2011年02月28日

あんどーなつ 江戸和菓子職人物語 13巻まで

【あんどーなつ 江戸和菓子職人物語】 13巻まで  /テリー 山本(原作/西ゆうじ)

江戸から250年続いた老舗の和菓子屋満月堂。和菓子の衰退、そして若旦那が亡くなって存続の危機に立たされる。
職人梅吉と竹蔵のふたりは縁のある洋菓子屋を訪ねるが、職人を紹介しては貰えなかった。その洋菓子屋の新卒募集に面接に来た安藤奈津とぶつかり、帰りの公園で再会する。浅草に誘って就職祈願をし、そこで奈津がパティシエを目指していることを知る。なんとか口説いて、アルバイトとして満月堂に迎えるが。奈津のケーキへの想いは亡き父の笑顔だった。
満月堂のあんこは、甘くて懐かしくてあったかい味がする。それに同じ心を感じた奈津は、厳しくも温かい職人と女将に囲まれて、和菓子職人を目指していく。

ビックコミックス。
読み易くてほっとする。バトルややたらと頭を使うモノばかり読み続けていると、こういうほっとして義理人情で進む作品が心に沁みるのだ。

奈津の和菓子への出会いや、あしながおじさん的会長の登場も、もう一捻り欲しかったが、それはそれで良いかと思わせる。
その後の出来過ぎな魔法展開も、読んでいるうちにこんなお伽話があっても良いじゃないかと嬉しくなるほど。斜めに見るひねくれ読者としては珍しい。

奈津の天然と一生懸命には嫌みがなく、好感度が高い。どんどん奈津が浅草娘になっていくのも小気味よい。
孫娘に夢中になる祖父母たちの可愛らしさが微笑ましい。

そしてなりよりの面白さは職人気質に手が抜かれていないこと。
和菓子の奥深さが伝わってくる。奈津と共に成長できるのだ。

会長の「和」の説明は幸せになった。
知らなかったレシピのあれこれ。嬉しい。とくに古漬けをつかった「かくや」。そうだったのかっ! おろしショウガと醤油か。似たようなのは自分レシピで勝手に作っていたのだが。
落語聴いているような、心の栄養になる優しい物語。
                         2009/12/07、12/08UP

《こんなふうにおススメ》
ほっとする一杯のお茶と小さなお菓子のようなお話。

9〜10巻/
奈津と家元の旅は続く。若狭、小浜編。家元継承40周年茶事に満月堂が参戦。竹蔵見合い。

新刊にまだ追いつけていない。
一度っきりの使い切りの箸が日本人の美徳だったなんて…。環境と文化・伝統の狭間。ここにも。
若狭に小浜、行きたい。
ちょっとした所作の描き方が、それぞれの登場人物を巧みに表していて脱帽。読んでいると日本人で良かったと思う。ほのぼのした気持ちになる。
吉祥草は好きな花なので嬉しかった! 竹さん、頑張れ。
                         2010/5/10、5/15UP

11巻/
源月堂に修行中の竹蔵。大園珠子、おはぎを習う。桃の夜舟、完成。

この作品読んでいると日本のものばかりに目がいく。日本奥深い。楽しい。日本人特有の生きていく姿勢みたいなものを教えてくれる。こういうのを他の国の方に読んでもらいたい。それにしても、古くからのマナーが身についていない自分を実感。
                         2010/7/20、7/21UP

12巻/
三日間の実習生。丸屋GINZAで「一ツ橋流と全国老舗和菓子屋展」。母の足跡を訪ねて。

「お釈迦になる」の意味が面白かった。
ニーズに合わせるって大事だなー。
                         2011/1/17、UPも。

13巻/
奈津、観音小学校の総合学習で和菓子の拵え方を教える。桜饅頭と健太と関取。

かなりこの作品好き。ほっとする。毎巻楽しみにしてる。扉の蘊蓄、心が癒される。
他人のテリトリーに入る時にはマナーがいる。心遣いするのはほんとにそうだよね。
しっかり躾けられた子ども。やっぱり何代かが一緒に暮らすって大事なんだなぁ。
隅田川関、はらはらした。
                         2011/2/28、UPも。

【コミックセット】


【コミックス】

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2011年02月22日

惑星のさみだれ (完) 全10巻

【惑星(ほし)のさみだれ】 全10巻  /水上 悟志

騎士の一人として世界を滅亡から救うために力を貸して欲しいと頼まれた、大学生の雨宮夕日(あまみやゆうひ)。相手は人間の言葉を話すトカゲでノイ=クレザント卿と名乗り夕日の従者だという。戦う相手は“魔法使い”のアニムス。この惑星を砕くビスケットハンマーを阻止するのがミッション。
突然の出来事に夕日は、ただの学生が地球侵略者に勝てるわけがないと相手にしないのだが、そこを魔法使いの泥人形に襲われる。それを助けてくれたのはなんとお隣さんの女子高生朝比奈さみだれ。トカゲ曰く、彼女が護られるべきプリンセスアニマ、“お姫さま”だと言う。さみだれの姉氷雨(ひさめ)は雨宮の大学の助教授で、極度のシスコン。そしてさみだれ自身も心に魔王がいて野望を抱えていた。
「私のものになりなさい」 夕日はさみだれに忠誠を誓い、トカゲの騎士となる。
犬の騎士、東雲半月(しののめはんげつ)。カラスの騎士、東雲三日月。馬の騎士、南雲宗一朗。蛇の騎士、白道八宵(はくどうやよい)。黒猫の騎士、風巻豹(しまきひょう)。亀の騎士、月代雪待(つきしろゆきまち)。亀の騎士、星川昴。ネズミの騎士、日下部太朗。カマキリの騎士、宙野花子(そらの)。フクロウの騎士、茜太陽。カジキマグロの騎士、秋谷稲近(いなちか)。一癖も二癖もある騎士たちが向かう惑星救済物語。

少年画報社のヤングキングアワーズ。
長いこと「惑星(わくせい)のさきみだれ」と読んでいて、勝手になんでか海の萌え漫画だと思い込んでいた。
同じように「ハチワンダイバー」もバトル漫画だと思い込んでいて、知り合いに「何言ってんですか、将棋漫画ですよ」と驚かれ、こっちもえらく驚愕してしまった。
何かのきっかけに脳に誤ってインプットされているんだね。糸井重里ふうに言うと「聞きまつがい」「覚えまつがい」なのだが、それはそれで面白いので放っておこう。

さて、「こすヨメγ2010」にて2位の座を獲得した作品。昨年も入ってた。
そんなに面白いんだー、読まねば、と手をつける。

で、内容。
なんだろう、この爽快感は。痒いところに手が届いた感じ。安心して楽しんでいられる。それってすごいよな。
「ありえないよねー、こんなこと」って展開にちゃんと主人公がツッコミ入れてくれるし、夕日がさみだれに巻き込まれる流れに違和感を感じないで楽しめる。「よくある巻き込まれ型のお話の主人公は、相手にペース握られるからダメなんだな」 こんな真理を言っていたにも関わらず、だ。
出版社希望の記号は取り入れているのに、お約束的な不文律はどんどんぶっ飛ばしてくれる。本来のちゃんと漫画を描きたい作家さんの夢を担ってる気がする。
コメディじゃないのに軽く笑いもあって、漫才みたいに絶妙なテンポ。
巻が進むにつれて正直、こんな話になると思わなかった。揺さぶられる。
なるほどなー、漫画読みってこういう作品選ぶんだ。面白い。でも、この面白さって実はマニアックなんじゃなかろうか。
話がカバーする範囲も広い。バトルファンタジーかと思いきや、ディープな内面も扱って深く潜るように見せかけて、軽妙に本筋に上手く絡めていく。そうなんだよね、一見普通っぽかったり、良い人そうでも、実は誰でも深いところに歪みはある。そしてそれは優しく、温かかったりする。人の感情はとても複雑で薄っぺらくない。そこが愛おしいのだ。その内面をあえて台詞として描かずに、みっちりストーリーの中に組み込む手腕。なんでこんなふうに描けるんだろう。
人を喰ったような台詞もなんとも。気怠い毒に心地良く浸食されていくような感じ。うぅむ。この用意周到なプロットには唸るしかない。
この作家さん、相当な漫画読みなのではないだろうか? そして“視える”人なんじゃないか?(わかる人だけわかればいい)
これは漫画読みでないと面白さは半減かも。タイミングといい、笑いのツボといい。本来は脇役キャラの特徴を持った夕日が主役にくることで、心地良い歪みまで起きる。いやー、巻数を重ねれば重ねるほどはまる。こういう作品を読んでかないと漫画読みの醍醐味ってないよなーと思うくらい。そろそろ丁寧に作品を選んで読んでいってもいいのかもしれない(ただ今3,070冊)。

放課後保健室」を思い出した。この作品から笑いを外すと「放課後〜」になる。これに笑いがつくこと自体が神作品だよ。「ぼくらの」のイメージもある。

トカゲのノイさん最高。真っ当なツッコミが爆笑もの。ノイさんのぬいぐるみ、ほしー。
さみだれ、すげー。
「答えは、全知が語る事実ではない。心が語る真実だ」 唸った。
2巻のラストと、師匠の言葉に泣けた。巻が進むにつれて泣けて泣けて仕方ない。
主力メンバーが死んでいくのは、ほんとに心が痛む。感情移入を充分にしちゃっているし。でもこの気持ちを抱えることが大事なんだよなー。
なんでみんな日本人で、同じ町内会(くらいの範囲の狭さ)なんだろうとか、ツッコミどころはあるけど、面白いから別にいいや。

8巻、ちょうどクライマックス。このタイミングで追いつけてラッキーだった。
                         2010/1/10、1/12UP

《こんなふうにおススメ》
いろんな作品に不平不満の漫画読みさんへ。

9巻/
アニムスとアニマの過去。ビスケットハンマーの真実。はじまりとは。ラストバトル。

次巻で終わりだそう。変に先延ばししないのも好感。
それにしてもすごい作品。エゴによる哀しい話だったとは。さみだれの強さは超エゴなのか、それとも完全放下なのか。
良い言葉だ。「道は確信が創る」
夕日が過去の自分を拾いながら走るシーン、思わず泣けた。
次巻は心して向き合いたい。
                         2010/6/21、6/22UP

10巻/
隠しボス戦。黒龍(インビジブル)出現。そして終わりに。

まさか…そうくるとは。
こんな愛もあるんだな。もう泣く。涙しかない。私も、声あげて泣きたいよ、太陽〜。

この作品に出会えて良かった。好きだー!
タイトルの意味、いろんな伏線も回収してくれ、作者の読者への愛も感じた。

完結記念特別小冊子にも爆泣した(感動的意味で)。皆さんの萌えツボが納得で嬉しい。
白道姐さん、愛され過ぎ。おがきちかさんの、本編かと思ったっ!
                         2010/11/10

【コミックセット】


【コミックス】

ラベル:水上悟志
posted by zakuro at 17:36| Comment(2) | 漫画-少年青年系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年02月13日

JIN -仁- (完) 全20巻

【JIN -仁-】 全20巻  /村上 もとか

2000年。南方仁、34歳。東都大学付属病院脳外科医局長。
当直の日、頭に裂傷のある男性患者が運び込まれ、脳に腫瘍も発見される。手術を施すが、腫瘍は胎児の形をしていた。患者は意識をなかなか取り戻さなかったが、その晩病室から消える。南方が見つけた時には、腫瘍の標本を持ち出していた。揉み合ううちに南方は階段から落ちたはずが、138年前の1862年の幕末の江戸時代に時空を越えてしまう。
気づけば武士の斬り合いの渦中に飛び込み、助けた男橘恭太郎の家、橘家に身を寄せる。恭太郎の妹の咲を助手に、未来から来た医師の奮闘物語。

スーパージャンプ。ただ今ドラマ中。まだ観ていないが、視聴率がかなり良いらしい。

医療モノに興味が出てきたので手にする。あまりにも面白くて一気読み。途中で止められずに、友人との約束をキャンセルして読みふけってしまった。
現代医学の知識を、道具のない中でとっさに判断し究明していく南方の姿は爽快だが、あまりにもリアルすぎて何度か本を閉じた。
一話目からショックだったのが、脳内腫瘍が胎児の形をしていたこと。それに続く台詞で「幼児や子どもにはこういう例がある」と封入奇形胎児を説明している。人が“一般に言う正常な状態で”生まれてくるのって奇跡だと思った。
一話目でこの作品のオチが見えてしまった気がするが、敢えて失念しておきたい。

日本はこの150年でいろんな発展を遂げたのだとわかりやすい。過去のまだ発展途上の医療に切り込む姿と、明治に変わるまでの幕末の日本の動乱期を描くのは、とくに男性読者にはたまらないと思う。
南方の「過去に来たことに意味がある。できるだけ知識を活かし、積極的に人命を救う」考えは共感できるし、その時々の歴史への介入の不安と悩みも理解できるが、ここまで変えて良いのか読中にだいぶ考えさせられた。最初のベクトルが少し傾けば、後の角度は大きくなるのは仕方ないのだ。
モノが無い中で、工夫し道具を作らせ、困難な手術を行うシーンは夢中になる。作者さんの研究と詳細な取材、工夫に感服する。専門家が見たらより面白いのではないか。
裏テーマともいえる、西洋と東洋(医学を中心に)のバランスを取ることは、今の時代でも重要だと感じる。

10巻の板東吉十郎の歌舞伎には泣けた。
気になるところまで一気に読めたのはとても有り難かった。次巻がクライマックスか?
過去に飛ばされたのが南方のような優秀な人間であれば役立つが、自分なら3日で殺されている気がする。
                         2009/10/28

《こんなふうにおススメ》
医療と歴史、どちらも引きが良いもの。でも本来はミックスが難しい。この作者さんの力量に脱帽。
                         2009/10/31UP

17巻/
坂本龍馬を助けるべく京に向かう途中、金谷で子どもの緊急手術。しかし咲はお初を亡くしたトラウマで動けない。龍馬暗殺のXデーに向けて京都が動く。

絵の見事さ、話の面白さも変わらずで安心しながら楽しめる。
さすがに南方熊楠が登場して驚いた。仁は龍馬を助けられるのか。次巻も楽しみ。
                         2010/1/22、1/25

18巻/
仁は龍馬の運命を変える。しかし…。

この巻はクライマックスでもある。仁と龍馬との友情。ネタバレになるので詳しくは書きたくない。
運命というものをひたすら考えさせられた。四海兄弟に泣けた。
                         2010/5/01、5/05UP

19巻/
龍馬死す。鳥羽伏見。明治に向けて…。

歴史が大きく動く。主に歴史をなぞって進む巻。
                         2010/9/07、UPも。

20巻/
上野戦争。仁は咲との結婚を決意。恭太郎は間者から仁を守って…。三隅の策略。21世紀の東京に戻った仁は。

どれだけ龍馬が好きなんだよとツッコミ入れたくなる。

いよいよラスト巻。ちょっと無理あるけどうまく収めたと思う。
仁の心を考えると切なすぎる。
                         2011/2/06

【コミックセット】


【コミックス】

ラベル:村上もとか
posted by zakuro at 17:25| Comment(2) | 漫画-少年青年系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年01月22日

國崎出雲の事情 03巻まで

【國崎出雲の事情】 03巻まで  /ひらかわ あや

國崎出雲(くにさきいずも)15歳、高校一年生。日常的に男子にアプローチされているが、れっきとした男子。実の父親八雲さえそのキュートさにめろめろな、歌舞伎一家の國崎家に生まれた17代目。
出雲の将来を心配した母は幼い出雲を連れて家を出る。父に女形として育てられたことを出雲は恨み、喧嘩上等男の中の男として生きたいと願っていたが、ある日、気まぐれな母は友人と世界一周一年の旅に出てしまい、泣く泣く8年ぶりに父親のところに帰る羽目に。
出雲が去った後に國崎屋に養子に入った皇加賀斗(すめらぎかがと)が楽屋で倒れ、急遽代役で舞台に立つことになる。加賀斗に恩のある出雲はしぶしぶの一回きりと言い放つが、大歓声で観客に迎えられるとかつての熱い感動が胸の内に蘇る。
転校先は幼馴染みで仲村屋の娘、柚葉もいるセレブ校の四条河原高校。しかも芸能科は有名人ばかり。そこには他家の歌舞伎役者たちもいて。
出雲という跡取りを失っていた國崎屋は没落寸前。出雲はお家を復興できるのか。波瀾万丈は終わらない。

週刊少年サンデー。
作者の初コミックス。

まずはタイトルと掲載誌を見て、「へぇー」となった。
考えてみたらイマドキの萌え設定てんこ盛り。日本もので小動物系男子にTS・BL妄想可能。そしてバトルもありの成長物語でコメディたっぷり。
構造は、敵対していた相手も出雲の魅力で仲間になっていく、「ONE PIECE」と同じ。それに萌え要素がこれでもかと。しかも少年誌のお約束を超えてない。なるほどなー。さすがの設定の勝利。編集者が凄い人なのか?
絵も可愛いし。これからどんどん上手くなるだろうと期待も……。

うっかり出雲の可愛さにやられた。
歌舞伎トリビアもてんこ盛りで、作家さんの好きさ加減も滲み出て、とにかく楽しいし笑える。歌舞伎の超入門書としても良いのでは? 興味を持てるよね。
サンデーやるなー。歌舞伎モノも読みたくなってきた。
しいて言えば、せっかく女性作家さんなのだから、女の子の普段のファッションが可愛いとなお嬉しい。
                         2010/8/01、8/03UP

《こんなふうにおススメ》
新刊が気になる楽しさ。

3巻/
出雲を盗撮しているのは。
菅原屋と共演。菅原兄弟の確執。兄の真意とは。
球技大会。肝試しに次の演目は四谷怪談。

和ませられ方は昭和の少年漫画だなー。これって大事かも。
メイド出雲が楽しめる巻。
久しぶりに読むとちょっとノリについていけない。

確執といっても深刻になりえない作風に癒される。
シリアスとコメディの強弱も上手い。

玄衛の出した怪しげなブツがいったいなんなのか気になって仕方ない。エッチな方に読み替えがきいて笑えるのもこの作品の特徴。
                         2011/1/05、1/22UP


ラベル:ひらかわあや
posted by zakuro at 19:33| Comment(0) | 漫画-少年青年系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年01月11日

Ns’あおい 30巻まで +番外編 Ns’あおい those days(完)2

【Ns’(ナース)あおい】 30巻まで +番外編 Ns’あおい those days(完)2  /こしの りょう

美空あおい。看護師3年目の23歳。本院の救急救命でミスを犯し、医療グループでは最大規模を誇る「清天会」本院から、系列のあかね市民病院に転勤になる。配属は6階内科病棟。
内科師長の緑川雅子の命で、先輩看護師の小峰響子につくが「自分の患者に触るな」と怒鳴られる。信頼されていないと思ったが、実は人手不足でとんでもない病院だったのだ。偶然そこに、しばらく行き来のなかった父方の祖母が入院して。その祖母のヤバい状況を経験して、自分の勤務する病院に危機感を持つが、あおいの能力を買い支持する医師や看護師も現れる。
あおいが日々葛藤しながら、前向きに頑張る奮闘記。あおいのミスは5巻より真相が語られる。

番外編 Ns’あおい those days/
「Ns’あおい」の前身になる話。
美空家の母が亡くなった後、孤軍奮闘のあおい。自立するためだけに入った看護学校。そこで目標を見つけていく。彼氏も出来て、新米ナースのあおい。あおいの彼、鈴木俊介の妹、純を支える闘病記。

モーニング。テレビドラマにもなる。
漫画作品としてとても良くできている。問題提起しながらも、楽しませてくれ、元気を貰える。物語に正面から取り組んで、気持ちが良い。
医療部分中心なのも、のめり込む要因。実は明日は当事者かもしれないのに、普段の生活で触れないことが多く、この作品で考えるきっかけをもらった。

ミスがトラウマにならなかったあおいは根性がある。それは自分の信念と行動がずれていないからだ。
「今度同じことが起きても、きっと同じことをする」後悔する前に、自分の軸をもう一度見つめ直したくなった。
あおいが優秀すぎる感あるが、漫画作品を楽しむのを優先したい。漫画はフィクションなのは理解しているが、病院ぐるみのあおい苛めはやりすぎなんじゃないかと思った。こういうことはあるんだろうけど、読んでいて辛い巻が続いた。
自意識の強すぎる奈良橋の人物像がよく描けていて驚いた。彼女がどう変化していくのか、最後まで見届けたくなった。

次から次に起こる事件。こんなのストレスで長生きなんてできない。看護師さん、大変。偉いなぁ。彼らが抱えるストレスは並大抵じゃないんじゃなかろうか。取材しててもきっと書けないことってあるんだろうな。
辛くて責任も重く大変なこの仕事に、これからの若者は従事していけるのだろうか? あれこれ考えさせられた。

あれ? 今更気づいたけど今まで医療もの読んでなかった。興味が出てきた。
                         2009/10/10、10/18UP

《こんなふうにおススメ》
こういうのにワクワクしちゃうと、人情ドラマ好きな日本人だなーと、自覚しちゃいます。
いろいろ自覚して感化されて、放っておいた健康診断、申し込みました。良い影響で良かったです。

25〜30巻/
あかね市民病院は医療ミスを犯したとしてマスコミの槍玉に。そしてキャスターの福光が見たものは。
奈良橋が担当になったのは、ワガママな流星の母。
亜美の災難。
あおいの前職場のゆかり先輩の自宅介護。
ドクターハンター色葉楓。
雪月の同級生の起業家赤城陽子。

漫画だからとか、どんな困難でもHappyにとか、ちゃちゃを入れるつもりはない。
読んでいてほっとする。読後が楽しいのは大事。良く出来てるよな。こうに落とし込むのかと感心する。

色葉楓の登場はどうなることかと思った。切断した身体の一部は火葬されるのだと知った。
あと2巻で完結。
                         2010/12/06、2011/01/11UP

【コミックセット】


【コミックス】


【番外編】


ラベル:こしのりょう
posted by zakuro at 13:49| Comment(0) | 漫画-少年青年系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年01月03日

アラタカンガタリ ~革神語~ 09巻まで

【アラタカンガタリ ~革神語~】 09巻まで  /渡瀬 悠宇

次なる秘女王の後継者を選出する儀式(まつり)に、その女王を送り出せない秘女族。この三十年の間に、女子が産まれなかったのだ。
やむなく、男子アラタを秘女王として送り込み、その間に女子を探そうとするが、儀式の最中に前の秘女王のキクリ秘女が、守護神の十二神鞘のひとり、カンナギに切られてしまう。十二神鞘は儀式を機会に謀反を起こしたのだった。
しかし、その冤罪を浴びてアラタは逃げ、その先は神開(かんど)の森。伝説では「人を喰う」と言われている。

一方、特出した才能を持つ日ノ原革(ひのはらあらた)は、現代の高校生。
入学式の日に同級生を痴漢疑惑から救い、順風満帆にみえたが、中学時代に嫉妬からいじめにあった生徒が入学、一気にどん底に突き落とされる。
人生を恨み尽くした時、異次元にワープする。
神開の森は、人を入れ替えるものだった。
アラタは現代の高校生に、革は罪人として追われる身に…。

週刊少年サンデー。
困った、やばい、面白すぎる予感。1ページめからそれがあった。
どれだけすごい作家さんなんだろう。今度は少年誌かー。すごい。

キクリ秘女は、日本神話でいう菊理姫。いわゆる調停の神だ。
奉られているのは泰澄が開いた白山で、高句麗がなまって菊理になったという説もある。
イザナギとイザナミの調停をした神話が知られていて、その時、なんという言葉でふたりを諫めたかが、今でも日本神話の謎になっている。
そんなこともあり、最初からわくわくした。

革に入れ替わって、神話から冒険ファンタジーになる。
出てくる世界のスケールが大きくて唸る。

動物描写も面白い。
異世界の衣装は戦隊モノみたいだ。
名前はみなアイヌっぽい。すでにアニメ化が決まっているんだろうな。

しかし、なんですかね。野生児って魅力ですね。
アラタが活躍するのは3巻に少し。もっと出て欲しいなー。
これからが楽しみ。
                         2009/8/16、8/23UP

《こんなふうにおススメ》
少女漫画からの作家さんなのに(偏見すみません)、スケールがすごくて面白い。
代表作が多い作家さんでも知られているので、他も読んでみたい。

4〜9巻/
4巻。カンナギと共に旅することになった革たち。ヨルナミ国の入り口は子供ばかりの国で。
5巻。門脇は天和国の六神鞘に召喚され、革と対峙することに。
6巻。商業街スズクラ。門脇と入れ替わり21世紀に来た六神鞘のハルナワ。ヨルナミの属鞘ヒルコ。
7巻。ヨルナミの住む玉依ノ宮。風の神鞘クグラの領地カセフノ。
8巻。風の神鞘クグラの領地に女装して入り込む面々。
9巻。クグラとエト。ミクサとともに秘女族の里へ。

まとめての続巻読みなので最初から読み直し。かなり忘れていた。
そんな作品、とても多そうで空恐ろしい。

少年の成長物語として良く出来ていると改めて思う。ヘタレ少年のRPG。大きな愛の物語。

やはり上手い。カットの使い方とか構成だとか、唸るなぁ。
軸はしっかりして、ストーリーは壮大で、笑えて楽しいし、エンタテイメントとしてほんとに優秀。さすがだ。
設定の作り込みが見えすぎて、読者をどう誘導するかまで透けて見えてエグさも感じるが、秀逸だからこそ思うことかも。

キャラの苦しみは現代社会病理と重なる。心の闇の描きだしは、「櫻狩り」にも通じるなぁ。

日本神話好きなら出てくる名がとても楽しく感じるはず。
ヒルコカッコいい。脇キャラ充実してる。
個人的な話としては、ちょうど悩みのある時にこれを読めてよかった。
                         2011/1/02、1/03UP




ラベル:渡瀬悠宇
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2010年09月17日

ムショ医 03巻まで

【ムショ医】 03巻まで  /佐藤 智美

女子囚人が収監される北浦刑務所に、非常勤医として勤務することになった粂川晶(くめかわあきら)。
故郷のそばでもあり、希望に燃えて勤務し出すが……。
刑務官の早乙女、受刑者たちと織りなす人間模様。

週刊漫画Times。
読み出す前に、「こういうテーマはずいぶんな挑戦だな」と感じて手にする。
一話めであまりにも晶の幼さに辟易するが、主人公の成長物語にはありがち設定なので、気を取り直す。

作者は、「海猿」「ブラックジャックによろしく」の佐藤秀峰氏の奥様。絵柄から、男性かと思った。
秀峰氏の最初のアシスタントなんですね、なるほど。
そちらはまだ未読なのだけど、先入観無くて良かったかも。
「ブラックジャックによろしく」は読みかけて、とっても暗い気持ちになり、一冊読み切れずに閉じたのだった。

この作品も重い。人の持つ闇を正面から描くからだと思う。これを楽しく読める人ってどんな人なんだろう……。
環境や教育はとてもとても大事なことなんだなと、考えていた矢先に出会った作品。タイミングにムダはないなぁ。
                         2010/9/15

《こんなふうにおススメ》
前向きな時に読みたい作品。


ラベル:佐藤智美
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2010年09月05日

いんぽーと あります

【いんぽーと あります】 全01巻  /たむら 純子

文明開化の夜が明けた頃。内外小間物屋の花美(はなよし)は繁盛で大忙し。浅倉美音(みおん)と花音(かおん)の姉妹はその店を切り盛りしている。姉の美音はやたらと発明しては失敗し、妹のしっかり者の花音はそれを叱り飛ばしながらも店をまわしている。
そこに幼馴染みで元士族の早川要が現れる。幼い時に引っ越して会えず終いだったのだ。彼が息せき切って美音を連れて行ったのは…。彼女が両親から幼い頃にプレゼントされたオルゴール、手紙を書くオートマタ(からくり人形)が売られた店だった。しかしそれはレプリカで本物は癖のある姉小路伯爵が購入したという。
英国より語学を教えに来たダニエル・ハリスンの息子エドワードも絡んで、要の美音への恋はどうなっていくのか。

漫画アクション増刊、コミックハイ!

花音に同情、店に美音のお守で大変すぎる。
大和撫子風貌だけど、天然ドジの美音より、一生懸命な花音の方が可愛くて、主役に感情移入出来なかった。

ネタはすごく良いので、もっと多くの珍しい舶来品の世界が繰り広げられたら、「エマ」や「環状白馬線 車掌の英さん」のように楽しかった気がする。
                         2010/9/03

《こんなふうにおススメ》
可愛らしくほのぼのなお話。


ラベル:たむら純子
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2010年09月03日

迷い猫オーバーラン! 02巻まで

【迷い猫オーバーラン!】 02巻まで  /矢吹 健太朗(原作/松 智洋) 

都築巧は私立梅ノ森学園の高校生で、洋菓子店「ストレイキャッツ」店長兼パティシエで変わり者の姉乙女を手伝う。
幼馴染みでしっかり者の芹沢文乃(ふみの)が二人を支えている。
その巧を下僕扱いしやたらと構う財閥のお嬢様梅ノ森千世、オタクな菊池家康と、侠気の大吾郎、委員長の鳴子叶絵ら親友と毎日騒がしい日々を送る。
迷い猫ばかり拾ってくる乙女が旅先で拾ってきたのは…霧谷希(きりやのぞみ)という少女だった。

ジャンプスクエア。
とらぶるも手を出してないのに、新刊。
しかもラノベ原作のコミカライズ。なので矢吹さんにあまりツッコミしない。
現在アニメ放映中らしい。

女の子、とにかく可愛い。それだけで勝利。
制服もおしゃれ。
ツンデレとロリとぼうっとした天然系も、もはや定説。
よくある萌え設定なんだけど、なかなか読み応えがあって面白い。ラノベも人気だろうな。
サービスシーンも満載。
屋上の部室のスケールが中味とあってないのに爆笑した。
                         2010/5/18、5/19UP

《こんなふうにおススメ》
イマドキの萌え漫画。楽しいです。

2巻/
迷い猫同好会発足記念で千世のプライベートビーチへ。
体育祭を機にブルマーが指定体操服に。希の過去。
千世の幼馴染み、竹馬園夏帆(ちくまえんかほ)が村雨四摩子に伝えたのは…。

「ジャンプSQ.19」に移籍。
ひたすら萌えコスプレ漫画としてすっかり成立しているんですが……ラノベとは趣旨が違ってるんだろうなー。
妄想させるサービスカットのオンパレードで、もうむしろ清々しい。
                         2010/9/02


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2010年09月02日

マギ 05巻まで

【マギ】 05巻まで  /大高 忍

アラジンと名乗る無邪気な少年は、不思議な笛とともに砂漠を旅をしていた。“ジンの金属器”と呼ばれる魔力(マゴイ)で能力を発揮する笛。それに棲む精霊のウーゴとともに、ウーゴの友を探している。
荷車で荷物を運ぶ仕事をしていたアリババと出会う。アリババは迷宮(ダンジョン)を攻略して大金持ちになる夢を見ていた。アリババはアラジンの“ジンの金属器”を見て、迷宮攻略に誘う。アラジンをマギ(魔法使い)と呼び、迷宮まで追ってくる領主ジャミル。マギが選定した者が王になるのだ。マギとはいったい何なのか。アラジンは「自分を知りたい」と渇望する。
元奴隷で戦闘民族「ファナリス」の少女モルジアナ、シンドリアの王シンドバッドらも絡んで、アラジンをめぐる冒険物語。

週刊少年サンデー。

作家さん読み。「すもももももも」がとっても楽しかったから。
最近のサンデー頑張っているのでは。この誌にこの作家さんは合うと思う。

明るくて楽しいお話。
最初はどこにいくのか見当がつかなかったけど、3巻あたりから何となく見えてくる。黄牙のババ様の話は泣いた。ナウシカかと思った。煌帝国(こうていこく)の第一皇女、練白瑛(れんはくえい)の話は好き。このあたりからストーリーも乗ってくる。
4巻帯に「一気読み推奨」とあるけどほんとその通り。2巻くらいまでじゃよくわからない。

いくらでも重くできる話を、この作家さん独特の笑いで軽くしてしまう。そのコメディのセンスは刮目すべき。上手すぎ。
溜とか、転換とか絶妙で、でもこの笑いのセンスは優れたB級(確信犯の意味)で、好きな人には堪らないマニアックな作り。

それにしてもシンドバッド、面白すぎる。キャラ立ちすぎ。この人主役のスピンオフ読みたい。

しかもかなり良いところで次巻。くー、早く新刊期待。
                         2010/9/01

《こんなふうにおススメ》
楽しい少年漫画を読みたい方に。


ラベル:大高忍
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2010年08月30日

僕はビートルズ 01巻まで

【僕はビートルズ】 01巻まで  /かわぐち かいじ(原作/藤井哲夫)

ギターの蜂矢翔は、ビートルズのコピーバンド、ファブ・フォー(THE FAB4)でジョージ・ハリスンのパートを担当している。
ポールはレフトハンドのベーシスト、鳩村真琴。ドラマーは鶴野コンタ。バンドリーダーでジョンパートは鷹津礼。
四人は高校時代に出逢い、六本木のリボルバーと専属契約を結ぶまでとなる。
マコトは第二のビートルズを目指すが、レイはバカにして取り合わずバンドを抜けると言い出す。六本木の駅で揉み合い、ショウが仲裁に入って三人はホームに落ち、そこに電車が入ってくる。マコトとショウは気づいた時には昭和36年の井の頭公園にいた。ふたりは50年前にタイムスリップしたのだ。
まだビートルズが世界に出ていない時代。彼らの曲をオリジナルとして自分がデビューしようとマコトは考える。

モーニング。

まだ1冊目なのでこれからの展開が楽しみ。
マコトの野心について行けないショウの気持ちがよくわかる。タイムスリップものって、歴史を変えないようにと消極的な行動をしていくものだが、マコトの野心は大胆で驚く。
でも、彼らに対して本物のビートルズがどう出てくるかは、マコトと同じように楽しみでもある。
レイとコンタが今後面白く絡んでくることを期待して。

絵や構成に関してはもう言うまでもなく読みやすいし、安心して楽しめる。
                         2010/8/29

《こんなふうにおススメ》
音楽好きならシーンに音が流れてくるはず。
彼らの行動はきっと賛否両論。ちょっと複雑な気持ちになるけど今後に期待。


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2010年08月29日

我が家のお稲荷さま。 06巻まで

【我が家のお稲荷さま。】 06巻まで  /松風 水蓮(原作/柴村仁)

高校生の高上昇と弟の透は、亡き母の実家の三槌(みづち)家に向かう。母の弟である龍彦によれば、透が妖怪に命を狙われているという。
早くに亡くなった母からは何も聞かされていない兄弟は、三槌家は水神を祭る司祭の系統だと知る。

柱女(はしらめ)である大ばば様から三槌家の守り神である狐、天狐様である空幻(くうげん)の封印を解くように言われる昇。そこで初めて自分が三槌家の現当主であることを知ったのだった。
妖力も強いが悪戯好きで封印されてしまった空幻、亡母の美夜子には特別な想いがあった。
三槌家の護り女(マモリメ)のコウとともに妖怪に立ち向かう空幻。
退治した後はまた封印される運命であったが、昇はそれを拒否。その為、空幻は三槌家の守り神の立場を降ろされるが、兄弟の守り神になることを申し出る。

お稲荷さんと一緒に暮らし出す兄弟と、美少女にも美青年にも化ける天狐空幻(てんこくうげん)、コンビニオーナーの仮の姿を持つ恵比寿神などが絡んでのコメディ。

ライトノベルでベストセラー。
アニメにもなった作品のコミックス化。
たぶん、原作の方が面白いのだろうと思う。ちゃんとラノベも読みたくなった。
どんなテンポで進むんだろう? コミックスだと、男女両方に変化する空幻はわかりやすいけど、文字ではどんな感じなのだろうか? とはいえ、この漫画が面白くないというわけではない。
巻が進むにつれてどんどんテンポも上がってきて、見応えが出てくる。
だからこそ、原作も気になるのだ。
原作者は男性と思っていたが、女性でびっくり。

神社名などは作者の創作。陰陽五行説が中心設定。
コミックだけではわからないが、割と設定は創作が多く感じる。
それと民俗的見地なのかな?
橋姫と言ったら、私は宇治の方を憶いだしてしまう。

しっぽ枕は羨ましい。
女子姿形の空幻は儚そうで色っぽい。
                         2009/3/31

《こんなふうにおススメ》
人気作品だと聞いています。ラノベも巻数を重ねている。
どんな作品か知るのに、漫画はおススメ。
                         2009/4/05UP

4巻/
五行相生の循環を逆転させるサカサエンを巡って、六瓢とフクロウに巻き込まれるクーと透。
昇は部のみんなと花火。佐倉美咲も来て。コウも行くと言ってきかず、酒を一口飲んで酔っぱらう。

狐姿の天狐様はなんでこんなに愛おしいのだろうか。

このコミックスが面白いのは、漫画という媒体を活かしたテンポの良さ。
一コマで笑わせられるのが漫画の良さ。そのタイミングを活かしてる。
まだ拙さはあるんだけど、この作家さん、これからどんどん面白くなりそう。楽しみ。

次巻の前に読み直さないときっと忘れる。
ネタ振っておいて、しかも解決していない。
                         2009/10/04、10/09UP

5巻/
六瓢の真実。蛟が現る。サカサエンはコウの手に。透、お鈴さんを助ける。赤城高校文化祭。昇と佐倉は。天狐の玉耀(ぎょくよう)は鬼退治をクーに持ちかけるがクーは断る。

内容、忘れてました。4巻読み直した。
よくよく考えたら、これもTS(性転換もの)と言っていい作品なんだな。
お鈴さんの話は好き。こういう話が多いと良いのに。
次巻も予習が必要そう。
                         2010/5/10、5/12UP

6巻/
クー携帯電話を覚える。
全身拘束された白い女の子が届く。そして透が世話係に。昇、誘拐される。天狐呼び出しに応じる。

また面白そうな話になってきた。携帯への伏線上手い。
組み立てるだけで完成のわくわく式神セット、ほしい。

私は歴史系とか神道系とかけっこううるさい方なんだと思う。なまじ勉強しただけにあーだこーだ言いたくなる。
でもこの話は好きなんだよね〜。作者の抜け感というか、ユーモアを含んだセンスなんだと思う。絵も楽しいし新刊はほんとに楽しみ。ラノベ読みたい。応援してます。
                         2010/8/27


ラベル:松風水蓮 柴村仁
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2010年08月28日

俺の妹がこんなに可愛いわけがない 02巻まで

【俺の妹がこんなに可愛いわけがない】 02巻まで  /いけだ さくら(原作/伏見つかさ)

父が刑事でそれなりに厳しく育てられた高坂京介(こうさか)17歳、ごくごく平凡な男子。幼馴染みの麻奈実は相談相手で京介の癒しの存在。
妹桐乃は14歳ながらも目立ち、モデルもしていて垢抜け可愛い“高め”の女の子。その妹は自分を見下しているので何年も口をきいていない。
玄関先で妹にぶつかりひっぱたかれた後、靴箱の下にDVDを見つける。アニメのパッケージの中に入っていたのは、18禁の妹モノ。京介はまったく身に覚えがないが、母親が帰宅したので反射的に隠してしまう。
その後、京介は妹の秘密を知ることとなる。兄妹のオタクな日々を描く。

月刊電撃G's magazine。ラノベ原作で話題の作品。
売り切れ続出らしい。妹萌え、多いですね。

原作は爆笑モノらしいのだが、漫画は普通。原作はオタクの深度に合わせて笑いが用意されているらしい。
「製麺業が悪い」の意味がわからず、ぐぐった。ここでいう「製麺業」とは「オタク系サイト管理人かつオタク系ライターを指す俗語。英語の noodle のスラングとしてばか者、愚か者があり、愚か者を作り出す者という意味」らしい。なるほど。こんな感じ。

読みやすい。線もキレイ。構成も漫画としての工夫がある。
「どう? このポーズ可愛いでしょ?」みたいな押しつけがましいのにちょっと冷めるし、狙いすぎで話がもたつくところは少しだけイラッとくる。これは原作の責任なのかはわからない。
桐乃の表情というより顔が変わりすぎるのは、楽しいと見るべきか、どうなのか?
ツンデレ気味でやたらとエロい桐乃と、文系少女の記号を背負った麻奈実が萌えどころなんだと思う。
好みとしてはベタな内容だけど「お兄ちゃんのことなんかぜんぜん好きじゃないんだからねっ!!」の方が好き。
これ、文章のが面白いんだろーなぁー。
                         2010/1/08

《こんなふうにおススメ》
ラノベの前振りにもどうぞ。

2巻/
父にオタク趣味がばれた桐乃を京介は庇うが。桐乃の友人たち遊びに来る。そのひとり新垣あやせが京介に興味を持つ。

絵は可愛い。
なんか押しつけがましい演出が嫌い。兄の独白がうざく感じる。ラノベは違うのかな。ハルヒと比べて読んでみたいけど。こういうののコミカライズって難しい。
ところで京介の言葉遣い、なんとかならないのかな。
                         2010/8/27


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2010年08月21日

今日のあすかショー 01巻まで

【今日のあすかショー】 01巻まで  /モリ タイシ

京野あすか、15歳。誰もが振り向く美少女だが、妄想も逞しい不思議ちゃん。彼女を取り巻く日々のあれこれを綴る観察記。

ビックコミックスピリッツ。

うわーーーーーっ!叫んだっ!悶えた。
はぁ〜〜。確かにこういうのもありだなぁー。

これ成人系じゃないっすよね? 基本はパンチラだし。でもエロいっすよね。
モロに描かなくても充分表現できるってあるよなー。読者に想像させる余地ってものを考えさせられた。
読者に想像力(妄想力?)があればそれだけ、あすかのキュートな破壊力とともにエロさが際立つ仕組み。
うーむ、続きも絶対読みます!

なんか、江口寿史がおしゃれになった時の衝撃すら感じた。
あすかちゃん可愛すぎる。
お父さん、なんのお仕事なんですか?
配達少女に笑った。

Yahoo!検索したら、「今日のアシカショー」に案内されて爆笑した。
                         2010/8/19

《こんなふうにおススメ》
今までの漫画に飽きてきた方にも。かなり私は好きっす。


ラベル:モリタイシ
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2010年08月17日

LOVELESS 09巻まで

【LOVELESS】 09巻まで  /高河 ゆん

10歳から人格が交代して、2年間の記憶しかない青柳立夏。そのことで母親から虐待を受け続けている。母親は、自分の「好み」であったかつての立夏を求めてくるのだ。
数ヶ月前に最愛の兄の清明が殺されて、自分の元にやってきたのは兄が”使役”していたサクリファイスと呼ばれる”戦闘機”の美大生、我妻草灯。兄を殺した相手を知りたくて、立夏は草灯とともに戦い始める。

ゼロサム。

なんだろう、ずっと感情移入できないのは作風が変わっているからだと感じていたが、この作家さんも庵野病を持っていて、それが心に違和感の痛みをもたらすのだろうか。人にとっては苦しい病気を扱っている、その苦さなのか。それらをイメージでもてあそんでいる違和感がある。
二次っぽいと思う作品には「黒さ」がある。そういう表現が二次的なのだろうか? と、書いたら、3巻くらいで面白くなってきた。
オンラインゲームのシーン、面白い。癖になってくるかも。
アート風な連載表紙は面白いと思った。
バージンはネコミミと尻尾がついている。子どもたちが尻尾で遊ぶ姿は単純にかわいい。その設定にする理由はわからない。非処女はネコミミがついていないってだけで……萌えるという記号的なもの? 設定に調教されたくない。慣れで調教されて反応していく。そういうのはとても怖い。
絵はキレイ。横顔は最高。コマのバランスも抜群に良い。変形コマ割りはとてもうまい。妙なエロさもある。
使われている言葉は好き。さすがに、"言葉"(スペル)だけはある。モノローグのフォントの大きさや種類をうまく変えて、不安定感を出している。
正直、いろんな意味で上手いと思った。
                         2008/1/30

8巻/
やばい、めちゃくちゃ面白くなってきた。5巻までくらいはわりと苦痛だったのに。
清明出てきたなあ、核心に迫ってきた。ここまでが長かった。
立夏カッコいい。一番大人じゃないか。早く続きが読みたい。
テーマは「大人とはなにか? 子どもとはなにか?」なのかも。それらは、定義の難しさを提示してくる。
                         2008/4/29、8/03UP

《こんなふうにおススメ》
ファッションの可愛らしさは見物。

UP追記>
最初は取っ付きにくかったです。その違和感について考えまくりました。

作者の子どもを見る目に、虚無感があるんですね。
例えば、虐待って大きく分けると二種類あって、やたら構うものと、ネグレクトと呼ばれる無視するもの。前者は、親の投影や期待や、どちらかというと歪みが子に託されますが、後者はまったくその存在を忘れられてしまう。
その後者の視線が常につきまとう作品で、違和感より嫌悪感すらありました。
作者は母親なんですよね。母親は、どんなに嫌でも一時的には社会の中に入って行かざるを得ない時がある。子どもを守るために。
作品から感じるその目線は、社会から完全に「はずれた」もので、それに嫌悪を感じたんだと思う。それは母親らしからぬ、「不安定さ」かもしれない。子どもをたんに突き放しているだけで、作品内に「回収」はその時点にはなかった。
当初、これをストーリーメイクの中で意図してやっているのであれば、すごい作家だと思いました。
その後、話はどんどん面白くなっているので、そこの始末をどうつけるのか期待です。

ちなみに実験をしました。オタクな母親、何人かに勧めました。
みんな途中で挫折、読まなくなる。本人たちにたぶん理由はわからない。でも、「ノレないんだよね」と答えが一様に返ってくる。
ひとり、十数年の私の片腕、二人の子どもの母であるスタッフ。彼女はどんなことでもやり遂げてくるので読み切りました。
「最初は辛いけど、途中から面白いですねー」
それもすべて計算のうちなら、あっぱれです。
もしも。自分の「不安定さ」を子どもにぶつける世の中の母親に対してのアンチテーゼとして、これがあるのなら、そしてその親すら救済していくのなら、ずっとこの作家についていこうかと思ってしまうのでした。
                         2008/8/03

9巻/
海堂貴緒(キオ)は清明に拉致られる。キオの草灯との回想。立夏たちが監禁している赤目二世と交換条件を清明が出してくる。英雄とユリ様。BLOODLESS。心を破壊する戦闘。立夏の恐怖。蝶間キオ。
限定版には、ユイコたちのヒミツに立夏が拗ねる話。

これって少女漫画カテなんだよね、今更だけど。
ストーリーはぐだぐだ感が否めない。清明の登場でテコ入れされたかと思ったのに。刊行のリズムっていうのもあるもんなんだなー。

コーヒーが飲めない立夏の理由は子どもだってことを思い出させる。
瑶二と奈津生に癒される。目を瞑るともっと怖くなるのは真実。
立夏が来ているようなコート欲しい。
作家さんは「BLっぽい」って言われたくないらしいけど(っぽいっていう中途半端がイヤらしい)どっからどうみても(以下略。
                         2010/8/15


ラベル:高河ゆん
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2010年08月16日

紅 kure-nai 05巻まで

【紅 kure-nai】 05巻まで  /山本 ヤマト
(原作/片山憲太郎、脚本/子安秀明、コンテ構成/降矢大輔)

揉め事処理屋の紅真九郎(くれないしんくろう)は星領学園高校の一年生。裏社会を近代まで牛耳っていたとされる裏十三家のひとつ、崩月家(ほうづき)で肉体改造の修行の末に屈指の身体の戦鬼として育つ。国際空港爆破テロで家族を亡くし身寄りのない真九郎は、揉め事処理屋の柔沢紅香(じゅうさわべにか)に幼少弟子入りし、崩月家に預けられ地獄の修行を積んだのだ。
伝説の情報屋村上銀次の孫娘で真九カの幼馴染みでクラスメイト、そしてラーメン屋「楓味亭」のひとり娘村上銀子の情報網を使い、紅香からの仕事を引き受けていく真九郎。
表御三家のひとつで財閥九鳳院家(くほういん)の娘、小学生の紫(むらさき)とは、彼女を護衛した時からの縁。
崩月家当主の孫娘で真九郎の高校の先輩夕乃は真九郎の師匠にあたり、その妹の散鶴(ちづる)とともに真九郎の実家の役割をしている。
真九郎の住む絶対安全の協定内にある五月雨荘には、隣の6号室に空手の師範でだらしのない武藤環、もう隣には謎の女闇絵が住み、紅香の手下の犬塚弥生も時には真九郎を助ける。
一癖も二癖もある周囲の女たちと、真九郎は事件に巻き込まれながらもそれを解決していく。

ジャンプスクエア。
アニメにもなりかなり人気が出て、それで気にはなっていた。

ラノベ原作で、きっと伏線が多いのだろう、漫画ではそれを読みやすくしようと工夫されている分、あらすじをまとめるのに大層骨が折れた。
当然ながらこのブログは何もかも自分でまとめて他所から文を持ってくることはないので、ひとつひとつ整理しながら、でも思いついた部分は大事にしながら書いていく。
久しぶりにまとめづらかった。

真九郎以外のメイン男子はいない。様々なタイプに網羅された女子はみな真九郎と恋をしたがるギャルゲー構成。

いくら崩月流がすごくても、生身の真九郎が受けまくって重傷にならないのはいかがなのだろう、とも思う。
目の前で両親家族が死んで、いつも虚無感を抱え続ける真九郎の心は、今の若者の風潮と通じるものがあるのかも。
幼い紫が母のようなのも、男子の夢。

選択した後で、それを正しいものにしていくと答える紅香に共感。

ラノベに興味はあるけれど、読む時間がないのがなんとも残念。
絵はキレイだし丁寧で好感。
                         2009/12/14

《こんなふうにおススメ》
絵もしっかり丁寧で、漫画作品だけでも面白さは伝わってきます。
原作もアニメも楽しいのでしょうね。

4巻/
真九郎と紫がゲームセンターで助けた斬島切彦と名乗る少女の正体は、ギロチンと呼ばれる殺し屋。斬島家も裏十三家のひとつ。
真九郎には悪宇商会が近づく。崩月家のもうひとりの弟子とは。

紫の新しい護衛はリン。真九郎はますますハーレム。
作りはアニメっぽいなー。次回面白くなりそう。
                         2010/2/22、2/25UP

5巻/
悪宇商会に崩月が狙われていると知った銀子。夕月が呼ぶ「お兄ちゃん」とは?崩月家に送られた戦闘屋。レッドキャップに一方的にやられる真九郎。真九郎を破門にした夕月の真意。紅香に目を覚めされる。赤馬隻(あかませき)とは。星噛絶奈(ほしがみぜな)。
特別編の「斬島切彦」黒猫ダビデを追って。花見。

こういう黒と白のメリハリの絵、好きなんだなぁ〜。今、気づいた。
揉め事処理は「勝ち負け」じゃない。だよねー。
真の主役は紫と気づいた巻。
                         2010/8/15


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2010年08月15日

童夢

【童夢】 全01巻  /大友 克洋

立て続けに自殺者や事故死者を出しているマンモス団地。遺書、動機もなく、ましてノイローゼでもなく……。事件の解決になる糸口は見つからず警察もお手上げ状態。丁寧に調査していった部長の山川はあることに気づく。そして山川も……。
本庁から山川の同期だった岡村が後任で赴任してくる。同時期に小学生の悦子が一家で引っ越ししてきて。
巨大団地で起きる超能力対決。

アクションデラックス。日本SF大賞受賞。
私にとっての初大友作品。これだけは幾度の引っ越しでも売らずに手元に残していた。
初版は1983年。それから30年近く私のそばにこの一冊(&「AKIRA」)はいるわけだ。

その頃すでに作者は時代の寵児。それから全部の作品を読破したが、改めてみてみるとそんなに多作な作家さんではない。
代表作は「AKIRA」。
最近では実写映画「蟲師」の監督など他分野での活躍でも知られている。

この作品、ストーリーよりも圧倒的に緻密な絵に惹かれたのが最初。とにかく衝撃だった。
そして内容の不条理さ。それは生活の中に埋もれていて、じわじわと内部から浸食する気持ち悪さなのだ。決してオカルトではなく、どちらかといえば乾いている。

何度再読したかわからない。ほとんど暗記している。大事すぎてなかなか感想が書けなかった。
このノックを始めてからは再読していない。4,000冊読んだ後に読み直しても震えるくらい面白い。うーむ。

映画を観ているよう。奇想天外の話でも、自分もその中に吸い込まれている。
余計な感情表現もないのに、痛みがひしひし伝わる。
絵だけではなく、構成もお話も立体的なのだ。

悦子の逞しさに救われる。この子を育てた母は偉大だ。
彼女が大人になってからの物語を読みたい。
                         2010/8/15

《こんなふうにおススメ》
日本の漫画を代表する一冊といっても過言ではない。


ラベル:大友克洋
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2010年08月13日

鋼の錬金術師 26巻まで

【鋼の錬金術師】 26巻まで  /荒川 弘

死んだ最愛の母親を蘇らせようと錬金術の禁忌を犯した、エドワードとアルフォンスのエルリック兄弟。しかし母親は蘇らず、兄は左足を、弟は肉体すべてを失ってしまう。弟の魂を鎧に定着させるために、兄は再び術を使い右腕をも失う。錬金術には等価交換が必要なのだ。
彼らの身体を取り戻すためには賢者の石が必要になる。それを探して二人は旅に出る。
エドは動きやすい立場を手に入れるため、国家錬金術師になり、「鋼」の称号を得るが……。旅の中で多くの出来事に巻き込まれていく。

テレビと劇場アニメにもなって大ヒット。

子ども向けとなめてかかったら、とんでもない目にあう。とにかく世界観も設定もキャラクターも構成もすべてが素晴らしいと感動。
作者の人生経験が注ぎ込まれている。作品は重いテーマなのだが、暗さがなく楽しめる。これも作家の持ち味なのだろう。

ユーモアもあって、四コマはほんとに面白いし、エンタテイメントはこうでありたい。
コメディとシリアスのバランスが絶妙。
切なさも入っている。戦いの話の中に生きていく痛み、不条理がちゃんと描かれている。戦う話を嫌う人は、こういう作品を読んでから言った方が良い。

アニメは若干気が重くなるけど、こちらの原作は重い話でも、読んでいて軽みがある。読み手を苦しくさせないでテーマをきちんと伝えてくる。作者もそれを気をつけているという。エンタテイメントとして見習いたい重要なポイント。暗さがないのは、二ノ宮知子(※)に通ずる「育ちの大らかさ」なのか。
変な言い方かもしれないけど、キャラクターがね、「健康」なんです。悪役も含めて、黒さはあっても、暗さや根っこの深いのが感じられない。これは最上級の褒め言葉。某ロボット系アニメとは対極にあるという意味。

特筆すべきは、決め台詞がひとつもないこと。これはすごい。ストーリーメイクで引っ張れる力量を、作者が持っているということ。
話に無駄がない。サイドストーリーがないのだ。しっかりと構築されている。すべてに意味がある。

キャラクターが良い。脇役に味がある。彼らの人生が浮かんでくるようで、それが嬉しい。
大人がオトナであることも大事。大人が子どもみたいな作品は救いがなくなる。

14巻だったと思うが、作者のデッサン付き。上手いなあ。
好きなシーンはたくさんあるのだけど、ウィンリーがスカーに「不条理は赦していない」と言うところ。そしてウィンリーがエドにピアスを預けるシーン。どちらもその背景が浮かび上がってきて、語らなくても描かなくても情感が滲む。

一日で良いから、荒川弘脳になってモノを考えてみたい。その先には何が視えるのだろう?
こういう作品を世に送り出すべきだと感じる。まじめに「励ましのお便り」を出したい。
                         2008/1/15

※二ノ宮作品は、黒さはあっても暗さ、つまり闇がない。この作品もそうなんですよね。

《こんなふうにおススメ》
まだ2,000冊弱しか読んでいない若輩者が言いますが、今後の可能性も含めて、好きな作品ベスト3に入ることは間違いないです。今のところは第一位。

UP追記>
荒川弘さんの、すごい! と思ったことはもうひとつ。
アニメ化される時に、「アニメはアニメで勝手に作っても良い」とおっしゃったそうです。なかなか言えない。
それだけ原作に自信があるということでもある。揺るがないストーリーが構築されていて、アニメがどんな創作をしても引っ張られない自信。そして、自分の作品さえも人の手に委ねられて楽しめちゃう。どんなに度量の広い方だろうと驚きました。
現に、原作のコミックは淡々と進んでいながら、アニメをぶっとばすくらいの世界観を見せつけてくれて、唸ってしまうのです。
今は、連載も追う私……。ずっと続いて欲しいとすら思ってしまいます。
                         2008/8/08UP

20巻/
連載を追っているので、単行本になると復習している気分になる。
まとまっていると読みやすくて、この作品が力強いことがより分かる。

この一年、いろいろと読んだけど、やっぱりこの作品はすごい。
コマ割りもシンプルなのに。
うまいなあ。なんでこんなのが描けるんだろう。
もう、感想を言うだけでも野暮になる。

20巻はマルコーの復讐。アルは父親と再会。エドはグリードの手下になる。“約束の日”に向けてみな準備を始める。

オリヴィエ、カッコ良過ぎ。
もう一度最初からまとめて読みたくなってきた。

UP追記>
春から原作に沿った形で、アニメ化されるそうです。
そうだよねー、原作面白すぎるもん。今まで放映されたアニメも劇場映画もだいぶ勝手に進行しちゃったからなー。
原作に沿ったもの、観てみたいです。楽しみ。
                         2008/11/04

21巻/
エドとウィンリーの再会。
“約束の日”に向かって、すべてが動き出す。

表紙の見返り部分に「この巻から最終章開始」とあって、すごく寂しいキモチになった。

ストーリーは、やはりすごい。変わらず良く出来ているし、奥行きがあって何も言うことはなし。
こんな作品があること……この時代に生まれて良かった。
ちっとも感想になってない。それでもいい。
最後までついていきます。
                         2009/1/28UP

22巻/
ホムンクルスに捕まって仲間を窮地に追い込んだと感じたアルフォンスは、責任を取ることを決意。ホーエンハイムの錬金術に恃み、プライドを道連れに閉じ込められることを選択する。それを、後で聞かされたエドは……。
ロイの謀反に、昔の仲間たちも集まってくる。それぞれのピースがはめ込まれていく。約束の日に向かって……。
敵たちもそれぞれに終結。
“お父様”とホーエンハイムの再会。

連載で読んでいても、コミックスになれば新鮮にどきどきできる希有な作品。

アルは健気だ……。そしてカッコいい。
いろんなものをこらえるエドも、成長した。
人の持つ揺るぎない信頼と心を信じるが故に、約束の日の計画があるのは皮肉なもの。

ハボックやマリア・ロスファンは大喜びだったろうな。再び、彼らの活躍の予感。

はー。それにしても何度でも言うが、良く出来た作品。素晴らし過ぎ。

表紙はエドたち親子の団らん。エドはホーエンハイム似ですね。
内表紙とか四コマとか、中味がしっかりした内容だけに癒される。

最近、ハガレンのイラスト集二冊も観ました。
オトナになったエドアル兄弟とウィンリーに泣けた。
                         2009/5/02、5/05UP

23巻/
アルは賢者の石たちと“ともに闘う”選択をする。
アームストロング姉弟と、最速のホムンクルスの戦い。
ロイ・マスタングはマース・ヒューズの仇としてエンヴィーに向かう。
ホーエンハイムは、“お父様”と対峙する。

すごい、なんでこんな話描けるんだろう。
下手に感想すら言いたくない。
生きるというバイブルだと思う。中学生の頃、出会いたかった。
いよいよ、結末に向かって進む。

マッチョな男同士の友情には大爆笑してしまった。
やばい、マッチョ好きになりそう。
毎回言っていて馬鹿のようだが、やっぱり言いたい、オリヴィエ姐さんかっこいい。
ちびパンダも悶えるくらい愛おしい。
                         2009/8/12、8/14UP

24巻/
ホーエンハイムは、“お父様”フラスコの中の小人と戦う。
ブリッグズ隊は中央司令部を占拠。しかしブラッドレイが帰ってくる。
それぞれの錬成陣が始動。

連載時もっとも感動した巻。
“すべては対話から”。ホーエンハイムが向き合った人々。号泣してしまった。この作品は、自らを犠牲にしても守るべき人がいるのを教えてくれる。
次巻から数巻はクライマックスの極地だなー。
                         2009/12/22、12/23UP

25巻/
真理の扉に向き合ったロイの代償は。人柱の5人出揃う。そして真のクライマックス。

せつない。せつなすぎる。真理との等価交換。でも光もある。この作家さんは希望を描いてくれると信じている。最初から読み直したい。
                         2010/4/23、UPも

26巻/
人柱をもって惑星のシステムの扉を開けるホムンクルス。
ブラッドレイとスカー。逆転なるか。

ほんとにすごい話だ。こんなのよく描ける……。
この巻で終わりかと思っていたけど、連載時には増ページだったのね。泣いても笑っても次巻がラスト。寂しい。
                         2010/8/12、8/13UP

【コミックセット】


【コミックス】

ラベル:荒川弘
posted by zakuro at 23:00| Comment(0) | 漫画-少年青年系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年08月12日

7人のシェイクスピア 01巻まで

【7人のシェイクスピア】 01巻まで  /ハロルド 作石

1600年ロンドン。ウィリアム・シェイクスピアの芝居は庶民を魅了する。女王陛下でさえも。彼はいったい何者なのか?
1587年のリバプールから始まる。明から移民してきた中国人一家。リバプールのチャイナタウンで起きた惨事が、予知できる“黒い女神”中国人の娘リーの運命を変える。

週刊ビックコミックスピリッツ。
映画化で話題の「BECK」も読めていないのに新刊に手を出す。なんとも表紙のインパクトに惹かれたからだ。
開いたら止まらなかった、一気に惹き込まれた。力のある漫画だ。
そうか、日本では関ヶ原の時代か。

ラブロマンスで気楽に観られる映画の「恋におちたシェイクスピア」などで予備知識があると、背景がわかって面白さが増すと思う。
まだ序章すぎる一巻。どきどき。これから楽しみ。
                         2010/8/10

《こんなふうにおススメ》
期待たっぷり。面白いです。


ラベル:ハロルド作石
posted by zakuro at 19:28| Comment(0) | 漫画-少年青年系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年08月11日

家庭教師ヒットマンREBORN! 30巻まで

【家庭教師ヒットマンREBORN!】 30巻まで  /天野 明

イタリアンマフィアであるボンゴレファミリーの次期ドンを育てるために、家庭教師として派遣された凄腕の殺し屋、しかし姿は赤ん坊のリボーン。
ボンゴレファミリーの10代目を襲名できるのか、ヘタレな中学生、沢田綱吉(ツナ)。
彼らをめぐって、友情とバトルの物語。

01〜17巻/
8巻途中までは完全なギャグコメディ。そこから本気が始まる。いきなり面白くなってくるし、キャラが生きてくる。それまではただひたすらじっと良い子で我慢。
はしょって9巻から読んでも内容はわかるだろうが、詳細のキャラ設定が理解できなくなってしまう。なので、我慢我慢。
それ以降は、驚くほど面白さを増してくる。うーむ。こういうのは男性作家にしか描けないものなんですかね。
                         2008/1/6

UP追記>
すみません〜〜。知らなかったとはいえ、かなり驚きました。女性作家さんだそうです。
すごい、嬉しい。そして、はぁぁー、なんでこんなすごい絵が描けるんだろう、ほんとにすごすぎる。
昔、オンナは俯瞰で物事を見られないと、オトナの男性に言われて当時はそんなものなのかと思いましたが、いやはや、時代は変わったのだと言いたい。ほんとにありがとうございます、ご活躍してくださっているすべての女性の皆様に感謝。
                         2009/6/24

18〜20巻/
10年後編まっただ中。大決戦は20巻。

絵、どんどんうまくなっている。わくわくするし感激する。
内容はますます加速して面白い。ジャンプというメディアの人気の厚みを感じて考えさせられる。
そして、まさか人気投票が本編の内容に絡んでくるものだとは!うーん、良いのか? これもジャンプの伝統なのかもしれない。(少女漫画だと、「フルーツバスケット」がそれで論議をかもした記憶がある)※後日追記/アンケート至上主義がジャンプの“体質”だと、後で知りました。

18巻からはヒバリが活躍。ヒバリとツナをたっぷり見せてくれるのは腐女子サービス?
19巻にかけてクロームと骸がメイン。どちらも人気投票に即している。
美味しいところも持っていってる。ヒバリと骸が大人バージョンなのも、そういう姿を見たいファンサービスだと思う。
何が良いって男がとにかくかっこいい。セクシーに描かれてる。これが人気が高いファクターかも。
ツナは成長した、格好良くなったなあ。ゾクゾクする時がある。
まだ「ごっこ」と思っている山本はバカなの?と思うけど、そこがいい。
                         2008/7/07
UP追記>
感想っていうより、メモ書きに近い。でも、その時の心情がリアルなので、このまま載せておきます。
19巻だったか、20巻に、担当編集者さんが変わったというコラムがありました。新しい担当者さんは漫画オタクで、部屋に8,000冊あるそう。と、いうことは、その倍は読んでいるはず。そうか、それだけ読めば一家言持てるということなのか……と、感じました。
                         2008/7/18
21巻/
ブラックスペルとホワイトスペルも確執があり……。京子の兄ちゃん、笹川了平(10年後)と、獄寺の見せ場。ツナはスパナに捉えられてしまう。X BERNERは完成するのか。

絵、ほんとにすごいなあ。上手すぎる。なんでこんな絵が描けるんだろう。絵だけでドキドキするしワクワクする。まさに漫画の醍醐味。

そしてバトルもの好きな人には堪らないストーリーだと思う。よくわかってない私でさえ面白いと思うし。
構成はカードゲームと同じで、ゲーム好きな子どもたちにはもっと、だろうなー。

話自体はなんだかついていくのに精一杯な感じになってきた。他にも大きな世界観の作品ってあるんだけど、これは、作者が楽しんで描いていて、そのイマジネーションの一部だけを見せられているような……オトナの話にしたくなったのもわかる気がした。

リボーンが出てくるとほっとする。なーんも考えないで楽しみたい漫画。
                         2008/10/09
《こんな人におススメ》
ヒット作の勢いを楽しみたい人にとくに。絵からそれが滲み出てきます。

22巻〜24巻/
22巻は、メローネ基地での戦い、続行中。
獄寺とγの会話から、追憶としての、ジッリョネロのユニの母親とγの絆。そして、ミルフィオーレができるまで。白蘭のジェッソ、ジッリョネロの合併。
山本と、霧のマレーリングで六弔花のひとり幻騎士の戦い。戦況は続々と入江正一の元に届く。
ツナはスパナ、リボーンとともに、X BERNER用のコンタクト作成中。しかし、アイリスと死茎隊がそこに突入する。クロームも参戦。
破れた山本の危機に雲雀恭弥登場。雲雀と幻騎士の戦闘。

23巻は、肉体改造で増強した死茎隊とツナの戦い。ジンジャー・ブレッドも舞台へ。ツナのX BERNER完成。ツナはいよいよ幻騎士と対峙。

24巻。幻騎士はヘルリングに己の精神を喰わせ、巨大な力を得て、ツナに向かう。そして、入江正一。その謎と行動の理由。
場面はイタリア戦線へ。ヴァリアーのスクアーロの部隊はミルフィオーレを叩くが、窮地に。ベルと、ベルが殺したはずの兄であるジル登場。ジルは六弔花のひとりで。XANXAS(ザンザス)がジルの相手をする。

もうついていけてる感じがしない。これは私の読み込みの問題で、連載物にありがちなのだけど、初見だけで新刊を読もうとすると意味がわからなくなっている、というもの。
作品自体は面白いのに……。ノックが終わったら、10年後大人篇から、もう一度読み直そう。

でも、なんだか面白さが停滞気味になってきた。いや、面白いんだけど、話そのものが流され気味というか。話の軸はぶれてないんだけどね。要所要所が……。だから一番のクライマックスで盛り上がるところのはずが、読者に冷めた感覚が出てくるのだ。
このあたり、あえて不満を言えば、読者の好みや安易な願いに流され過ぎ。作家が描きたいこと、そのまま描いてくれて良いのに。作家はどんな時でも、「主導権を手放しちゃいけない」のだ。そこがここ最近の賛否両論の意見なのだと思う。
ハガレン」も、ジャンプだったら、あんなに世界観を崩さずにいけないかもしれない。良かった、ガンガンでの連載で。

山本も、しっかり戦士になっちゃったなー。
10年後の雲雀が後を任せたのが(作為?仕方なしに?入江正一の策略? どうやら、ツナと雲雀と入江の作戦らしいけど、詳しくはまた先だ)、過去の雲雀。なるほど。これがまた大きな伏線になるんだろうけど。
23巻はツナの見せ場。24巻でやっと、なぜ、10年後のツナが「死んでいた」のかその謎が見えてくる。
新キャラには脳みそがついていけません……。
                         2009/5/17、5/20UP
25巻/
いよいよボンゴレとミルフィオーレの最終対決なるか。白蘭が入江正一にも隠していた真6弔花の登場。
10年前の笹川了平が現れ、全員が揃う。白蘭が指定した勝負の10日後を控え、束の間の休息。過去からバジルが、10年後のディーノも集合。
戦い方は、白蘭と入江正一がかつて作ったボードゲームの“チョイス”のルールでリアルにやるという。その日に向けて準備が始まる。
一方、事態を理解したい京子とハルは、共同生活のボイコットを宣言する。

何度でも言うが、この作品を私が語る権利はとうの昔になくなっている。ついていくのがやっと。次の段階に向けての中休み的巻。
ディーノファンなのに、やっと大人ディーノ登場なのに、そんなに感激しなかったなー。
ツナがねー、バイクに乗っちゃうなんてねー。なんかお母さんの気分になってしまった。内容は、どんどんゲームっぽくなっていっている。
                         2009/7/10、7/13UP
26巻/
京子とハルのストライキでツナたちは家事に奮闘、修行もうまくいかずにストレスを溜める。京子たちはツナたちを察しボイコットをやめるが、ツナは全てを話す。みな心をひとつにまとめ修行を完成させる。
いよいよ決戦。新世界創造バトル。負ければマーレリング、ボンゴレリング、アルコバレーノのおしゃぶり、すべてを失なう。白蘭率いる真6弔花との戦い。
ルールが語られ、バトルスタート。大将は入江正一、デイジー。

男の子だねー。ブライドを守る。絶滅危惧種だよ、もはや。
白蘭怖すぎ。妖怪モノになったのかと思った。
決戦はカードゲームみたい。なんか面白いと思えなくなってきた。わくわくしてこない。
ターゲットからすっかりずれた。読者にいない自分。
漫画オタクの友人から聞いた「キン肉マン」や「ドラゴンボール」に見られた格闘技大会は、ジャンプの読者人気を得るのに多く取り込まれるシーンだそう。それが“お約束”なのだそうだ。確かに面白くはなるが、なんかなー。
ツナの筺兵器ライオンのナッツは可愛かった。ぬいぐるみになりそう。
                         2009/10/09、10/15UP
27巻/
山本と幻騎士の戦い。桔梗が入江に迫る。バトルは終了。
入江から10年後に至った事態、真実が明かされる。白蘭が持つ能力とは。そしてユニ。骸も。
綱吉が格好良くなって寂しいなーと思っていたら、ヘタレた部分も出てきて満足。
                         2009/12/06、12/14UP
28巻/
アジトにもどったところ、すぐにユニを追った真6弔花襲来。ザクロVSスクアーロ。
ハルが逃げ場としてみなを連れ出した先は川平不動産。
肉体を最強兵器にした修羅開匣。デイジーVSディーノと雲雀。トリカブトVSツナ。
最終決戦スタート。パラレルを終わらせるために。獄寺援護にヴァリアー。ランボ参戦。

もたもたしてたら29巻出るそうなので読む。飽きてきているってそろそろ言いたい。新しいキャラ、対処できない。
ラーメン食べたくなった。雲雀はどんだけ並中を愛しているんだろう。獄寺フラグ? ポケモンになってきたとは噂通り。
                         2010/3/22、3/29UP
29巻/
ランボ、良平。そしてヒバリに骸が真6弔花との戦いに参戦。GHOST。
ツナ始動。GHOSTの力を身の内に入れた白蘭とツナとの戦い。ボンゴレリングが完全な形になる。

一応のクライマックス巻。しかしもはや惰性読み。ノックしてなかったらやめてた、よもや意地。正直、これを理解できているのはコアなファン以外いないとしか思えない。
作風、ちょっと変わった?
                         2010/5/05、5/11UP

30巻/
ユニの選択、そしてガンマ。白蘭とツナ決着。アルコバレーノ復活。皆で過去に戻る。
そして継承式編へ。至門中から7人の転校生。シモンファミリー。

未来編長かったなー。
改めて思う。こんな中学生たち、いねーよ。
リボーンが久々にギャグモードで楽しい。ツナのお母さん、ほんと和む。
                         2010/8/07

【コミックセット】


【コミックス】

ラベル:天野明
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2010年07月31日

デュラララ!! 01巻まで

【デュラララ!!】 01巻まで  /茶鳥木 明代(原作/成田良悟)

竜ヶ峰帝人(りゅうがみねかど)15歳。小学校時代の同級生で中学の時に転校した紀田正臣を頼って、東京は池袋の私立高校来良(らいら)学園に入学する。非日常の刺激を求めて。明るく社交的な紀田にも憧れて。
上京の日、チャットルームでも話題になっていた都市伝説とも言われる黒バイクに初日から遭遇する。これはラッキーの前触れか?
そして、二日目の入学式の後、「絶対関わってはいけない人間」のひとり、情報屋の折原臨也(いざや)に会う。
セルティの正体とは。矢霧誠二、ダラーズ、クラスメイトの園原杏里はどう絡んでくるのか。

月刊Gファンタジー。
ライトノベルで人気作品、その漫画版。
アニメにもなる。

原作を未読なので、1巻のみではさっぱり訳がわからない。
人物もストーリーも関係図も繋がってこないさわりのみ。
3巻くらいでどんな話かみえてくるのかな。

ワがどこまで続くか興味。
                         2010/7/28

《こんなふうにおススメ》
今のところはオススメする言葉がありません。


posted by zakuro at 07:32| Comment(0) | 漫画-少年青年系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年07月29日

フロッグマン 02巻まで

【フロッグマン】 02巻まで  /ナイロン

運動神経ゼロ、カナヅチで、何事にも自信がない河津ミチルが高校に入って水泳部に入った理由。「僕もハルカちゃんみたいに泳ぎたい」
なによりも泳ぐことが好きな泉遙。
熱心な青木コーチのもと、ツンデレな元陸上少女の相田真も入部してくる。
ハルカの励ましを受けながら、ミチルは自信をつけて泳げるようになっていく。

ヤングアニマル。

スク水を見せるシーンはたっぷり。フェチ向き?
爽やかの中に、ちょっとだけエッチなカット。中学生くらいで読んでドキドキしたい感じ。

ミチルが自信をつけていく心情は、書き込みが足りない感はあるけど、読みやすくてこれもありかも。

真夏にオススメ。水に浮かびたくなる。
                         2010/6/23、6/27UP

《こんなふうにおススメ》
気楽に楽しみたい時に。

2巻/
林間学校。様々なハプニング。
体幹を鍛える。ハルカとマコ、恋のバトルに発展?マコの家はお好み焼き屋さん。
ミチルは期末試験を無事クリアして合宿に行けるのか?

水泳漫画と期待したけど、なんだ、学園モノだったんだ。
こんな体幹の鍛え方ならやってみたい。
構図がエロ同人系だと気づいた。
                         2010/7/27


ラベル:ナイロン
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2010年07月27日

妄想少女オタク系 06巻まで

【妄想少女オタク系】 06巻まで  /紺條 夏生

オタクでヤオイに青春をかける、いわゆる腐女子の浅井留美、高校一年生。高校生になったら、オタク仲間を作りコミケ(作中ではコミバ。「コミックバンケット」とされている)に参加するのが夢だったが現実は甘くなく、部員がたったひとりの美術部で“ダビデ”を前にデッサンの日々。愛する作品は「鋼の王子様」。
クラスのアイドルで女子の王子様の千葉俊祐(しゅんすけ)が、中学からの親友で今どきの純情少年阿部隆弘とふざけている時、留美は阿部の上半身を観てしまいモデルを頼み込む。留美はふたりが恋人同士と勝手に妄想、勘違いしたのだった。
モデルを引き受けた阿部は、いつの間にか留美に恋しているのに気づき告白するが、千葉と似合いだと言われ……。
悩んだ阿部に、千葉は留美がオタクだと見切る。留美攻略の手立てを伝授、阿部は頑張れるのか?
学年のミス・ゴマキことセクシー美少女、松井曜子もオタクだと判明して。
基本はラブコメ。

漫画アクション増刊。映画化もされた。

青年誌の題材が腐女子ってすごい。そうだよねー、巨大市場だもんね、ビジネス的に。
しかし後書きで、この作品の連載に至るまでが書かれていたのですが、けっこういい加減なものなんですね。「BAKUMAN」読んでて感じる、ジャンプと比べてはいけないけど。

今まで、女性目線の腐女子漫画って読んだことがあるけど、この作家さん、女性でありながら絵が男性系なのでギャグがはまる。素直に大笑いした。

フジロックの4コマ、ウケた。
3巻ラストで、とうとう作者自らツッコミ入れているのには、爆笑した。

しかし、当然ながら、さくっと世界観だけでもオタク事情がわからないとさっぱり面白くないだろう。読者を選ぶ作品。
その分、オタク事情もよくわかる。
BLだって読んできたけど、これを読みながら、正直けっこう引いた。

阿部が普通の男子で、他の三人についていけなくおたついているので、多少のバランスが取れている。これは腐女子漫画にありがちな設定。
阿部は偉い。そして無神経。
理解してないって実はすごく怖い。オタクであるのを隠す理由を実感した。

塚本先輩、良い人だなー。
腹黒で本音な時の曜子が好き。

留美と曜子がきゃーきゃー言っているのをみて、オタク友だちは楽しいんだろうなと思った。私の青春時代は、洋楽だったので少しわかる。
「わかってくれる人がいるだけで楽」オタクって大変なんだなー。

なんか努力じゃ、オタクまではなれないって気づいた。
ちょっと挫折しそうになってきた。
別にオタクになりたいわけではないけど、拒絶されてるみたいだから。

余談ですが「ハガプリ」って……良いんですかね?
                         2009/9/19、9/20UP

《こんな人におススメ》
オタク事情を知りたい人に。
詳しい人は、そのネタで笑いたい時に。

5巻/
浅井留美と松井曜子は萌え街道まっしぐら。千葉姉とも盛り上がる。
阿部と千葉はふて腐れ気味。百瀬は阿部に近づくが。
次回はコミバ(コミケ)だっ!

正直、面白い。ここまで腐女子を描けるのがすごい。「腐女子彼女。」を読むならこちらの方が面白いんではないだろうか。

「萌えがあれば生きていける」いいなー。羨ましさすらある。私に5割増し萌え体質があったら良いのに。
かなり笑った。BL事情にはほんとに詳しいし、腐女子の気持ちを淡々と描いてるのはすごい。これが理解できないと腐女子との間には永遠の溝が埋まらない。
自己満足だけど、楽しむ愛ってすごいよな。
これ、掲載誌はB's LOGとかの方が良かったんじゃないか?
ほんと、妄想なげーよっ!
                         2010/5/20、5/29UP

6巻/
コミバ(コミケ)に新刊を出すことを決めた留美たち。試験。男子は進路に悩む。留美はネームに夢中になって試験の最中にまで書く始末。それを見咎められた教師と阿部が揉み合い怪我をさせ、阿部は停学になってしまう。一方百瀬の陰での嫌がらせは続き。

仲間がいるからオタクってできるんだろうな。リアルすぎる。
彼氏宛のセーターに自分の髪を一緒に編み込んじゃうのは怖すぎ。ホラー。
                         2010/7/25


ラベル:紺條夏生
posted by zakuro at 12:51| Comment(0) | 漫画-少年青年系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年07月26日

BILLY BAT 04巻まで

【BILLY BAT(ビリーバット)】 04巻まで  /浦沢 直樹(ストーリー共同制作/長崎尚志)

マーブルコミックスに大人気漫画の私立探偵「ビリーバット」を描いている日系人のケヴィン・ヤマガタ。
関わった刑事に、日本でこのキャラクターを見たことがあると聞く。ビリーバットはケヴィンのオリジナルキャラクターだが、どこかでそのキャラが盗用されているのなら……。貧しかった移民の父の発明が盗用され無念のまま死んだ父の遺言から、ケヴィンはそれを突き止めに日本に渡る。
そこは昭和24年、戦後の東京。連合国軍総司令部(GHQ)の通訳として入国。友人のイシヅカから見せられたのはGHQも探しているという古文書。日本が生まれる前からあるという秘密結社のシンボルがビリーバットにそっくりだったのだ。盗用したのはケヴィンの方だった。
闇市でイシヅカから脅迫されたケヴィンが意識を取り戻した時、眼前にイシヅカの死体が転がっていた。
ケヴィンは何に巻き込まれていくのか? そして何を託されたのか?

モーニング。
コウモリのキャラクターの秘密を追う話。スケールが大きい。
やっぱりすごい、面白すぎる。途中で震えてきた。
「PLUTO」が「鉄腕アトム」へのオマージュなら、こちらはアメリカ国民に愛される「バットマン」への愛情が注がれたもの。
出だしはアメリカンコミックスだー。楽しいー。ここはわたせせいぞうチックでもある。

まず、実話と創作が入り交じっているので、当時の背景を知っておくとより面白さが加速する。実は下山事件を知らず、白洲次郎が登場してからリアルとのミックスを理解したのだ。慌てて、当時の事件記事を探して読む。
花嫁を乗せたタクシー運転手の名も百地。
まだまだ序章。世界を、時代を巻き込んで大暴れのビリーバット。できれば5巻くらいまで出てから読んだ方が良いのかもしれないが、ちっとも後悔していない。

「漫画で世界中を元気にする」がテーマなんだと思う。その意気に泣きそうになった。
浦沢作品を一気読みしたい気分。
                         2010/3/25、3/25UP

3巻/
光と闇の真実を運ぶ者たち。伊賀の里を守るため、巻物を懐に勘兵衛は走るが。その意味は……。
とにかく大きな話。読んでいて、どきどきする。
                         2010/4/07、4/11UP

《こんなふうにおススメ》
手に汗握る面白さ。いったいどこに帰着するのか?

4巻/
リー・ハーヴェイ・オズワルドとは?
そしてケヴィン・ヤマガタを追う者たち。コウモリはケヴィン(たち)に何をやらせようとしているのか? スミスの正体は。
近代史勉強したくなってくる。いろんなことを学ぶのには人生は短すぎるよね。
次巻が待ち遠しくて仕方ない。
                         2010/7/25


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2010年07月23日

にょたいかっ。 02巻まで

【にょたいかっ。】 02巻まで  /龍炎 狼牙

真中真(まなかまこと)24歳、彼女いない歴が年の数のサラリーマン。携帯サイトでネカマ(ネット上で女として偽ること)が趣味。
いっそ女に生まれて男に寄生して生きたいと望んだ夜。朝目覚めると身体は女になっていた……。それは歓喜天の仕業だった。
御柱グループの御曹司御柱創(みはしらそう)、同じアパートの謎の女狐島レイ(こじま)らに振り回されるが、頼れる部の先輩の岩波千裕(ちひろ)の助けを借り、真は男と女を彷徨っていく。

コミックファクトリーシリーズ。携帯コミックからメディアファクトリー書籍化。

成年誌にて活躍の作家さんらしい。エッチな身体を描くのに定評のある作家さんらしい。
性転換もの(TS)。百合シーンもあって、マニアにも納得作品(なのだと思う)。

女性から観ての独特のえぐさがないのが良い。
うっかり成人系(なんですかね?)をUPだけど、エロさというより、性転換ものから見える現実逃避のようなことをしみじみ考えさせられてしまった。

神様4コマが楽しい。
                         2010/4/10,5/07UP

《こんなふうにおススメ》
エロなんですが、まぁ、なんというか、考えさせられましたわ。
軽い作品で楽しく、重っ苦しくはないんですけどね。

2巻/
真中は仕事で温泉撮影のモデルに。事情を把握している岩波はヤキモキ。
八神からもらった薬は岩波まで男性化させて。ふたりは性交渉のたびに性別が入れ替わってしまう。
狐島レイに襲われたところを岩波に見られ誤解され、真中逆ギレ。

なんのかんの言って読んでるよなー。どんだけファンタジー。萌え重視で読んでない分、このフリーダムにコンテンツの幅広さをみる。
どこまで連載できるかわからないリスクなのかもだけど、行き当たりばったりすぎでは。
                         2010/7/23


ラベル:龍炎狼牙
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2010年07月22日

八犬伝 (完) 全15巻

【八犬伝】 (完) 全15巻  /碧也 ぴんく

南総安房国の里見家。里見治部太夫義実は、滝田城主神余光弘を亡き者にして乗っ取った逆臣山下定包を討って国主となる。
戦で窮地に追い込まれていた義実は、娘の伏姫の愛犬八房に「敵の大将、定包の首を取ったものに伏を娶らせる」と言ったため、八房が首を咥えて戻ったのだ。神余の妾で定包の妻になった玉梓は、怨霊となり里見家に呪いをかける。
伏姫は父の戯れ言を守り、八房とともに富山に籠もる。読経の日々、八房の気で霊珠を孕む。婚約者だった金碗大輔が八房を討つが死角で姫も命を落とし、八つの霊珠が散る。
大輔は出家し、名を丶大法師(ちゅだいほうし)と改め、散った仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌の文字が浮かぶ霊珠を探す旅に出る。
犬塚信乃は身体の弱かった母が結婚15年目にして授かった一粒種。健康に育つよう女名と女姿で武蔵国大塚村にて育つ。父が主君より預かった源家の宝刀村雨丸を、伯父が狙った奸計で父が割腹。愛犬の首から珠が零れ、腕に牡丹の痣が生まれる。
叔母からまわされてきた下男額蔵にも同じ珠と牡丹痣があると知り、元は武士の子犬川荘之助と知る。ふたりは仲間が八人いると梅の実から教えられ、運命に身を投じる決意をする。
里見家と八剣士の冒険奇譚。

月刊ニュータイプ増刊GENKi。
滝沢馬琴の古典「南総里見八犬伝」のコミカライズ。

「八犬伝 -東方八犬異聞-」を読む前にオリジナルを確認したくなった。
基本はオリジナル作品に沿っているが、ところどころの創作は原作の世界観を壊すことなく秀作。面白すぎて感激した。
ダイナミックに漫画にしていく手腕も素晴らしいが、うーむ、原作のすごさは改めてすごい。
ドラゴンボール」だって、その他の作品だって、これがなければ生まれなかった。
乙女ゲームの要素もあり、さすが日本のクオリティ。

この作家さんの再現も見事。原作の魅力が増した。
読みやすいしわくわくするし、感涙もした。構成も絵も上手い。

登場人物の性格や心情の描き方も素晴らしい、唸った。
個々のキャラクターがわかりやすい。登場人物の正確な誕生日まで割り出していたのに笑いながらも脱帽。女の子のオタクだなー。こういうの好きです。この読み込みの深さがあってこそ。ゆえに、もしもシリーズが楽しい。

伏姫と玉梓の願いが一緒なのはなんとも皮肉。プロセスが違うだけで、現代の闇にも通じる。
結局人類は同じところをぐるぐる回ってるだけなのか。

この作品、もっと、いえすっごく評価された方が良い。
とにかくオススメ。
原作もまた読みたくなった。
                         2010/7/20

《こんなふうにおススメ》
期待してなかったのだが(失礼!)掘り出し物のような面白さ。参りました。
作者は「少女漫画」と言ってましたが、掲載誌から少年カテゴリーに。
男性や壮年の方にもオススメ。

【コミックセット(文庫版)】


【コミックス(文庫版)】こちらには、「親兵衛の京都番外編」も最終刊に収録。

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2010年07月19日

星守る犬

【星守る犬】 全01巻  /村上 たかし

北海道で男と犬の死体が見つかる。男は死後1年から1年半。しかし犬の死骸は比較的新しくまだ死後三ヶ月しか経っていなかった。
彼らに何があったのか。「お父さん」と「ハッピー」のドライブ。

続く「日輪草(ひまわりそう)」。
養父母であった祖父母を亡くした後は質素に生きるケースワーカーの奥津京介。
身元不明の遺体に寄り添った犬を知り、自分の人生の悔恨とともに、「前田義男」の人生を追う。

漫画アクション。

「星守る犬」とは「犬がもの欲しそうに星を見続けている姿から、手に入らないものを求めること(ひと)を意味する」という。
慣用句で「高望みする人」らしい。

幸せとは何か。それを問う。
望んでも望んでも叶わない人生があるから望み続ける。

昨年出版されてからベストセラーに。真面目で不器用なだけで、幸せを望んではいけないのか、生きていちゃいけないのか?
淡々と温かい絵柄の合間に悲痛な叫びが聞こえるよう。
作中、小泉政権を罵倒していたが、それは本音なんだろうな。
今の時代だから、こういう作品がヒットするんだと思った。時代とともに生まれる物語があることを実感。

「日輪草」が表題作に奥行きをもたらした。
奥津の名は墓守からというのも感じ入った。

まだ続編が出るらしい。
                         2010/7/18

UP追記>
西田敏行さん主演で映画化されるそうです。
                         2010/8/24

《こんなふうにおススメ》
人生を見つめ直したい時に。


ラベル:村上たかし
posted by zakuro at 12:34| Comment(0) | 漫画-少年青年系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年07月17日

PandoraHearts 10巻まで

【PandoraHearts(パンドラハーツ)】 10巻まで  /望月 淳

四大公爵家のひとつ、ベザリウス家の次期当主オズ=ベザリウスは15歳になり成人の儀を受ける。
その儀式の中でオズは、永遠の監獄アヴィスに捕らわれてしまう。
そこから抜け出すのに“契約”した、チェインの黒ウサギ(ビーラビット)であるアリス。

アヴィスから出たときに出迎えたのは、オズがかつて一目惚れした相手の公爵家の娘シャロン・レインズワース、彼女に仕えるザークシーズ=ブレイク、そして鴉(レイブン)ことオズの忠実なる僕のギルバートだった。
自らの記憶を探すアリスとともに、タイムリミットのあるオズは、シャロンらの組織パンドラの中で、パスカヴィルと拮抗していく。

“アヴィスの意思”とは何なのか?
それを手に入れるのは、パンドラか、パスカヴィルか?
すべての真実は100年前のサブリエの悲劇にあるのか?

8巻短編は、デビュー作となった読み切り版の「パンドラハーツ」収録。

月刊Gファンタジー連載。
現在放映中のアニメで人気の異世界ファンタジー。
設定がわかり辛くて難儀した。アニメから入って、世界観を掴んでからの方が面白いかも。

どうやら、アリスとオズ、それぞれの“自己存在の確定”の物語らしい。
それぞれのキャラが、性格と立ち位置に置いて鏡のような対比になっていて、そこが面白い。

最初から絵が抜群に上手い。今時の萌えから流行りのど真ん中。上手いし、オタク好み。
カラーが美しい。装飾系は見事。

欲を言えば、バトルシーンがもっと凄いと嬉しい。

話は「不思議のアリス」がベースになっている。「オズの魔法使い」も入っているんだろう。
上手く言えないんだけど、匂いは、「黒執事」と「ローゼンメイデン」「ハリー・ポッター」を混ぜて薄めた系。話はまったく違うのだけど。
話の方は、「D.Gray-man」にすごく既視感。
そしてアリスがシャナに見えて仕方ないのは私だけ?

なんだか微妙なあざとさが見えて、いまいちのめり込めないんだけど、周囲の評判はすごく良いのだ。
シリアスにコメディ要素を入れる時の、同人誌的展開もちょっと(ちなみに作者に同人経験はないらしい)。
これが今のデフォルトなのかなぁ? どこか寄りすぎてて、世界観に入りにくいのか?

「D-Grayman」より先に読んでたら、感動したと思う。
いろんなものを読み過ぎた影響なのだろうか? 読み慣れていない頃だったら、一気にファンになっていた気がする。
そしてテーマも、もっと若い年齢だったら感激したかも(これらはまったくの自己都合)。学生さん向きな気がする。

そーは言いながら、やっと7巻で調子が出てきた。でも次巻の際は読み直さないとわからないかも。
8巻からはいよいよアリスについて書かれ出して……これは完結してから読んだら、最高に面白い気がする。

4巻まで読んだ「不思議の国のアリス」ファンの友人は「アリスはアヴィスの誰かと双子だよ」
なるほど、「不思議の国のアリス」を熟読してからだともっと面白いかも。
                         2009/8/17、8/25UP

《こんなふうにおススメ》
読んだばかりの時は、設定がわかり辛くて入り込めなかった分、感想は辛口。
こなれてくると面白さがわかります。
アニメ観てないんですが、そっちから入れば良かったと後悔。

9〜10巻/
9巻。ナイトレイ家にエコーは戻り…それはもうひとりの人格ノイズ、またの名をツヴァイ。
オズの刻印は進む。思考が渦巻いた時、一度スタート地点に戻る。そこはサブリエか?
ヴィンセントとパスカヴィルは裏で組む。
オズとギルバート、そしてアリスはサブリエへ。アリスの記憶を探しに。オズたちはエリオットに会う。サブリエにはナイトレイ家の孤児施設があり。オズたちは“穴”に向かい、グレン=パスカヴィルと会う。レイシーとは。

10巻。ギルバートは無くした記憶を取り戻す。彼の本当の主人とは。アヴィスの扉を開けたのは。サブリエの悲劇を起こしたのは誰なのか。
グレンの100の巡りを求める人たち。アーサー・バルマの手記。

「死ねばいいのに」に爆笑した。オズの勝ち。
なんか将門伝説みたいになってきた。
はっきり言って、完結後のまとめ読み推奨。きっとドキドキして面白い。
                         2010/7/15



【こちらも】

ラベル:望月淳
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2010年07月16日

サマーウォーズ (完) 全03巻

【サマーウォーズ】 (完) 全03巻  /杉基 イクラ(原作/細田守)

すでに人々の生活に完全密着しているインターネット上の仮想社会、世界最大規模のコミニティツール「OZ」。
久遠寺高校二年生物理部の小磯健二は数学が得意。しかし数学オリンピックの日本代表にあと一歩届かなかったことが悔しい。ぽっかり空いた夏休みを親友で天才プログラマーの佐久間と、OZの保守点検のバイトですごそうとするが。学校で一番人気、憧れの先輩篠原夏希にバイトに誘われる。それは夏希の曾祖母の誕生日に、長野の田舎、由緒正しい旧家の陣内家(じんのうち)で夏希と過ごすというものだった。しかも、夏希の「彼氏」として……。
ところが! OZをAIに乗っ取られ世界中大混乱。世界崩壊の危機に、当主の曾祖母栄を中心に陣内家の人々と挑むことになる……天才的数学頭脳と、米国防省が欲しがるプログラミング能力と、ゲーム内バトルヒーロー、そして……花札で?

角川ヤングエース。全三巻。
アニメ映画が原作。これを観てはまる。映画は評判で気になっていたが、噂に違わずめちゃくちゃ面白かった。正直、泣いた。
そして、このコミカライズも秀逸。唸った。
映画と漫画の恋愛が上手く成就した感さえある。

漫画も泣ける。
漫画作品は、映画の楽しさ、感動を損なわない。むしろ絵も丁寧で、2時間弱の映画を補う青春物語になっている。
最終刊は7月初め。

できれば映画から観るのをオススメ。観ておくべき。
映画では描ききれなかったエピソードを漫画で拾っていてまたそれが沁みてくる。ますますこの作品がよくよく構成されているのがよくわかる。

家族というチームの絆の物語。
そして健二が男として成長していくイニシエーション。

それにしてもなんともまあ、壮大な世界系。大家族で世界を救う。
もちろんツッコミどころはそれなりにはある。だけど、私たちは自分の視える範囲、思考できるところまでが「世界」なのだ。細かいところは良いじゃないか、言いたいところはそこじゃない、とまで擁護したくなる。見事。

カッコイイのは大ばあちゃん。そして総じて大人がイイ。これはポイント高し。
肝っ玉陣内家すげー。どのキャラも良い。キラリと光ってる。これはすごい。
仮想キャラも含め。キングカズマ、かっこよすぎ。

話の構造は、スタンダードな神話も取り入れている。巧い。
そこに必要なメンバーが集まるのは「必然」なのだ。

人と人が声を掛け合う。小さい絆を大事にする。まずは家族。
コミュニケーションがすべて。
そして、決して諦めないこと。お腹いっぱい食べる食事と、ひとりでいちゃいけない。これは胸にしみた。

こういう作品がヒットするのは嬉しい。某鬱アニメと対極。
勇気をもらえる。溜飲が下がった。きっと監督(原作者)は某鬱アニメが嫌いだと思う。

私はこういうばあちゃんになりたい。
                         2010/6/05、6/06UP

3巻/
やっと読めた、最終巻。
絵の構成、秀逸。絵もどんどん上手くなる。

内容知っているのに泣けた。
映画で描けていなかったところも描いていて、腑に落ちた箇所も。
番外編の続編、かなり嬉しかった。

作中の家紋、結び雁金紋は信濃源氏で信州のもの。つい調べた。海人族なんだー。
面白い作品、感謝。
                         2010/7/12

《こんなふうにおススメ》
今年の好きな作品に入れたい。かなりオススメ。


posted by zakuro at 20:55| Comment(0) | 漫画-少年青年系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年07月14日

寄生獣 (完) 全10巻

【寄生獣】 (完) 全10巻  /岩明 均

高校生の泉新一は何物かわからない生命体に右手を寄生されてしまう。本来は新一の脳を食べて寄生しようとしていのだが、新一がその異常に気づき咄嗟に腕を縛ったのだ。右手のみを食べて成熟した寄生物は、新一の右手そのものとなって存在することになる。
同時期、多数の場所で異様な殺人事件が起きていた。ガールフレンドの村野里美は新一の変化に気づき不審がるが、否応なしに新一は未確認生物に乗っ取られた生物と人類の闘いに巻き込まれていく。
果たして彼らは、地球に対して毒となった人間を駆除する新生物なのか?

88、89年とモーニングオープン増刊、月刊アフタヌーンで90年から連載。
オススメランキングでは上位に上がっているし、ここでお尋ねしている「ココロのベスト30」でも上げてくださっていて気になっていた。
絵が苦手で放置のまま。やっと手をつける。読み出したら読みやすかった。

このタイトルは、パラサイトしている未知なる生物のことではなく、人間そのもののこと。
現代社会は多くの矛盾がまかり通っている。動物愛護も環境保護もどれも人間基準の歪なものばかり……まったくだ。
本当にこの地球のことを考えたら、私たち人類がもっとも害だと個人的に考えている。ゴミを出す時に罪悪感にかられるの私だけではないはず。
それをかっこいい小綺麗な言葉で固める違和感をずっと感じていたのだ。

田村玲子は、生きる意義を探求するもっとも人間に近しい存在かもしれない。
後藤がターミネーターそっくりで怖い。

個々の認識はみな違って視えるところは、そうだと感じる。
この地球上に同時期に存在するものは、実はわかりあえないことも、尊重すべき同居人でしかないことも理解している。

よく考えられた面白い作品だと思うのだけど、私が普段から考え感じていた内容がそのまま描かれたバトルで、深い感動や目新しさはとくになかった。内容に「そうだよね〜」と納得して閉じた。
頭の中をシャッフルさせてくれたり、目ウロコな体験を期待しすぎたなぁ。普段から何かと考える癖がないのなら、そのきっかけにはなるかも。
                         2010/8/09

《こんなふうにおススメ》
面白いと思う。ただ、日頃から問題意識があると目新しさは感じられず、納得のみに終わるかも。それ故に人生や仕事において意識して行動している人には頷くだけになる。
若い世代にオススメ。

【コミックセット(完全版)】


【コミックス(完全版)】

ラベル:岩明均
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2010年07月13日

めだかボックス 05巻まで

【めだかボックス】 05巻まで  /暁月 あきら(原作/西尾維新)

箱庭学園の新生徒会長には一年13組の黒神めだかが、支持率98%で承認される。彼女は、全国模試では上位をキープ、スポーツではあらゆる記録を塗り替え、他にもその才能で賞を取りまくる、極めつけは世界経済を担う家のお嬢様という天下無敵の美少女。
幼馴染みで2歳の頃から腐れ縁人吉善吉(ひとよしぜんきち)はいつものように否応なしに巻き込まれていく。
彼女は公約通り「目安箱」(通称めだかボックス)を設ける。学園に通う生徒の悩みを無休で一手に引き受けるというのだ。「上から目線性善説」を引っさげて、不知火半袖(しらぬいはんそで)らの協力を得ながら今日もめだかは邁進する。
めだかを好きな元柔道部の阿久根高貴(こうき)も生徒会に入ってくる。

週刊少年ジャンプ。
構造は涼宮ハルヒと同じ。女王系の気の強い容姿も能力もパーフェクトな少女がメインで、彼女は自覚してないがかなりお気に入りの男子を巻き込み、事件に向かう学園ストーリー。

こういうヒロイン、男子は好きなんですかね? うざくないのだろうか? ハルヒの人気は、みくると長門の存在が大きいのだし。
善吉はぜんぜんヘタレじゃなかった。
めだかをツンデレとあるが、別にツンじゃない。普通に口に出しているし、その感情に矛盾はない。女王気質とツンは違う。

絵はポップで読みやすい。
不知火半袖(しらぬいはんそで)ってすごい名前。
制服は派手。天野こずえっぽい。
ギャグが笑えないのが辛い。原作の問題?
                         2009/10/29

《こんなふうにおススメ》
まだまだこれから。まだ序章。
                         2009/10/30UP

2巻/
めだか、絵のモデルを頼まれるが。芸術の難しさとは。
予算総取り部活動対抗水泳大会。喜界島もがな、会計に任命される。
風紀委員の鬼瀬針音(おにがせはりがね)とめだか対決。飛び級のモンスターチャイルド、風紀委員長の雲仙冥利登場。

きっとこの作品とは相性が悪いんだと思う。ツッコミどころ満載だけどその気力も起こらない。読んだことのあるような話ばかりで面白くない。
これ、文章だったら面白いのかも。いくら売れっ子作家とはいえ、漫画としての効果イメージがなければ面白くないもんなんだな。目からウロコ。原作者がネームまで書く意味がやっとわかった。ともかくこの作品は読むの挫折しそう。
                         2010/1/25、1/27UP

3巻/
風紀委員会が生徒会執行部に戦争を仕掛けるが。めだかの考え方にキレる雲仙。めだかVS雲仙。
不知火理事長のフラスコ計画。それは「天才がなぜ天才なのかを解明し、人為的に天才をつくる」計画で、天才(アブノーマル)を安価に生産するという教育者のエゴのために作られたのがこの箱庭学園だった。それが13組の中の選ばれた13人(サーティン・パーティー)がモルモットの秘密。
13組を狙う冥利の姉の冥加(みょうが)、めだかに挑む。
都城王土(みやこのじょうおうど)と行橋未造(ゆくはしみぞう)。
めだかは自分を鍛え直すために兄の真黒に会いに行く。

ここからストーリー巻き返しなのかな。バトルものになってきた。ここらへんはジャンプっぽい。リボーンのようになるのかな?
そうか、これは可愛らしいめだかちゃんを愛でる作品ではなくて、超人のめだかの強さを距離を置いて眺めるものだったんだ。感情移入を試みた自分が悪かった。
                         2010/2/12、2/15UP

4〜5巻/
フラスコ計画を知るために、箱庭学園旧校舎管理人のシスコンでめだかの兄の真黒に会いに行く。真黒はマネージメントの天才。都城王土の思惑。それぞれが計画に参加する理由。善吉とめだかは時計台地下の研究施設に向かう。阿久根と喜界島も合流。戦闘科学担当3年の高千穂仕種(しぐさ)vsめだか。指名手配中の殺人犯宗像形vs善吉。フラスコ計画統括名瀬夭歌(なぜようか)と改造人間古賀いたみvs阿久根。もう一人の妹、黒神くじら。記憶制御薬を打たれ、異常と記憶(志)を引かれためだか。

天才になれる薬があったら私なら飲んじゃうな。天才と凡人について繰り返し語られるが、頷くところも多い。自らダメって、決めちゃダメだよね。
ここで語られる友情には痒くなってくるけど。
RPGバトルでジャンプっぽい作品になってきたなー。
                         2010/7/11


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2010年07月12日

恋花温泉 (完) 全09巻

【恋花温泉】 (完) 全09巻  /川津 健二朗

カップル限定の温泉旅館、恋花温泉。破天荒な姉御肌の長女楓花(ふうか)23歳、しっとりお淑やかで優しい次女野乃花(ののか)19歳、ドジっ子ながら数字に強い三女の萌花(もえか)15歳、この美人三姉妹が切り盛りする。
秋山和裕は旅行直前に彼女に振られ、傷心のまま泊まりにやってくる。しかしこの恋花温泉は「カップルなら楽しめる過剰なサービス」が売りなのだ。秋山は野乃花に恋をしてしまい、バイトとして恋花温泉で働き出す。
ふたりの恋と、姉妹に宿泊客、そして従姉妹が絡んだお色気ラブストーリー。
1巻短編「Cheer!」

ヤングアニマル増刊「嵐」。いい加減に掲載誌でその作品の傾向を理解しようよと自分に言いたい。
目の前にある積読本の中から癒されようと手にした作品。和みの温泉だけど、エッチ系でした。ひたすらエロいので確認してみた。成人系ではないらしいのだが、有害図書として多数自治体からイエローカードが出ている雑誌らしい。そうだったんだ。読み出してしまってノックに入れないのは悔しいので読んだが、これからほんとに考えて手にしよう。
でもな、「御石神落とし」もこの雑誌。あれが面白かったのは、民俗学的風俗だったから。

主人公はういういだけど、エッチシーン多めは青年誌のデフォルトかも。秋山と野乃花でカップルは成立なのだけど、他の姉妹、そして居候女子なども絡みだし、ハーレム状態。男性の願望そのままの漫画と言ったら、怒られるのかな?

口元の描き方がエロくて上手いので、そこは感動しました。
でも…こんな温泉、やだな。
完全に男性目線の作品。最近は性別関係ないモノが多いのだが、読むのしんどかった。
                         2009/11/22、11/28UP

《こんなふうにおススメ》
内容よりもエッチを楽しみたい方に。

9〜10巻/
完結。新成人を無料招待。柊平と瑠梨香も成人。萌花の幼馴染み、酒屋の銀太が家を継ぎ、恋花温泉の担当に。秋山と野乃花が結婚。秋山は婿になる。

話の内容がどうの、ではないよな。エロいのがお好きな方に。
銀太の「恋花温泉はエロすぎるよ」同感。
                         2010/7/11


ラベル:川津健二朗
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2010年07月11日

日本人の知らない日本語 02巻まで

【日本人の知らない日本語】 02巻まで  /蛇蔵(原案/海野凪子)

日本語学校に語学習得にくる各国の外国人就学生に教える日本語教師のなぎこ。その日々のやり取りをまとめた、抱腹絶倒な数々のエピソード。
日本人から見ても難解な質問、知らなかったトリビアなどとっても勉強になる一冊。日本語の由来だけじゃなく、歴史や文化、様々を網羅。なぎこ先生に脱帽。

HP、コミックエッセイ劇場にて少し読めます。yorimo(読売新聞のサイト)に連載。メディアファクトリー。
ただ今ドラマも放映中。

「絶対に面白くて笑えるから読んでみて!」と勧められた作品。珍しく「絶対」に裏切られなかった。
amazonのレビューの凄さにも、この人気度は伺える。笑ったなー。大爆笑だった。

蛇蔵さんの絶妙な解釈も素晴らしいんだよね。
なぎこ先生には頭が下がる。「そんなん日本人でも知らねーよ」みたいなことも、しっかり調べて生徒たちに教える。噛み砕いてわかりやすく論理的。まったく畏れ入る。

そしてとにかく外国人の皆さんの勉強熱心さと、質問のレベル高すぎ。感心しきり。
NY生まれで育ちの甥は「日本語難しい〜」とよく嘆くが、これを読むとほんとにそう思う。
その間違いに大笑いしながらも「まったく、もっともだよね〜」と日本語の妙に驚くのだ。
よくこんな難しい言語が、たった一国にのみ話されている言葉が生き残っていると思う。
各国の生徒たちも個性的で知性高く、人間的にも魅力に溢れる。こんなに豊かな人たちが、日本語に興味をもってくれているなんて、なんとありがたいことなのか。
日本人なら読むべき。いっそ教科書の補助教材にした方が良い。留学生より日本人の日常会話が嘆かわしいと悲嘆されるのは、大いに頷けるところ。

サマーウォーズ」観ても思ったが、花札深いっ!
ひらがなの数には驚いた。
平安時代のギャル語の定着にも唸った。

作中で勧められていた「新しい国語表記ハンドブック」買います。
文化庁の「敬語の指針」も。
参考文献、読み尽くしたい。

続き、楽しみにしています。
                         2010/7/10

《こんなふうにおススメ》
日本人は必ず読むべき。



【作中オススメ】
新しい国語表記ハンドブック

ラベル:蛇蔵 海野凪子
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2010年07月10日

みなみけ 07巻まで

【みなみけ】 07巻まで  /桜場 コハル

しっかりもので高校生の長女の南春香(ハルカ)、お騒がせのつっこまれキャラ次女で中学生の夏奈(カナ)、三女で小学生のクールで現実主義者の千秋(チアキ)。
南家の三姉妹の日常を描くショートショート。

ヤングマガジン。アニメにもなってヒット。
「みなみけ」は南家。
「らき☆すた」の家庭版みたいな感じ。ハルカが蘊蓄のないみゆき。カナの行動はかがみだけど、性格はつかさ。ツインテールだし。関係ないか。チアキは萌えのないこなた。

「隠の王」の壬晴みたいに目が据わっているチアキかわいい。

三姉妹といえば「キャッツアイ」だけど、一番下は甘えっ子という図式がここでは成立してないのが小気味良い。

この作品の見どころは、彼女たちの表情。そして、ちょっとした“間”。独特な会話。
よつばと!」のよつばを眺めているような幸せ感がいっぱいになる。
女の子の無防備さがよく描かれていて、そこも秀逸。作家さん、娘さんがいらっしゃるのかな。

なんでチアキがやたらにプッシュされているのかと思ったら、この作家さん、小学生を題材にした漫画でデビュー。なるほど。
もちろん、カナもハルカもそれなりに大事にはされているんですけど。

カナってほんとに不思議ちゃん。
藤岡、頑張れ。

3巻まで読んで感じたのは、これは、まとめて読むものではないっ! 連載をまったり追ったり、単行本が出るたびに三姉妹の可愛さをニラニラしながら読むのがベスト。
まとめて初見は、ちょっとイラっとくる。不条理ワールドに疲れるから、だろうか?
もったいないので、4〜5巻は後回しにして感想をUP。
                         2009/5/12

《こんなふうにおススメ》
まったり系漫画。三姉妹が可愛いです。
                         2009/6/04UP

4〜6巻/
5巻の読み切りは「好きって言え」
小学生のミホ、ユキ。ミホにユキは、卒業する先輩に告白することを急き立てる。

台詞の言い回しが上手いんだよね、ツボに入りすぎる。
びみょーなオンナゴコロがいいんだよな。

まとめ読みはしないで、ベッド脇やソファーに常設して、眺め読みするのに最適。

チアキが好きすぎて、チアキしかみえなくなる自分がキモい。
この三姉妹が娘だったら(妹と見栄を張る勇気はすでにない)人生楽しいだろうなー。

線はキレイで好きな絵。それにしても背景のない作品ですね。

ネイルした足指がみょーに色っぽかった。
藤岡にだっこされているチアキはツボ過ぎる。
                         2009/8/25、9/04UP

7巻/
こたつの誘惑。軟弱とは。計画に絶対なんてないから。夏休みに海。バーベキューに居酒屋豪遊。

会話の妙は見習いたい。それに要はボケとツッコミ。この虚脱感、良い感じ。
                         2010/7/09


ラベル:桜場コハル
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2010年07月04日

お兄ちゃんのことなんかぜんぜん好きじゃないんだからねっ!! 03巻まで

【お兄ちゃんのことなんかぜんぜん好きじゃないんだからねっ!! 】 03巻まで  /草野 紅壱

エロ本、エロDVDコレクションをこっそり隠し持つイマドキ男子の高梨修輔、高校二年生。年子の可愛く無防備な妹の奈緒に、ついつい欲情してしまう情けない兄。
しかし修輔は気づいてなかったが、奈緒はそんな変態兄を自分に欲情させたい願望を持ち、それを行動に移し、兄の観察日記を書くとんでもないブラコン娘だったのだ。

ラブコメ。WEBコミックハイ! 双葉社のウェブコミック。ウェブコミックはこれからますますシェアを伸ばしていくんでしょうね。
話題になってたけど積んでいた。なんとなく予想の範囲内な気がしたからだ。
なんと予測通り過ぎて、もはや清々しかった。しかもそれなりに笑えて面白かった。

今の時代の、妹萌えなる記号がなければ、近親相姦的変態漫画。
妹萌えには、願望ダダ流れの福音のような作品。そうでない人には、必死過ぎなのがかなり笑える作品になっている。

構成は、エロゲー(やったことないんだけど)。主役の修輔のキャラは薄く、奈緒や女の子中心。
奈緒の秘密がベタベタなのは、設定の理性なのかも。

奈緒の「妹モノ以外は処分してしまおう」のエロ対策に笑った。
奈緒のツンデレ芝居と、妄想にも爆笑できる。

にしても、長いタイトル! そしてタイトルのヒキの勝利。
                         2009/10/24、UPも。

《こんなふうにおススメ》
想像より面白かったです。

2巻/
ストーカー少女な土浦彩葉(いろは)が越してきてから修輔の様子がおかしく、気になる奈緒。そして尾行。そして修輔はエロDVD探検隊に戻る。

彩葉うざいのは私だけ? パンチラ無駄すぎる。
最初の設定に面白く感じたんだろうな、2巻はそんなでも……。奈緒の萌えツボがよくわからんが、後半は笑った。パソのエッチフォルダに「宗教関連」と名付けていた友を思いだした。
                         2010/4/10、4/17UP

3巻/
修輔、おねだりされてプールへ。彩葉の策略。
夜更けにエロ本を買いに出て、人にぶつかり本が入れ替わってしまう。その中味はBL本だった。クラス委員で腐女子の近藤繭佳の奴隷になる修輔。

修輔はM。
なんか面白くなくなったなー。もうちょっと絵がエロかったら良いのに。
                         2010/6/30


ラベル:草野紅壱
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2010年06月30日

自殺サークル

【自殺サークル】 全01巻  /古屋 兎丸/(原案/園子温)

ターミナル駅で女子中高生がホームから走行してきた電車に一斉に飛び降り集団自殺を図り、54人のうち、たったひとりの少女が生き残る。
残った高校二年生の甲田小夜(さや)は、光子が一緒に死のうと言ったと言う。家庭環境が複雑で元々自傷行為が激しく身体を売っていた小夜を、10年来の親友京子は唯一心配する。
小夜が通っていた光子の自殺サークルを、今度は小夜を中心した信仰が生まれる。伝染していく“光子”。
思春期の不安定さに、インターネットを通じて広がる現代の病理を描く。

ずっと気になっていた作家さん。
同名の映画のアナザーストーリー。ワンツーマガジン社。全編書き下ろし。
最初の設定だけ一緒らしい。ところどころに共通項があると後書きから(旧版)。

ありそうで背筋が寒くなる話。よく描けている分、恐怖も増す。
この作家さんのオリジナルの作品もますます読みたくなった。

年頃の少女は不安定だ。何事も同じ一線上で考えてしまい、命も同列にしてしまうところがある。
個人的には中二の時、一週間後にみんなで死ぬとクラスの仲良したちと計画したことがある。
何か大きな不満があったわけではない。死ぬと決めたことが格好良く感じたのだ。命を使い切るつもりで、一週間なんでも夢中にやってみた。頑張った分、できなかったことができるようになる快感を感じた。
一週間経って、みなその話題を出さなくなった。「イベント」だったのだ。
あの時、誰かか、または何かが背を押したら、実行していたのだろうか?
そんな危うさはいつもある年頃なのだ。

京子、偉すぎ。
この時期、変わっていく友人は離れていってしまいがち。

存在証明は、どこかで自分自身で区切りをつけて決めなくちゃならない。誰かが決めてくれるわけでも、運命が降ってくるわけもない。
強さは自分が見つけるしかないのだ。
                         2010/6/28

《こんなふうにおススメ》
いろんなこと想い出し、考えちゃいました。どんなに苦しくても思考停止しちゃいけないよな、そう感じた夜。


ラベル:古屋兎丸 園子温
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2010年06月29日

とある科学の超電磁砲 05巻まで

【とある科学の超電磁砲(レールガン)】 05巻まで  /冬川 基(原作/鎌池和馬)

とある魔術の禁書目録」の科学サイドで外伝。話は重なっているので発行順に読むのを推奨。

東京西部の未開拓地を切り開いて作られた学園都市。その実態は一大能力開発機関都市で、人口230万人のうち8割の学生が超能力開発に勤しむ管理された街だった。
その学園都市でも7人しかいないレベル5の超能力者、名門常盤台中学の御坂美琴(みさかみこと)が主役。美琴は、低能力者レベル1から努力で超能力者になった多くの学生の憧れの存在。10億ボルトの電流を音速の3倍のスピードの破壊力で自在に操る最強の電撃使い(エレクトコマスター)、彼女の腕そのものが超電磁砲(レールガン)なのだ。
ルームメイトで後輩のテレポート(瞬間空間移動)能力者、美琴崇拝者の白井黒子は都市の風紀委員(ジャッジメント)も兼ねていて違法者を取り締まっている。同じく後輩で風紀委員の初春飾利(ういはるかざり)らも。
負けず嫌いな美琴は、魔術サイドの主役の幻想殺し(イマジンブレイカー)の能力者上条当麻とともにトラブルに向かっていく。

月刊コミック電撃大王にて連載。
アニメにもなる。アニメから入った友人曰く、魔術サイドよりこちらの方が面白い、らしい。
なるほどこちらは超能力の戦いなので、絵の見せ場が多いのと、学園が中心だから女子キャラが多くて楽しい。お姉様と妹設定も、好きな人多そう。そして変なキャラばかりなのは、最近のラノベの傾向なんだろうなー。
かつて面白い作品のポイントを尋ねた私に、若いオタク友が言っていたのは「ダメダメな主人公が大事なんですよ」。この作品の主役はダメダメではないけど、落ちこぼれとされている人たちをクローズアップしたのも評価されているんだと思う。

絵を描かれている作家さんは、魔術と科学では違う方なのに続けて読んでも違和感がない。すごい。登場人物はばっちり重なっているのに。素晴らしい。

魔術の方でも感じたけど、出てくる固有単語がかなりマニアック。物理学専門なら普通の会話だけど……原作者は物理寄り科学おたくなのかと思っていたけど、大量の本読みの人なんだろう。

ちなみに、魔術で疑問にした「当麻が幻想殺しを持っていると知る場面、なぜ美琴はわかったのか」はこちらで解消。

最初の話は面白かった。この仕掛けはDNAコンピュータの発想に似ている。
「幻想御手(レベルアッパー)」という、相手の能力のレベルを引き上げる能力のこと。当麻の能力と真逆。
この能力は実際(リアル)にも持っている人がいて、確かに能力者の垂涎の的になる。
先日、テレビ局のプロデューサーに「最近会った超能力者の人は不思議だったんだよ」と話された。ただ話していただけなのに、翌日から体調も思考も良い方向に変わりどんどんラッキーが起きてくるという。
「あー、話すだけで相手の能力を引き出したり、レベルを上げる能力者がいるんですよ」と伝えて、私の知っている人の話をしたのだ。その人は会話だけで、なんの力も持たなかった人に念動力で瓶を空中に浮かせるくらいの力を持たせることができた。その話で「ものすごく納得した」と話していた。ということは、少なくともその能力者はこの世に2人は実存しているわけだ。事実は小説より……。

木山さんには、初春の頭の花にもっとツッコんでほしかった。
クレープ食べたくなった。
                         2010/1/01

《こんなふうにおススメ》
イマドキの萌え設定が多すぎるのには辟易するけど、それが今の主流で致し方なし。
それを差し引いても話は面白いし個性的。

5巻/
御坂美琴と一方通行(アクセラレータ)が対峙。姉妹計画とは。
御坂は各施設を壊していく。対御坂に雇われた殺し屋集団とのバトル。布束動く。

シリアスモードが続く。
女の子バトルなので人気なんだろうな。バトルトーンは見応えがある。
御坂がビルから飛び降りるシーンで、子どもの頃ジュブナイル小説でわくわくした気持ちが一瞬蘇った。今の私には萌えが足りない。
                         2010/6/28


ラベル:冬川基 鎌池和馬
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2010年06月28日

とある魔術の禁書目録 06巻まで

【とある魔術の禁書目録】 06巻まで  /近木野 中哉(原作/鎌池和馬)

東京西部の未開拓地を切り開いて作られた学園都市。“一大能力開発機関”、それがこの都市のもう一つの顔だった。
落ちこぼれでレベル0の高校生上条当麻(かみじょうとうま)は、夏休み目前に不幸を感じていた。
1年7組の担任月詠小萌から休みの間の補習を告げられ、変な女をうっかり助けたことにより騒動に巻き込まれ、翌朝自宅7階のベランダの手すりには少女が干されていた……。

イギリス清教のシスターである少女は自らを“インデックス”と名乗り、その脳「禁書目録(インデックス) 」に完全記憶された10万3000冊の魔道書を秘密結社が追っていると言うのだ。
インデックスの能力を使えば世界中の魔術を中和できるが、世界をねじ曲げる力にも使うことができてしまう。
うっかり助けた女は学園都市でも7人しかいないレベル5の超能力者で超電磁砲を使いこなす、名門常盤台中学の御坂美琴(みさかみこと)。彼女から、自分が相手の異能力を打ち消す希有な、幻想殺し(イマジンブレイカー)の能力者と知る当麻。
当麻はこの幻想殺しの右手とともに、インデックスの知恵を借り、彼女と美琴を護りながら戦いに身を投じていく。

月刊少年ガンガン。人気のラノベ作品。アニメにもなる。
こちらは魔術サイドと呼ばれ、科学サイドは美琴がメインの「とある科学の超電磁砲」で、外伝としている。そちらはこの本作に伴走して書かれている。

この後にいろいろ書いてはいるが、話はとっても面白い。正直、この原作は読もうと決めた。
基本設定は面白いし、ストーリーはなるほど、今もっとも人気の作品と言われるだけある。
褒め言葉は後半に書いてみた。

イマドキの構成。ヘタレ気味(←最初だけだったけど)の主人公を取り巻く女の子たち。女の子のジャンルもお約束。不可抗力的な萌えシーンもお約束。
漫画は「きっと原作やアニメはそれなりに面白いんだろうな」のパターン。
コンテがもう少し整理されて、決めのシーンはダイナミックに凝ってたらいいのに。残念。
新人さんを使うことで、読めば読むほど原作を読みたくなる(というより、期待したくなる)のは出版社の作戦?
しかしこれは2巻目以降にだいぶ改善されて、読みやすく楽しくなってくる。ここまで変わると1巻が作家さんの暗黒歴史になりそうでかえって気の毒に……。なので続けて読んでいくのを推奨。

とはいえ他にもいろいろある。ツッコミどころは満載。
ラノベ未読としては、やはりここは不親切じゃないかと感じるところを列挙。
当麻が幻想殺しを持っていると知る場面、なぜ美琴はわかったの? それも能力?
最初はインデックスを邪険にしていた当麻なのに、彼女が出ていくと言った時に引き留めるような言動に走るまでの感情の流れが曖昧すぎて違和感。当麻のキャラがわからないまま進みすぎて、なんであんなに熱いのかわからない。元々そういう性格なら最初にそれなりのエビがありそう(ここは原作もそうなの?)
基本はラノベだからそこは原作で補完しなさいってことなのかな?
やはり漫画は漫画として独立して楽しませて欲しい。漫画だから奥行きを出せないなんてことはない。
もちろん、ここは原作がまずいんだろうなと感じる箇所も多いので、こればかりは絵師さんの責任だけでもない。
後書きを見るとこれからの作家さんだとわかるけど、読み手はあらゆる作品と同列に並べて評価するから大変だよね。

いやいや、生体実験や投薬って……そこまでこなしてスプーン曲げじゃ割に合わない。
学園都市は暴挙な怖い世界だなー。

ここでは、超能力≠魔術。
禁書目録が記憶しているのは、「目を通しただけで魂まで汚れる」と教会が指定した悪書や邪本。この設定だけでもわくわくする。日本の古書の記憶を持つ禁書目録がいてくれたらいいのに。
とくに共感したのは、「能力のない人間のために組み上げられたシステムは、能力のある人間には使うことができない」。新しい次の世の仕組みを設定するのは、特別な力などないごくごく普通の人たちだと持論があるので、共鳴した。「回路が違う」んだよね。
だんだん当麻がキョンのようなキーマンにされていく。

キリスト教には興味が出てきた。そこまでの記述はないけれど。
旧約新約ともに聖書は読んだし、教義については一通りは理解しているつもりだが、各派分かれていく今までのシステムに対する知識はほとんどない。そこに興味。
                         2009/12/30、UPは2010/1/01

《こんなふうにおススメ》
今、もっとも人気で売れているラノベのコミカライズ。世界観をざくっと押さえるのにも、漫画オススメ。

6巻/番外編。
実験は凍結。シリアルナンバー打ち止めNo.、ラストの個体ミサカは路上生活をしていたが、一方通行(アクセラレータ)を見つけ強引に押しかける。
研究所で事実を知った一方通行は、打ち止めを守る決意をする。しかし、特別能力進化実験、量産型能力者計画の元責任者、天井亜雄(あまいあお)に攫われてしまう。

良い話だったなー。うっかり感じ入った。ラノベ読めたらもっと面白いと思う。
                         2010/6/25


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2010年06月25日

神のみぞ知るセカイ 09巻まで

【神のみぞ知るセカイ】 09巻まで  /若木 民喜

舞島学園高校二年生、桂木桂馬(かつらぎけいま)は、天才ギャルゲーオタク。クラスメイトには、オタメガネと蔑まれているが、実は、「彼に落とせない二次元の女子はいない」とネットのセカイでは超有名人の、通称「落とし神」。現実の女子にはまったく興味がなく、ゲームの女子を生き甲斐とする。
このセカイにライバルはいない、そのプライドが、うっかり冥界の契約を結んでしまうことになる。
冥界法治省から派遣された、元掃除係を300年、やっと駆け魂隊に昇進したエルシィ(エリュシア・デ・ルート・イーマ)の協力者(バディー)となってしまった桂馬。「悪魔と契約した神」として、桂馬は、地獄から抜け出した罪人の魂を、うっかり心のスキマに迎え入れてしまった三次元の女子たちを、恋に落として救うという、もっとも苦手なミッションに取り組むことになる。

週刊少年サンデー。最近の、アキバ系男子が崇める神作品。
ここでいう神は、「ネ申」。直訳すると、「まるで神のような行為」とすべきか? 究極にこだわる人や、職人芸、神のように崇めたい程すごいっ!みたいな時に使われるアキバ系用語。

とにかく笑った。こんな作品だったとはっ! ちらほら話に聞いてたけど、もっと早く読めば良かった。
しかしこれ、オタク事情がわからなければ、さっぱり意味がわからない。ゲーマーの話だが、そこはゲーマーでなくても充分に楽しめる。ゲーマーならもっと面白いんだと思う。
でも、二次元(ゲームや漫画、ネット、アニメなどの創作されたコンテンツの中の世界や、その登場人物を総じて言う)では、どんな風潮なのか、どういう感覚で思考しているのか、そのベースがわからないと面白さは半減してしまう。
読者を選ぶ作品ではあるが、現代社会をよくよく表しているので、実は多くの人にススメたい。
今の20代より若い子たちは、生活の中に二次元が普通に重なっているので、気にしないで読めるんだろう。なにせ、物心ついたころには、ネット環境が整っていた世代なのだから。
だからこそ、オトナに読んでいただきたい作品。思想家、ジャーナリスト、学者、教育者らの皆様に特におススメ。その理由は書いていく。

ここまで閉鎖的なテーマを、こんなにエンタテイメントにしちゃえたのは、作者の実力もそうだけど、なによりそのこだわりと好きだという視点。
テンポと決め台詞のタイミングが絶妙。読みやすくて、どんどん進める。

桂馬のキャラは、データオタクでもあり論理を美学としているのだが、それは桂馬の狭い個人的観点からなので、客観的には論理が破綻しているのが笑えるポイント。ここがオタクたちの、自分たちの脳内的妄想空間の狭い範囲の中だけでは許されるという特権を見事に表しているのだ。
作家はそれを狙っているのだが、わかってても手の内ですっかり遊ばれてしまう。かえって気持ちいいくらい。まさに「胡蝶の夢」で、すっかり蝶になりきっちゃっている桂馬。そこに迷いは一切ない。荘子もびっくりだ。こういう男子、今、多いんだろうなー。
現代哲学は、ここから語った方がいいんじゃないか? 病理と紙一重になるけれど。

台詞とモノローグが上手い。粋なのだ。実は笑わせておきながら、意味が反転していて、感じ入るモノが多い。この作者の狙い、すごすぎる。
例えば、「現実(リアル)のような、不合理かつ、不条理なものに、かかずらう必要はない!!」
現実はいつだって、不合理で不条理なものなのだ。まったくおっしゃるとおり、リアルというものは混ざり物多し、純度も完成度も低いものなんですよ。だから、そこに人が生きていく価値がある。それをこのような台詞で言い切っているのは、結構心地良かったりもする。
今までは、思想的活動って、真っ正面から体制に切り込んでいって、自爆していくものが多かった。こういう脇から攻めるやり方ってあるよね、そう思わせる。
作家にはたぶんそこまでの意図は無い。ただ、遊んでいるだけ。そこが面白いのだ。

「心のスキマを埋めるのは、恋が一番!」これ、すごい台詞だ。究極かも知れない。
「現実(リアル)の女も、ゲームのように落とせるのでは?」「現実(リアル)とゲームを一緒にするな。ゲームに失礼だろ」大爆笑した。しばらくリアルに戻ってこれないくらい笑った。これで一気にファンになる。
萌え記号を、ここまでバカにして、いや、もとい……使って、楽しめるとは。秀逸。
「『好き』と『嫌い』は変換可能」すごいよね。これ、思想の域ですよ。笑いながらだけど、桂馬のやっていく様々な方法は、かなり実際の恋に有効なものも多い。
「攻略は、悩みを聞かないことには始まらない」名言。二次元崇拝男子よ、実際の3D女子に向かっても頑張れ。
まあ、これは漫画なんで、三次元女子の攻略も、ゲーム的ではある。確かに実際の恋愛は、変則値が多すぎて攻略が難しいのは事実なのだ。

絵も細密に考えられている。男の子の線はあくまで堅めに、だからこそ女の子は際立って柔らかくぷよぷよしてみえる。
妹設定が甘いと言われたエルシィが、桂馬の指を咬む表情は、私でさえ攻略された。
おまけ漫画の4コマもかわいい。

話数のタイトルは、「FLAG.」。これも、オタク用語で「フラグ(旗)を立てる」。ゲーム用語で、攻略キャラにアクションを起こせる状態になった時に立つ。重要メールなどに、忘れないようフラグを立てるように、「主張したり、必要性があったり、意味がある(と思わせる、あるいは思い込んでいるものも含む)発言や行為や事項」などに「フラグを立てた」などとも言う。
FLAG.11の表紙、ゲーマーズバーは、実際にありそう。

ちなみに、桂馬のいう「ゲーム理論」は、フォン・ノイマンが着想したものの意味合いではない……が、遠からずもない気がする。

これもアニメになるんだろうな、ってか、してほしい。

ゲーマーでない私が学んだこと。ギャルゲーって、プロセスを楽しむものではなく、攻略するものなんだ……。そして正直、やってみたいとさえ思ったぞ。
これやっている人たちって、統計学者への道が開けるんじゃないだろうか? うーん、まさにゲーム理論だ。
                         2009/5/21、5/24UP

《こんな人におススメ》
実は、オタク系じゃない人に勧めたいです。面白いです。解説読本を付けて渡したい。
今、サンデーが「捨てたもんじゃない」と言われているのは、この作品のお陰らしい。

5巻/
今回のターゲットは、教育実習生の長瀬純。桂馬はうっかり教師ルートに入ってしまい抜けられない。新たに作戦を練るが…。
エルシィ、勲章貰えず。
次なる攻略相手は2年生の九条月夜。デザイナーの娘で友だちはいない天文部部長。しかし彼女は神隠しに? その実体は…。

面白い〜〜〜。つくづく思う、桂馬は才能の無駄遣い。リアル女性に興味を持ったら、どんな子も落とせるよ。
長瀬純は若さ故の傲慢さで、そこが駆け魂の隙間になる。人間心理だ。
エルシィの呪いのカレー、美味しそう。
                          2009/8/20、8/30UP

6巻/
ハクアがやってくる。エルシィと母は買い物。ハクアの挑発にわざと乗り、ゲームをしながら駆け魂について質問する桂馬。ハクアのバディー、姿を現す。
舞島学園中等部、生駒みなみ。塩素で髪が茶けるまで頑張ったが、水泳部の県大会のメンバーは補欠。その心のスキマは、桂馬への片恋に?!
エルシィはクラスメイトたち、桂馬に攻略された少女たちと軽音楽部を作る。
新地獄での駆け魂隊全体報告会。

今回も唸る。そーきたか。
桂馬、ゲーム強すぎ。まさに神。
この作品、シナリオ上手すぎ。痒いところに手が届く。作家さん、すごく親切。

桂馬のキラキラ笑顔、最強。キラキラしちゃうよね、ハクアのバディー格好良すぎっ! 一気にファン。この発想はなかった。丸井幸枝さん、ついて行きます。

舞高騎士団ファィル、笑った。今高校生なら、きっと作るね、自分がクラスメイト焚きつけて。
桂馬語録本、出して欲しいよ。
初恋展開に読んでる方がときめいちゃった。
アビイ・ロードのオマージュにちょっと泣きそうになった。盛り沢山で満足の一冊。
                         2009/10/18、10/27UP

7巻/
夏休み。隣に住んでいた鮎川天理に10年ぶりに再会。新悪魔と駆け魂の真実とは。ノーラとバディの浅間亮(りょう)。
桂馬のおじいちゃん、陶芸家の伝馬登場。墓参り。

出ました、幼馴染み設定。基本だよね。幼馴染み定義に笑った。
話の展開に奥行きも出てきて、これから楽しみ。なんでこんなに面白さ、加速してるんだろう、まさに神。
桂馬のお父さん、桂木桂一なんだ……。
                         2010/1/19、1/21UP

8巻/
田舎で子どもの愛梨と出会う。歳を重ねるがゆえのスキマ。
ラーメン屋の娘、上本スミレ。親子の喧嘩に桂馬は。
新しい地区長ノーラは地獄を潰した神を探す。
将棋の榛原七香。

帯裏が本編。アニメ化ですってよ、奥様。嬉しい。おめでとうございます。
田舎のご飯、美味しそう。続いてはラーメンで、夕食後なのにお腹が空いてしまった。甘いのはヤダ。
いろいろ読み進めるとわかってくるけど、なんでこの作品はこんなに笑いのセンス良いんでしょうね。感心。ゲームやらない私でさえこんなに爆笑、面白いんだもの。そして人生の勉強になる気がするよ。
                         2010/4/17、4/18UP

9巻/
将棋のプロを目指す榛原七香。天理(ディアナ)に負けて心に隙間ができる。
ディアナの姉妹の「ユピテルの姉妹」。ユピテルとは天界の王族。桂馬がかつて駆け魂を出した娘の中に、女神がいるかもしれないと、ディアナ。手がかりは記憶。
舞島市一の旧家、五位堂家の末娘、結。桂馬と結は入れ替わってしまう。居心地が悪くなって駆け魂を出す予定が、結(中は桂馬)は乙女ゲーにはまり、桂馬(結)はドラムに夢中。
そして元お嬢様の青山美生。もしかして記憶が?

桂馬の「人ってなんでこんなに簡単に隙間が空くんだ?」感じ入った。天理の「幸せを求めるため」というより、「不幸を数えたがる」と桂馬の言う方が現代人ぽい。
よくできてる。ほんと感心する。
                         2010/6/23

【コミックス】

ラベル:若木民喜
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2010年06月21日

青春少年マガジン1978〜1983

【青春少年マガジン1978〜1983】 全01巻  /小林 まこと

週刊少年マガジン50周年記念に描かれた作品。
1978〜1983年頃の週刊少年マガジン黄金時代のドキュメント。作者のデビューから、「1・2の三四郎」の連載時を、同期の小野新二、大和田夏希、当時から活躍の大御所にも触れての漫画奮闘記。
デビュー作の「格闘三兄弟」も収録。

週刊少年マガジンに短期連載。
とにかく懐かしかった。たぶんそれでこの作品が人気なのだと思う。
「コミックナタリー」で絶賛されていて、気になっていた。

漫画が売れていた時代だよね。幼い頃を想い出した。
私は若干ずれていて、この後の「バリバリ伝説」連載の頃が一番漫画に触れていた時期かも。とはいえ、クラスでまわし読みしていたものを読ませてもらっていた程度なのだけど。

作中、描かれているのは、人気漫画家のステキな日々だけじゃない。過剰なストレスを抱えて、一歩間違えばどうなっていたか、そんな心情にも触れている。命を削る仕事だと思う。

絵の素晴らしさは格別。すごい才能だよな。とくに表情が最高なんだよね。見ているだけで笑える。
なんでこんなに面白い漫画描けるんだろう。やばい、「1・2の三四郎」読みたくなってきた。
笑って、最後には泣けてきた。


追記/
中学に入学して初めてできた男友達が、「俺のバイブルだ、読め」とドサッと置いたのが、「1・2の三四郎」。今でもよく覚えている。
私はネコのマイケルの方が好きだったけど、一通りこの作家さんの作品を読んでいるのは、その親友のお陰。
今でも仲が良く、先日「1・2の三四郎」が全巻揃って、感慨深くなってメールした。速攻で返事があり、「なめるな、今でも俺のバイブルで、枕元には常にある」。
何十年! 人生とともにある作品なのだと思った。
                         2010/6/20

《こんなふうにおススメ》
当時読んでいた人にはとくに勧めたい。


ラベル:小林まこと
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2010年06月18日

ぼくと未来屋の夏 (完) 全02巻

【ぼくと未来屋の夏】 (完) 全02巻  /武本 糸会(原作/はやみねかおる)

夏休み前の終業式の帰り道、いきなり「未来を知りたくないか?」と見知らぬ男に声をかけられた小学六年生の山村風太。男は名乗っていない風太の名を知っていた。風太には怪しく見える猫柳健之介は未来を扱う「未来屋」だという。
女好きでやっかいな猫柳は風太の落とし物を届けるついでに、そのまま髪櫛町の山村家に居着いてしまう。少年名探偵WHOとして、風太は猫柳に対抗できるのか。神隠しの森の謎とは。

月刊少年シリウス。ジュブナイル小説原作。
ひと夏の少年の経験。

うわー、絵、好き。遠景の見開きにツボった。これは「あまんちゅ!」ではまったのと同じ。
風景はとくに良い。

風太が素直じゃないところがこの作品のキモ。未来屋の猫柳を胡散臭く、しかし気になって見ている。本来の子どもはたぶんそう。その距離感が作品を面白くしている。
猫柳の喰えなさ加減の表現が絶妙。うっかりムカついてくるほど。

キャラや設定は良いのに、肝心のミステリーがどうも残念。
小学生が読者だったら楽しい。大人の闇さが垣間見れ、モノを知った気分になれる。
ティーンエイジャーならミステリー部分のプロセスがかなり端折られて誤魔化された気分になるんじゃないかな。
ここがじっくり伏線されてたら、膝をうって喜んだのに。

風太の「本を読んだ時のワクワクを返せ」には同感。子どもの時はこんな想い、ずいぶんしたなぁ。
2巻の風太が「おおふり」の三橋にそっくりで笑った。ネタ?
                         2010/6/10

《こんなふうにおススメ》
子どもの時分を想い出す作品。


posted by zakuro at 00:35| Comment(0) | 漫画-少年青年系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年06月12日

バガボンド 13巻まで

【バガボンド】 13巻まで  /井上 雄彦(原作/吉川英治「宮本武蔵」)

宮本武蔵と佐々木小次郎の物語。

1巻〜13巻までが武蔵編。
関ヶ原の惨敗側にいた作州吉野郷宮本村出身の新免武蔵(しんめんたけぞう)。齢17。鬼の目をした野獣。
同郷の本位田又八(ほんいでんまたはち)のみが親友だが、途中で助けられたお甲母娘を襲うチンピラと戦う武蔵を捨て、母娘と又八は逃げる。残された許嫁のおつうに又八が生きていることだけは伝えようと宮本村に戻るが、追っ手と又八の母に殺されそうになり幾人も返り討ちする。
沢庵僧侶に厳しく諭され、宮本武蔵(むさし)の名を受ける。天下無双を目指しての流浪の旅。

モーニングにて連載。読書途中だけど、キリの良いところでUPしておく。
友だちから強く勧められたのと、今年いっぱいで連載が終わるとのことで追いつきたくて読み始める。

すごい迫力。全てのページに気迫がある。漫画というよりドラマ観ているみたい。すぐに夢中になった。
読み始めたら止まらない。これ連載追いは辛いかも。ここまで巻が進行していて良かった。
どんどん禅問答している境地になってくる。
何度も読み直したくなる。そしてとても哀しい話だ。

作品としてまずすごいのは、世界観も武蔵の視野に合わせてあること。
殺気と闘争心で生きているだけの若い武蔵は視野が狭く、最初の頃の巻の武蔵の周囲も狭い。
武蔵の視野が広がるにつれて世界の表現が大きくなっていくのが絶妙に現わされている。上手い。

人間がとにかく良い。年寄りがとくに。
武蔵はなんて可愛い男だろう。

何から読み始めたら良いか見当もつかなくて(「漫画コンシェルジュ」がいたらいいのに)まだ100冊も読んでいない頃に、勧められた「スラムダンク 」を読んで、個性的すぎたキャラとそこの人間模様の面白さがわからなかった。こっちが先だったら良かった。
それでこの作品もなかなか手が出せなかったのだ。
漫画って、初心者の時は物語で読ませるものを選ぶべきかも知れない。
初めて思った、今の子どもたちが若い内にこういう作品と出会えるのはとても羨ましい。

生活することは誰にでも出来るが、“生きる”ことはなかなか難しい。
最初は我(エゴ)との戦いになる。日常においてそれと向き合う日々になる。
目の前に起きる現実は自分の合わせ鏡で、どこまで行っても非力を感じる。
親しい友人たちとはそんな話をしながら「因果の帰りが早くなったよね」と語り合う。
剣の道もそうなのは納得。根っこはみな同じなのかも知れない。
ここで語られる物語はまんま日常だ。ライバルとは魂の戦友でもあり、人生には必需。好敵手の意味を初めて理解できたかも。でも戦うことでお互いを認識し合うのは哀しすぎる。
漫画を読んでいる話をして、これを勧めてくれたのは旅仲間で武闘家でもある写真家の友人。本音でなんでも話せる仲間。彼もそんなことを感じ取っていたのかも。

今の自分の壁が人生の中の序の口だとも理解。
考え込んで自分の今のダメダメ加減を知ることができたのも嬉しい。深いなぁ。
だから面白いんだよね、生きるのも。
                         2010/1/30、6/12UP

《こんなふうにおススメ》
深度の高い物語。ゆっくり読み進めたい。

【コミックセット】


【コミックス】

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2010年06月09日

バロン・猫の男爵

【バロン・猫の男爵】 全01巻  /柊 あおい

その日の吉岡ハルは朝からついていなかった。自分にウンザリしたところ、あげくに憧れの町田の頭上に黒板消しを落とす始末。
親友のひろみにからかわれる帰宅途中、ぼーっとした猫をトラックから救う。猫ははっきりと人間の言葉でお礼を言って去っていった。ハルが助けた猫は、猫の王国の王子ルーンだったのだ。
お礼に猫王(みょうおう)はハルを息子の嫁に迎えるという。断るために猫の事務所に訪れたハルは、男爵と呼ばれる猫の人形に会う。

描き下ろし。アニメージュコミックスペシャル。掲載誌から一応、少年カテゴリーに。

耳をすませば」を読んだので、こちらも読もうとしてハタと気づく。
あ、ジブリ映画「猫の恩返し」、これは観てないや。知り合いが声優で出てるのに。
ストーリーは、「耳すまの男爵が主役らしい」としか知らずに読んだ。

まずは絵が、「耳をすませば」と違いすぎて、別作家かと思った。
徳間書店から描き下ろしなので、映画がありきでコミカライズと言って良いのだろう。
映画観て、補完的にこの作品を読んだら楽しめるのかな? これが先なら、決して映画観ようとは思わない。

ドタバタファンタジーになっていて、あえて感情移入出来るのはムタくらい。うーん。
                         2010/6/05

《こんな人におススメ》
映画で盛り上がった方に。


ラベル:柊あおい
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2010年06月08日

テガミバチ 10巻まで

【テガミバチ】 10巻まで  /浅田 弘幸

アンバーグラウンド、夜の明けない星。人工太陽の届かない危険な地域を旅し、“テガミ”を届ける国家任務がある。国家公務郵便配達員BEE、通称では彼らを“テガミバチ”と呼ぶ。
ある廃墟のポストに繋がれた、ゴーシュ・スエードが運ぶテガミは、7歳の少年ラグ・シーイングだった。
アンバーグラウンド国は階級制度で3つに分かれ、裕福層のアカツキは太陽に照らされている。中級層のユウサリ、そして下層のヨダカに至っては命の危険も多い。それぞれのエリアは川で分断され、政府の発行する通行証がなければ渡ることができない。
ヨダカ最果ての地キャンベルまでラグを届ける為に旅をする間に、ゴーシュはラグが精霊琥珀の義眼を持つことを知る。
キャンベルに着いて、ラグは決心する。ゴーシュのようなテガミガチになることを。
5年後、ディンゴ(相棒)になった女の子ニッチとともに、ラグの旅が始まる。

ジャンプスクエア(SQ)、創刊からの連載作品。

夢中で読んだ。泣いたなー、正直、曝泣きした。ファンタジーとしてとてもよく出来ている。面白いー。

イラストとしても切り取れる、アーティスティックな独特の絵。私は好きで、この絵に惹かれて読み出した。
色合いがなんだか宮沢賢治をイメージするのだ。ポップで、異世界のファンタジーなんだけど、ここには日本があるんだよね。なるほど、ゴーシュは、「セロ弾きのゴーシュ」からなのか。

実は……やっちまいましたの連載追いも始めちゃいました。あああ。
そこで、ゴーシュそっくりの絵に、中原中也の詩があるのを発見。いろんな意味で納得。中也の詩集の表紙をこの作家さんが描いているのだ。「DEATH NOTE」の小畑健さんが「人間失格」の表紙を描いて、また太宰がベストセラーになったので、集英社がこぞって古典に人気作家を投入している……それが今ブーム。こういった作品が若い人たちに読まれることは良いことだと思う。個人的感想、表紙買いとしては、この2点に、荒木飛呂彦さんの「伊豆の踊子」が佳作。
ちらっと作者のブログを見たら、小林秀雄について書かれていた。私も大学で小林秀雄やったので、共通項を見つけて、なるほどますます納得。どうやら鎌倉詣でをされたらしい。私もしました、文芸の出版社の編集者と。いいよね、あの周辺。懐かしい。
この作家さん、谷崎もきっと好きだろうな。

演出過剰なところもあるけど、少しだけ読んで現在は止まっている「ジョジョの奇妙な冒険」に通じるものも感じる。

確かに、テガミには、たくさんの心や希望、願いがこめられている。私がココロを伝えたい人は誰なのか、しばし考えてしまった。
隙間に余韻が詰まっていて、感じること多し。

瞬きの日に生まれたラグとシルベット、二人とも身体の一部を損失しているのも、伏線。
その大事なものを取り戻す旅なのか?
ニッチのキャラは強烈。すごい。感激して震えてしまった。可愛いし、なんともカッコいい。ステーキとの関係も最高。自分の髪をスキーにして滑る姿に爆笑した。
ニッチとは、元々は聖母や花を飾る場所のことを言うらしい。ほおお。

これ、ハリウッド映画になったら面白いのに。ちなみに、秋からアニメになるらしい。あの独特のタッチが出てくれると幸せだなー。そして心弾に楽曲の名があるように、それも楽しめると嬉しい。
                         2009/3/31

《こんなふうにおススメ》
エンタテイメント作品です。面白い。漫画の良さを余すことなく駆使、表現している。
ガイチュウの絵は強烈。上手過ぎ。
                         2009/4/01UP

7巻/
ラグとニッチは“略奪者”の足跡を追って氷河の里に。そこの洞窟は、摩訶(まか)の住処で里の人の聖地だった。
ニッチの出生の秘密が明かされる。双子の姉と再会。感情の揺れを経験すると、成長を遂げるという。
ザジはゴーシュに襲われる。
“こころ”が留まるか、抜け落ちるか、で、精霊琥珀になるか、鎧虫になるか、その秘密がニッチの姉から語られる。

ニッチは可愛すぎる。とくに真っ直ぐな心。それは自分自身を信じている強さだ。
心が挫けそうな時、何度も読みたい作品。
                         2009/7/15、9/02UP

8巻/
ノワール(ゴーシュ)は鎧虫をどうするつもりなのか? ザジがラグをサポート。ふたりはラメントの街に入る。
コナーと再会、修道女を好きになったと聞かされる。その厳格な修道院はリバースの拠点と、ラグは見当をつける。
男子禁制の院に女装して忍び込むラグ。リバースの集会が行われていて「『人柱』が世界を再生する」と煽っていた。
ロダに変装を見破られたラグは戦いながら、政府のことを聞く。人々の“こころ”を救うため、アンバーグラウンドを闇にしようとするリバース。テガミを囮にし、首都を襲わせる計画だった。
ゴーシュに手紙弾を打ち込もうとしたが失敗、ラグはありったけの心弾を打ち込むが、ゴーシュの“こころ”には届かなかった。ザジは手紙弾を探し、ラグに渡す。
修道女サニーの“こころ”が鎧虫に喰われ、悲しむコナーと怒るラグ。ゴーシュに手紙弾を打つ。戻ってきた鎧虫に捕らわれたラグとゴーシュ、一瞬だけ意識を取り戻したゴーシュとともに撃退するが。

政府のアンバーグラウンドと、反政府組織「リバース」の実体がようやく少しだけ見える。
萌えどころはラグの女装と聞いていたが……。かわいい。
この話、ホントに好き。ただ今、テレビ東京系でアニメ放映中。
                         2009/10/09、10/13UP

9巻/
ラグはゴーシュを連れてユウサリの中央ハチノスに戻る。ユウサリの職業斡旋所で日雇いのディンゴ、ビル・ビッシュを雇い配達に。ニッチ戻る。
首都からの監査人、カリブス・ガラードとヘイズル・バレンタイン。ハチノス館長のラルゴ・ロイド解任される。凍結物件課に左遷されたラグ、そして副館長のアリア。ラノアとシャズの物語。

ラグにはニッチ。ニッチとステーキいないと調子が出ないよ、読んでても。髪技が神業に進化したニッチ活躍の巻。
ラノアとシャズの話、良かったなー。こういう話がテガミバチらしく感じる。これを続けて、クライマックスでゴーシュの話にして欲しかった。創刊したばかりのSQだといつまで続くか、それが不安材料だったのかも。
                         2010/4/20、4/26UP

10巻/
ラグ、風邪で倒れ、アリアが配達を。ニッチはラグの頼みでアリアにつく。アリアのディンゴのボルト。
ゴーシュ覚醒。飛行船墜落の謎と、人工太陽の秘密。

ニッチ狂おしいほど可愛い。
それにしてもネーミング、すごすぎだな、いろんな意味で。
内容は変わらずドキドキ。
                         2010/6/08

【コミックセット】


【コミックス】


【集英社文庫から】
これが、中原中也詩集の表紙。
ちなみに、集英社版のこの「人間失格」。太宰が愛人との間になした太田治子も鑑賞を寄せている。

ラベル:浅田弘幸
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2010年06月02日

百舌谷さん逆上する 04巻まで

【百舌谷さん逆上する】 04巻まで  /篠房 六郎

東京から5年2組に転校してきた、金髪碧眼少女百舌谷小音(もずやこと)。彼女は百万人にひとりしか発症しない極めて稀な「ヨーゼフ・ツンデレ博士型双極性パーソナリティ障害」通称「ツンデレ」の持ち主だった。
最初は小音の障害を面白がっていたクラスメイトだが、異常なキレ方で問題行動を起こした小音を皆が無視することで事態は収まる。
樺島番太郎はクラスのガキ大将的存在竜田揚介(ようすけ)に虐められ使いパシリにされていたが、小音に気に入られる。理由は見た目も能力も決して小音の心を揺り動かすことがないから、だった。
竜田はクラスの連中が相手にしなくなっても小音を構う。やがて事件は起き竜田が血だらけで倒れている横に、皆は小音を見た。

月刊アフタヌーン。「こすヨメγ2009」で1位の作品。
なんか大昔にはじめて「時計仕掛けのオレンジ」と「未来世紀ブラジル」の二本立てを中野の名画座で観た後と同じ気分になった。うわーっ。

まず最初にかなり余計なツッコミ入れておく。
障害≠病気だ。ここで双極性障害となっているのでこれは病気ではない。病気は治る定義だが、障害は治らない。遺伝子そのものに影響していたり、生まれつきの何かが原因であることが多く、現代においては症状を抑える処置があれば良い方なモノ、それを障害という。
作中で作者自身が病気としているのは残念だが、一応ここで書いておきたかったのは、障害も治るとの誤解を受けて、現在「治す努力をしていない」と多くの障害者が苦しい差別を受けているからだ。一応記しておく。

さて。オタクに詳しい作者さんの話題の作品。かなり濃い。かなりの爆笑もの。
ツンデレというキーワードをど真ん中に置いただけで、こんなに明後日な展開になるんだ、ウロコだったなー。しかも特筆すべき点は、ツンデレとサディズムをしっかり線引きしているところ。
とはいえ、こんな障害があったらホントに大変。このツンデレの手に負えなさはひたすら同情する(本人はもちろん周囲にも)。
百舌谷小音は頭のキレすぎる(ふたつの意味で)小学生だ。その大人びた口調に共感させられたり、考えさせられたり。上手いなぁー。
「正真正銘のツンデレ」には笑った。

かなり面白いんだけど2巻で少し飽きてくる。ゲテモノ喰いは最初は盛りあがるが続かないのと同じ。緩急って難しい。
でも、3巻では急展開で“やられる”と噂だったのでひたすら頑張って読む。そして違うベクトルに入ってまんまと泣かされた。正直大泣きした。「バカが見るわね」と後ろ指差されてもいいくらい、感じ入ってしまった。

番太郎は見上げた男だ。こういう男と一緒になったら幸せだろうなー。
そして個人的には番太郎の婆ちゃんみたいになりたい。
仔犬の登場では爆笑した。
ドMの師匠にはひたすらやられた。ただお姉ちゃんにぶっ叩かれるだけで7千円って……。あるのかも。ドMの魂深すぎる。この師匠のストラップかフィギュア欲しい。
美沙緒さん、愛の人だ。
後書きとカバー裏最高。

作家さん、ものすっごく内省して、日記やノートに書き込んでいるんだろうな。そこまでしないとこの作品は生まれない気がする。
一見記号的テーマでそこには自分がなさそうなのに、どっぷりとした自己投影が続いていく中、独りよがりになりそうな話をぎりぎりエンタテイメントのエッジに乗せているのはすごいと思う。
失踪日記」と対極にあって、失踪は自叙伝に近いのに突き放したところが身に迫り、この作品と比べると感慨深かった。

この作品、映像で観たいけど、地上波で放映は出来ないよなー。OVAではマニアックすぎて採算取れないし。でも観たい、そういう同志は多いはず。
ファンド作って、一定数のユーザーに達したら制作の仕組みが出来たら良いのに。
                         2010/3/06、3/10UP

《こんなふうにおススメ》
マシンガンスピードで押されまくって、気づいたら落とし穴の居心地にやられる。
新刊読みたい。

4巻/
竜田揚介はオタクな兄にツンデレに萌えを告白。揚介側から見た入院話。
そして黒頭巾。樺島番太郎とのタイマン勝負。樺島はかっこいい男を目指し、揚介は小音を喜ばそうと努力を始める。
そして運動会。クラスはチアをすることに。千鶴の受難。しかし意外な方向に。

このテンポはほんと好き。
ばあちゃん、かっこいい。こんなこと言える年寄りになりたい。
今回は男子がかっこいい、愛おしい。頑張れ、みんな。
指先から出る煙! なつい!
チアリーディング、笑った、倒れそうになった。すでにこの作品を愛してる。
                         2010/5/11


ラベル:篠房六郎
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2010年05月28日

プラスチック解体高校 (完) 全02巻

【プラスチック解体高校】 全02巻  /日本橋 ヨヲコ

大段高校の特別進学クラスに入学した倉田三成は、前日に出会った古屋直視(なおみ)とクラスメイトになる。式後に、クラスの皆の前で三成は直視に濃厚なキスをされ、30秒で振られてしまう。
教師の倉田一誠(いっせい)は兄で、三成はずっとコンプレックスを抱えていた。その兄ともキスをしている直視を見てしまい。
クラスメイトになった変わり者の秀才志度鉄甲(しどてっこう)、幼馴染みの坂本良治とは寮も一緒。
直視の親友の高砂サキ、お絵描き少女の町田都ら、青春群像。
果たして三成はキス上手になって、直視を落とせるのか。

週刊ヤングマガジン。
「少女ファイト」を読みたくて仕方ないのだけど、「日本橋ヨヲコは最初から順番に読むと面白さが増す」と聞いて、そのままに。順番に読む一番の理由は、同一線上の世界で、登場人物がだぶっているから。
そろそろ読み積みはじめるか。

とにかく好きになった作品。
まず絵は好き、好み。線の勢いがとくにいい。設定も好き。
ひとりひとりに味もある。みんな直視に憧れるが、あんな覚悟なんて持てないのだ。

思春期に読んだらやばかった、信者になってた。
この荒削りさが青春なのだ。
実はけっこうこういう青臭いこと、みんな考えて大きくなったんだよね。確信犯で青臭いのが良い。一回突き放して、客観視して、ベタベタに戻る。だから共感できる。どっぷり作者が入った「ソラニン」とは違う。
全体に勢いがあって惹き込まれる。なんで打ち切りになったのかさっぱりわからない。

都こんぶはやっぱキオスク?
兄ちゃん、かっこよすぎ。泣きそうになった。
                         2010/5/23

《こんなふうにおススメ》
青春を真っ正面から感じたくなる時に。なんだか、そういうこと忘れた大人にお勧めしたい。


ラベル:日本橋ヨヲコ
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2010年05月27日

はじめてのあく 05巻まで

【はじめてのあく】 05巻まで  /藤木 俊

渡恭子、ごく普通の女子高校生。三葉ヶ岡高校の一年。
目が覚めたら身体は拘束され、怪しい男に改造されそうになる。それが変人の従兄弟、阿久野ジローに初めて会った情景だった。
その姉のエーコには可愛がってもらっていたのだが、彼は存在すら恭子は知らない。父が話すには阿久野家は悪の組織キルゼムオールの代表で、一昨日正義の組織に潰され、ふたりを家で預かることにしたというのだ。
天才科学者ドクトルJと自ら名乗るジローは、一般常識がまったく通じない。そして数々の発明品を武器に騒動を起こしていく。
美形の御曹司だが女好きの恭子の許嫁、九条輔之進(すけのしん)らも絡み……。奇想天外ラブコメ。

週刊少年サンデー。
とんでも設定で最初から笑った。ここは「リボーン」に似ているんだけど、まだあちらの方が“いきなり”じゃなかった。
内容は「バクマン。」の亜城木夢叶が描いてるような子ども向けギャグ漫画にそっくり。子どもだったら楽しかったなー。わくわくしたと思う、発明の数々も。

小さなきっかけを大きくしちゃうのもお約束。
決めコマが上手い。テンポが絶妙でつい読み進んじゃう。
恭子のキャラは文系少女記号に当てはまっていて、狙っているのもわかるしファンが多そう。
お姉ちゃんは動かしやすいだろうな−。狂言回しとして最適なキャラ。
輔之進は「うる星やつら」の面堂。
ジローの科学オタクで愚鈍なほどの天然ぶりをはじめ、プロットの手の内が丸見えなんだけど素直に笑えて楽しい作品。
                         2009/12/09

《こんなふうにおススメ》
子供心に戻ります。
                         2009/12/10UP

3巻/
キョーコの身体能力に惚れ込んで改造したいジローに、キョーコは「ジローが社会に適合したら」と言い放ち。しかしキョーコの方がジローをすでに格下と認識し、その生活に適合をし始め……。焦ったジローは体力勝負を企てる。
鬼軍曹と呼ばれた女、阿久野家の大姉上アヤ登場。エーコの就活。ジローのバイト。
プール掃除免除をかけた競泳大会。そして夏休み。

こういうジャンルって、子どもの時に漫画回路を作った大人なら、すぐにスイッチ入って笑えるもの。漫画回路のニューロンが少ないとなかなか乗れない。でも、作り方が親切なので、大人から読み始めた私でも楽しめる希有な作品なのだ。ありがたーい。
ベタベタなところが良いんだろうな。そんな理由でとても好き。肩の力を抜いて楽しめる。

尾崎豊ネタ、最近あちこちで見るんだけど。今盛りあがってんですかね?
                         2009/12/31、1/03UP

4巻/
キョーコはジローの九州の実家への里帰りに付き合う。しかしエーコの策略で珍道中に。ライバルの悪の教団、ゲドウ団の影山ゲンゾウ。シルバームーンこと枕崎ルナ。赤ん坊を拾う。恋愛相談されるジロー。キョーコの風邪。キョーコの同型ロボット乙型。

何も考えないで楽しめるところはほんと好き。でもかなりの暇つぶし漫画。
                         2010/4/13、4/15UP

5巻/
乙型暴走。乙型、キョーコのふりしてミスコンに。
正義の味方草壁ゲン。キョーコは拉致される。文化祭。草壁の妹シズカが高校に入ってくる。
みんなでクリスマス。長野の悪の組織、倉田。

捻りもなく行き当たりばったり。子供向けだけど、そこらへんが癒される。まとめて読む気はしない。
ちょっとラブコメも。
                         2010/5/25


ラベル:藤木俊
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2010年05月26日

涼宮ハルヒの憂鬱 11巻まで

【涼宮ハルヒの憂鬱】 11巻まで  /ツガノ ガク(原作/谷川流)

キョンはごくごく普通の、特に目立つこともない男子高校生。
入学して初めてのクラスメイトへの自己紹介で、後ろに座った女子高生はいきなり皆を引かせるコメントをする。
「この中に宇宙人、未来人、異世界人、超能力者がいたら私のところへ来なさい」
一般人には興味がないと言い切る彼女は、飛び切りの美女だった。こうしてキョンは、涼宮ハルヒと出会う。
やがて、ハルヒはSOS団(世界を大いに盛り上げる為の涼宮ハルヒの団)を作る。巻き込まれたキョンが出会っていくのが、宇宙人の長門有希(ゆき)。未来人の朝比奈みくる。そして超能力者の古泉一樹(いつき)だった。
実は彼らは神の力を持つと言われるハルヒを監視、観察する為に、この高校に集まっていたのだ。それらの事実をまったく知らないのは当のハルヒだけ。
ひとりだけ“普通”の平凡なキョンは、こうしておかしな事件に巻き込まれていく。

2巻までが、憂鬱を収録。
7巻から消失が始まっている。

ラノベで人気の作品。
アニメは京都アニメーションが手掛けて一躍大ヒット。このチカラが大きい。とにかくこれは秀逸だった。
そろそろ二期が始まる兆し(※)で、先日深夜「笹の葉ラプソディ」が放映され、偶然にもほぼリアルタイムで観る機会に恵まれたので、コミックス読み直し。
コミックスは、月刊少年エース。
ちなみにこの話は3巻に収録。

改めてこの作品がよく構成されているのに気づく。
設定は大きな話に見えるのに、学校を中心に小さな街を抜けていくことがない。とてもミニマム、小さなセカイで起きている物語なのだ。そして、ハルヒの脳内で世界が創られているに掛けているというダブルミーイング。
これが、セカイ系と呼ばれる由縁。セカイ系なんてさ、梶井基次郎がやってたじゃん、と思うのだけど。

設定だけがあって、その上に様々な物語が自由に乗る。
構造は、サザエさんやルパン三世と一緒。なので、ミステリーからSF仕立て、スポーツと、まったくもって自由。

元々、この作品はキョンが狂言回しで、その口調が想像出来るモノローグが特徴。これが大きな魅力なのだ。
アニメはそれを声優の杉田智和さんが見事に演じたのが良かった。
コミックスは字数が多くなるので、そこが見事に割愛されていてとても残念。漫画の限界なのだと思う。でも健闘はしている。
ページ数もあるのだろうが、基本的に原作に忠実なのではあるけど、ここは描いて欲しかったなーと思う部分が多くて、それも個人的に残念。原作がある多くの作品に共通することなので致し方なし。

ただ絵は手抜き感たっぷりで、イマイチ、キャラクターの魅力まで表現されていない。
コミックスの可能性は絵で見せることでの総合芸術。やれることはまだあるはず。そこまで行っていれば、感動なのだけど。

ハルヒってシバ神だよなー。
長門のゴスロリ(厳密には違うんだけど)は可愛かった。
キョンってどんどん普通じゃなくなってる。もう君は一種の超能力を身につけてるよ。

ハルヒってやっかいな性格。迷惑だしうざい。嫌われてもおかしくない。
ラノベを読んだ時にそう思った。
実は中学生くらいの私がこんなキャラだった。振り返ると穴があったら入りたいくらい恥ずかしいけど、ありがたいことに巻き込まれてくれた友人たちとは、今でも一緒に温泉旅行などをする仲。なので、同族嫌悪的な意味でハルヒには感情移入出来ないんだけど、それもこの作品らしさかも。同じような人多いんじゃないかな。
ファンの人気投票って、ハルヒって5人の中では5位な気がする。
脇役を立てる主役ってすごい。あ、主役はキョン?

1巻の奥付は2006年4月。コミックス化はアニメ放映と同時期。
一年遅かったら(プロモーションにならないけれど)、もっと違った漫画作品になったかも知れない。

※ アニメは、どうやら一期と二期が同期している様子。
再放送の中に二期の新作が組み込まれていて、一期話数は14話だが、今回の放映は全28話になっている。
8話目が新作初登場で「笹の葉ラプソディ」だったのだ。
ちょうど一年前くらいに、関係者にお酒の席でこっそり聞いたのは、「本来は2008年秋から放映予定だったけど、どうやら制作会社の都合(こだわり)で延びる。いつになるかはわからない」
この作品はとにかく箝口令がすごくて、業界であっても情報が漏れない。それを聞けただけでも、すごいっ!と思った。(もう放映されているし、喋っても良いですよね)
放映を調整させることの出来る制作会社なんて、ありえないですよ、業界常識としては。
京アニ、すげー。
神がかっているのは作品よりもスタッフだ。
                         2009/5/22

UP追記>
このUPもまだ先にしようかと思ったのですが、夕べの“祭り”で、まあ、今日でも良いか、と。
作品って、タイミングがありますよね。

《こんなふうにおススメ》
けいおん!」でも書きましたが、京アニが絡む作品は、原作はもちろんアニメも観ないと始まらない。そして、その周辺の現象も。一種の社会現象ですから。
アニメ、ほんとによくできていますよね。
                         2009/5/23UP

9巻/
消失の続き。3年前の七夕に戻るキョン。そしてキョンの世界再改変へ。
闇鍋も。パラレル番外編は、明治のハルヒが夏目漱石にインスピレーションを与える話。

漫画としてはあまり魅力がない。作者が惰性で描いているようにみえる手抜き感が。原作ありきでつまらないのかな? なので原作を知らないと楽しめない。そこを越えて欲しいのに。
                         2009/9/07

UP追記>
常に話題の作品ですよね。アニメも「エンドレスエイト」をなんと8週放映したと聞いて(作画は違うが同じ内容)驚きました。2話観て挫折してました。
視聴者にうんざり感を与えるためだと思うけど、やり過ぎでしたね。
                         2009/9/09UP

10巻/
原作6巻「動揺」から「ヒトメボレLOVER」キョンの中学時代の友人が長門に一目惚れする。
続いての「雪山症候群」は、5巻「暴走」から。合宿で雪山に向かうが嵐に閉じ込められ遭難しかけるSOS団。これは続く。

中河の説明に、普通は中也と黄河をもってこない、ここ笑うとこ。
原作者はどれだけ長門が好きなんだ。ちゅるやさんの隠れた魅力も満喫。

改めて。
この作品の面白さは、ふたつ以上の設定を上手に組み合わせていること。大きなスケールアウトした話と、日常。その組み合わせが絶妙。
それが一瞬メビウスに入り込んだカオスな錯覚を感じさせるのだ。

難は作画。いっそ同人作家さんにお願いしたら良かったのに。
                         2009/12/03、12/05UP

11巻/
鶴屋さん別荘編。雪山での年越しミステリー。「雪山症候群」の続き。孤島のゲームな「猫はどこに行った?」 絶滅種の「レッドデータ・エレジー」

実は原作はとうに投げてしまっている。アニメの二期は挫折。漫画も惰性で読んでいた。
しかし、この巻は小説向き。面白い。これは原作の面白さだ。
アニメ、エンドレスエイト(これで挫折)だけ飛ばして観ようかな。この巻は三期に収録分だと思う。

私も単純だなー。数学やりたくなってきた。
鶴屋さんを表記しようとすると、つい「ちゅるや」さんになってしまうのは私だけじゃないはず。
                         2010/5/10



【ライトノベル】
こちらが、順番。
  1> 涼宮ハルヒの憂鬱
  2> 涼宮ハルヒの溜息
  3> 涼宮ハルヒの退屈
  4> 涼宮ハルヒの消失
  5> 涼宮ハルヒの暴走
  6> 涼宮ハルヒの動揺
  7> 涼宮ハルヒの陰謀
  8> 涼宮ハルヒの憤慨
  9> 涼宮ハルヒの分裂

ラノベの面白さは、まずは伏線の張り方。これは「ハリーポッター」に通じる。ハリポタ3巻目のメインキャラが1巻目の第1章に出てきて話題になったように、先日の「笹の葉ラプソディ」のネタフリは、キョンとハルヒの最初の会話に出てきている。それが、4巻目の消失に繋がっている、というような、張り巡らされた伏線の数々を解き明かす楽しさ。
それから、構造がゲーム的なのも面白さのひとつ。
狂言回しで、主役でもあるキョンには未だに本名がない。明かされていない。キャラクターの設定が細かくない、どこにでもいる普通の男子で、読者が感情移入しやすいのだ。
それを取り巻く、女子の萌え系記号キャラがはっきりしている。
ツンデレで暴走型(ハルヒ)、天然ドジッコ巨乳で可愛い系(みくる)、文系メガネっ子(長門)。
そして最後に、キョンのモノローグで話が進むテンポの良さ。視点がキョンからずれないのも、ゲーム的とも言える。
この3つが特徴。


posted by zakuro at 03:11| Comment(4) | 漫画-少年青年系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年05月22日

狼と香辛料 04巻まで

【狼と香辛料】 04巻まで  /小梅 けいと(原作/支倉凍砂)

クラフト・ロレンスは独立して7年、25歳になる中堅どころの行商人。
立ち寄った馴染みのパスロエ村は収穫祭の最中で、それは豊作の神ホロを祭る。部外者は遠慮して出立したが、帰りの馬車の積み荷に獣の耳と見事な尾を持つ、それは美しい少女が紛れていて。自らをホロと名乗る少女は、大昔はヨイツの賢狼と称えられたと語る。麦に宿る狼は、ロレンスの積み荷の麦にかかったのだった。新しい農法を手に入れ、かつてとは違う村人の気まぐれにホロは嫌気が差していた。
北の故郷に帰りたいホロと、ロレンスの旅が始まる。

ライトノベル原作。“電撃「マ)王”掲載。アニメも二期が決定している。
これはきっと小説の方が面白い。ファンタジーかと思いきや、ミステリーもあって読み応えあり。掘り出し物に当たった気分。久しぶりに仕立ての良い本を読んだ感覚。じっくり読んだ方がわくわくする。
嬉しいのは、萌えとか記号的なものとか関係なく、物語が面白ければ人気作品になるということ。
このコミカライズも上出来なのでは。小説色の強いネームなのに工夫されている。その独特の空気は上手く運んでいて、とても楽しい。

行商人らしい頭の回り方と、ホロの毅然とした態度。
ホロの言葉遣いは吉原の郭言葉で楽しい。さすが賢狼ならではの蘊蓄のこもった教えの数々。唸る。屈託のない性質も可愛らしい。

自然との調和も考えさせられたし、人間の強欲も。
それにしても商人て面白いもんだなー。商人側の歴史物読みたくなった。
なぜ香辛料なのかと思っていたが、商人の代名詞らしい。
                         2010/2/06

《こんなふうにおススメ》
原作読みたくなりました。雰囲気を味わえる漫画もオススメ。
                         2010/2/08UP

4巻/
ホロの機転でロレンスは難を逃れる。羊飼いのノーラ・アレントを雇う。
ロレンスははめられたのか?

時間作って原作読みたい。小学生くらいから親しんだらきっと商売にも興味が持てる。面白すぎる。
                         2010/5/15


posted by zakuro at 00:00| Comment(0) | 漫画-少年青年系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年05月16日

ノエルの気持ち (完) 全07巻

【ノエルの気持ち】 全07巻  /山花 典之

月岡尚人(なおと)24歳。四ッ葉学院高校の国語教師。勤める学校に歳の離れた妹が入学して、尚人はその担任に。
妹のノエルは、世界ジュニアのチャンピオンで五輪を目指すフィギュア選手。美少女で将来有望なノエルを周囲は放っておかなくて。
尚人は5歳の時に月岡家に引き取られた養子だが、もちろんその事実をブラコンのノエルは知らない。いけないとわかっていても、ノエルは兄に片想い。必死に勉強してこの進学校に入ったのだった。尚人にとってもやっぱりノエルは特別で。
ノエルには、フィギュア一筋な鬼コーチの母。尚人には同僚教師の愛川からのアピールもあり、波瀾万丈なふたりの行く末。

ビジネスジャンプ。

設定はありがち。そしてノエルはひたすら可愛く、尚人がヘタレ気味でキャラが薄いのもお約束。
女の子たちは粒ぞろいで、男子が好みそうな姿形ばかり。なんかギャルゲーみたいだ。
それに比べて同僚の男性教師の不細工ぶりは何とかならないものでしょうか? 気の毒になる。

不満を言えば、ノエルにはフィギュアの情熱がなく、いつでも辞めて年相応に恋愛したいと思っているところ。どうノエルに感情移入して応援すれば良いのかわからない。
4巻途中まではそれがきつくて辛かった。とても平坦な気持ちのまま読んでしまった。理由はどうであれ、やっとノエルが本気になってほっとした。

ふと思うと、10年くらい前までは、ラブ&スポーツモノの定番は、わりとこんな設定の作品が多かった。
ここ10年くらいは、しっかりした本気の骨組みの作品が望まれているのに気づく。時代なんだなー。
                         2009/12/03

《こんなふうにおススメ》
スタイルとしてのスポーツで、ラブ中心の作品、昔はけっこうありましたね。
気軽に読める点ではオススメ。
                         2009/12/06UP

5巻/
シニア全日本合宿。ダイヤモンドシリーズの出場推薦枠を競う。ノエルはクイーン・ローズ越乃彩花と、エレガント・パンサー紫陽朱莉と同室になり。
孤児院のこひつじ園で尚人とともに育ったマヤの生い立ち。ノエルは尚人の出生に疑問を持ち始める。

個人的に好みの作品じゃないんだな。
ノエルのベタベタな甘さが鼻につく。母親も嫌い。
お姉様と妹設定の萌え記号なんかもあざとく感じて、冷静に感想を書けない。
読むの挫折する気がする。
尚人のノエルへの諭しは良い話だけど、こういうのは話の中に組み込んで語ってほしかった。
お色気メインなのでお好きな方に。
                         2010/1/18、1/19UP

6〜7巻/
ノエルに近づくスポンサーたち。ライバル井上アンナが月岡門下に。ノエルの家に同居を始める。梁との再会。ノエルはこひつじ学園を守るため、スポンサーに借金する。5億の条件は、全大会での優勝。負けたら梁の花嫁にならねばならない。マヤの策略。

辞めようと思いつつ読んだ。ノックの数に振り回されている。
ステレオタイプなキャラの作り込み。昔の漫画みたい。
この作家さん、もてなそう…。妄想で描いてるんだろうな。
話もキワモノになってきた。お好きな方はどうぞ。
                         2010/5/10


ラベル:山花典之
posted by zakuro at 23:02| Comment(0) | 漫画-少年青年系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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