。
2009年の3月に中学卒業になっているので、5巻目の高校三年生はもうかなり進んでます。
2巻で一度、「こんなにHow Toっぽくて、ちょっとな」と思った部分もあったけど、これからがますます拍車かかって面白くなってくる。やられたって感じ。4巻目は悶えるほど、面白い。やっぱ、ジャンプってすごい。
最初は胡散臭く思った新妻エイジ、連載分ではもう可愛くて可愛くて仕方なくなっている。
                         2009/6/14

《こんなふうにおススメ》
賛否両論らしいですが、私にはめちゃくちゃ面白く感じます。
すでに周囲に勧めまくっています。良く出来てる。挑戦的なのも良い。
                         2009/6/18UP

4巻/
コンビ解散か? シュージンは約束の期日までネームが出来なかった。サイコーは引導を渡す。服部はなんとかもう一度ふたりでやらせたい。画策するが。
離れて沁みる相手の存在。ふたりがやろうとしていたこと、偶然にも探偵ものだった。コンビを密かに再結成。服部を逆に驚かそうと、ふたりは半年でネームを5話作ることに。見吉も協力する。
亜豆美保は、歌も歌うアイドル声優の道まっしぐら。
サイコーたちは春休みまでに8本のネームを仕上げ、金未来杯を目指すことになる。福田真太、中井巧朗、蒼樹紅、平丸一也、ライバルも揃ってきて。

実名がバンバン出てきてドキドキする。連載読みの今、ちょっと懐かしい巻。
どちらかというと業界ネタばかりで、私は面白かったけど、興味ない人にはつまらないかも。編集者ってほんとにすごいなー。
話の作り方が面白い。上手い。

わけわからん、間界野昂次。そーいえばどーなったんだ?
新妻エイジが可愛すぎて、ほんとにもう。

ただ、これだけヒロインに共感出来ない少年マンガも珍しいですね。あえて難点を言えば。
                         2009/8/06 8/11UP

5巻/
いよいよ「疑探偵TRAP」連載がスタート。二人とも16歳。
担当が服部から港浦吾郎(みうら)に変わる。熱さと勢いばかりの港浦に二人は不安も持つ。
アシスタントも決まり、ジャンプの新年会で同じ連載作家たちと知り合う。
蒼樹紅は間界野と組むと言い出し、中井は自棄になって蒼樹のマンション前の公園で漫画を描き続ける。
亜豆は事務所から写真集出すのを勧められていて悩む。
連載が始まって早々からアンケートに振り回される。試行錯誤しながらも人気は定着してきて。

この作品に出てくる編集者は実名で実在人物が多いのだけど、この港浦さんは違う。この後、主人公たちとある意味のバトルが始まるから、なのかも。
この巻は漫画の描き方説明が多い。仕組みに興味があるから楽しいけど、ジャンプのメイン読者はどうなんだろう。
連載追っていて感じたのは、高浜さん顔変わってないか?
平丸の担当の吉田さん偉い。
新年会のサイコーの決意は泣きそうになった。
ジャンプのアンケートシステム、ほんとに噂通りなんだな。こんなストレスのかかる仕事、きついよなー。絵を描くのが好きで、話も考えるのが楽しく、しかも競争好きじゃないとジャンプの作家って出来なさそう。
「ラッコ11号」って、「神のみ」みたいな漫画なのかも。ストーリーではなくて。
                          2009/11/05 11/06UP

6巻/
コミックス1巻の発売も決まり、連載も調子が上がってきて盛り上がっているところに、サイコー倒れる。手術も要して3ヶ月の診断を下される。しかしサイコーは描くのを諦めない。悩んだシュウジンは亜豆を病院に呼ぶ。
編集長は、「高校を卒業するまで休載」の決断。それに対し、新妻エイジに福田組、揃ってボイコットを宣言。ジャンプは5作休載の大事になる。

なんと早売り見つけて読んでしまった。わーい。通常発売は、年明け4日。
宝島社の「このマンガがすごい!2010」の今年のトップになる。

だいぶ登場人物の紹介が人数増えたなー。
面白さは加速。連載を巡って加熱、読んでいる方もオーバーヒート気味。
逢わない純愛にも一区切り。
                         2009/12/29 UPも。

7巻/
「疑探偵TRAP」打ち切り。二人は保険として大学に行くことに決める。
そして「亜城木夢叶に笑いは必要なのか」 担当編集者の港浦とバトル。異例の読み切り掲載。笑いかシリアスか。
アシスタントに来ていた高浜は連載が決まる。
蒼樹紅は恋愛モノに悩み、大学で岩瀬に声をかけられる。そして動物園でばったり会った蒼樹と高木秋人は意気投合、お互いの創作のために協力しあうことになる。

この作品の面白さは編集サイドがきっちり描かれていること。作家とぎくしゃくしてくるのがメインの巻。
エイジの言う「亜城木夢叶は主人公に自己投影しない」って、なるほど。これは物語作りに大きい。
この二人の努力はすごい。若い人を煽る作品。若くはないけど、もっと頑張れるなーと気合いを入れ直せた。
連載追いでの今の最高の悩みがここら辺ですでに出ていたのに気づき、感じ入る。
この原作者さん、女性にコンプレックスないだろうか? やたらつっかかる女子が多い気がする。岩瀬怖えー。やっと蒼樹さん好きになれた。
                         2010/3/07 3/09UP

8巻/
蒼樹紅は岩瀬を秋人に会わせる。岩瀬は秋人に、自分も漫画原作者になると宣言。
高浜のアシスタントに中井と加藤が入って仲良くなる。蒼樹紅は…。
秋名愛子名義の本から香耶に誤解をされる。最高と亜豆にも飛び火して溝が!
亜城木コンビはギャグに挑戦。
香耶と仲直りするためプロポーズする秋人。連載が決まったら結婚?
一方、蒼樹紅も連載を狙うことに。福田組の中井は。

連載を追っているから単行本は懐かしい感じがする。
ところで今更気づく…岩瀬のペンネームすごすぎ。
そして平丸さんの担当吉田氏、じわじわくる。すげーマネージメント。
やっぱり上手い、絵も話も。よくよく練られている。面白い。
                         2010/4/30、5/03UP

9巻/
服部は岩瀬原作、エイジ作画で仕掛ける。エイジ二本連載。最高たちもギャグ漫画「走れ大発タント」で連載が決まる。
秋人、見吉香耶の父に挨拶に行く。そして入籍。
エイジ、服部の想い。タントスタート。秋人、ギャグに苦しむ。服部の仕掛け。エイジは引っ張りだこ。
秋人と香耶の結婚式で。亜城木夢叶の決心。服部と港浦のタグ。

良く練られた作品、つくづく感心。ふたりが人に恵まれているのはその努力を周囲が認めているから。
エイジの頭の回転の速さは異常。天才っているんだよなー、ほんとに。エイジに仕掛けられたふたりの焦りは、すごくわかる。全身の血が沸騰したようになるんだよね、読んでて熱くなった。
服部さん、岩瀬じゃなくても惚れるよ。岩瀬の執着気持ち悪い。香耶は当初は苦手だったけど、いい女になった、可愛いし頼れる。
秋からアニメになるそうですが、教育テレビって、どうだろうか? 受験戦争の加速に荷担しそう。マンガって本来楽しむものなのに、こんなにアンケートのマーケティング中心なんてって思っちゃう。ビジネス側にいたとしても、だ。それでも編集部での話し合いのシーンは面白かった。
                         2010/8/04、UPも。

10〜11巻/
10巻。服部が裏で手を引いた港浦の編集。新連載の構想が決まっていく。サイコーとシュージンは服部を尾行。新連載へのネタが固まっていく。そして「完全犯罪クラブ」完成。“やり方”を変えるふたり。担当は服部に。岩瀬の決心。

11巻。連載を前にまだまだ質を上げていく。アシスタントに来た白鳥、森屋、折原。「PCP」連載。
「+NATURAL」はアニメ化に。主役は亜豆? サイコーはそれに耐え切れず。
亜城木夢叶のの欠点とは。秋名の真意。亜城木夢叶を煽るエイジ。ふたりの挑戦。

連載会議、私だったらこんなプレッシャーに耐えられない。

ここでいう完全犯罪って、ハルヒの校庭の落書き話も通じるよなと思った。「名探偵コナン」読みたくなってきた。
連載読みしているけど単行本ってまた視点が違って見えて面白い。
作中漫画にどっぷりしている時の話の方が好き。

エイジのライバル意識、すごい。まさに好敵手。
岩瀬、怖すぎだよー。
                         2011/2/04、2/15UP

12〜16巻/
12巻。「PCP」は過酷な試練を越えられるのか。ライバルの存在。秋人は「恋太&ピース」の原作も手がけることに。
13巻。スーパーリーダーズラブフェスタ。
14巻。18歳の七峰透が投稿してくる。邪道なやり方で連載へ。「PCP」と勝負。
15巻。七峰のアシスタントしていた中井。真城はクラス会へ。模倣犯から秋人のスランプ。
16巻。エイジVS福田組。岩瀬の危機。ベテランの持ち込み。

これは連載読みしているんだけど、感想のためにまとめて単行本読んで…気づいたことが多々。

岩瀬出てこなくなりましたね。うざくて嫌いだったので良いのですけど。
七峰透は、現代におけるネットと創作の関係から出る問題点をキャラ化していて面白い。悪意と高慢と自己愛の擬人化は、一見突飛に見えるけど現代の闇そのもの。「創作のルールはこういうものですよ」的な教科書みたいで引くところもあるけど、最低限の倫理ルールがわからない人が多すぎるからなんだろうな。
「シンジツの教室」は「進撃の巨人」騒動を彷彿させた。
七峰を咬ませ犬にしたのも、岩瀬の扱いと違って、大場さんの感情が透けてみえ興味深かった。

まとめて読むと密度の濃さに感じ入る。良く出来ている作品だと感動する。

吉田氏、ほんとすごい。編集というよりマネージャーだと思う。
単行本で読むと蒼樹紅が何で平丸を選んだのかわかる。そこまで彼女のモノローグがなかったのも秀逸。

この作品読むと元気出る。怠けてたなー、努力しようっと。

アニメへの企画の出し方が興味深かった。
制作会社が持ちかけるんだなー。編集長の権限て大きいんですね。
                         2012/1/22、1/25UP

17巻/
七峰の逆襲と目的。川口たろうと東の想い。七峰vs福田組再び。編集長交代。新作に取り組む亜城木とエイジ。

連載で読んでいて七峰の歪みとプライドとコンプレックスが強すぎて楽しくなかったの覚えている。同族嫌悪的執着。
「一話完結じゃない、一話完結」には唸った。
今はすっかり香耶ファン。彼女の蓄積ってすごい。
単行本まとめ読み推奨。
                         2012/3/04、3/06UP

【コミックセット】


【コミックス】

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2012年03月04日

のりりん 04巻まで

【のりりん】 04巻まで  /鬼頭 莫宏

「チャリ乗っているヤツは死ねばいい」
自転車嫌いを公言している丸子一典(まりこかずのり)は、自動車のスピード狂で短気、免停が多い。その日もうっかり自転車を轢きそうになる。ロードに乗っていた相手はそのままジャンプし、お互い人間は無傷。そんな離れ業を見せたのは織田輪(おだりん)。17歳のラーメン屋の娘。
それぞれ壊れた自動車と自転車の話し合いにラーメン屋を訪れた一典は、輪の母陽子に無理やりロードに乗せられる。キレて二度と関わりたくないと逃げ出したが、合コン途中の友人らに呼び出される。あげくにからかわれ、免取に。小さな町のイベント企画会社には一年乗れないのは大きな痛手。
一典が自転車を嫌うトラウマ、そして自転車部発足。28歳のりりん、自転車に魅せられていく。

イブニング。
「ぼくらの」で気になっていて、でもまだ読めていない。
マニアックな層に人気で、ずっと気になっていた作家さん。なので新刊出て、ここからスタート。

最初にのりりんと呼んだのは輪の母。
自転車カタログ的な「アオバ」では物足りなく、「弱虫ペダル」のような熱血スポーツ競技として自転車に向き合いたくない人には、特にオススメ。
もしかして生活の等身大に近いかも。入門にもベストかも。
ほんと、自転車ってブームなんですね。

とはいえ、内容も期待感溢れて面白い。
次巻も楽しみ。

うわー、いくら酔っているからといって合コン相手の女子、杏真理子最低〜。
後フォローあって良かった、でないと読んでてぶちギレてどーしよーもなかった。

この作家さん、気に病むタイプのとても優しい人なんだろうな。作品のはしばしに感じた。
                         2010/7/27

《こんなふうにおススメ》
等身大に自転車を楽しみたい人に特に。わくわくします。

2〜4巻/
2巻。陽子がけしかけた、一典と等々力潤とのスピード勝負約束。一週間の特訓。
3巻。いよいよ、一典と等々力潤の勝負。陽子の秘策。
4巻。自転車買うのに必要な物。丸子兄妹、揃ってマイ自転車デビュー。ロードバイク選び。ドマチの告白。小さい人の自転車。ロードを組む。

面白いのだけど、マニュアル漫画みたいになって考えさせられる。ドラマを読みたいのに、だんだん自転車趣味の人に面白い、蘊蓄満載のそんな漫画になってしまった。自転車に興味があるから入門の勉強になるけど、作品としてはどうなのよ? って思った。
BTOパソコンの面白さにも通じるんだろうな。
                         2012/3/03、3/04UP


タグ:鬼頭莫宏
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2012年03月03日

テルマエ・ロマエ 04巻まで

【テルマエ・ロマエ】 04巻まで  /ヤマザキ マリ

紀元128年ローマ。
建築技師のルシウス・モデストゥスはアテネで学び実力はあったが、ハドリアヌス皇帝の斬新な近代建築に街が変わっていくのに嫌気が差し、古き良き時代に懐古していく。そのために事務所を解雇、失業してしまう。
彼を慰めようとする友人のマルクスと連れだって公衆浴場に向かい、湯船に入ると変わった排水口を見つける。よく見ようと近づきその裂け目に吸い込まれてしまう。気づくとそこは現代日本の銭湯だった……。
ルシウスは日本の風呂文化からインスパイアされ、古代ローマ屈指の風呂専門の建築家になっていく。

月刊コミックビームにて不定期連載。この3月から連載化。
ローマ人と日本人の共通点の風呂好きをそのままテーマにしている。
今年(2010)のマンガ大賞受賞。マニアックな漫画読みの絶賛で、こすヨメγ2010でも見かけていた。
漫画を読まない人にも面白いはず。「マンガ大賞」が良いと思うのは、結果として、この「漫画読みでない人も面白いと感じて、漫画を好きになれる」作品を選んでいること。これって大事だと思う。漫画読みの人たちには候補基準は賛否両論かもしれない。でも私のように大人になってから読むようになった人には、その世界に誘われるきっかけとしてありがたいことだと思う。

作家さんは希有な経歴で現在はポルトガル在住らしい。自宅に浴槽がなく、それへの渇望から描き出したとあった。
タイトルは「ローマの公衆浴場」。日本語に直訳するとTHERMAEは温泉とされることが多いが、どうも意味は微細に表現される単語らしい。
話のきっかけは「マ王」のトイレに流されて異世界へ行き王になる主人公を思い出すが、こちらは大人の読み応えがあって面白い。

真面目な(?)ギャグが可笑しい。ルシウスの生真面目だけど、とんちんかんさが笑いを誘う。かなり笑った。
銭湯絵の富士山を見て「ボンベイのヴェスビオス火山ではないか!」に大ウケ。
キャラクターシャンプーの隣でロダンの“考える人”状態のルシウスのような対比だったり、ぴりっとしたギャグも秀逸。
ウォシュレットに感動するルシウスに声をあげて笑った。
いちごの布団にくるまっているところも。
「この男の勧める酒なら断れまい」にも。「快感追求の熟練度」に大爆笑した。

現代日本といっても、ルシウスが流される時代には幅がある。最初は設えからたぶん70年代半ばくらいで、高度成長に湧いている頃かも。それも楽しい。

作家さんが海外生活が長いせいか、日本文化を眺める視点が外から入って新鮮。
小ネタも面白い。当時のローマでは男色趣味は「ギリシャ的だ」とバカにされていたこと。なるほど。

月刊コミックビームで、連載化を記念して3月発売の号に特製てぬぐいが付録でついてくる。欲しくて悩んでいる。
                         2010/3/18

《こんなふうにおススメ》
笑います。楽しいです。大きなお風呂に入りたくなります。
日本の風呂文化にも感じ入りました。

2巻/
ルシウス、妻に逃げられる。
男根信仰で仕事する友人のマルクス。
弱った皇帝を元気づけたいルシウスはバナナワニ園に。
次の皇帝の人気取りのために新しい浴場を設計するのに悩むルシウスはスライダーを経験。スタンプラリーとラムネ。

最初から吹いた。男根信仰は日本にも多い。日本でのコンセイサマは東北に多い。温泉地とこの信仰が結びついているのは初めて知る。唐辛子もその変形だったとは!!
面白さのテンションが落ちないのが素晴らしい。
                         2010/10/09、2011/1/13UP

3〜4/
3巻。次期皇帝候補のアエリウス・カエサルの人気を妬む元老院は、ルシウス暗殺に乗り出す。ルシウスが招集されたのは治安の悪いヴェスビオスの麓。温泉街編。樽風呂。黄金風呂。
4巻。アエリウス逝く。ラテン語を話せる美女、小達さつき。ルシウス、温泉旅館で働く。

実写映画化も近々。ただ今、アニメ中。
ハドやんに笑った。古代ローマオタクのさつき、すごい!
合間のコラムは変わらず秀逸。日本語も美しい。
そんなわけで、積んである塩野七生に手を出すか悩み中。
                         2012/3/02、3/03UP


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2012年03月02日

よつばと! 11巻まで

【よつばと!】 11巻まで  /あずま きよひこ

5歳の女の子よつばと、血は繋がらないが彼女を育てる“とうちゃん”の父親、気の優しい三姉妹のいる隣人宅、彼らを取り巻く大人たちの日常。
よつばの“初めて”がいっぱい詰まった毎日。

よつば、かわいすぎる。悶える。
大笑いした。癒された。そして、なんだかとっても泣けた。
子どもっていいな。よつばは無敵だ。こんな子いたら楽しいだろうけど、親の度量も試されるだろう。子どもだったかつての自分にも重なる。日々の発見が嬉しくて感動で。時間も空間も永遠にみえた。
いったい彼女は、これからどんな大人になるんだろう。それがとっても楽しみ。そしてその反面。彼女を取り巻く、そして彼女ら世代を迎える未来は明るいのだろうか?
4巻の、ブレーカー落ちたお父さんにはほんとに同情する。
少子化の時代、世界中の子どもを分け隔てなく育てるのは幸せなことだろうな。多くの大人たちに、これで癒されてほしい。
                         2008/3/4

《こんな人におススメ》
子ども心を憶いだしたい人に、是非。
《こんな時におススメ》
癒されたい時、日本の将来を真面目に考えたい時にも。
                         2008/7/19UP

8巻/
相変わらず楽しいよつばの日常。牧場に行った余韻に浸るよつば。あべこべごっこ。風香の文化祭に行く。
「子どもってそうだよねー!」と共感をすることありまくり。癒されるー。
台風に向かって両手を上げる父ちゃんに爆笑するも、気持ちがわかる! 隣りのお母さんのツッコミ最高。
子どもの好奇心てすごい。いまだに多少残っているけど、私の場合は自分のスペックの低さとそれがバランス取れていないのが問題(苦笑)。
テーブル下に隠れるジャンボ、最高。ちょっとした表現がうまい、感情が伝わってくる。どのキャラクターも面白い。
よつばの反応が面白いので、オトナたちがやたらとよつばを可愛がるのもおかしい。わかる。
そしてオトナたちが本気で子どもと向かい合っているのに感動する。
やっぱりこの作品、大好き。読めて幸せだ。ありがとう。
                         2008/9/25、10/1UP

9巻/
予定を立てる。初めてのぬいぐるみ。初めてのコーヒー。焼き肉。そして気球大会を観に行く。

よつばは毎日初めてだな。子育て中の人にプレゼントしたい。煮詰まっていたらとくに。辛い日々にも楽しさが見つかりそう。
よつぱ家族にジェラルミンがきた。
「ハゲてもハゲられるな」の台詞に爆笑した。意味わかんないけど、気持ちはわかる。負けちゃいけない。
気球に行けなくて拗ねる風香、可愛すぎる。
なんで子どもっていつまでも遊べるんだろう。ほんとに不思議で羨ましい。
一年に一冊は長すぎる。せめて二冊に……(わがまま)。
                         2009/12/17、12/19UP

UP追記>
amazonのレビューを読んで。
9巻の違和感を語っている方々が多い。主に、今までは“よつば”目線だったのが、大人の視点の解釈が入ってきて、これなら他の漫画作品と差別化にならないとの意見。
なるほど、数をこなすのがメインになっている身としては読み込みの足りなさは致し方無しですが勉強になります。面白い。
ちなみに私には面白く、その大人目線も楽しめました。
                         2009/12/19

10巻/
よつばと遊ぶとーちゃん。よつば、ホットケーキと格闘する。家電屋さんで。うそつき虫。みうらの家に。

なーごーむー。いろいろと疲れた時はやっぱよつばだな。

わかるわかる、子どもってそうだよね、が、随所に展開、気持ちいい。元のよつばの雰囲気に戻った。
真剣に遊ぶとーちゃんが偉すぎ。こういう人に育てられるとよつばが出来る。ジャンボもやんだも良い味出してる。みんな優しい。

ダンボーを動かそうと10円出したよつばの目に意思を感じたっ!
はー、幸せだった……。
                         2010/12/26、2011/1/05UP

11巻/
手打ちうどん。宅配ピザの注文。シャボン玉。栗拾い。よつばのマイデジカメ。ジェラルミンの手術。

お腹空いている時に読んではいけない巻。ピザ、子どもとふたりで2枚ってすご過ぎ。
ヨガボール、めっちゃ欲しい。置くとこないのに。最近マッサージクッション買ってマイブーム。
よつば、和む。育てるのは面白いけど大変そう。
                         2011/11/30、2012/3/02UP
【コミックセット】


【コミックス】

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2012年02月29日

きのう何食べた? 05巻まで

【きのう何食べた?】 05巻まで  /よしなが ふみ

弁護士で43歳、ハンサムと周囲に騒がれる、ちょっとナルシストでマイペース、倹約家の筧史朗は料理が趣味。それも日々のおうちごはんを出来るだけ安価にバランス良く食べることに執念を燃やす。
同居の恋人は美容師の矢吹賢二、41歳。人当たりが良くヤキモチ焼きで、史朗を大事に想う姿が滲み出る。
ふたりのゲイカップルの日常と日々の食事の記録。

モーニング連載。

面白いのはわかってた。でもあまりにもこの作者さんの作品ばかり読んでいるので、少し積んでおく。
久々に大きな読書スランプでリズムを崩したので手に取る。やっぱ面白いー。
大奥」みたいなしっかりストーリーを組み立てたのも良いけれど、この日々の雑文スタイルに人情が織り込まれているのには唸る。なんか、内田百閧ニか、池波正太郎らの文に触れているみたい。何気に癒されるのだ。

そして季節感たっぷりなレシピ本でもあるので、作りたくなってくる。
よしながさんの作品には美味しそうな料理が必ず出てきて、それはそれは幸せな気持ちにしてくれる。
良い食材の手に入る場所にすぐ越したいなー。と、すぐ影響された。史朗は主婦の鏡だ。
史朗の料理は、自分自身に戻るためのバランスを調整する時間だったり、リセットであり、集中することで安定する、大事なプロセス。だからどんな時でも料理する。
黒蜜って、けっこう簡単に作れるんだな。

ゲイの愛されファッションの説明に爆笑した。確かに!
ゲイの友人の中でも、もっとも仲良しの友だちはこのスタイル。オシャレには命かけているし、お金のかけ方は半端じゃない。確かに彼はモテると思う。
ゲイの友だちは、気が合いまくると女子の親友よりも、良い意味で厳しく的確な意見をくれ、熱い心で接する頼れる心友になる。心から信頼できる女の親友たちも、裏表が無くクールに付き合ってくれて感謝だけど、うざいほど相手のために熱くなってくれるゲイの親友もありがたいのだ。

賢二は女の子っぽい。こういうゲイの人、いるー。一緒にいたら、私も史朗みたいにちょっとめんどいって思いそう。だけど優しいんだよね。
                         2009/12/20

《こんなふうにおススメ》
料理したくなりますが、まずは自分を大事にしてあげたくなる優しい本。
                         2009/12/26UP

3巻/
史朗は乞われて正月に実家に。ふたりの生活も淡々と続く。

サッポロ一番のラーメンの話題はあちこちに登場してて、読んで納得。ラーメンだったから、電話に出なかったと言って納得し合うのはどれだけ理解し合っているんだと羨ましいほど。価値観がこれだけ合うといいよなー。
作ってみたいのはうなぎ混ぜご飯、ナスとトマトのサラダ、酸辣湯! 水炊きも良い。
ほんとにバター高くて買えないよね。
                         2010/4/18、4/20UP

4〜5巻/
4巻。テツさんとヨシさん、ゲイカップル友だち。史朗は苦手だが会食することになり。賢二の料理。苦手な天ぷら。テレビ出演を断る。リンゴづる。定年の佳代子の夫。お互いの大事さ。
5巻。富永さんのジルベール。指輪を買う。正月の実家。裁判員裁判。

タマネギ炒めてないハンバーグも良いんだよね〜。4巻のおもてなし料理はいくつかメモ。バナナケーキは私もよく作ります。
指輪に頬を染めたケンジさん、可愛い。

知り合いの経済学者の方から愛読書と聞く。娘さんに勧められたとのこと。ゲイ的なところは、まったくのファンタジーに捉えてらしたけど、レシピ本として作るのが楽しみなんだそう。仲良し父娘、嬉しくなった。
ただ、話を聞いていて確信したのは、お嬢さん、腐女子だと思います……。
                         2011/12/20、2012/2/29UP

【コミックスセット】


【コミックス】

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2012年02月27日

NARUTO -ナルト- 59巻まで

【NARUTO -ナルト-】 59巻まで  /岸本 斉史

火の国である木ノ葉隠れの里に育った、身寄りのないうずまきナルト。
落ちこぼれで忍者アカデミーを落第しまくっていたが、里の人たちに嫌われている心の傷の方がずっと強かった。里一番の忍者になってみなを見返したい。
イルカ先生らわずかなナルトを支えてくれる人々の愛情でなんとか下忍になる。
ナルトが忌み嫌われているのは、かつて里を襲った妖狐の九尾を、生まれたばかりの赤子のナルトに封印したからだった。

下忍のナルトは、ライバルでもある天才忍者の家系出身のうちはサスケや、おませな春野サクラらと、上忍のはたけカカシの班に配属され、無鉄砲で根拠のない自信家から少しづつ成長をみせていく。
ナルトは木ノ葉のトップ忍者の“火影”の名を受け継ぐことができるのか?

第一部は、27巻半ばまで。
ナルトがアカデミーを卒業。下忍として任務を果たす。中忍試験。5代目火影。木ノ葉隠れの里を捨てたサスケを追う。
27巻には「カカシ外伝」も収録。カカシが写輪眼を持った理由。

第二部は、28巻より。
修行の旅に出たナルトが2年半ぶりに戻ってきた。成長したナルトたちが逞しくみえる。
抜けたサスケを追う木ノ葉、そしてナルト。大蛇丸、暁との戦い。サスケとイタチの戦い。

じき7,000万部になるであろう発行部数を誇る漫画。海外でも人気が高い。

うずまきナルトは最初からスーパーヒーローではない。どちらかといえば、背負うものがある貴種流離譚(主には高貴の血脈に生まれ本来ならば王子などの高い身分にあるべき者が、不幸の境遇に置かれ、その恵まれない境遇の中で旅や冒険をしたり巷間で正義を発揮すること)な不遇闊達型(不幸の境遇におかれても正義を発揮するタイプ)なのだ。
そのアーキテクチャーは日本の神話の基本にあたるが、それが今は新しく感じる。
もうひとりの主人公、サスケもこのタイプ。ちなみに彼は贖罪型(同じような高貴であっても、人類の背負った罪などをあがなうタイプ。サスケ的にはそのDNA)といえるかもしれない。

とっても読みやすい。絵で見せてくれる。上手い。
しかもどんどん演出もカメラワークも、絵そのものも上手くなっていくのだ。すごい。
「自在」、その言葉がもっとも合う。
そして随所に工夫が見られる、背景もすごい。オモチャ箱をひっくり返したよう。わくわくしてくる。パースペクティブが特に上手い。
ところどころ大友克洋っぽいと思ったら、やはりかなりの影響を受けていると作中にあった。
ダイナミックな構図には惚れ惚れする。漫画家じゃなくて良かった。こういうのを見ちゃうと嫉妬で苦しんだかもしれない。213話の見開きの扉は、まるで浮世絵のようで素晴らしい。構図も絶妙。
この作家さんにとってのライバルは、総合芸術である映画なのだと思う。

少年系をまだまだ読み慣れていない分、リズムに乗るまでに時間がかかったが、10巻を越えたあたりではかなり夢中になれた。20巻を過ぎたあたりからはもう手放せなかった。

最初はナルトがただの元気バカに見えて読んでて辛く、しばらく放置。
半年してもう一度読み直してみると、少年が主人公の漫画のスタイルというものがわかってきた。最初が面白くなかったわけではない、読者の私の問題なのだ。
この作品は現在の43巻までずっとテンションが変わらない、落ちずに惹き込んでくるくらいのパワーを持っている。つまり、漫画って読み手にも素養が必要だということだ。
イマドキの人たちはみんな子ども時代から読んでいるから、提供側の、そこの不親切はあるのかもしれない。オトナから鍛えるのは珍しいから、どこか子ども時代に洗脳していかないと、大人になってから漫画を習慣づける人はいなくなるのかも。でも、読み手に合わせてしまうと、この面白さは半減するかもしれない、難しいところ。

11巻目くらいから、ナルトが可愛くなってきた。ダメな子ほど可愛い。それでもナルトは一生懸命。
テーマは「自分を信じること」。
これがどれだけ難しいかは、大人の方が実感しているかもしれないね。
たまに落ち込むけど、自分を信じてひたすら進んで行くナルトを応援したくなる。
15巻くらいからナルトもどんどんカッコ良くなってきて小気味良い。

脇キャラもとても個性溢れ、ひとりひとりに丁寧に焦点を当てている。
もちろんそれは、人気漫画だからこそやらせてもらえるのだろうけど、嬉しい。
そして話が進むに連れてどんどんキャラクターの個性、面白さが際立ってくるのだ。そこは圧倒的。感動すらする。その遊び心がなんとも言えない。
シカマル、面白い。ネジも限界を知って、ますます強くなっていったり……。みんな努力の人たちなのだ。それは作者の生き方に繋がっているのだろう。
どんどんみんなが成長していって……もうね、可愛くて仕方なくなる。お母さんな気持ちになる。
31巻は泣いた。大泣きした。

チャクラという表現があるが、ヨガや東洋医学的意味合いのチャクラではなく、体内に温存されるエネルギーの使い方に近い。どちらかというと“気”?
ナルトと仲間との友情と成長物語だけど、完全なる作者の創作の中の忍者設定は面白い。
ここまでオリジナルって天晴。(ここはハガレンにもみられる傾向)
もちろん中世の忍者のあれこれだけでなく、神仙道や道教、古事記、易経までもから影響を受けていて、しかもまんまそれをその通りに使うのではなく、どれもオリジナルにもどいているのだ。そこがすごいし面白い。それらがとても良く出来ているのだ。この自由度はまるで子どもの発想……。唸った。
また、技のひとつひとつは、他に影響を受けているものもあって、例えばNLP(神経言語プログラミング)やコーチングのテクニックなどまで使われているのが、興味深かった。

火の国、木ノ葉隠れの里とは、まんま熊野じゃないか、と感じたが、深読みしすぎ?
この作者なら、そのくらいは設定していそう。

本編とは関係ない余談だが、作者の「生い立ちヒストリー」が為になる。
特に新人賞を取った後の、辛くて苦しい時期に努力したあれこれは、才能だけでなく頑張る指針を伝えてくれる。やれることってある。その勇気をくれる。
演出方法も、どんどん進化している。常に実験と練習を繰り返す人なのだとわかる。
そこが尊敬。この作者のコメントを読むだけでも価値がある。これからもこの作家さんを応援したいと思った。

余談もうひとつ。影分身術のメリットを知って、これ、習得したい。人生が倍になるよね。密度が濃くなる。いいなー。
43巻まで手元にあって良かった。ちょうどキリが良かった。
                         2008/9/15、9/16UP

44巻/
自来也の死。師匠を失ったナルトは、自来也を育てた師の元で修行を始める。
サスケは新たな目標に向かって動き出す。
次のステージに入った巻。

電車の中で新刊を読んでいる人がいて、つい覗き込んだ私は重症。
物語としては大きな話なので、本来は一区切りしてからまとめて読む方が分かりやすいんだと思う。
中の扉絵に、サスケとナルトがそれぞれの相手をペンダントとしている絵で、それってどんなに腐女子サービスなんだろうって思ってしまった。
                         2008/11/20、11/28UP

45巻/
暁と組んで八尾攻略に乗り出すサスケ。サスケらと、雷影の弟キラービーとの闘い。
ナルトは妙木山(みょうぼくざん)で修行の日々。いよいよ仙人モードに入る。
木の葉の里、暁に襲撃される。カカシの見せ場。

綱手、カッコいい。NARUTOは女子もカッコいいのだ。サクラもイイ女になったなー。
ナルトがナルトとして、人から信じられるようになっているのが嬉しい。
いよいよクライマックスに入ってきましたね。スピード感はなんともすごい。
                         2009/4/10、4/12UP

46巻/
カカシとペインの戦い。木の葉の忍は次々とやられていく。
ナルトは変わらずフカサクの元で修行中。
木の葉の里の窮地で、里が一体となる。ナルトを毛嫌いしていた人たちも、ナルトを守っていく心根が育っている。
木の葉の里、ペインによって崩壊。ナルト登場。

ナルトが登場するまでは読んでいて痛い。木の葉が崩壊していく様は、描いているのも辛いだろうな。
クライマックスへ向けての序章って感じ。ナルトへの信頼が一気に表現されている。綱手の言葉、木ノ葉丸の覚悟、そして里の人々が一丸となって戦う。
すごいなー。ここまで来るのに、45巻も……。涙。そして何年連載が……。読んできて良かった。

見開き、俯瞰で観た木の葉の里、圧巻。すごい。それが一瞬で崩壊する。ここまで粘ったからこそ、ナルトの登場にわくわくする。
カカシファンには辛い巻。
テンションは下がらない。どれだけすごい作品なんだろう。
カツユって喋れるんだ〜。
UP時現在、累計発行部数が9600万部らしい。
                         2009/5/30、6/02UP

47巻/
ナルトとペインの戦い。八尾まで顕現したナルト。
封印が解かれる手前で、四代目火影が登場する。父子の対面。

そろそろ終焉に向かっているという作者のコメント。すごい作品だよな。正直、「ドラゴンボール」を読み終えたからこそわかる、この作品の密度と充実度。
10周年記念に、作家さんからのお祝いイラストも収録。
                         2009/8/23、8/26UP

48巻/
六人目のペインを倒し、本体に単独で向かうナルト。ペイン本体の長門と対峙する。平和という概念が抱え持つ矛盾に悩み出すナルト。自分の行動が正しいのか、答えを見つけようとする。ナルトが初めて理解する自来也の言葉。そして相手を理解したいと長門の過去を受け止めていく。長門はナルトと理解をし合い、外道輪廻転生の術を使う。生き返る木の葉の人々。
木の葉ではダンゾウが新たな火影に。

バトルはないけど、ほんとの意味でクライマックス。
憎しみの連鎖を重く受け止め悩むナルトの成長が嬉しくなる。双方に「正義」がある。ここから抜け出すには善悪の概念を超えていかねばならないのだが、どこまで成長できるのか、ナルトたち未来を背負う彼ら。すべては対話からなのだ。
そーなんですよね、その場では決してわからない師の教え。でもきっといつかはわかるもの。師の立場になってみるとそれが理解できてくる。

重い話になってきたが読み応えがある。面白い作品で大人にも勧めたいけど、ここまでの巻数を読んでもらうのはかなり難。もったいないことだ。
バクマン。」の連載を読んでいて知ったのだけど、ジャンプでは「人が人を殺すシーンを描いてはいけない」成文律があるらしい。うーむ。すべての漫画にいえることだが敵を倒し続ける内容は、もうそろそろ限界なんだろう。それに対して、作者の答えはここにあるんだと思う。
                         2009/11/12、11/23UP

49巻/
五影会談が開かれる。ナルトは雷影と交渉を図る。
サスケも火影暗殺に動き出す。ナルトの恋心。ナルトとサスケの運命。

早売り見つけて読んでしまった。わーい。通常発売は、年明け4日。
テーマが語られていく巻。カカシとの会話で見せたナルトの笑顔にうっかり泣きそうになった。
大人の頭の固いのは現実も一緒。社会のルールを振りかざし、人をみない。子どもたちの未来に託すしかないのか。法は大事で守る基準だけど、それに囚われて芯を見失うのは怖いこと。ナルトのやり方は幼いけど、その行動は真だ。
作者の表紙裏のコメントから。私もながら族。どちらかといえば音楽。映画は集中しちゃって絶対ムリ!
                         2009/12/30、12/31UP

50巻/
風影の我愛羅、サスケを諭す。しかし。ダンゾウを追って五影会談に殴り込むサスケ。
うちはマダラが話す“月の眼計画”とは? マダラが仕掛ける第四次忍界大戦に向けて忍連合軍結成。
八尾のキラービーと暁の干柿鬼鮫。

まとめて読みたい。感心しきり。
                         2010/3/31、4/06UP

51巻/
木の葉が総意でサスケに向かうと決める。サクラの覚悟にナルトは。
風影の我愛羅はナルトを友と呼ぶ。
マダラは、サスケVSダンゾウを仕掛ける。そしてカカシ。

上手いなぁ、人気の乏しいダンゾウと、サスケを戦わせるとは。
ほんとによくこんな話思いつけると感心。絵、変わりましたね。
                         2010/4/30、UPも

52巻/
カカシとサスケ。サクラは…。そしてナルトとサスケは顔を合わせ、ナルトは想いを伝える。
忍連合軍動き出す。フカサクの予言から九尾と合一する鍵を渡されたナルト。導くのはタコ? ナルト、八尾の苦悩を知る。ナルトの敵は自分の中。

この物語は、ナルトとサスケの陽と陰の話なんだなぁ。そして巴のようにふたつが入れ替わり戻る。まさにこの世の理だ。
展開もまた楽しくなってきた。
                         2010/8/05、8/07UP

53〜55/
53巻。ナルトは自分の中の九尾を受け入れる。そして九尾の封印を解き戦う。ナルトは母クシナに会う。母の愛。ナルトの出生。
54巻。ナルトは九尾の力を手に入れる。54巻。ガイと干柿鬼鮫。鬼鮫の過去。月の眼計画とは。マダラに勝負をかける小南。土影動く。カブトとデイダラ。
55巻。ヤマトが人質に。

読みっぱなしで感想も途中にしてて、新刊出たので慌ててUP。

みんな元は愛だったという……。そして母の愛がもっとも強力な武器。ベタベタな王道内容なんだけど、泣けたなぁ。普遍。ミナトかっこいい。家族の風景を描いた503話の扉絵に涙。一見平和に見えるシーンがどれほど貴重か。

シリアスの中の笑いも変わらずに楽しい。セリフの粋さは健在。
ナルトの昼ドラツッコミに笑った。
この作品って回想が切なくて良いんだよねー。
気になるといえば、この絵。ラフすぎないか? 確かにこれも作風、言いたいことが伝わればとりあえずはいいんだよねモードだ。勢いというのも感じるけど、読者に疑問持たせていいのかな。とっても上手いし、個人的には好みの画風だけど。
                         2011/3/10(震災前日に読んでいた…)

56〜59/
56巻。暁との総決戦。大蛇丸の術、穢土転生。金銀兄弟。戦いの中でそれぞれの成長。ナルトは異変に気づく。
57巻。イルカの想い。マダラは月の眼計画の成就へ向かう。ナルトは参戦を決めて。キラービーの大切なもの。
58巻。我愛羅の母の愛。イタチと長門。
59巻。五影集結。ともに戦う。本物のマダラ。

前回は震災前日に読んでそのままにしてた。月日速し。
56巻にはこの作品らしからぬ戦略紹介。珍しいよね、でも確かに話が複雑にはなっている。

死者を蘇らせ戦わせる。師だったり家族だった大事な人たち。こういうのがもっとも深い罪と思う。愛や家族、仲間とはなにか、の、見せ場に沿っているけれど。
チョウジの活躍はこの作品ファンには格別なんだと思う。一作品づつちゃんと向き合うっていいよなーとノック中心読みだと寂しく感じることもしばしば。
                         2012/2/25、53巻からの分、2/27UP

《こんなふうにおススメ》
2,000年代を代表する作品。読むべし。

【コミックスセット】


【コミックス】


タグ:岸本斉史
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2012年02月22日

ラブひな (完) 全14巻

【ラブひな】 全14巻  /赤松 健

浦島景太郎19歳。幼い頃に女の子と約束した「トーダイで再会しよう」を胸に東大受験するも、頭が悪すぎて2浪中。親に啖呵を切って祖母の経営するひなた旅館で受験勉強に勤しもうと向かったが、そこは男子禁制の女子寮ひなた荘に変わっていた。女子たちに叩き出されそうになるが、寮長の叔母に既に東大生と勘違いされ、女子たちの早とちりから東大生として寮に置いてもらうことになってしまう。しかし景太郎にやたらつっかかる成瀬川なるには嘘がバレて。追い出されたその日に、海外にいる祖母からFAXが届く。孫の景太郎にひなた荘を譲るという権利書だった。管理人として浪人生として、美女に囲まれた景太郎の日々が始まる。

週刊少年マガジン。
アニメにもなる。作者本人が電子書籍無料配信にもして最近でも話題に。
この作家さんの、コスプレ好きのアイドルみたいな奥様が有名すぎて、漫画を読んでなかった頃の私でさえ知っていた。そのイメージが強すぎてなんかなかなか手を出せなかった。
矢吹健太朗さんと同枠で良いですか?
「ねぎま」が気になるけどまずはこれから。

一言で言ってしまえば、運が悪くて裏目ばかりの冴えない男子を取り巻く様々な美女たちの、お約束のハーレム漫画。ギャルゲーのシナリオみたい。
98年から2001年連載。当時ってこういう傾向、まだ初期なんですかね? 今流行りの萌えの基礎盛りだくさん。
女の子は可愛いし、構成にもスピードやテンポがあって楽しい。高橋留美子の「うる星やつら」に似ていて、わくわくしながら読んでいた子どもの頃をちょっと思い出した。「うる星」も自分勝手なキャラばかりだけど、この作品は自分の恋愛感情押し付けの人物ばかりなので、そこが大きく違う。
ストーリよりお色気満載の、気楽に読めるジェットコースターみたいなドタバタラブコメ。

お色気セクシーショットは毎回あって、それを楽しむだけって気もしないでもないんですが。
元旅館なのも、お風呂シーンのためだけなんじゃないかと思う。
設定はめちゃくちゃありがちで見慣れたパターンなんだけど、センス良く、可愛らしい絵や面白おかしいキャラクターで魅せる。
女の子への憧れ満載。男子には、妄想が暴走していくさまは身近なのかも。女子目線だとこんなキャラたちが揃ったら、しかもこんな展開ならば、みんな仲悪くなりそうなのに、酷いことをしてすねても怒っても必ず許してくれ、女子同士でライバルでもとっても仲良しの女の子たち。これが男子の究極の理想なのだろうな。出てくる女子のアンドロイド的なプロポーションも男子の理想なんだろうな。二次元にしかありえん。究極の男の子の漫画、女子には若干イラっとしてくる。

30半ばで結婚するまで童貞だったという作家さんの告白をテレビで見てたのですけど、これ描いている時ってそんな憧れと妄想が詰まっていたのかな、見事に昇華されていると感心(どんな感想)。才能に転換されてる。

内容よりノリなので、単行本のまとめ読みは辛いかも。萌えが同調できないと飽きる。
頑張って何日もかけて読み終わった達成感ったらなかった。

芋煮会の鍋の大きさに爆笑した。何人分。
旅ばかりだなー。
11巻からしばらく主役がいないのも笑った。
                         2012/2/19

《こんなふうにおススメ》
現実逃避したい男子に。

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【コミックス】

タグ:赤松健
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2012年02月20日

弱虫ペダル 21巻まで

【弱虫ペダル】 21巻まで  /渡辺 航

血と肉と骨で、人類最速。それが自転車。
千葉県立総北高等学校に入学した秋葉原をこよなく愛するオタク、運動嫌いの小野田坂道は、愛車ママチャリでどこまでも行く。交通費を節約すれば、好きなアイテムを買えるからだ。
斜度20%の勾配を持つ“激坂”の通学路は、生徒たちは通らないので思いっきりアニソンが歌える。自転車競争部に入部して全国大会を目指す今泉俊輔は、その坂を鼻歌まじりでママチャリを漕いでいく坂道に驚く。勝負を挑み、負けたらアニメ研究会に入ってやると宣言する。部員か5人になればアニ研は成立、坂道はそれを受ける。
自転車オタク娘で家は自転車屋の寒咲幹(かんざきみき)は、学校から秋葉原まで往復90kmを自転車で行く坂道に興味を持つ。
大阪からの転校生のロードレーサー、浪速のスピードマン鳴子章吉ら、クセのある友だちと共に、坂道の小学校3年から秋葉原に自転車で通い続けた脚力は、これからどう活かされていくのか。

週刊少年チャンピオン。
ずっと気になっていたのは、コミックナタリー「漫画のプロが選ぶ漫画賞」で3位だったから。
帯に銀輪青春巨編。やばい、まじ面白い。一話で、いつもの鳥肌が走る。これに裏切られることはまずない。

最初のサブカルみたいなデザインチックな絵は好み。魚眼的な構図も好き。途中から割と普通っぽくなる。

坂道が友だちができたことが理由で自転車部に入ろうとするのは、高校生として理解が出来る。この辺りも上手い。

自転車、奥深すぎ。集団で走る意味も知った。
初めてギアチェンジを体験した坂道のシーンで、うっかり泣きそうになった。
ウェルカムレースで坂道が鳴子と今泉に追いついた時は泣いた。その後はめちゃ泣きした。
自転車の話だからか、ストーリーそのものが前のめりで勢いがあって、もう止まらない。
自転車で友だちと走ることが嬉しくてたまらない坂道がなんといっても魅力的。他のキャラたちもいい。
まとまった巻を読めて良かった。めちゃくちゃ興奮した。

そういえばスタジオジブリが信州でレースやってたこと思い出した。
それにしても、ママチャリすげぇ。
                         2009/12/03

《こんなふうにおススメ》
ノノノノ」にも似た感じだけど、あちらの最近の無意味なエロ展開にウンザリしている方には特にオススメ。「ちはやふる」好きな方にも読んでほしい。
                         2009/12/04UP

9巻/
インターハイ開幕。全国から猛者が集まる。江ノ島スタート。最初はスプリント勝負。

いよいよだー。どきどきした。
最近いろんなスポーツ漫画読んでるけど、頭脳プレイだよね、どれも。戦略ないと勝てない。頭良くないと何事もダメだなぁ。
                         2010/2/01、2/03UP

10巻/
インターハイレース。箱根学園の主将福富が総北の主将の金城に宣戦布告。
泉田のスプリントに対して鳴子と田所は。

え? バトルもの? と思う展開に。面白いけど。
なんか苦手な展開(“消える魔球”的なスポーツファンタジー)になったら困るイヤな予感が少し。超人的なのは良いけど、せめて天才の人間の範囲までにしてほしい、読んでて感情移入できなくなるから。
走っているのになんで会話できるんだとかツッコミはあるけど、漫画だし。説明必要だし。
次巻はクライマーレース。
                         2010/3/23、3/27UP

11巻/
箱根の山。いよいよ坂道の出番。そしてまさかの!? 巻島と東堂は…。

いきなり目が覚める展開。そして本来の面白さに戻った感。嬉しすぎる。
自転車競技はそれぞれの得意分野で話を作るから面白い。
あーここで終わるの?? 次巻、待てない。
                         2010/4/12、4/14UP

12巻/
今泉のライバル御堂筋と坂道。ハコガクの“山神”東堂と巻島のクライム勝負。そしてエースの走り。

御堂筋の方がキモいよ。面白くて涙出そう。
                         2010/7/30、8/01UP

13〜15巻/
13巻。エースを追う御堂筋。一日目の勝者は。2日めがスタート。
14巻。調子を崩した田所。チームの選択。
15巻。スプリントラインまでのバトル。

御堂筋がキモくて怖すぎる。どれほどだよ。
ヒメの魔法最強すぎる。笑って面白かった〜。
坂道の強さを鍛えたのは実は母だったという番外編も。
自転車って体力使うんだなー。やっぱやりたい。
                         2011/1/20、1/27UP

16〜21巻/
16巻。箱根学園vs京都伏見の二日目。総北は三番手。総北揃う。
17巻。王者の貫禄。後半戦へ。総北追い着く。御堂筋、策を捨てる。
18巻。エースの底力。福富と金城の約束。御堂筋の理由。
19巻。三日目最終日。広島呉南工業の待宮。集団の力。
20巻。坂道、のまれる。荒北と真波と強調。
21巻。闘犬待宮と荒北。総北は追い上げる。

インハイ、長いです。まだ終わらない。特に9巻からまとめ読み推奨。
何キロ出てるんだろう。命がけだよな。考えないと勝てない。
前を向いて進みたいと感じる21巻。22巻がクライマックス。
ところでラブ★ヒメって「ラブひな」みたいな?
                         2012/2/20、UPも。

【コミックセット】


【コミックス】

タグ:渡辺航
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2012年02月18日

ゴッドハンド輝 61巻まで

【ゴッドハンド輝】 61巻まで  /山本 航暉

T県竜宮市の安田記念病院に勤務が決まった新任医師の真東輝(まひがしてる)。15年前に飛行機事故で命をおとした天才外科医真東光介のひとり息子だった。その時の心臓マッサージを施した父の手形の痕が、輝の胸には今も刻まれている。
しかし輝はその父に似ず、成績が悪く失言も多く注射一本まともに打てず、まったく使えない。ガラが悪いが名外科医として知られる院長の安田潤司は「どんな重症患者でさえ死なすことのない」輝の絶対的な天運の噂を見てみたいと思い、この病院に採用したのだった。
ところが内視鏡もまともに扱えず、外科部長の北見柊一を失望させた日の夜、鉄骨が貫通した少女が運ばれてくる。院長たちは別な手術で輝しか処置できる医師はいない。みなが絶望しかけた時、輝の手に奇跡が宿る。
ドジテルとあだ名されたやたらと熱い輝が、同僚の四宮彗(しのみやけい)、看護師の佐倉綾乃ら仲間とともに、ヴァルハラ(神々の座す処)と呼ばれる最良医療の医師集団として成長していく物語。

週刊少年マガジン。2000年より連載開始。ただ今50巻。すごい。
この作家さんも女性なんだー、絵柄的にちょっとびっくり。

医療モノ漫画にしてはファンタジックすぎるきらいはあるけど、勢いとともに面白く読めるのは巻数が続いているだけある。
輝の日頃のヘタレぶりと、神がかったゴットハンドの落差を楽しむ、王道の筋書き。話の展開に捻りはない。ストレートにぶつけてくるので構えずに読める。80年代頃の昔の漫画っぽい。
キャラは欲求にストレートでステレオタイプ。全体的に大の大人も人として幼いが、子どもが読むのを前提であればわかりやすいのかも。
とはいえ、読み進むにつれて見方は変わってきた。ここまで理想を追求したら、とても気持ちいい。漫画だから思いっきり夢みて熱いのも良いよな、と楽しかった。

最初の頃は心情的に北見に同情した。こんな危ない新人で、しかも腕もないのに刃向かってくるやたら熱いヤツは、命を預かる身としては辞めてほしいと思うよ。医療ミスはあってはならないのだ。それと先輩は立てようよ、呼び捨てはどうなのよと輝に説教もしたくなった。
漫画なのでドラマチックにしたてているとはいえ、輝のタイミングの悪さにも同情する。言い訳もやめようね。

蓮の歪みはここまで引っ張り広げた分、余程うまく帰着させないとファンが反乱しそう。
作者のお気に入りキャラに違いなく、甘々の逃げ設定になりそうで大きな不安要素。

描いていないだけなんだろうけど、なんでここはいつも医者がいないの?
それでどうして重傷患者を受け入れられるの? フィクションにしてもなー。
もう漫画だからと言うしかないけど、こんなに勝手に手術しちゃって良いものなの? ここに報告と指示の連携はないの? と疑問だらけだったのは10巻くらいまで。
それでも惹き込まれ、考えさせられる箇所が多い。
この、理想を追い続ける面白さは、漫画というエンタテイメントならでは。医療の症例集めてそれを作品に仕立てるのだって大変なのにね。

うまくやれる人ほど活路が見つかりやすい、でもだからこそ常識範囲内にこぢんまりと収まってしまう。
道がなければ常識の枠を超えて、新しい可能性が開けることもある。
そんなことを考えさせられた。

6巻は泣けた。
高額機器には神主さんを呼んでお祓いをするというのに驚いた。
10巻からだいぶ医療漫画らしくなる。
Ns’あおい」は看護師が主役なのでチームワークがクローズアップされる。こちらは医師の成長なので立ち位置が違う分、同じ医療漫画でも見方が変わって面白い。
全身科医は理想の医療。これからリアルにもそうなっていったら嬉しい。
当たり前のことなのかも知れないが、医術も練習在るのみ。目からウロコだった。
傷の新しい治療法など知らなかった、日々進歩しているんだね、実感。
25巻あたりを過ぎた頃から違和感はほとんどなくなり面白さが増す。大人でも読み応えを感じるようになる。途中からだと人間関係がわかりにくいので、やはり最初からをオススメ。
35巻の古武術介護は必見。
46巻の寝違えを直すやり方、肩こりにも効きそう。かなりお役立ち。

ここに登場の癒しペットロボット、まじでほしい。
                         2010/1/25

《こんなふうにおススメ》
気軽に読めて楽しいです。
ありがたいことにふだん医者に行くことがないので、医療の進化に驚きました。
                         2010/1/30UP

49巻/
輝と四宮はやっとヴァルハラに戻る。早速北見のフォンタン手術のサポートに入るふたり。
蓮はまだふたりを諦めず、四瑛会竜宮病院の医院長に就任する。新生児の健太が再手術になり、輝だけ神戸に戻る。
ヴァルハラVS四瑛会が続く。そろそろ次の展開が見たい。
                         2010/2/13

50巻/
蓮VS輝。四瑛会に最新型レーベンが導入される。蓮と輝、これからをかけてレーベン勝負が始まる。
理想や希望がなければ人は生きることはできない。実は病気を見つけることって存外難しいんだと知る。
                         2010/2/16(UPも)

51巻/
蓮VS輝レーベン勝負。輝は光介に追いつけたのか?
VS四瑛会編がこれで終了。長かった。ゴッドハンド誕生の巻。いよいよ風呂敷畳むのか?
「足下を見ろ」そうだよなと自分にも言い聞かせる。
ストーリーとして四宮を必要だったとしても桧山をこんなふうに倒させていいの? とちょっとだけツッコミ。
最低限の救命処置法を義務教育で学べたらいい。
                         2010/3/22、3/31UP

52巻/
ヴァルハラに帰ってきたテルたち。難関な怪我や病気に挑んでいく。
この読みやすさは貴重。楽に読める漫画っていいよね。医療の専門知識はないが、だから素直に楽しめる。後書きの白色ワセリンのアトピー治療、気になる!
                         2010/6/17、UPも。

53巻/
輝と四宮、ライバル健在。ヴァルハラの森内科部長につく輝。新任外科医、神矢翔子。
作家さんの勉強はすごいと改めて実感。ファンタジー部分は多い作品だけど、ひとりひとり自分の身体に責任を持つことを教えられる。
                         2010/8/18、8/19UP

54巻/
真の手術。沖は神矢翔子に告白。材木事故で運ばれた18歳の青年。命の重さ。

たぶん多くの人が一番好きな作品には挙げないと思う。でも気軽に読めて感動もあって、たくさんに読まれているだろう作品では。
ご都合主義だよなと斜に構えたくなるのもあるけど、こういうのが漫画の醍醐味なんだよな〜と感じる。
読んでいるとこういう医師に出逢えるのも運だよなと思う。私は医師ではないけれど、誰かのためのそういう人物になっているのだろうか? そんなことも考えた。
                         2010/10/16

55巻/
死に立ち会わなかった輝のプレッシャー。命の重圧の恐怖にひとりで耐えていることに四宮は怒る。院長は。

冊数読んでくるとみえてくる。この作品、ほんとエンタテイメントで秀逸。専門知識をここまでわかりやすく楽しく面白く。
作家さんのカバー裏コメント同意。
                         2011/2/03、UPは54巻共に2/09

56〜58/
56巻。院長に連れられて父の亡くなった事故現場の山に登る輝。初心を取り戻す。神矢の苦悩。四瑛会も動き出す。特別編は、実は輝と四宮は中学生時代に出会っていた話。
57巻。四瑛会、総合診療科勉強会。
58巻。輝はプロポーズ。ヴァルハラと四瑛会のタッグ。健太の再手術のため神戸へ。羽鳥島の全身科医。そして母。

生八つ橋とコーラって合うのか試したい。
理想の病院追求マンガになってきた。
57巻はなんか冷めた。かなりイラッとする。真東光介がどんだけすごいんだと思うけど、いつまでもみんながそれを崇めているのが気になりすぎる。それとキャラが安定しないところも。
なんかそろそろ風呂敷畳んでいる感じ。
                         2011/8/20、9/05UP

59〜61巻/
59巻。母で医師、真東海清。蓮が語る輝の父母のこと。綾乃もともに母のいる羽鳥島へ。母と再会。そして事故。緊急手術に入る輝と母。
60巻。父の日記を母に渡し、輝の幼少の記憶が戻る。輝に生まれた新たな夢。ヴァルハラに戻る。公開手術。
61巻。本編最終巻。輝の神がかった診断の秘密。新プロジェクト。運命の患者。はじめの一歩。輝の結婚式。

いよいよ収束、番外編の62巻で終わりとのこと。このまま続けられそうだけど、終りにしたのは良かったかも。面白かったです。

そーいえばお母さんの存在、ガン無視でしたね、今まで。家族より仕事を選ぶことはあるもんね。
島での手術は設備のない中なのでドキドキ。だからこそ、最近そんな医療物が流行っているのか理解。

蓮って作者に愛されているよなー。
実際の医療現場って、こんなふうな進化を見せているのかな? 理想の医療が描かれているけど。

人間の身体って不思議。神の創造物なんだなと実感。健康の有り難さをヒシヒシ。
この作品で知った治療法、日常に活かしています。感謝。
                         2012/2/17、2/18UP

【コミックセット】


【コミックス】

タグ:山本航暉
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2012年02月17日

BLOODY MONDAY -ブラッディ・マンデイ- Last Season 03巻まで

【BLOODY MONDAY -ブラッディ・マンデイ- Last Season】 03巻まで  /
                                 龍門 諒&恵 広史

米大統領が暗殺されたテロから一年。主要12か国首脳会談「東京スーパーサミット」が開催される。
藤丸が失踪し行方知れずになって一年経つが、THIRD-iも藤丸を探すことは出来なかった。遙は音弥の家に住まう。
Jと組む藤丸はテロリストの一員として首脳会談を襲う。対するはTHIRD-iと自衛隊精鋭で組まれたCRAUNS(クラウンズ)。
クライマックスのラストシーズン。

週刊少年マガジン。
今更ですが……。あんまり面白いので原作者を調べたら…。かなりびっくりしました。他の知られた原作も多数。そうかー。天才なんじゃないかと思いました。

これは三巻までの感想。
物語綴(ストーリーテラー)が要求する、この世の不公平をなくす。これ自体は世界の民の願いとしてかつてからあったこと。60年代安保だってそれが理由だ。
ずっと私の中にくすぶっている「それで人類は幸せになれるのか」。それは経済第一主義になった現代において、ストーリーテラーのそのやり方はJが言うように「壊滅的に独善的」だ。またこれは独善的な物言いになるけど、平等であることで、思想していく自立としての人間たちの手足をもいでしまうことも否めない。もちろん生きて行く上ですべての人々が安全で健康に守られ暮らしていくことは最重要。
だからこそ、この物語にはそこを曖昧にせず、原作者の想いの範囲で良いので、何かしら答えを提示してほしいと感じる。それも踏まえて夢想してみたいのだ。

内容については変わらず面白みが増す。
響の登場はもう少し勿体付けてほしかったけど。響を振ったら殺されそう……。
人が守れる範囲のモノってどれだけあるんだろう、そんなことも考えた。
個人的にはミハエルがツボ。続きは楽しみ。
                         2012/2/17、UPも。

《こんなふうにおススメ》
マンガ読みじゃなくてもオススメ。ドラマは存在しなかったことにして、一気読み推奨。
01 BLOODY MONDAY -ブラッディ・マンデイ- Season1
02 BLOODY MONDAY -ブラッディ・マンデイ- Season2 絶望ノ匣

【コミックス】

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2012年02月16日

結界師 (完) 全35巻

【結界師】 全35巻  /田辺 イエロウ

墨村家結界師22代目予定の墨村良守(よしもり)。
霊的エネルギーの強い烏森家の殿様に仕えていたのが開祖の間(はざま)時守で、その間流結界術の正統継承者には、出生時に身体のどこかに方印が出る。良守の右掌にその印があったため、幼い時から厳しい修行をさせられていた。
同じ流派から始まって、弟子同士の後継者問題で400年経っても揉めている雪村家はお隣さん。良守より2歳年上の時音(ときね)も、方印を持った22代目の継承者である。
今はもう烏森家は滅びたが、その土地には妖怪を成長させてしまうエネルギーが残っていて、結界師たちはいまだ活躍していたのだった。
小学生の頃、妖怪にうっかり情けをかけた良守は時音に怪我を負わせてしまう。良守は泣いているばかりじゃなく強くなろうと決意する。
ふたりは、14歳と16歳になり……。良守と時音、妖犬の斑尾、白尾を従えて、ふたりを中心に巻き起こる妖怪退治物語。

良守の趣味はお菓子の城をつくること。
そして優先順位一番は、時音に怪我をさせずに守ること。
こういう何が何でも守っていこうと思いのある男子は現実には少ないので、嬉しくなる。

週刊少年サンデー連載。
前にも書いたが、この作家さんは女性。
いやはや、これだけスピード感と躍動感のある作品が創れるとは。
もう、女は大きな話が創れないという思い込みはやめた方が良いです、世の中は。まあ、この15年はそんなこと言う人はもういないか。ハリー・ポッターだって女性だしね。
子どもの時に出会って、もっとワクワクしたかった。

絵がとにかく上手い。また、カラーが特に素晴らしい。
このノックを始めて思ったのは、絵の上手い作家さんがとにかく多いこと。進化している。
8巻くらいから線が特に美しくなってきているのもわかる。

4巻までは挨拶のようなもの、5巻で良守が烏森に対して疑問を持ち始めるところから、急速に面白くなっていく。

ウロ様の棲む神の領域は、まるで夢見のセカイにそっくり。
自分が自分であることを認識するために掌に名前を書く方法は、精神療法での夢見治療に似ている。面白い。

黒兜の出現とその後は、ナウシカの巨神兵の話にそっくり。
以下はコネタ。
マザーさんって金持ちでびっくり。何が本職?
元パティシエの夏彦さんが成仏する時は不覚にも泣けた。
出てくる料理が美味しそうで幸せになる。
茶野元晴(さのもとはる)にはショック。いくら漢字が違っても……。

お茶の間設定の話ではあるのに、スケールもあって、面白い。
設定的にずっと場所が動かない不満は22巻から解消される。

まだまだ風呂敷は広がったままなので、これからどこまで回収されるのか。
楽しみに待っています。
                         2009/5/15

《こんなふうにおススメ》
タイトルの文字も好き。
ずっと「子ども向けだから」と、手にしてなかったのが残念!

23巻/
良守が時音を追って断頭島に乗り込んで。時音が見せた涙が良守の力を開放し、夜城(やしろ)の洗脳を解く。
烏森に戻ってからは、良守と時音の気持ちに焦点があたるラブモードに。
神佑地の危機は続き、次は烏森の予言が出る。夜行から助っ人三人が登場。裏会総本部から、氷浦蒼士(ひうらそうじ)が派遣されてくる。

この巻の感想は、一言でいい。良守、時音を好きすぎる。

あ、もうひとつだけ。影宮、可愛すぎる。
                         2009/7/27、7/28UP

24〜25巻/
24巻。烏森を守るために来たという氷浦を良守は信用できない。
そして妖怪退治中に、何者かに何かを烏森に仕掛けられる。裏会の裏切りなのか?
良守は力をつけるため、祖父に結界術の神髄の伝授を頼む。
一方、閃に頼んで、烏森に仕掛けられたものを探る良守。夜行から、まじない班がやってくる。

25巻。烏森と「会話した」良守。烏森を一時的に説得。術を解除する。
無想箱の特訓から無想部屋に。縞野の特訓。
正守は裏会総本部として、扇一族の討伐に入る。裏会の危機。

良守、大人になったなー。周囲と協力しながら、なんとかしようとする。
面白さが増してきた。もしかしたら今までで一番好みな展開かも。

「集中」ってことに大きなヒントを与えてくれる。
井戸底でまやかしと戦う良守。「超スゲー」に爆笑した。
人間くさいネコの妖、縞野、最高。顔を見ているだけで笑える。
                         2009/9/07、9/10UP

26巻/
蛇の目の巫女サキが烏森に現れ、裏会の崩壊と幹部連続殺人について報告、烏森に神佑地の未来を託す。
裏会総帥逢海日永(おうみにちなが)。
良守の修行は最終段階に。
扇七郎も接触。裏会崩壊に向けて動きが早まる。それぞれが烏森に向かい始める。

新キャラを出すより、え!? この人が? の展開が欲しかったな。割と先まで考えて作ってはいないのかも。
23巻終わりから、この後に続く巻を一気読みの方が面白い。
そろそろ烏森の正体がわかるのか? 40巻超える気がしてきた。
                         2009/9/28、9/30UP

27巻/
カケル、ミチル烏森襲撃。烏森全体に術をかけられ、街そのものを“人質”にされる。正守と十二人会の夢路対峙。壱号と参号と呼ばれる氷浦の戦い。まじない師染木文弥を中心に夜行結束、反撃に向かう。この騒動の真相は。逢海日永(おうみにちなが)、月久の兄弟。

ホントに面白さとは難しいものだな。伏線多すぎて、しかもドキドキしなくてかえって見えてこない状態にイラッとする。後からまとめて読んだ方が良いのか。
なので数巻にまたがる、神佑地狩りの真相に着手し始めた巻なのに、感動もなかった。
この敗因は、「あの人怪しいかも」と読者を楽しませなかったこと。新キャラのように後出しはつまらない。ここら辺の作り込みは「BLEACH」は上手かった。
良守、良いとこなしでもあった。
                         2009/12/19、12/22UP

28巻/
良守の分身“しぐま”。無想の境地の修行完成。
ミチルとカケルの烏森を壊す歯車、回り始める。対まじない、地の龍。
正守と夢路(月久)の駆け引き。奥久尼が話す烏森の謎。それは魂蔵持ちと呼ばれる“人間”なのか。
扇七郎の乱入。

良守の格好いいところが始まるのかと期待した。なんだろう、もうドキドキしない。うーむ。クライマックスを作るの、上手くない作家さんと思う。
                         2010/2/18、2/19UP

29巻/
氷浦蒼士が斬られ、良守暴走。扇七郎が良守に会いに来る。扇家は総帥から契約を解除される。
いよいよ総帥VS裏会。正守は昇進、記録係を集める。そして水月。
氷浦失踪。母、守美子(すみこ)帰る。

話が動き出して面白くなってきた。
努力して自分の最高地点を知った後、その上を行くには基礎力の全体底上げしかない。確かにっ!それ、すごいよ。
烏森はどうなるのか。次巻も楽しみ。
                         2010/5/20、UPも

30巻/
良守と時音は、母守美子とともに烏森のお殿様に会いに行く。異界の城。宙心丸。烏森は学校から移動する。
そして良守は修行の地に赴く。山奥の廃屋が新烏森城。夜な夜な妖退治に良守は勤しむことになる。そして謎の敵。

なんか、あっさり? いやいやこれはこれで面白いけど。場所が移ると気分が変わって面白くなる。
                         2010/8/21、8/22UP

31〜33巻/
31巻。罠にはまった良守。開祖の間時守。正守は無道を蘇らせ。良守は時守と修行。真界。扇七郎の実家である神佑地、嵐座木神社。
32巻。嵐座木神社攻撃され、総帥の真の目的。総帥VS裏界総本部。間時守の過去。烏森との関係。
33巻。正守は諦めず。良守も覚悟を決める。良守と時音の再会。まほら様。

斑尾のデレぶりに爆笑。
「本気な人には本気で向き合わないと悪い」「世界を恨むな」真理。
伏線総回収。いよいよ収束へ。
良守、背が時音より高くなっていた。
今この時期に読めて良かった。
                         2011/4/10、4/15UP

34〜35巻/
34巻。時音はまほら様を覇久魔の地を譲ってもらうように説得に。開戦。水月の裏切り。
35巻。総帥の400年に渡る真実。時音は戻る。まほらは新しい神佑地に。宙心丸は新たな真界に封印される。守美子の決意。終幕。

途中いろいろ思ったけど、最後はかなり良かったんじゃないでしょうか。
最後は大人の話になった。諦めずに読みきったほうが面白い作品。見事。とても切なかった。楽しいシーンなのに切なくて泣けた。けっこう大泣きした。

自分の「枠」も確認したいと思った。それには謙虚さが必要。もしかしたら、私たちもこの「世界」というものに封印されているのかもしれない。
正守の視点が読者の私たちに一番近い気がした。次回作も超期待。
                         2011/9/20、2012/2/16UP

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2012年02月13日

ニコイチ 09巻まで

【ニコイチ】 09巻まで  /金田一 蓮十郎

東二子玉小学校5年生の須田崇、11歳。美しく元気な母を敬愛している……と、いうよりマザコン。
その“母”、須田真琴、29歳、丸井紡績に勤める会社員。実は中身は男だった。
女装趣味も、性別の傷害もない。元彼女が事故死し、知らなかった子どもがいて、その子を引き取って育てる決心をしたのが8年前。懐かず、母を想って泣く崇のために化粧をしたのがきっかけだった。
そんな綱渡りのハンデの多い日常、朝の通勤電車で真琴は、ひとりの女性に恋をする。しかし、藤本菜摘を痴漢から助けたのは女装の時で、うっかり戸田須真子として親しくなってしまい……?

ヤングガンガン。
ヒューマンストーリーかと読み出したら、倒錯系ラブコメだった。
そうかー、「ハレグゥ」の作家さんなんだ。なんか、すごい。作品の傾向がまったく違う。
16歳でデビューの女性作家さん。

女性がファショナブルでキレイ。絵も好きだし、なんとも構成が読みやすい。

女の支度って面倒くさいんだよね。
しかも気合い度によって労力も時間もかなり違うのだ。真琴の力の入れ方はかなりMAX。
それを毎朝出来て、しかも会社前に全部消去なんて……。考えられなさすぎる。
こんな大仕事、仕事前に疲れちゃう、しかも毎朝。
女に女だってわからせない、そして親すら気づかないのもすごい。それだけで尊敬できるよ。

設定はかなり無茶があるとんでも設定だけど面白い。
しかもどんどん泥沼化していくのも笑う。

しかし、やはりどこまでもつきまとう不自然さは、なぜこんなに崇が大きくなるまでカミングアウトしなかったか、なのだ。
もちろん、真琴が一生女装で貫き通すのならわかる。その覚悟はないのに、先送りは崇のことを考えていなさ過ぎな気がする。
まあ、面白いから良いけど。

こういうキャラもお約束だけど、武内って最低。
男の時の真琴はへたれ過ぎ。脳内会議は面白すぎ。

手元に5巻まであって良かった、3巻までだったら放置プレイで死んでた。
4巻ラストは痛くて悶えた、5分ほど再起不能になった。
でも、ベストは全巻一気読みな気がした。
たまに入るアニメや漫画ネタにくすっとさせられる。作者すごい。

菜摘のモノローグがないすごさに気づく。
そのお陰で、真琴の心情に同化して一緒におろおろしてしまうのだ。菜摘、好きだ〜〜。

「ハレグゥ」読みたくなってきた。ギャグ漫画で人気を博したそれと比べてみたい。

女になるのも大変。
個人的には見習おうと大反省した。女子力、磨かないとね。

これ、ドラマにしたら面白そう。
                         2009/9/23、9/29UP

《こんなふうにおススメ》
人生で大きなモノを抱えた割には、行き当たりばったりの男を描くコメディ。
崇にカミングアウトした時、この作品の真価が問われる気がする。

6〜7巻/
6巻。真琴と菜摘がレズ疑惑。
真琴の高校時代の同窓会。多田理沙との再会。
菜摘が妊娠?
7巻。菜摘の義理の弟、智との問題再浮上。
とうとう30になった真琴だが、まだ崇にカミングアウトできず、菜摘に退路を断たれる。高校時代の親友三人に相談。
成り行きで男姿の須田と愛耶のデート。
いよいよ?

真琴たちのどんどん泥沼化が笑える。
でもかなり引っ張り過ぎな感もある。まぁ、カミングアウトは怖すぎるよね。次号か?
ピルの話はめちゃ勉強になりました。
                         2010/6/15、6/19UP

8〜9巻/
8巻。崇にカミングアウト。崇の家出。愛耶は話を大きくしてしまい勘違いした担任は。菜摘の悩み。プロポーズ。
9巻。藤本家、継母は結婚に反対。真琴は女装で継母に会う。菜摘、継母と和解。智の彼女探し。菜摘が連れてきたのは真琴の天敵、嘉村名保子だった。順風満帆かと思いきや、多田が訪ねてくる。

愛耶ちゃん、大人過ぎ。菜摘の懐、大き過ぎ。
お母さんのメールに笑った。今度使わせてもらう。お義母さんも、驚くよねー。理解できる方が稀。9巻は笑いっ放しだった。嘉村名保子にカミングアウトした時、大声で笑っちゃった。しかも夜中、やばかった。
絵、かなり好き。次巻で最終巻。
                         2012/2/07、2/13UP

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2012年02月12日

セキレイ 12巻まで

【セキレイ】 12巻まで  /極楽院 櫻子

和歌山から新東帝都に上京してきた佐橋皆人(みなと)19歳。
二浪が決定した日、空からミニスカ巫女服の巨乳美少女が飛んできて、皆人は押し倒される。結(むすび)と名乗る彼女は「セキレイ」と呼ばれ、葦牙(あしかび)によって羽化する。
放たれたセキレイは108羽。鶺鴒計画によってセキレイたちは闘い、最後の一羽の主人となる葦牙を至高の場所である嵩天(こうてん)に導き世界の命運を手にさせるという。その計画の背後にあるのは巨大企業のM・B・I。皆人は結の葦牙に選ばれてしまい、否応なしに巻き込まれていく。
結と一緒にいてアパートを追い出された皆人は、偶然知り合った未亡人が大家の出雲荘に越す。そこは訳ありの下宿だった。皆人は続けて他のセキレイたちの葦牙にもなっていく。

ヤングガンガン連載。アニメは今年(2010年)二期放映。美少女恋愛浪漫活劇(作者のコメント)。
鶺鴒計画そのものがバトルロイヤルゲームなので、プラスでギャルゲーの要素をくっつけたストーリー。カードゲームも意識していそう。
元々スーパードルフィーにしやすいような色気のある絵柄に、ゲーム要素たっぷりのファンタジーはこの作家さんの得意分野だと思う。

突然読みたくなった。萌えってなんだろう? と考え出して、記号的なお約束を上手く取り入れているこの作家さんを思い出した。そういうの大好きなんだろうな。
今までこれを読まない唯一の理由として、乳首が透けてるのが嫌で、ブラしろ! と思ってたが、そんなことにすっかり慣れてしまった今(いいのか)、拒む理由がなくなったので手にする。
イメージは「巨乳美女たちが乱舞してる」。その通りだった。
エロいシーン満載のギャルゲー構成。お色気シーンは無駄すぎるほどたっぷり。

未亡人の大家さんとか、しっかり者だけどブラコンな妹とか、引きこもり系三つ編み眼鏡っ娘とか、ロリ系マスコットとか。お約束の展開も期待を裏切らない。
登場人物が多いのがやっかいだけど、それもこのキャラたちみんな出したかったんだろうな。ボンテージ双子の美女とか、ツンデレコージャスとか、マイペースお姉様系とか……やたら感心。
もちろんコスプレ三昧、入浴シーン、朝起きると美女たちが添い寝しているびっくりイベントも忘れてない。そういう合間に本筋がちょこちょこ描かれている感じ。
8巻でようやく全容が語られる。アニメ化がなければ、これも先送りになった可能性は高い。
役者が揃ってバトル本格スタート。
BLあり、GLあり、ショタあり、TS(性転換)までも入っていて、全方位OK。さすがのオンパレード。まったくもって恐れ入る。
趣味と仕事が一致している。しかもオタク傾向のない人でも読めるのも作者さんの力量か。

それにしてもでかい乳にばかり目がいく。パンチラなんて可愛いモノじゃなくて、パンツが戦っているみたいで、これって有り難みも何もなくないですか? って読者の気持ちを聞いてみたい。
5巻くらい読み進めると、このスイカやメロンみたいな乳にも慣れてくる。慣性って怖いわ。

名前のつけ方は面白い。
葦牙は、宇摩志阿斯訶備かららしい。
セキレイは伊弉諾と伊邪那美の国産み神話に出てくる鳥。
計画主の名は造化三神から。天御中主神は、M・B・I社長。高皇産霊神は、皆人の母。神産巣日神は、やはり結がラスボスになるんだと思う。
篝(かがり/焔;ほむら)はカグツチってことか。

鶺鴒紋は、鳩の上に鶺鴒が乗り(に見える)、陰陽魚太極図を勾玉が取り囲む。
細かく考えるとツッコみたいところもあるが、それは脇に置いといて、ノアの方舟から飛んでオリーブの枝を持ってきた鳩より上に、鶺鴒がいるのも象徴的だと思った。ラストの帰着はそこなのかな? それとも、この鳩も含めて鶺鴒のマークなのかな?
天磐船から降りてきたので、神器は十種かと思ったけど8つだった。設定は神道的神話がベースだけど、道教やら仏教やら混ざっている。

皆人が羽化させたセキレイは以下。シングルナンバーほど強い(松曰く「やんちゃな仕様」)。
羽化順。「88 結」「108 草野」「02 松」「09 月海」「03 風花」「06 焔」
                         2010/2/01、2/02UP

《こんなふうにおススメ》
慣れてくると面白いです。個人的には「カテゴリ:フリークス」の方が好き。

10巻/
結、月海、焔が協力してのバトル。皆人ははぐれ、懲罰部隊の葦牙、壱ノ宮夏朗と会う。葦牙が死ぬと羽化させたセキレイは機能停止になると聞かされる。

今更だけど、絵の線キレイ。
読むほどに萌え要素たっぷりでほんとに感心する。設定の勝利だ。
アニメがまた放映中。
                         2010/6/26、UPも。

11巻/
うずめの葦牙千穂が入院する病院の母体、その企業の跡取りが東の葦牙、氷峨泉。M・B・Iと敵対している。千穂を助けたいならM・B・Iまで連れてこいと皆人に言う御中。うずめは。

一番驚いたのが、皆人の父親の真実。
まあ、ツッコミ入れたいとこは満載ですが、面白いのでよしとする。←上から目線だけど。
                         2011/6/01、9/06UP

12巻/
うずめ機能停止。ユカリは氷峨の元を飛び出し椎菜を選ぶ。大家の美哉はセキレイNo,01で「人でもセキレイでも無い者」。美哉が語るセキレイの神話。神器の秘密。第四回戦。西の真田西と瀬尾、皆人で共戦。場所は帝都湾上、みなか号。

正直人物像とかもう追いついてない。キャラ多すぎ。まとめ読み推奨。
皆人は北の葦牙。南は御子上。東が氷峨で、西が真田。
                         2012/2/10、2/12UP

【コミックセット】


【コミックス】 反則な乳……

タグ:極楽院櫻子
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2012年02月11日

BLOODY MONDAY -ブラッディ・マンデイ- Season2 絶望ノ匣 (完) 全08巻

【BLOODY MONDAY -ブラッディ・マンデイ- Season2 絶望ノ匣(パンドラのはこ)】
                         全08巻  /龍門 諒&恵 広史

BLOODY MONDAY -ブラッディ・マンデイ- Season1」から2年が経つ。
高木藤丸は浪人生であり喫茶店でバイト生活。九条音弥は東大法学部の大学生に。朝田あおいは私学の大学に通う。
明日に総裁選を控え、まもなく音弥の祖父である九条総理大臣が誕生する時期、羽田行きの民間飛行機ハイジャック事件が起きる。ハイジャック犯の要求はテロ組織「魔弾の射手」の総帥火野アレクセイの解放。機内には偶然にも「THIRD-i」の槇村捜査官が搭乗していた。
「THIRD-i」は機内のLANにハッキングし操縦を外部からコントロールする策を練る。南海は藤丸を迎えに行くが「ファルコンは現れない」と拒否される。
槇村はチャンスを作るためハイジャック犯と接触。なんとひとりは藤丸の父親竜之介だった。

週刊少年マガジン。
まとめて読んだ方が良いのは前作で理解しているのだけど、手を出してしまった。

ただ今テレビドラマも放映中だけど、基本設定のみで内容は別物。テレビも観てはいるが、面白さは原作がはるかに勝る。
テレビは人間ドラマに仕立てているが作り込みが薄くてしらける。
こちらはテロリストと「THIRD-i」の攻防戦の手口が見物で、それが緊張感を与え続ける。前シリーズよりシャープになった感もある。
これから楽しみ。
                         2010/2/10

《こんなふうにおススメ》
変わらずのスピード感。新刊を待ちわびる姿が想像できますが、待てませんでした……。
                         2010/2/16UP
2巻/
九条新総理誕生。
竜之介はビーストの名を持ち潜入。火野アレクセイは監獄の中からもピーターパンとともに動いてきたという。藤丸へは折原マヤが近づく。
そして警視庁が爆破される。魔弾の射手はガス供給網を乗っ取る。「第三の皇帝」の在処を知るターゲットは誰なのか。
ファルコンVSピーターパン。水沢響は誰の差し金か。白雪の過去。ファルコンの顔が敵に知られる。

パズルみたいだ。やっぱりまとめ読みがBEST。連載終わったら再読したい。
「THIRD-i」みたいな仕事絶対にイヤだな。矢島さん、かっこ良すぎ。
                         2010/3/02、3/05UP
3巻/
魔弾の射手は幻の地下路線か。スパイがばれた父は神経毒を打たれる。
第三の皇帝の爆発を防げるのか。キーはまたもや折原マヤ。

ストーリー書くとネタバレするし、難しい。ほんとすみません。
完結してから読んだ方がいい作品。でも面白いんだもん。待てない。この化かし合い。
不満はひとつ。ほんとに女性漫画家か疑問。化粧の仕方がリアルじゃない。
                         2010/5/17、UPも。

4巻/
竜之介が犠牲に。折原マヤは行方不明。しかもプルトニウムは抜き取られ本当の狙いは。藤丸たちは原発に向かう。水沢響と藤丸はサーバールームに立てこもり。

有利不利もころころ変わって、そして誰もが怪しくてほんとハラハラ。
新刊で読むの、やめようかと迷う。
                         2010/8/22、8/23UP

5〜8巻/
5巻。水沢響の正体。藤丸と気持ちを交わす。藤丸は自分にハッキングを教えたピーターパンと対決。THIRD-iの突入を法務大臣に納得させるため、響は炉心までダクトをつたい写真を撮りに行く。ピーターパンは電力供給を止め、ファルコンに挑む。火野アレクセイは逃亡。テロリストを追う響。裏切ったピーターパン。
6巻。米大統領来日。軽井沢。ピーターパンが雇った傭兵が、魔弾の射手を皆殺しにし、運良く矢島は助かる。その意味とは。
7巻。米兵壊滅。米軍はTHIRD-iにサポートを要請。殺人ウィルスがパーティー会場を襲う。テロリストの目的が判明。
8巻。大統領は拉致。音弥も捕らわれる。米国は日本を核攻撃し、テロリストと共にパンドラの匣を殲滅することを決定。ラスボスは誰なのか。

中身が濃い。一気読み推奨。読み応えは変わらず。ストーリーも絵も素晴らしい。
このままラストシーズンに進む。
                         2011/10/05、2012/2/11UP

続きは、こちら→
BLOODY MONDAY -ブラッディ・マンデイ- Last Season

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2012年02月01日

BLOOD ALONE 07巻まで

【BLOOD ALONE】 07巻まで  /高野 真之

小説家のクロエと、英国風クラシカルペントハウスに隠れるようにひっそりと暮らす、吸血鬼の美少女ミサキ。彼女は「真実の眼(アデヴァラート・クライ)」を持つプレミア。
クロエの裏家業は探偵、その実は、元狩猟者(ヴァナトーレ)で、本質を見抜く瞳と、魔法使いの力を持っている。クロエの姉のモトエとミサキの父湊レイジの復讐を誓い、元凶の「真実の眼」を探している。
死んだ人間の記憶を見ることの出来る科学警察研究所のサイノメ、古い世代(アルハイク)の吸血鬼でボスのひとりである、少年の姿をしたヒグレらとともに、ミサキを守りながら、「真紅の剣(インシグラッド・スパルダ)」を追い詰める。

コミック電撃大王→イブニング。

はっきり言って表紙買い。
それってたいてい裏切られるのだけど、これはとっても面白かった。それに感激。

表紙の品の良さを裏切らず、かなりの冒険活劇なのにたゆたゆと流れる静かさが物語の底をすうっと通っていく。
ランドリオール」にもそんなエレガントな空気があって、私はそういう作品がものすごく好きなのだと改めて思う。
これは作家さんが纏う空気感。他の作品も読みたい。
コマを割っていないお話も好き。子どもの頃読んだ童話みたい。
お話は7巻の今でも、まだまださわりだけ。これからどのような展開があるのか、それとも詩を詠むようにいつまでもこの世界に漂っていたい気もする。これからも楽しみ。

スライとラリー、最高。この空気も好き。
80年代に流行った小説のようなんだよなー。洒落ているのだ。
クロエたちの住まいもステキ。見入っちゃった。住んでみたい。
デジタルじゃない味が生きる。

ジェシーはこんなにエレガントなのに、なんであんなエロ服着ているんだろう?
ヒグレの孤独は想像できなさ過ぎて心が痛い。
                         2011/9/10、2012/2/01UP

《こんなふうにおススメ》
表紙を裏切らないエレガントな作品です。

【コミックセット】


【イブニング版】


【電撃コミックス版】

タグ:高野真之
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2012年01月23日

友達100人できるかな (完) 全05巻

【友達100人できるかな】 全05巻  /とよ田 みのる

時は2009年。小学校教諭の柏直行は、直に妻サチとの間に子どもが産まれる36歳。妻のつわりが酷くて早期入院した日、地球侵略に宇宙人がやってくる。宇宙の規約では、愛を持つ種族は侵攻できない。その検体として選ばれてしまった直行は、自分が子どもの頃育った1980年の東京下町に飛ばされる。大江戸第二小学校の三年生の小学生として、地球存続のために愛の存在を立証しなければならない。それは小学校を卒業するまでに、友達を100人作るミッション。出来なかったら地球滅亡。
直行にコンタクトした科学者の宇宙人は、道明寺さくらという名の同級生として、直行のデータを取ることに。リピートしたのは直行だけではない。本来は37歳の椎名ユカリ、36歳井森湯治も。
かつての自分の場所で、直行はミッションを遂行できるのか。

アフタヌーン。
こすヨメ」で話題になっていた作品。ずっと読みたかった。
漫画読みの選ぶ作品はほんとに興味深い。自分ひとりじゃ探せなかった。これもオススメの類を裏切らずに没頭。

イラストチックなわかりやすい絵も魅力があるし、ありそうで思いつかなかった話の着眼点にも惹かれるけど、何しろ出てくるキャラクターが皆愛おしくなる。直行の教師柄がうざいのも素晴らしい。

読み進めると気づくが、作品テーマは、ミッション完遂よりも子ども時代の忘れていた記憶と感性の再確認だ。
大人になってすっかり忘れてしまった夢を見る心や、括りのない子どもの視線、後先考えない冒険、それらが溢れていて、懐かしい。
私の夢ってなんだったかな。

震災以降、いろいろ考える。とくに身の丈を。自分の出来ることしか出来ないし、何より「みんなのために」ではなく、「大事な人のために」が、「広がっていく」のだということに。
ここで語られる愛は4つ。「無償の愛 アガペ」「男女間の愛 エロス」「友愛 フィロス」「家族愛 ストルゲ」。このどれもを満喫し充実して死ねたら良いのに。

横チンの読んでいる本は、全部読みたい、読み直したい。
井森湯治の銭湯は、江戸川の春江湯。行きたい。

子ども同士のツッコミどころに笑った。なんでこんなの描けるんだろう。子どもを尊重できる、そんな作品。
親になる人に読んで欲しい。これから父親になるという直行の設定もそこにある気がしている。

読後感は、充足する。心が温かくなる。泣けた。そして友達に優しくしたくなる。
この作家さん、応援。
                         2011/8/10

《こんなふうにおススメ》
人を信じたくなる作品です。

【コミックセット】


【コミックス】

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2011年09月04日

あきそら (完) 全06巻

【あきそら】 全06巻  /糸杉 柾宏

少女のような姿形の葵蒼空(ソラ)は姉の亜希(アキ)と、ソラと二卵性双生児の妹ナミと三きょうだい。
姉のアキは成績優秀、スポーツ万能の才色兼備と学校ではもて囃されているが、実はけっこうだらしなく片付けも料理もできず、弟のソラに頼りっぱなし。ナミは兄のソラに女装をさせて楽しんでいる。
仲良しきょうだいで育ったが、ソラは実の姉なのに、いつしかアキを欲望を持って見ている自分に気づいていた。その姉も無意識なのか挑発するような行為で。自己嫌悪に陥っていたソラの寝室にアキは忍び込み、一線を越えてしまう。
一方、ナミはクラスメイトの親友で、ソラに片想い中の澄弥加奈(すみやかな)に恋していた。
露出したい咲月ルナと友だちになったソラは、騙されて乱交パーティーに連れて行かれる。

なにかと話題の作品。チャンピオンREDいちごに連載。
そもそもこの掲載誌が18禁でないのはいかがなものかと、オタク間で話されているほどすごい雑誌らしい。知り合いは、「高校生のオナニー本」と呼んでいた。
成人系ではない、とのことで手にする。

もうひとつの関心は、東京都の非実在青少年条例案に反対姿勢だからだ。あんなの、子どもを守るとは建前で(本当に子どもを守る法案なら、まったく反対しない)文化の創造性を潰すだけだと思ってる。

それにしても、予備知識なくて読んだらかなりびびったと思う。
あっけらかんとして背景に闇さはなく、近親相姦にレズビアン、乱交、なんでもあり。
ナミの届かぬ恋は描かれるけど、それも結末が安易。

そうか、ギャルゲーの攻略プロセスにストーリーが近似しているんだ。出てくる女子はソラと次々関係していく。
物語を読むというより、ひたすらエッチなシーンが描かれている。しかも巻を重ねるごとに加速。
でもリアリティはない脳内ファンタジー。
20代前半くらいの男子までなら楽しめるかも。二次元的にそれでいいんだろうなー。

4巻後書きは必見。
                         2010/6/20

《こんな人に聞きたい》
女子の意見を聞いてみたい。

5〜6巻/
5巻。ソラとナミ、可奈の三角関係。男嫌いの先輩の矯正(?)に駆り出されたソラ。
6巻。父帰る。アキとソラの関係がバレて。家族が抱える真実とは。

いろんな意味で、社会的物議を醸した作品だけど、こんな結末にするなら、エロマンガじゃなくて、もっと内面に深く入ってほしかったなー、最初から。
非実在青少年条例が施行されたことで、この作品、増版できないと聞く。

ラスト巻、作者の表紙はしらのコメントに納得。
かえって、最後まで作風変えずに突っ走ったことには敬意。母親のことは唐突だったなー。

一番の衝撃は、作者が女性だったこと。むーん。
                         2011/7/09


タグ:糸杉柾宏
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2011年09月02日

女帝 (完) 全24巻

【女帝】 全24巻  /和気 一作(原作/倉科 遼)

火の国熊本。目をひく美貌、成績優秀で東大も確定といわれる立花彩香は、スナックをやる母に女手ひとつで育てられる。
初恋の相手で地元の名士の息子、杉野謙一と校内での性的トラブルから、杉野の父に睨まれ、幼い頃からライバル視された国会議員で大臣の娘、北條梨奈から陥れられ、母の突然死をきっかけに高校を中退、大阪のミナミで水商売をスタートさせる。
母の死の際、死んだと聞かされていた父が実は生きていることを知る。その父と、梨奈たちに権力に復讐することを胸に秘め、夜の世界のトップ「女帝」を目指し、銀座のママとして登りつめていく物語。

面白かった。途中でやめられなかった。
同じ原作者の「嬢王」にがっかりして、読み応えのある作品を探していた。
原作者の「彩」のつく名前に執着するのも理由が?

実話がかなり混じっている。たぶんほとんどの女性たちにはモデルがいるんだと思う。昔、紹介されてお会いしたことのある方々もいらしたし、彼女たちの物語は、かつて経済界のトップの方々から聞いていた話とダブるからだ。それも相まって、面白さが加速。「そういうことだったんだー」と納得した。

4巻から面白くなってくる。8巻は真理。人の生き方、営業のやり方としても学ぶ。

ただ、作られたキャラクターとしては、出てくる女性たちが短気すぎるのが気に掛かる。
もっと女はしたたかでズルいのだ。そして都合が良いのも女のほう。
ここまで執着、粘着するのは男だ。
ここに描かれる女性像は、「女って実はとっても怖いよね」と表面で思い込んでしまった男の浅はかさの部分でのイメージ。実際にはこんなに短気でヒステリックだとやっていけないし、ほんとのズルい女はもっとしたたか。だからもっと小回りが効く。表に見えてこない。
「嬢王」でも感じられたけど、こういうところは原作者の思い込みが強いよなー。例えば梨奈。ここまで粘着してライバル視するなら、彼女自身が別な分野で成長して視野も人間性も高め、最後には彩香と理解し合えるような、そんなやり手のライバルとして育てて欲しかった。実際にもそういう女性たちは今は多いのだ。描かれているような懐の深さで、夜の世界でもそれはあると思う。

巻が浅いときに出てきたドンペリを飲むシーン。シャンパンにワイングラスが出てきたのはがっかり。こういうところで素に戻る。

佐和ママの幕の引き方は理想。
終わりに向かうに連れて、彩香の神聖視され方にはちょっと疑問。
概ね、満足。面白かったです。
                         2011/4/20

《こんなふうにおススメ》
女性のサクセスストーリー。

【コミックセット】


【コミックス】

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2011年05月01日

未満れんあい (完) 全05巻

【未満れんあい】 全05巻  /高嶋 ひろみ

黒瀬一巳29歳。うっかり彼女いないまま29年。美少女ゲームやエロゲーをつくる(株)えっくすソフトを大学時代の先輩が立ち上げ、そこでプログラマーとして働いている。ギャルゲーは「千人斬りの黒瀬」と呼ばれた腕前。しかし世の中すべてに興味の無いような低体温。
ある日近所にできたファミレスで、いきなり中学生女子に捲し立てられる。彼女は他校の男子を紹介されて断ろうとして、服装から黒瀬を人違いしたのだった。勘違いをふたりでひとしきり大笑いした後、黒瀬には彼女が天使に見えた。咄嗟に実家から送られてきたみかんを渡して。お礼のメールに有頂天になる黒瀬。
熱い男になっていく黒瀬と、中学一年の小沢ともえとのハートフルなお話。

漫画アクション増刊コミックハイ。
帯には「ありえない組み合わせだけど、ありえて欲しい」 わかるわかる。
大人のういうい。
モテキ」と近いんだけど、ベクトルが違うのが面白い。
気軽に手にしたら面白くて掘り出した感じ。

萌え系なのかと思ったら、内面に踏み込んで人を正面から描いているのが心地良い。
大胆な絵と、エロゲー背景詳しい作家さんだな、女性なのに。と驚いたが、そうか、この作家さんもBL描いてるんだ(南京ぐれ子)。
だからかっこつけた、通り一遍の表面的じゃないのか。さすが。

可愛いのは黒瀬さんの方。ともえちゃんの行為に、一喜一憂ぐるぐるしちゃって、シャイで見ていて愛おしい。
ともえちゃんも無垢でキュートで良い子すぎ。

中学生の生活も垣間見れて、なんか読んでいて照れた。
かなり癒される作品。
新刊まで追いつきたい。
                         2010/8/05、8/06UP

《こんなふうにおススメ》
大人のういうい、イイです。

3〜4巻/
3巻。黒瀬、振られて落ち込む。社長の大川の一言。ともえの授業参観に忍び込む。そして告白。
4巻。ともえ、中学2年生に。友だちから付き合って欲しいとの黒瀬に頷く。黒瀬はいずれ結婚と舞い上がり。クラスメイトの人気者谷川に告白されたと黒瀬に相談する。一方、イベント後に大川は酔っぱらって黒瀬宅に泊まる。

大川先輩、巨乳すぎ。

黒瀬、ストーカー過ぎる、普通の中学生ならびびるよ。超ファンタジー。だんだん辛くなってきた。
いや、あるかも。付き合うって意味じゃなくてシチュとして。うんと若い頃、キモいおじさんに好かれちゃって、勝手に結婚するとか言い出されちゃって、それを言いふらされて(仕事上で会話したこと数回のみの関係)大変だったなー。想い出した、葬り去りたい記憶。上司や会社と話し合って、私が近々婚約者との結婚退社予定ということにしたら、取引切られたんだった。上司たちが苦虫噛みつぶした顔で「お前のせいじゃない、いずれトラブルになったからこれで由としよう」と慰めてくれたっけ。暗黒記憶だ。それと重なって痛いなぁ。

ミカりんウザイけど、言うこと真っ当。
その従兄弟が可愛くて好き。
いろいろ言ったけど、展開は面白い。
谷川の幼さゆえの自分本位と、黒瀬のヘタレゆえの相手への気遣いの対比は上手い!(男の自分勝手は一緒なんだけどね)
                         2010/9/08、9/10UP

5巻/
黒瀬はともえの元を去るが、きちんと告白していないことに気づき。玉砕覚悟で海に行ったともえを追う。そして数年後。

ふーん、そうなんだ。こういうエンディングなんだ。
なんとも不思議ちゃんのともえでした。こんなふうに子どもであってほしいという願いのようにもみえる…。
男のロマンの凝縮だな。頑張れ、引き籠もり気味のギャルゲオタクたち。そして、黒瀬は髪を切れ。
                         2011/4/30、5/01UP


タグ:高嶋ひろみ
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2011年04月17日

嬢王 (完) 全12巻

【嬢王】 全12巻  /紅林 直(原作/倉科 遼)

工場経営の父と優しい母に大切に育てられた藤崎彩は、20歳の真面目で内気な大学生。
幸せな日々の中、父の工場が倒産し、その借金を肩代わりすることを決意。倒れた父が意識を取り戻すのを期待し、また家族がひとつになることを夢見て、親友の純(静香)の誘いで六本木のキャパ嬢になる。

大手芸能プロダクションの妾の子、西崎達也は父から借金してキャバクラ「ピアニッシモ」を成功させる。そして更なる投資を得て、伝説のキャバクラ「レジェンド」を立ち上げ、1年かけてQ-1、キャパ嬢トップの嬢王を決めるレースを開幕させる。
嬢王の賞金は1億円。彩も参戦。歌舞伎町、銀座、北新地、それぞれのトップたちと競うこととなる。

ビジネスジャンプ。ドラマにもなる。
女性が成功していくプロセスの作品を読みたくなって手を出す。

でも、ところどころに男目線の妄想ファンタジー。
営業しなくてもNo.1になっていくいまだ処女で純粋な彩は、まさに男のマドンナ理想型。納得。
「純粋で汚れていなくて清楚、ちょっと不幸な環境だから手を差し伸べないとならなくて、自分を大事にしてくれながらも多くからモテる女性」
んなの、いるかーっ!とツッコミ満載。まさに漫画的。
他の女性たちの絡みはかなりえぐいのに。
この聖母マリアが男の理想なんだろうな。こういう話でもその夢は壊しちゃいけないんだな。鉄則なんだ〜。そんな漫画的な構成と話の作り方に別な意味で感心した。
毎回のセクシーサービスシーンもこの手の作品にはお約束。

逆に達也の存在が思いの外面白く、そちらとしては楽しく読めた。このバランスには感嘆。
彩の、人を信じて正面から向き合う姿勢には共感。
この作品に物足りなさを感じ、つい「女帝」に手を出す。そちらは読み応えアリ。お水系もの、読みだしそう。
続きとして「嬢王 Virgin」がある。

感動した台詞も多い。
大衆に食べさせて貰っているのに、大衆をバカにしている。
人と人はぶつかる生き物。
美味しいもの食べられたら運が良い。
運は人が運んでくるから運と呼ぶ。人が人を呼び運を運ぶ。
「言葉に差はあっても、本質に差はない。嘘と配慮。乗っ取りと合併。侵略と民主化。恋愛と束縛」まさに。
「出来ることしか人は出来ない。だから出来ることを一生懸命にやる。そのうち人が助けてくれる。夢が近づいてくる。」そうだよなー。
                         2011/4/15

【コミックセット】


【コミックス】

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2011年03月01日

マイガール (完) 全05巻

【マイガール】 全05巻  /佐原 ミズ

笠間正宗は、大学付属の高校時代に出逢った陽子という彼女がいた。4歳年上の陽子に憧れていた正宗。つき合えることになったが、やがて陽子は別れを口にし、正宗の大学受験の日にイタリアに留学してしまう。
以来、人生に張りがなくなり何となくの日々。
それから5年、大学を出て就職し一年めの23歳、陽子の母から電話があった。陽子が事故で亡くなったとの知らせだった。
葬儀の席でひとりの少女に逢う。彼女は陽子の子どもだった。裏切られていたのかと一瞬目の前が暗くなったが、その娘コハルは正宗の子どもだと聞かされて。
子どもが出来た陽子は、正宗の人生にマイナスの影響が出ないよう、ひとりで産んで育てていたのだった。
正宗はコハルの希望を受け入れ、自分も望んで、彼女と暮らすことにする。

週刊コミックバンチ。

1年くらい前に1巻を読んで感想を書いたと思っていたら、なかった……。
泣けて仕方ないのは、ストーリーもだけど、佐原ミズさんの余韻の残る絵の影響だと思う。
大好きな作家のひとり。彼女が描くものなら、どんな作品でも読み込もうと思ってしまう。オチなく描きっぱなしも多いんだけど。
切なく、儚く。絵のチカラっていうものを教えてくれた作家さんなのだ。

さて、この作品。
奇しくも『うさぎドロップ』に世界観が似ている。しかも、あちらの方がよりリアルな子どもの日々。
こちらの作品は、どちらかと言えば大人の事情に焦点が合っている。

1巻は、コハルと正宗の出逢いと、コハルの幼稚園の友だちの秋と離婚問題を抱える両親のやり取り。子どもが大事なことを大人に教えるというもの。
2巻は、小学校にあがったコハル。正宗も彼女がいる生活が当たり前になってくる。
同じアパート内で広い部屋に越したふたり。大家のお祖父さんとの生活や、正宗の親との関係が描かれる。
小学校の友だちのお姉ちゃんの妊娠騒動から、コハルは自分がこの世に生まれてきて良かったのか悩む。6歳の子どもはどう考えるのだろう? と、疑問も出るのだが。

正宗とコハルはひたすら陽子の面影を追って行く。ダブルで、なのでそれが切なすぎる。
ずっと好きだった大事な人、忘れられない人がもう想い出の中にしかいないって、辛すぎるだろうな。
それも理解の上で、もっと明るいエピソードも欲しいと感じる。
                         2008/9/04

《こんなふうにおススメ》
別名義の夢花李(ゆめか すもも)を知っている方も多いのかも。夢花李の一般作品もありますので、どうに分けているんでしょう。
絵が儚げで余韻が残ってステキ。『ほしのこえ』の新海誠さんも絶賛。
                         2008/9/09UP

3〜5巻/
3巻。母陽子の通った女子中学校を目指して猛勉強のコハル。入塾テスト。
4巻。母に似た女性に面影を追うコハル。正宗は見合いをする。コハルと話した正宗。迷いとともに前に進むことにする。
5巻。正宗を愛するコハルの願い。正宗は同僚の片桐と付き合うことにする。片桐の葛藤。コハルが行方不明に。

最初から読み直し。
ジャニーズ嵐の相葉雅紀でドラマ化もされる。
この作品、ファンタジー部分もいっぱいなのに、切ないんだよね、ひたすらに。泣いた。

淡い絵にも癒される。
あーやっぱり好きだ、ほんとに好きツボ押されまくる作家さん。絵も雰囲気も構成も何もかも、好み。冷静になれない。
4,000冊読んで、一番好み。出会えて良かった。
好きな作品の一位ではないけど、総得点一位の大好きな作家さん。

まずは完結おめでとうございます。未完が多いので、これはすごく嬉しい。
ショック受けたくないから、途中で追うのをやめていた。

5歳から中学生までのコハルの成長。正宗とコハルは少しずつ家族になっていく。
周囲の優しさも交えたハートウォームなお話に帰着した。
                         2011/2/28


posted by zakuro at 00:18| Comment(0) | 漫画-少年青年系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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