2010年05月14日

アオバ自転車店 12巻まで

【アオバ自転車店】 12巻まで  /宮尾 岳

並木橋通りアオバ自転車店」のリニューアル続編。
並木橋通りの端にあるアオバ自転車店の看板娘、峠アオバ10歳と、愛情たっぷりの自転車バカ尊敬する名職人の父の工一と、病弱な深窓のお嬢様だったが今は並木橋通り商店街のマドンナで自転車屋の女将の母ワカバ、世界一周自転車の旅に出ている伝説の職人の曾祖父創作の、峠一家と、アオバ自転車店に訪れる人々と自転車との人間模様。

ヤングキングとヤングキングアワーズ。

ますますはまった。面白い。
すっかり自転車に乗りたくてたまらない。
弱虫ペダル」も面白いが、自分とは違う世界の話と思っていた。こちらは等身大で参加したくなる。
困った。自転車購入決定した。こちらの方がガイドに近い作りになっている。

ただ面白いのだけど、なんだか自転車に乗っている人の上から目線は感じだしてきた。それだけ初心者のマナーが悪いからなんだろうけど。
                         2010/2/23、2/28UP

《こんなふうにおススメ》
自転車を楽しむ導入に良さげです。

11〜12巻/
自転車ロードの提案、さすべえ、海野サチコ先生結婚?

内容はいつもの構成。人情モノなのだけど、以前より感情移入はできない。こういうふうに落とし込んじゃうの? それは違うんじゃない? が増えた。泣けるモノがなくなったなー。
都会は自転車ロードが出来ると車に乗る人が減って良い気がする。
さすべえ、知らなかった。東京ではみない。
アオバは出来た娘過ぎ。
どこから読んでも問題ない気楽さは貴重〜。でもだれてきているのは否めない。それでも良いだろうね、続くことが大事…という作品。
                         2010/5/11


タグ:宮尾岳
posted by zakuro at 00:00| Comment(0) | 漫画-少年青年系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年05月08日

聖剣の刀鍛冶 03巻まで

【聖剣の刀鍛冶(ブラックスミス)】 03巻まで  /山田 孝太郎(原作/三浦勇雄)

空気中の霊体に人の血肉を喰わせ“悪魔化”させ、それを使役した大戦“代理契約戦争”から44年。その“悪魔契約”は禁忌とされ、大陸は安定を保っていた。
大陸の片隅、独立公益都市ハウスマン。独立公益都市公務員、三番街自衛騎士団所属の騎士セシリー・キャンベルは、キャンベル家の誇りをもって病で亡くなった父の代わりに騎士に志願した新米。街で暴れた暴漢と争いピンチのところを、刀鍛冶師のルーク・エインズワースに救われる。ルークが使ったのは見たこともない美しい刀だった。
祖父の形見の剣が折れ、同行の少女リサから聞いた工房リーザに赴き、ルークに剣を鍛えて貰えないか頼み込むが、日用品以外は打たないとはっきり断られる。諦めきれないセシリーは「自分を知って貰うため」ルークを傭兵として雇う。バトルファンタジー。

コミックアライブ連載。
ラノベで人気の作品をコミカライズ。アニメ放映中。

表紙の帯を取ったらセクシーでびっくり。
見開きの多用にも驚く。全面見開きページの次にまた全面見開きって、今まで見たことあっただろうか。それがしっかり効果を上げているのもすごい。でなきゃ、やらない手法だ。

萌えとはこういうことを言うのか、みたいな、シリアスな中にギャグ的タイミングと、お色気が、絶妙なバランスであって、なるほどなーと感心。
サービスカットが満載なのも人気の秘密なのかも。原作もそうなの?
もちろん今までずいぶん萌え漫画も読んだけど、ここまで計算され尽くした構成はすごいんじゃないか?
キャラの表現もたぶん原作を大いに膨らませているのだろうと見て取れる。
絵も美しいし、見事。
ラノベ原作であっても、漫画としての挑戦は見させて欲しいと言い続けてきた身としては大満足だし、上手いと思う。萌えに悩む漫画描きのお手本にもなるのでは。

キャラもバランス良い。
元気で漢だけど、やっぱりイマドキ女の子のセシリー、ロリ系不思議ッコのリサ、お姉さんタイプのアリア、そして女性人気を一身に背負うだろうかっこいいルーク。
高校生くらいだったら、きゃーきゃー言って、友だちに布教しまくってたろうな。そんな若かりし頃を遠い目で想い出してしまった。

話の内容云々は原作者にあるので、言いたいこともあるけれど、感心も多い。
例えば出雲系の“たたら神話”の多い日本では、一つ目妖怪の伝承があればまず鍛冶師の歴史があると仮説を立てるように、ルークの目が片方義眼なのも刀鍛冶の習性からを表しているし、その辺りがいい加減設定でないのが嬉しい。(理由は、工程中に片眼を瞑って精度を確認するので、片側だけが火に焼かれてしまういわば職業病)
また刀の鍛錬のブロセスが、戦いの呪法の発想も斬新。
原作者は、日本、かなりやった人だなーと思った。
名前は英国系が多い。伝統的なモノ、歴史が好きな人なのかな。
                         2009/12/10、12/24UP

《こんなふうにおススメ》
誰でも楽しく読めるけど、漫画玄人さんなら別な角度で唸れるはず。

3巻/
セシリーたちは、シャーロット一派に襲われる。帝国の皇女、シャーロット・E・フィーロビッシャーはアリアを奪いにきたのだが、妾の子で帝国から皇女ではないと切り捨てられる。独立公益都市ハウスマンは、シャーロットに亡命を勧めるが。セシリーはアリアを使いこなす特訓をする。シーグフリードとは誰なのか。

バトルの絵の巧さに感心。サービスシーンも満載。
この作品、魔女っ娘もの好きだった人にはツボなんだろうな、そんな気がする。
セシリーは好きになれない、まだハルヒの方が可愛いと思ってしまう。
                         2010/4/30


posted by zakuro at 15:35| Comment(0) | 漫画-少年青年系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年05月06日

高校球児ザワさん 04巻まで

【高校球児ザワさん】 04巻まで  /三島 衛里子

東京、昭島近くの野球の名門日践学院。野球部部員一年の都澤理紗は投手。通称ザワ。同じ野球部の同級生、楠本、守口、花村らとともに、女子は出場できないが甲子園を目指す。彼女の日常風景の切り取り。

ビックコミックスピリッツ。短編連載。

exciteニュースのタイトルだった「フェチすぎる野球漫画」というキャッチフレーズが一人歩きして知られる。読んでいるとその理由がひしひしわかる。
ザワさんと呼ばれる野球部にはもったいないくらいの(偏見、すまん)美女の、日常の所作をいちいちクローズアップして、共感させるのだ。それが楽しいんだけど。
わかるわかる、あるよねー、そういうこと! みたいな。この視線が貴重なんだと思う。
これは「みなみけ」にも通じる気がする。
ってか、野球してないじゃないかっ! ということで、野球漫画ではない。野球部に所属する女の子の萌え漫画。
これから真面目にこの世界に進出しようとしていく女子にはちょっと失礼なんじゃない? って思うが、そういう萌えから認知されたりするのかな。オリンピックの時などの女子のメディアの取り上げ方もそれあるもんね。

面白いから読み続ける。
エースの兄はイケメンなのだろうか? 気になる。
                         2010/4/20、4/22UP

《こんなふうにおススメ》
野球漫画ではないです、野球ネタ萌え作品。フェチな方に。

4巻/
兄、耕治さん。登場。
お兄ちゃんの出し惜しみっぷりとか、ほんとフェチな作品。
中学生が放課後の掃除当番のトイレで漫画回し読みするような感覚があるんだよね、これって。
ああ、高校生っ! なついのと、ああ、あったよねーみたいなのが良いんだろうな。
                         2010/5/05


タグ:三島衛里子
posted by zakuro at 12:32| Comment(0) | 漫画-少年青年系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年05月01日

あねどきっ (完) 全03巻

【あねどきっ】 (完) 全03巻  /河下 水希

中学一年の落合洸太は父子ふたり暮らし。父が札幌に長期出張、その間に謎の変な女が上がり込んでくる。アイスクリームを取られた縁で知り合ったのだ。
彼女の名は萩原なつき、エッチな17歳の高校二年生。自己中なところはあるが、グラビアアイドル並みのボディに超美人、料理上手で喧嘩もめっぽう強い。
いきなりの美女とのふたり暮らしスタートに、洸太は戸惑いながらもいつの間にか巻き込まれていく。そのせいで、高嶺の花だったクラスのアイドルで女王様気質の桜井奏にも興味を持たれて。

週刊少年ジャンプ。
当然のことながらこれもおパンツ漫画。お姉さんの色気とか色気とかお色気とかを楽しむ漫画。
「To LOVEる -とらぶる-」がなんで人気があったのかというと、雑誌掲載時には乳首は描かれないが、単行本になるとしっかり修正されて入るという、その見比べがファンにはたまらないと聞く。こちらもそういう要素がたっぷりの作品。

絵もコンテも上手い。素晴らしい。だからなまじ期待する。
でも話は乗れない。話が面白ければパンツがいくら踊っても問題はないのに。残念。
何がいけないんだろう?
色っぽいお姉さんがエッチに迫ってくれる男の子の夢。そして自信もつけさせてくれる。ツンデレのロリもいる。王道と言ったらそうなんだけど。

出会いの必然性があれば良かった。なつきが上がり込む理由も、一巻で見せとかないと、余程のヒキが必要。そこまでは描けていない。
うーむ、難しいものですね、面白い漫画を生み出すってことは。
楽しんで好きで描いてないのかも。「セキレイ」ははちゃめちゃだけど、作家さんが好きで楽しんで描いているのが伝わってきて、それが面白さに繋がっている。

今日発売の2巻はまだ手元にない。全三巻になる。
なんか読んでたら、甘めの玉子焼き食べたくなった。
                         2010/2/04

《こんなふうに希望》
短く終わってしまったので、この後の期待もそんなにないけど、これっ! ってシーンに出会いたい、そんな希望。

2巻/
妹のちあき登場。中学三年生で潔癖症の四角四面、なつきを連れ戻そうとするが応じないため、一緒に住むと宣言。しかしちあきは家事がてんでダメだった。
洸太と奏の花火大会。新学期になってから、洸太とちあきは映画に行く羽目に。
そして文化祭。出し物はおばけやしき。

ここまでパンツが堂々としていると見事。
絵の巧さは感動モノ。
洸太が「好きとは何か、恋とは何か」に悩む巻。ちょっとは面白かった。期待してないからかな?
                         2010/3/09、3/11UP

3巻/
なつきの発熱。長女のはるき登場。なつきの家出の真相とは。そして父が帰り、洸太は。

いやいや、良いお話だったじゃないですか!
そうか、河下水希の世界観がどんぴしゃにはまると、内容よりも萌え漫画で面白いんだな、わかってきた。いちいち文句つけてごめんなさい。
女の子たちはかわいいです。
エッチ系漫画の手法としては古いし、スタンダードな教科書って感じ。
男の子の永遠の夢。
読者の肥えた目を超えられなかったのが、打ち切りの理由なのだろうな。
                         2010/4/26


タグ:河下水希
posted by zakuro at 00:00| Comment(0) | 漫画-少年青年系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年04月28日

葛本さんちの四兄弟 (完) 全03巻

【葛本さんちの四兄弟】 全03巻  /木下 聡志

茨城県當麻町に暮らす葛本家。長男から、一心(いっしん)、空次(そらじ)、未大(みひろ)、満夜(まよ)の四兄弟。
その町は超能力者一族が住処で、超内会(超能力内緒協会)の任務を背負うのが、超理当番だった。彼らもそれぞれに特殊能力を備えていた。
当番に選ばれてしまった葛本家。超理当番は、超民が関わって発生する超騒動を秘密裏に迅速に処理しなければならない。失敗すると町を追放、南極に隔離されてしまうのだ。
葛本家のお隣さんは桂木家で四姉妹。超民ではない普通の家族の隣人を巻き込んでの、どたばたコメディ。
来歴探知の一心、空次が空気使い、未大は念動力、言霊使いの満夜らの活躍。

ジャンプスクエア。
設定だけで読み出した作品。どーみても、當麻町は奈良の當麻寺のことで、葛本は「クズ」で土蜘蛛のこと。桂木は葛城だし、何か面白いのではと期待。
古来からの伝承でいえば、日本の元祖超能力発祥の地ともいわれるところ。
作者が當麻町出身らしい。

何が原因なんだろう? 面白くない。
ご都合主義は漫画によくあるので、ツッコむに足らない。
絵だって悪くないし、コマも読みにくくない。
そうか、テンポが悪いんだ。ストーリーに乗ろうとすると、つまらないギャグが入ったり、説明がくどくて、気が削がれるのだ。
これって編集者の責任なのでは?
それとヒロインが可愛くない。女の子がこんなにいて、ひとりも好きになれない。困った。

せっかくの設定が無駄に終わったなー。
どうせなら敵対する、超能力のあることを隠したくない部隊を、町に導入すれば良かったんじゃないだろうか。ここもあえてややこしくしている。
別の作品に期待。

これは3巻で完結、手元には2巻まで。
                         2009/9/22、9/23UP

3巻/
超内会会長の娘、當麻姫子と、その付き人藤影揚羽(あげは)も桂木家に居候。姫子はサド気質。学園生活と美々子の恋。

やっと読めた。完結。
當麻姫子は中将姫なのか? というツッコミは置いておいて。
決めの顔が良いんだよな〜。赤ん坊も可愛すぎ。
SQというよりジャンプっぽい作品だったんですね。今更に気づいた。
打ち切りで中途半端と聞いていたけど、悪くない終わり方だったのでは。
                         2010/4/25

《こんなふうにおススメ》
ヒーローものに興味があれば。


タグ:木下聡志
posted by zakuro at 00:15| Comment(0) | 漫画-少年青年系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年04月16日

ハルシオン・ランチ 01巻まで

【ハルシオン・ランチ】 01巻まで  /沙村 広明

人生に負けた男、化野元40歳。事業に失敗し、ただ今ホームレス。
なんでもかんでも食べちゃう、見た目13歳の宇宙人少女ヒヨスに出会う。
大麻畑絡みでついてきたブラコンなメタ子、会社を潰した張本人の進次、ヒヨスと同じ地球外生物のトリアゾ、ヒヨスのナビゲーターだった気の毒なアスキー犬ら。
元らは廃品回収業を営んだり、八戸までヤクザに談判しに行ったりした進次とトリアゾは拉致?

good! アフタヌーン。
とにかく評判が良かった。瞬発力的絶妙なギャグを、この作家さん初読の自分がついていけるか若干の不安があったが読む。

まさにハルシオントリップ的であらすじにまとめにくい。
会話も展開も可笑しすぎる。どうしてこんなの描けるんだろう。設定とツボがかなり高度で、作者自身が“渦中”にいるからな、この展開はエッジすぎ。
めちゃ笑った。危ないネタもあってドキドキ。全員サービス、たっかっ!

面白いが人には勧めにくい。
ネットで遊び慣れているオタな人ならもっと笑える。でも3年後に面白いかどうかはわからない。今だから笑える、鮮度が肝心。
まずは漫画読みさんの感想を聞きたい。
                         2010/4/13

《こんなふうにおススメ》
かなり読者を選ぶ作品。でも、これは中毒になると思う。


タグ:沙村広明
posted by zakuro at 22:59| Comment(0) | 漫画-少年青年系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年04月13日

プラネテス (完) 全04巻

【プラネテス】 全04巻  /幸村 誠

2074年〜。
ハチマキこと星野八郎太23歳は、宇宙に漂流する宇宙ゴミ(デプリ)を回収するチームの一員。自分の宇宙船を買って自由に宇宙を飛び回りたいとの夢を持つ。
高々度旅客機の事故で妻を亡くしたユーリと、愛煙家で男勝りのフィー、ルーキーで博愛精神の強いタナベ。
彼らとの仕事、家族、そして木星往還船に憧れ、選抜試験を受けて進む過程の中、自身を超えていく成長物語。

モーニングにて、1999年から2004年まで連載。アニメにもなり、星雲賞をコミックともにダブル受賞。

ディスカバリーが宇宙ステーションにドッキングするのを、NASAのユーストリームがライブ、その数分後にTwitterに野口さんの「ドッキングなう!」と飛び込んできた。
宇宙がリアルタイムになったなぁ。携帯もメールも通じるそう。野口さんは毎日、宇宙から美しい写真を送ってくれる。昔に比べたら宇宙の長期滞在も楽しいだろうな。

それで急に予定を変更してこれを読み出した。
絵、上手いなあ。好きだー。これがリアリティを増して魅せていく。
構成も見せ方も壮大で、その中に溶け込みそうで何度か焦る。すごい。

「宇宙船員(ふなのり)は必ず帰ってくる。(女房の作った)とんかつの絶妙な美味しさを忘れない」には、ぐっときた。
とにかく人間が丁寧に描かれていて、男も女も愛おしい。特に女性の母性に屈服する。
愛について考えてしまう。

禅の本を読んで瞑想している気持ちにもなる。でもしっかりエンタテイメントであるのだ。
好きな作品のベスト30には必ず入る。

感じることが多過ぎて感想が書けない。
今、読めて良かった。もっと若い頃だったら、この重さを理解できずに読み飛ばしてしまった。神様ありがとう、と思った。
                         2010/4/11

《こんなふうにおススメ》
じっくり何度も読み直して、できれば一ヶ月くらい考えたくなる作品。素晴らしい。


posted by zakuro at 20:54| Comment(2) | 漫画-少年青年系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年04月05日

家族八景 (完) 全02巻

【家族八景】 全02巻  /清原 なつの(原作/筒井康隆)

18歳の火田七瀬(ひだななせ)はテレパス(精神感応者)。その能力を知られないよう慎重に生きている。
住み込みの家政婦として一箇所に留まることなく転々として生きていた。尾形家に住み込み始めた七瀬は、家族の秘密のひどさに愕然とする。
七瀬が渡り歩く中で、それぞれの個性的な家族を観察していく話。

角川書店から発刊されていた青年漫画誌、コミックチャージ連載。
少女時代に好きだった「りぼん」で連載のこの作家さん、こういったのも描いていたんだ! と軽い衝撃。

絵を描く人によってこんなに変わるものかと感嘆。山崎さやかバージョンの「NANASE」と大違いだ。
どちらも良い。それぞれに原作の魅力を出していて興味深い。あちらがドロドロした情欲に合った図柄で、こちらは淡々としている分、浮き出るモノがある。
「NANASE」は、「七瀬ふたたび」「エディプスの恋人」がメイン。こちらは第一部の「家族八景」。

内容は原作のまま。
とにかく中学生ではまってほとんど記憶するんじゃないかと思うくらい繰り返し読んだ。それがそのまま蘇ってきた。懐かしいというより、よくこんなの読んでいたなと思った。

テレパスの話に思っていた。しかしそのオブラートにすっかり目眩ましさせられていたのだ。実は高度経済成長を経て病み始めた日本の姿を浮き彫りにした作品。
子供の時は潔癖に七瀬に感情移入したが、今はそれぞれの家族に想いを馳せてしまう。年を取ったということか。

第二部から様相が変わるので、これはこれで完結した素晴らしい作品なのだと感じる。
清原なつのさんもまとめて読みたくなった。
                         2010/3/31

《こんなふうにおススメ》
原作ファンとしてもかなり感嘆。良く出来ています。秀逸。


posted by zakuro at 03:16| Comment(4) | 漫画-少年青年系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年04月03日

時をかける少女

【時をかける少女】 全01巻  /琴音 らんまる(原作/筒井康隆)

時をかける少女 ツガノガク版

高校二年の紺野真琴は、男友達の間宮千昭(まみやちあき)と津田功介と一緒に、野球するのが好きな活発な女子高生。
自分はツイていると思っているが、その日は変な夢から始まって厄日。そして自転車のブレーキが効かずに踏切を越え、電車に突っ込む。死んだと思ったが、時間が戻っていた。
国立博物館に勤める叔母に、それはタイムリープだと教えられる。
真琴は自分の都合で頻繁に時間遡行を続けるが。

角川コミック・エース。2006年にアニメになったもののコミカライズ。
筒井先生の原作とは名ばかりに解体されてしまっていて、もはや設定の残り香だけ。最後に叔母の正体のオチがついて、原作と辛うじてリンク。

絵はシャープで話もわかりやすくまとめられ、漫画作品として成立している。
楽しく読めた。
                         2010/3/31

《こんなふうにおススメ》
原作ファンは期待せずに別物、ということで。


posted by zakuro at 20:53| Comment(0) | 漫画-少年青年系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年04月01日

時をかける少女 (完) 全02巻

【時をかける少女】 全02巻  /ツガノ ガク(原作/筒井康隆)

時をかける少女 琴音らんまる版

高校3年生の芳山和子。親友の神谷真理子が気を利かせて、和子を好きな朝倉吾朗と理科室の掃除当番を受ける。そこで懐かしいようなラベンダーの香りを嗅いで気を失ってしまう。その時の夢には深町一夫が出てきて。四人は幼馴染み同士だった。
それから和子の周辺に妙な既視感とズレた感覚が頻繁に起きるようになる。ラベンダーがフックになって時間遡行ができるようになった少女の淡い恋物語。
伝説的ジュブナイルのコミカライズ。妹の智子の番外編も1巻に収録。

ツガノガク版。2004年に月刊少年エース増刊「エース特濃」にて連載。
wikiで見たら原作はなんと1967年。うっわー。子どもの頃に誰でも一度は読む作品ではなかろうか?
変わらず親しまれて、現在4度目の映画化で公開中。最初の映画は原田知世をこの世に送り出す。
2006年のアニメは、オリジナルの20年後の設定。ただ今公開中のストーリーは、この作品の和子の娘が主人公とのこと。
この作品、おおむねの筋のみはオリジナルに沿って描かれているが(オリジナルは中3)、エピソードのあれこれはかなり改変、時代設定は現在。

この絵師さんの初コミックス。個人的には荒さが目立って苦手。でも「ハルヒ」よりずっと良い。あれは編集者が悪いのだろうか?
「どんな花を咲かせるか」という部分は好き。原作ファンでなければ、思ったほどは感情移入できないかも。それでもラストは良かった。
想像力の可能性。原作、読み直したい。
                         2010/3/16

《こんなふうにおススメ》
絵師さんから躊躇してましたが、良かったです。


posted by zakuro at 15:59| Comment(0) | 漫画-少年青年系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年03月24日

ハニカム 03巻まで

【ハニカム】 03巻まで  /桂 明日香

御座成大学に通う御手洗勉は、仕送りを条件に脅され強制的に叔父が店長のファミレス「ハニカム」でバイトをさせられる。
先輩バイトはかなりの美少女高校生、湧水萌(ゆうすいめぐみ)。ところが彼女はオタクだった。ツンデレで極貧高校生の鐘成律子(かねなり)、巨乳ロリ系統で店のアイドル大学生音節舞(おとふし)はデブ専、パーフェクトな仕事ぶり無口な金髪碧眼ホール長の妙子、ギャンブラーなキッチンスタッフ米斗王里(よねとおうり)、実はライバル会社の社長令嬢守時規子(もりときのりこ)ら個性的なスタッフとともに働く日々。

週刊アスキーで連載中の4ページ漫画。
腐女子彼女」に一瞬似てた…でも違った。あちらはやおい好き。

暇つぶしには最高。気合い入れて読むのでなく、まとめて読むよりソファに置いてパラ読みが推奨。連載読みはなお楽しい気がする。このゆるさがいい。
ガンダムファンならもっと楽しい気がする。

ラブの今後も気になるし、これからもまったり期待。
舞の面白さは貴重。

ウケたとこ。
「巨乳は人間遊園地」
摘み立てハーブティーのための自家栽培。
                         2010/3/10

《こんなふうにおススメ》
これからの方向とかまったく狙う気のない行き当たりばったり感がオススメ。


タグ:桂明日香
posted by zakuro at 00:00| Comment(0) | 漫画-少年青年系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年03月23日

境界のRINNE 03巻まで

【境界のRINNE】 03巻まで  /高橋 留美子

高校一年生の真宮桜は幼い時に一週間の神隠しに遭い、それから幽霊などを見える体質になる。
登校拒否とクラスメイトに噂される六道りんねの教室での奇怪を目の当たりにした後、地縛霊を成仏するのにつきあわされる。彼は、現世に未練を残し成仏できないものたちを輪廻の輪に導き転生を促す、死神……みたいな?
しかも人には、りんねが見えたり見えなかったり。どんな時も桜には見えるのだが。赤髪でド貧乏なりんねと、人の良い桜の霊退治物語。

大家、高橋留美子の新連載。週刊少年サンデー。

シリアスの中に絶妙に笑いを入れてくる。上手すぎる。話の流れの読ませ方はさすが。
六文が可愛くて癒されるのも、漫画の王道。
ただ、なんだろう、とりたてて面白いわけでもない。手探りしていく新人じゃないし、なんですかね、魅力がない。
名前はなんかリボーンのキャラみたいだし。

困ったなー、この調子で続いちゃうのかな。
メリハリがなくても良いのは、世界観が読者に伝わって、何か主人公たちの言動に目的がはっきりしてから。最初からだと、楽しみも薄味で辛すぎる。

昭和の雰囲気はマイナスにはならない。
もう三冊くらい読んでみないと決められないかもしれない。
イマドキ、ブルマーなのは読者サービス?
                         2009/11/23、12/02UP

《こんなふうにおススメ》
これからどこまで巻き返されるか、楽しみに期待。

3巻/
十文字翼が転校してくる。桜が小学生の時のクラスメイトで家業はお祓い、“見える”人だった。転校早々翼は桜に交際を申し込む。りんねは自分には関係ないと言い放つ。
ミホに未練が残って成仏できない臼井を交えて6人で遊園地デート。
トイレの花子さんと10万円のラクガキ幽霊トイチ。
ノルマ水増しのために死んでないもまで地獄に誘う堕魔死神。
顔無しの女生徒。

小ネタでまとめられた巻。
そうか、これをストーリー漫画と思ってたからいけなかったんだ。瞬発芸のギャグ漫画なんだ。
「地獄で芋虫を踏んだようなイヤな気持ち」で嫉妬に戸惑うりんねに笑った。聖書の角で殴った時も爆笑した。高橋留美子の描くメイドが楽しめる。
                         2010/3/21


タグ:高橋留美子
posted by zakuro at 20:41| Comment(0) | 漫画-少年青年系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年03月18日

シンバシノミコ 01巻まで

【シンバシノミコ】 01巻まで  /光永 康則

三流大学から一流企業の集英商事に就職したが、入社して二週間、早くも異動になった菰田貞夫(こもださだお)。
総務二課は灯りも満足に点いていない地下二階。表向きは主に社内の雑用を引き受け、その実体は会長直々に設立された、通称、退魔課。心の隙間に入り込む魔を退治する。
上司で元は魔に憑かれ問題を起こしたが、会社の温情からこの課に移った端田の元、代々神主の家系で魔を退ける巨乳巫女の宮間一子(みやまいちこ)を中心に、新橋の魔を祓っていた。
菰田の転属の理由は童貞ゆえ。処女性がなければ祓う力は生まれず、内定者はみな非処女だったのだ。色っぽいけど処女の一子の影響で菰田は魔が見えるようになり、童貞を失ったらクビという過酷な条件を出される。
魔が差した人間の罪は消えないが、社会的に抹殺されないよう、彼らは今日も退魔に励む。

ビジネスジャンプ増刊、ビーシャン魂に掲載。お色気系。
「怪物王女」の作家さん。まだそちらは未読。

社内のセクハラ問題から、新橋を守っていくミッションになっていく。
ツッコミどころは満載で、それも確信犯な作品。呆れるほどのトンでも話ばかり。
一子の実家の階段に大笑いした。どんなだよ。
一子の妹の二葉は、秋葉原の巫女。ツインテールでメイドを従えてる。他の地域の巫女も気になる。
でも一番気になるのが、魔物より謎な会長。
                         2010/3/10

《こんなふうにおススメ》
これからの展開も想定できるんだけど、それを遙かにぶち壊して欲しい期待作。


タグ:光永康則
posted by zakuro at 00:00| Comment(0) | 漫画-少年青年系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年03月16日

めぞん一刻 (完) 全15巻

【めぞん一刻】 全15巻  /高橋 留美子

時計坂の一刻館に管理人として音無響子がやってくる。彼女は訳ありの未亡人だった。
一刻館で下宿、生活しているのは、妄想癖のある優柔不断な浪人生後に大学生の五代裕作、謎の男四谷、スナックに勤める開放的な六本木朱美、酔うと宴会モードに突入世話好き一の瀬のおばさん夫婦とその息子の賢太郎。
彼らを交えて、そこに五代のガールフレンドの七尾こずえ、テニスコーチの三鷹瞬らが絡んでどたばたの、ちょっと大人のラブコメディ。

ビックコミックスピリッツ。1980年から87年まで連載。テレビドラマ、アニメ、映画にもなる。

めちゃくちゃ懐かしい。この作品はクラス中で連載を読んでいた。理由は、クラスメイトの仲良しにかなり歳が離れたお姉さんがいて、そのお姉さんの仕事先が小学館のビックコミックスピリッツ編集部だったのだ。まだ世の中がわかっていなくて、この時に編集という仕事があるのを知った。そんな才女の姉を持つ友人は、発売日より早くこの雑誌(&サンデー)を入手、学校に持ってきて皆で回し読みした。
年代的にはあまり記憶にないのだが、最初はたぶん単行本で、後半は連載追いだったのだと思う。その仲間たちと映画の「うる星やつら」も観に行ったなー。
ああ、懐かしい。そんな思い出の作品。

いったいどれくらいぶりに手にしたのだろう。ほぼ20年ぶりに近い再読はかなり印象が違って興味深い。
気になるところが以前とは違う。そこがまず面白い。
はあぁー、たぶん一の瀬のおばさんだって30代半ばくらいだよね。登場人物がほとんど年下の域だよなー。かるくショック。

作品はやっぱり面白い、それが素直な感想。
テンポもバランスも最高。ストーリーにも無理がなく、くすっと笑えて温かい気持ちになる。オチもにやりとさせるものが多い。
脂の乗り始めた頃だったんだと思う、文句のつけようのない作品なのだ。名作。
後年、この作品のオマージュが多い、金字塔的国民漫画になっている。
こういう素直に楽しめるお話が今は少ないように思う。

改めて読んでみて……思い込みが激しくて、子どもっぽく流されやすい管理人さんが可愛い。こういう隙だらけの女の子、モテるよね。その天然ぶりが嫌みじゃないのが秀逸。うーむ。男子だけでなく女子の心も攫っちゃうのは当然にみえる。
それに小動物や子どもが可愛すぎるのも、この作家さんの楽しさ。
普通に考えるとダメでどうしようもない人たちばかりなんだけど、分け隔てない愛が注ぎ込まれていてなんとも。

時間を経ただけでなく歳とともに印象に残る部分が違うのも発見。
けっこういろいろと覚えてる。とくに連載と重なっていたシーンは構図まで暗記していた。
ネクタイ直すとこ、懐かしかった。
制服飲み会も。
惣一郎さんてすっごく年上(二回りくらい)のイメージだったけど、一回り弱だったんだ。そんなに違和感ある恋愛じゃないよね、大人になると。

子どもの時は笑って楽しめたけど、五代と管理人さんの流され方はたま〜にいらっとくる。
これで世の中の優柔不断な方々に大きな勇気を与えたのだと思うけど。

ほんと名作。
最後はうっかり泣いた。
                         2010/3/14

《こんなふうにおススメ》
読まなきゃならない作品と思えます。

【コミックセット文庫版】


【コミックス文庫版】

タグ:高橋留美子
posted by zakuro at 00:15| Comment(0) | 漫画-少年青年系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年03月12日

失踪日記

【失踪日記】 全01巻  /吾妻 ひでお

作者の実話。人気漫画家の作者が、アルコール依存と鬱で失踪し、ホームレスとして暮らしていたことを淡々とギャグを交えて綴る自伝的作品。

フリースタイル社の「このマンガを読め!2006」1位。第34回日本漫画家協会賞大賞、平成17年度文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞、第10回手塚治虫文化賞マンガ大賞、第37回日本SF大会星雲賞ノンフィクション部門を受賞……が、皮肉にもみえる。
一部「お宝ワイドショー」に不定期連載。イースト・プレスから刊行。

「暗くなるからリアルさを排除している」と冒頭にあるが、89年からの最初の失踪事件から始まる。92年に再度失踪。確かにこれ、リアルだったら読んでいてもきついかも。
こういうところは、バランスの良さに感じる。自分を俯瞰で見る距離感が絶妙。この淡々としたところ、突き放した目線がかえって寂寞と迫ってシュール。

鬱とアルコール依存の怖さをまざまざと感じる。現在それなりに成功しているとか、まったく関係ないもんなんだな。
このサバイバル生活の逞しさはなんとも。

ホームレスに色紙を出して「夢」と書かせる警察官に、しばらく立ち直れないほど笑った。漫画読んでてこんなに笑ったことはないくらい、仕込まれたネタに笑った。
面白すぎる。やっぱ天才。

話はホームレス生活から、ガス配管の仕事を始め内管工事士になったエピソード。
漫画家生活の実体。
そして98年のアル中闘病記。家族に拘束されて精神病院に入院する。
すごすぎる。アル中ってこういうことなんだ……。知らなかった……。
アルコール依存症は一生治らないという。ぬか漬けのきゅうりが生には戻れないのと同じという例えが怖かった。
家族も大変だ。奥さん、尊敬。

子どもの時、何かを読んだが当時はこの面白さがよくわからなかった。この一冊だけでも才能溢れた方なんだと実感。
そのゆらぎが不安感として自分を襲ってしまったのかもしれない。天才の一枚裏表かも。壮絶。
確かにこれは名作だと思う。
                         2010/3/09

《こんなふうにおススメ》
百舌谷さん逆上する」と対称的で、絶妙に面白かった。人として一読すべき、とまで、言ってしまう。


タグ:吾妻ひでお
posted by zakuro at 00:00| Comment(0) | 漫画-少年青年系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年03月08日

DEATH NOTE (完) 全12巻

【DEATH NOTE(デスノート)】 全12巻  /小畑 健(原作/大場 つぐみ)

死神界の死神リュークは人間界に“デスノート”と呼ばれるノートを落としてしまう。それに名前を書かれた者は40秒後に死ぬルールのノートだった。
全国模試ではトップ、類い希なる頭脳を持つ17歳の夜神月(やがみライト)はノートを拾い、早速それを試し始める。リュークはライトに「代償はないが強いて言えば、そのノートを使った者が死後行く先は、天国と地獄でもない」そのノートを使った者にしか訪れない苦悩と恐怖が待っていると伝える。リュークが“わざと”デスノートを落とした理由は「退屈だったから」。ライトはノートを使って悪人のいない新世界を作ってみせると息巻く。そして自分は新世界の神になると。
短期間で多くの凶悪な犯罪者が死に至り、ICPO(インターポール、国際刑事警察機構会議)が不審を持つ。そしてどんな事件も解決できる最後の切り札、その世界の影のトップと呼ばれる通称L(エル)が動き出す。ライトは「キラ」とアイコンで呼ばれるようになり……Lvsキラ。似た者同士の知恵比べと心理戦。

週刊少年ジャンプ。2003年から2006年まで連載。社会現象にまでなった作品。アニメやドラマ化、映画にもなる。
面白いよと聞いてノック初期に読み始めて途中で放って、また改めて読み直す。内容は2011年まで描かれていて、なんだかリアルタイムで楽しんだ感じもある。

面白い。ライトの父親が刑事局長でこの事件の指揮を担当していたり、次々と飽きさせないパズルのようにピースが繋がっていく。
絵も見事。カラーも良い、感服。
この作品のファンが、このコンビで描いている次作で今話題の「BAKUMAN」を認めないのもわかる。素直にこのスピード感と緊張感は貴重と思える。特に前半はテンション高かった。

月のような願望は誰でも一度は考える。デスノートを手にした者なら使ってみたいと思うだろう。最初は正義のゲームだったものが、だんだんと人々の想いや思惑が巻き込まれて、思わぬ方向に形を為していく。その表現に手を抜いていなくて、胸を突かれたところが多かった。
それにしてもここまで平和を希求する人々はいるんだろうな。それに比べると自分はただの傍観者に過ぎない。

ノートのルールが多過ぎではあるよね。
かなり面白いので、他にツッコみたいところはあるけど、それらはどうでも良い気分にさせられる。
優秀な女性が出てこないのは原作者の偏見がある?
BLOODY MONDAY」は絵も含めてこの作品を意識していたことも感じた。
面白かった。

2008年2月に特別読切として描かれた3年後の話も読む。
夜神月とLって特別な均衡を持つ間柄だったんだなーと今更ながらに思う。
                         2010/3/06

《こんなふうにおススメ》
やっとまとめられた。後半は好みがあると思うけど、前半はすごい。今更だけどオススメ。
13巻完結とされていることが多いけど、13巻目はガイドブック。

【コミックセット】


【コミックス】

posted by zakuro at 19:46| Comment(0) | 漫画-少年青年系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年03月06日

蜻蛉迷宮 02巻まで

【蜻蛉迷宮】 02巻まで  /菜住 小羽(原作/谷川流)

旧家の迷路のような大屋敷の次男、櫛木宗次。兄の一史が突然家を出て跡を継ぐことになり実家に戻る。成績優秀、スポーツ万能、父は有名人で地元でも知られた存在。
家では実妹の曜子、義母の連れ子の波留巳(はるみ)、妾腹の妹の荻原咲らに囲まれ、過度の期待をされて息が詰まり、一度はそこを抜けだし遠い全寮制の男子校に入っていたのだ。
クラスメイトの笹井由香子は生徒会執行部兼情報部で、宗次は夏に起きた三件の殺人事件を聞く。そして宗次の父の力を貸してくれとむりやり事件をまとめたファイルを押しつけてくる。因縁の櫛木家を巡る謎。

電撃文庫MAGAZINE。「涼宮ハルヒ」の作家さん。
ハルヒや由香子みたいな女子はこの原作者の青春の一ページな気がしている。作家さん自身がけっこうめんどくさい性格で(褒めている)だからこそ、こんな子に憧れて好きだったんだろうな。こんな明るい女子と共有知を持って、閉塞感のある日常をぶっ飛ばして欲しかったのかもしれない。

漫画作品として良く出来ている。人物に感情移入しやすいし、描きこみも細かくて、世界観が伝わりやすい。
しかし2巻からは絵師さんが変わったのかと思うくらい雑にみえるのが残念。絵柄も変わる。

初めは由香子がうざいんだけど、櫛木家の暗さがクローズアップされていくほど、その明るさが救いになる。
異常な旧家もよくある設定だけど、姉妹たちと宗次の関係、双子の兄の一史、様々な謎と事件がじわじわ語られる。まとめて読まないと見えてこない。今後の展開の予想は2巻でつくが、3巻くらい進むとすっきりするのだろう。やたらと語られた宗次の優秀な部分に違和感があったのが、たぶん回収されるはず。

平安時代編は、賀茂別雷の神の名をあげるので櫛木(苦止鬼)は賀茂家系統の陰陽師にみえるが、陰陽道は違う名を奏上すると思うのでその派ではないんだろうし、ここではただの記号なのだろう(神渡は諏訪だろうし)。
先は長そう。
                         2010/2/25


posted by zakuro at 16:51| Comment(0) | 漫画-少年青年系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年03月03日

まつりスペシャル (完) 全04巻

【まつりスペシャル】 全04巻  /神尾 葉子

高校生の羽生まつり。家を出た母に「祭りのような人生を」と命名された。
クラスのアイドルでナンパな男、諸角渉(もろかどわたる)に夢中になっている。
しかし、まつりには友だちにも言えない秘密があって。家がプロレス稼業で、借金返済のために「ハニー姫(プリンセス)」のリングネームで戦っていたのだ。
道ばたで絡まれた男どもを投げ飛ばしているのを、転校生の重松荒太に見られてしまう。

花より男子」の神尾葉子が「ジャンプSQ(スクエア)」にて連載している作品。
一応カテゴリーは少年青年系? 

やっぱり上手い。行間(イメージ的な)に余裕があるし、描き慣れている安心感を読み手にも持たせる。つかえないで読めるって素晴らしいことなんだな。そして……かなり面白い。やばい。
「花男」は好きじゃないけど、実力のある作家さんだと思う。

ジャーマン・スープレックス・ホールド、前々から気になっていたけど、どんな技かはっきりわかって良かった、すっきりした。
2巻の途中でやっと気づいた。そうか! キューティー・ハニーのパロでもあるのか!
続き追います。頑張ってください。
                         2009/1/02

《こんなふうにおススメ》
掲載誌は少年青年系でも、やっぱり少女マンガだと思う。
でも、これをきっかけに、少女マンガに馴染みのない男性にも是非。
                         2009/1/05UP

3巻/
まごころプロレスから脱退したまつり。放課後、表参道をふらふらしているところキャッチに捕まり、あこがれの諸角に助けられる。
まごころの皆はまつりの抜けた穴をなんとかしようと必死になり、荒太は高熱で倒れる。興行が失敗したまごころプロレスはファンの手でめちゃくちゃにされ、まつりは多額の借金の存在を知る。

まつりが参加した八百長試合、リングに叩きつける音が聴こえた気がした。震えた、やっぱ面白い。なんで4巻で終わっちゃったんだろう?
                         2010/1/30
                         2010/2/01UP

4巻/
荒太に告白されて動揺するまつり。
ハニープリンセス復活。そして諸角に正体がバレる。諸角はまつりとデート。
荒太は両親と北海道で暮らすことに。
いろんな事情がわかって、まつりは今まで多くの人に守られてきたことを知り、強くなろうと決意。リングに向かったまつりは仮面を外していた。まつりの中学生時代の話も。

最初からこの巻数で計算していたんだろうな。見事。さすが。面白かった。
                         2010/2/14


タグ:神尾葉子
posted by zakuro at 00:02| Comment(0) | 漫画-少年青年系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年02月26日

並木橋通りアオバ自転車店 (完) 全20巻

【並木橋通りアオバ自転車店】 全20巻  /宮尾 岳

並木橋通りの端にあるアオバ自転車店。
その自転車店のリニューアルオープンの頃に生まれた、商売上手な看板娘峠アオバは小学四年生。自転車バカの朴念仁だけど尊敬する父の工一とともに店を切り盛りしている。
深窓の令嬢だった母は生まれつき身体が弱く、工一と恋愛結婚の末アオバを産むが、今はサナトリウムで療養中。
アオバ自転車店に訪れる人々と自転車との人間模様。

1巻短編「あの空とおんなじ」
自転車に魅せられた作者とお嬢さんのワカバちゃんの実話。20年前のプジョーのミニサイクルが息吹を吹き返す。

ヤングキング。1999年から連載。
装丁的には20巻で完結しているが、続きはこのまま「アオバ自転車店」に改題、巻数も01巻からただ今連載中。

自転車の豆知識を生かした癒し系。
一話読み切りで、自転車を通して人生に彩りがついていく。思い出だったり、人生のやり直し、新しい出会い、気づきなどが描かれる。
並木橋は仮想の街で、渋谷とは関係ない。三鷹市の街がモデルらしい。

少しずつで一気読みしない方が楽しい。読みやすい。
毎回よく話をまとめられると思う。個性的な登場人物たち、そしていろんな自転車が出てきて楽しい。

自転車の奥深さは圧巻。「弱虫ペダル」に「血と肉と骨で、人類最速」と言葉があるけど、この作品を読むとそのために人々がどれだけ苦心を重ねたかがわかる。
実は自転車を買おうと思っているのだが、安めのママチャリでも良いと思っていた考えを捨てるきっかけになった。自分の自転車、探してみようかな。
新しかったり、専門的だったり、珍しいものの紹介も多いけど、もっとも多く乗られているだろうママチャリの何気ない話もあって嬉しい。
自転車はもちろんだけど、小物などどれもが現実に存在するものばかりなのも魅力。
17バイシクルのエクスウォーカーは気になりすぎ。やばい、欲しい。ミニベロ気になる。
気になりすぎていろいろ検索中。ああ、楽しそう。たぶん購入する。

好きなテーマのせいか最初こそ気負いがあったが、だんだん余裕の隙間に入る笑いがリズムを持つ。大泣きはしないけど、毎回うるっと感動させる。
何よりステキなのは、読んでいてほっとするし、楽しい。
プジョーの話のあれこれは奥深く、撤退と製作の話にはびっくり。

ところでこのアオバの性格はいったい誰に似たんだろう?

この作品は雑誌で読んだ方が楽しいかも。毎号開いてしんみりしたり笑ったり。
日々の歳時記のような作品。
                         2010/2/22

《こんなふうにおススメ》
癒されたい時、人情に触れたい気分の時に。

【コミックセット】


【コミックス】

タグ:宮尾岳
posted by zakuro at 01:23| Comment(0) | 漫画-少年青年系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年02月22日

ふたつのスピカ (完) 全16巻

【ふたつのスピカ】 全16巻  /柳沼 行

唯ヶ浜に住む鴨川明日見(アスミ)は幼い頃から宇宙飛行士になるのが夢。2024年、中学三年で国立東京宇宙学校をこっそり受験する。
父子ふたりっきりの家庭で父の友朗は今は建設現場でぼろぼろになりながら働いているが、かつてはロケットの技師だった。
2010年、日本初の有人宇宙探査ロケット「獅子号」の打ち上げは失敗に終わり、不慮の事故はそのまま市街地に落ちたロケットで市民まで巻き込む。アスミの母今日子はその時に植物状態になり、後に亡くなった。この事故は当事者はもとより国民のトラウマになる。
アスミには自分にしか見えない心の友、幽霊で元宇宙飛行士の“ライオンさん”に助けられながらも孤独を感じずに育つ。そしてライオンが6歳からアスミに施した教育はまさに英才といえるものだった。
アスミは東京宇宙学校に入学が決まり、かもめ寮に入寮。宇宙飛行士養成コースの第一期生となる。生徒は26名。
花火師の孫でアスミの幼馴染みに命の恩人の府中野新之介(ふちゅうや)、代議士の息子だが勘当されてでも宇宙を目指す鈴木秋(しゅう)、アスミと受験でもチームだった明るい近江圭と訳あり少女の宇喜多万里香の5人の学園生活と並行に、「獅子号」の打ち上げの真相が描かれていく。143cmの小柄なアスミの宇宙への物語。
表題はアスミのもっとも好きな星、350万光年のおとめ座のα星スピカ、連星の別名真珠星のこと。

4巻短編「センチメンタル」
鴨井は高校時代のガールフレンド津島かすみに通勤電車の中で再会する。つかの間の思い出。
9巻短編「コノハナ桜」
鈴木かすみは中学の時の同級生、鴨居優介の美術展に向かう。当時の思い出のあれこれ。

2001年から月刊コミックフラッパーにて連載。SFファンタジー。
デビュー作の短編とそれに続く話がまとまり、この物語になっていく。
こすヨメ2010」でも上位に上がっていた作品。気になっていた。

2010年に日本で有人宇宙ロケット第一号が打ち上げられた設定だけど、それは今年。リアルにはその兆候はない。この不景気でそれどころではないのが、日本の現状。

ライオンの元恋人が、アスミの小学校の担任の鈴成由子先生。

ほわほわしていた話が3巻くらいから少し面白くなる。この巻のラストの話はちょっぴりじーんときた。そんなに高校の頃の一瞬を覚えているものかなぁ。

基本的にめりはりに乏しいので、一気に読むという感じではない。そういう意気込みだと飽きると思う。
話の内容は違うけど、「ヨコハマ買い出し紀行」とタイプは似ている。淡々とした描き口に、重いテーマも内在する。

府中野、良いヤツだなー。花火師のおじいさんの色の話に感激した。花火では緑の色は出にくいことも知った。

友朗が語る宇宙観光シャトルバスの夢はめちゃくちゃだけど、最近こんなバカな、でも大真面目な夢を語らなくなったなー。

星形の折り紙が気になって、途中で検索したら、立体構造のものなど折り紙の進化に驚いた。数学と隣合わせで楽しそう。

お気に入りの名前なのはわかるけど、この作家さんの登場人物の名はみな同じ。
キーワードも。桜にハーモニカ、ライオン、着ぐるみ、絵を描く、星を見る、そしてみかん系。

ラストは泣けた。なんか読み切ったという充実感があった。
                         2010/2/11

《こんなふうにおススメ》
一気読みじゃなく、のんびり気の向いた時に読むのをオススメ。




タグ:柳沼行
posted by zakuro at 19:16| Comment(0) | 漫画-少年青年系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年02月20日

Forget-me-not 01巻まで

【Forget-me-not】 01巻まで  /鶴田 謙二

ベネチアの街。
伊万里マリエルはイタリア人の父が日本人と駆け落ち、そこで姉の真鈴(マリン)と妹の満里奈(マリナ)と生まれ育つ。
父方は代々探偵の家系で、マリエルはかつての名探偵ピエトロ・ベヌーチの孫娘にあたる。ベヌーチ家は名門。しかしマリエルは祖父の遺言で、22年前に盗難された絵「Forget me not」を捜すよう“依頼”される。その報酬が莫大な遺産相続だった。
それまで屋敷内に長居することは許されず、敷地内の小さな小屋に住む。執事で助手のコーネリアスに指導され探偵業に勤しむが、メインは浮気調査や捜し物ばかり。美術商で古道具屋のレオナルドとその弟子のベッポに助けられ、それらをこなしていく。ベネチア市警のレストレオーネ警部には変装はバレてしまうけど、実はマリエルは3ヶ月で18件もの殺人事件を解決したことのある腕の持ち主だった。
マリエルの目の前をいつもちらちらしてくる、いずれは対峙しなければならない怪盗ベッキオとは誰なのか。

週刊モーニング、新マグナム増刊。
独特の絵に惹かれて気になっていた作品。
2003年にこの単行本は発刊されているが、連載は97年から少しづつ。2巻はまだまだ先のよう。というより、果たして出るのだろうか?

舞台はヴェネツィア。
歌舞伎のような大仰な言い回しや、散文的な構成。ストーリーというより、詩のように語られる断片から設定を読み取る感じ。
完璧な変装を目指しながら、抜けているマリエルが可愛い。
雰囲気をじっくりと楽しみたい。
                         2010/2/14

《こんなふうにおススメ》
絵画のような絵とともに。


タグ:鶴田謙二
posted by zakuro at 22:32| Comment(0) | 漫画-少年青年系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年02月10日

ヨコハマ買い出し紀行 (完) 全14巻

【ヨコハマ買い出し紀行】 全14巻  /芦奈野 ひとし

近未来の神奈川あたり。温暖化が進むにつれて土地は砂漠化、土地は海の底にだいぶ埋没してしまっている。地図を辿ってもそこが通れる道とは限らない。
西の岬のコーヒー屋、展望台のような景観が自慢のアルファ。店と同じ名、緑の髪を持つ初瀬野アルファはロボットで、ふらっと旅に出てしまった主人の帰りをひたすら待ち続ける。たまにスクーターで買い出しに横浜まで出かけるが、今は横浜と名付けられた丘の上に街がある。
ガソリンスタンドのおじさんと孫のタカヒロ、町内会の皆、入江に棲む子どもにしか姿を見せないミサゴ、ムサシノ運送宅配便の鷹津ココネ、旅人でトビカマス使いのアヤセ、医者であり科学者の子海石(こうみいし)先生、タカヒロの幼馴染みで元気な真月(マッキ)、絵描きの丸子、飛行機乗りのナイらとの交流を通し、気候の変化で失ってしまったばかりではなく、不便だからこそのゆったりとした時間が流れる世界を手に入れた人々の暮らしを描く。

アフタヌーン。連載は94年から12年。始まりはバブルが弾けてまもない頃。こちらもゆったり流れている。
癒し漫画と聞いて手にする。癒されたい。
知っていたのはそれだけなので、設定にはちょっとびっくり。この世界の延長線上の未来の話なのだと思う。都会がすっかり田舎の風情で道も大きくうねっていたり。復興できないほど何か大きな災害かが世界レベルで起こったように予測してしまうのだが、そんなことは最初は描かれない。行間の奥にしまわれて、ひたすらたうたうと流れる日常に特化する。
地球を襲った災害については4巻くらいに少し描かれる。大高潮が起きる何かがあったことだけは確か。でもそれだけしか描かれなかった。
風景は大正時代初期頃のものに似ている。西の岬は神奈川の朝比奈あたりらしい。とすると、逗子あたりは海の中だ。

個性的な登場人物。
アルファはとても人間らしく、食事もするし、風呂にも入る。動物性たんぱく質以外は食べられるらしい。
先生って、おじさんの先輩なのか。5巻で気づいた。
果物、でかすぎ。縄文的だ。

漆原友紀の世界を考えずに読める感じ。この気楽さは貴重。Twitterとは対極の世界。
とはいえ、どんどん哲学的になってくる。
「人というのは、根っこのところが光か音で出来ているんじゃないか」に共感。同じように考えていたから。

急にぼうっと旅に出たくなった。
11巻100話のカラー、葉祥明の絵本のようで美しい。
最後の巻はちょっとうるっときた。それはこの巻が情緒的というより、読んできた14巻の重みとして。
寂しさと温かさって隣あわせなんだな。
                         2010/2/05

《こんなふうにおススメ》
取り立てて大声で勧めるわけではないけれど、気づけばあなたもファン、みたいな、そんな作品。

【コミックセット】


【コミックス】

posted by zakuro at 00:00| Comment(0) | 漫画-少年青年系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年02月06日

敷居の住人 (完) 全07巻

【敷居の住人】 全07巻  /志村 貴子

中学三年生の本田千暁(ちあき)は髪は緑色で校内でも煙草を吸う問題児。ゲームセンターに通いまくって塾はサボりっぱなし。
そこに産休教師の代わりにやってきた兼田健太郎。千暁とは電車の痴漢騒動で顔見知り、しかも二人は兄弟と見まごうほど瓜二つで。
千暁は、バーの雇われママの母ゆり子と、姉の恵己(えみ)と暮らす母子家庭。学校をサボった映画館で声をかけてきた赤髪の男が、何も聞かされていなかった父親だった。
ゲームセンターで知り合った同い年の菊池奈々子、お嬢様学校の近藤ゆか、幼馴染みの村上宗春、中学のクラスメイトで優等生の中嶋くるみらに取り囲まれ、高校に入って安達佑佳里を好きになったり。
親子、友情、恋愛、受験、性のこと。青春の悩みを詰め込んだ、中学三年から高校を卒業するまでの物語。

月刊コミックビーム。作者の初めての単行本の作品。

自分を持て余して捉えきれないままに、感受性と自意識に押しつぶされそうになりながら、うまく渡っていけない若者たちを描く。
千暁の両親も“落ちこぼれ”なので、息子は若干放任で、それが千暁の救いになっている。これが期待をかけすぎる親だと子どもは潰れてしまう。
思春期独特の無神経さで乗り切れる子は良いけど、そうでない子は苦しい十代を送るよね。その時代の渡り方でほぼ人生も決まってしまいやすい。できれば、そういう不器用な子たちが挽回できる時期が人生にあると良いのに。

作品については、うーむ、独特の話の構成。散文的というか。この感覚がダメだと読めないかも。嫌いじゃないけど、読む時の気分に左右されそう。
わかりにくい読みにくいところは多々ある。読者寄りのネームじゃない。それでも、じわじわくる。
この面白さにはタイムラグがあって、後から浸食されるようにじわじわくるのだ、やばい。なんかのウィルスが仕込まれているんじゃなかろうか。
それで、作家買いの人になっているんだろう。

千暁たちのような青春を送った人には共感の作品だと思う。
                         2010/2/03

《こんなふうにおススメ》
漫画読み慣れていないと、ペースを掴みにくい。これにうまく乗れればはまる。

【コミックセット】


【新装版】

タグ:志村貴子
posted by zakuro at 00:01| Comment(0) | 漫画-少年青年系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年02月05日

D.Gray-man 19巻まで

【D.Gray-man】 19巻まで  /星野 桂

ノアと呼ばれる人類創世の人間と、ノアが作るアクマを退治しながら、この世界を守っていくイノセンスに見いだされたエクソシストの戦い。
アレン・ウォーカーの成長と、彼を必要とし支えていく仲間たちの物語。

珍しく最初からはまれた作品。10ページではまった。いきなり物語に引き込んでくるし、神がかっている。
身悶えするくらい面白い。100作品読んでひとつの良作かもしれない。やられました。絵コンテ秀逸。絵もすばらしい。
でも、すごく描き慣れた二次作家の匂いがする。設定も物語も、うまくできている。
ここまで描き込まれていく、圧倒感のある絵は、漫画史上では大友克洋の功績なのだろうか?
でも、だんだん商業主義作家の感覚になってきてしまった。それはそれだけど、なんだかもったいない。
                        2008/1/08

14巻/
ノアの箱舟に取り込まれた後、師匠に出会ってダウンロードを阻止する話。
やっぱ、ここでもアセンションネタだ。最後の3日間て。
多くの人たちが同じメッセージで動いているんだな。実感する。
                         2008/5/11

15巻/
しばらく間が空くと細かい設定がわからなくなる。文字も細かい。新刊のたびに既刊を読み直すか、連載を追うか。難しいところ。完結したら一気に読み直したい。
リナリーは人魚姫なのか。アレンは男っぷりが上がった。
いや、相変わらず面白いしうまいんだけど、ファンは変わらないんだけど、ふつーの漫画になってきちゃったなー。それでもすごいんだけど。
あの最初のドキドキ感、アート性ってなんだったんだろう。いつか熟考したい。
それを差し引いても、この作家の脳内のクリエイティビティは、まだまだ表現され尽くしていないでうずうずしている気がする。それが楽しい。よく考えつくよなー、これこそ、ハリウッド映画で観たいわ。
しかし、この巻はディープできつかった。扉とラストのコメディには癒される><
                         2008/6/24

《こんな人におススメ》
異世界もの好きな人には絶対におススメ。絵にこだわる人にも。
                      UPは、2008/7/23

16巻/
クライマックスでもある。レベル4が出現、黒の教団本部が壊滅の危機に。エクソシストたちの決死の戦い。リナリーはイノセンスと同化することを選ぶ。
和む(?)話も入っているんだけど?? 次巻に続く。和める展開なのか?

この作品はすごく好きなんだけど、設定が複雑すぎて何度もリピしてないとわからなくなってしまう。特に新刊だけ読んでいたら、「これってなんだっけ?」ということが多すぎ。世界観が大きいのでそれは仕方ない。連載を追って楽しむ作品なんだろうなー。ノックが終わったらじっくりはまりなおしたい。
それでもかなり泣けた。仲間、それが根底にあって泣ける。

それと、どーしても「ハガレン」の荒川 弘さんと同じ匂いがするのだ。この作家さん、女性だと思うのだけど……。性別非公開なのだが、あちこちには女性だと書かれている。そうだと私も思うんだよねー。
荒川さんもそうだけど、女性がこのような世界観のお話を描くようになったのが嬉しいし、感動する。大きなセカイを、俯瞰で観られないのが女性の性と言われ続けていたから。
                         2008/10/07

UP追記>
女性作家さんだそうです。プロフィールを読みました。それと同時に、リボーン天野 明さんも女性だったのが、かなり衝撃。すごすぎる……。
                         2009/6/24

17巻/
和める展開でした、最初だけ。前半はギャグモードのコムビタンDの続きで、中休み的な内容。
途中からシリアスに戻る。アレンの真実が師匠のクロス・マリアンから知らされる。アレンとマナ・ウォーカーとの関係。師匠、戻って来て欲しい。

正直言ってだいぶ中味についていけてない。もう一度最初から読み直したいくらい。一読のみでまた数ヶ月後に次の巻はきついよなぁー。これは内容の話ではなく私の読み方の問題。そのくらい中味が詰まっている。それでも面白い。
ここまで壮大な話だと、まだなんの核心にも近づいていないんじゃないかと思う。これからやっと本題?
ギャグにこの画力を使うのは無駄遣いじゃないかと思うくらい、相変わらずの絵。まあ、今までシリアスが続いて読んでてきつかったもんね。
ここまで描けると気持ちいいだろうな。絵が上手いってほんとに羨ましい。ついでに二丁目のママも絵、上手過ぎ。
「D.グレ家の人々」は巻末にまとめてくれたら良いのに。本編は一気に読みたい。
                         2008/12/20
                         2008/12/21UP

18巻/
怪盗Gの出現。多くの人間がGのコピーにされていく。そこにアレンたちが乗り出し、Gの正体に気づく。エクソシストの新キャラ登場。

新しい局面に入った巻。休載もあってなかなか新刊、出ませんでしたね。次のお話が始まったので、内容も余裕でついていけて(初見のみだと連載はなかなか理解が不可能になってくる)楽しかった。
キャラが良い。それぞれに特徴がはっきりしていて感情移入しやすい。そのキャラの背景がイメージで浮かんでくるのだ。上手いよなー、ほんとに面白い。次巻もわくわく。
                         2009/7/07
                         2009/7/08UP

19巻/
レベル4との闘い。ティモシー、エクソシストへ。
半AKUMA種の“鴉”登場。北米支部が作り出した彼らが第三(サード)エクソシストとして任務に就く。サードに飲み込まれたAKUMAの魂は浄化されない。
千年伯爵を第一使徒として、残りの12人の使徒が終結。各地で闘いが始まる。

この巻より「ジャンプSQ」に掲載誌が変わる。休載からこのまま未完かとドキドキしていた。この作品のカラーとしても月刊誌の方が合ってるのかも。作家さんのベストペースで描けるのが一番良いし、好きな作品なので最後まで見届けたいし良かったと思う。
こちらに移ってからの展開でノアが初めて語られる。イスラエルの十二氏族がベースになっている。アレンの14番目の意味がわかった。
SQ読者のために整理されてプロットが語られ、ちょっと助かる。最初から一気に読み直したいなー(ってこればっかり)。
                         2010/2/01

UP追記>
イラスト集の対談読んで、やっぱこの作品好きだと実感。
                         2010/2/05UP

【コミックセット】


【コミックス】


タグ:星野桂
posted by zakuro at 19:00| Comment(0) | 漫画-少年青年系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年02月04日

ももんち

【ももんち】 全01巻  /冬目 景

岡本桃寧(ももね)19歳の予備校生で一人暮らしを始める。姉の深紅(みく)は文学部美術史専攻の大学生で青山のギャラリーでバイト中。長男太郎は公認会計士。自称芸術家の父は失踪。母の絵画教室が繁盛しているお陰でなんとかやってきた。唯一、桃寧だけが絵の道に進んでいる。そんな中、過保護気味な兄姉で三人の結束は固い。絵を押しつけられて反発した兄姉は父親を嫌ったが、桃寧はお父さん子だった。
桃寧の恋。父親が帰ってくると連絡がある。岡本家の家族の物語。桃寧の親友の夏樹と由芽(ゆめ)も交えての桃寧の予備校の一年。

週刊ビックコミックスピリッツ。目指したのは昔の少女漫画と、後書きにあった。
テーマは尊敬と信頼、自立ってとこかな。“関係”を描く。

作家さんも美大出なので、それが作品に生かされているんだと思う。色使いが好き。
主人公に対しては、桃寧の甘やかされっぷりを延々で、感情移入がちっともできなかった。周囲の話の方が淡々としていて良かった。

岡本太郎って名前じゃ、確かに名前負けして絵を描くのをやめるかも。
岡本家の日本家屋、良い感じだなー。やっぱ普段も着物着よう。そう思った。
                         2010/2/02

《こんなふうにおススメ》
淡々とした日常を描く。こんな家族もあるという話。


タグ:冬目景
posted by zakuro at 05:51| Comment(0) | 漫画-少年青年系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年01月29日

ソラニン (完) 全02巻

【ソラニン】 全02巻  /浅野 いにお

秋田出身、OA機器メーカーで地味にOLをしている井上芽衣子24歳は、大学時代の軽音サークルで知り合い付き合って6年め、新聞社の下請けの会社でイラストを描くバイトをしながらバンド活動をする種田成男と一緒に暮らして1年。
閉塞感のある日々は重く芽衣子にのし掛かる。愚痴った日、種田の一言で会社に辞表を出す。「きっとどーにかなるさ」
翌日辞表を出した芽衣子は、貯蓄を切り崩す生活になる。
種田のバンド仲間の山田と加藤の視点も入った若さゆえの群像劇。

週刊ヤングサンデー。全2巻。
今年、宮崎あおいと高良健吾のダブル主演で映画化。
評判は良くて気になっていた。手元には1冊のみで読もうかどうかだいぶ迷った。読んでから、UPするのも迷った。1巻の終わり方から話の本気は2巻なんだと感じてる。

1巻のみの感想。
絵の丁寧さ、読みやすい構成、間のある構図、リアルな会話に、日常に潜むユーモアはとても好き。

内容は真剣に向き合った日記のよう。若いなぁー。かつての自分がここにいるよ。懐かしい感じ。がむしゃらだったなーと思い出す。そしてかなりしょっぱかった。でもひたすら頑張ってたなぁ。なつい。
先日も若い女の子のリアルな生活相談を受けて、なんかここ数日自分の棚卸しをしている気分だ。
ふたりのなれそめが香港映画の「ラヴソング」を思い起こさせて、切ない気持ちになった。淡々と綴られるのもこの作品と重なった。ちなみにこの映画は傑作。オススメ。

芽衣子の、通勤の満員電車の中での「みんな消えてなくなってしまえ」 よくわかる。今はそんな生活をしていないけど、かつてはそれが毎日だった。

リアルにこの世代の子たちが読んだらきっとガツンとくる気がする。感受性の強い子はシンクロしちゃうと思う。
私はもうそこはずっと遠い昔だ。
若さと未熟さゆえに悩んでもがいて苦しんでから、それを越えて落ち着いて、今度は次の勝負が始まっているので、逆に懐かしいほのぼのした気持ちになる。ただの世代の違いだ。
客観的に読んでしまった。

ちょっと違和感感じたのは、芽衣子が断りを入れた時。しかしこれが大きな伏線になった。でも、できれば心情的に納得させる振りは欲しかった。

早く続き読みたい、中途半端に手を出したことに少し後悔。
                         2010/1/04

《こんなふうにおススメ》
自分に迷いのある若い人にオススメ。 2010/1/07UP
と、書いたけど、青春まっただ中の人には、ただ前に向かって進んで欲しい。
挫折して行き場のない人向けなのかも。

2巻/
種田の回想と死。種田の父が上京。芽衣子はそれがきっかけで種田の忘れ形見のギターを手に取る。

2巻めは大感動かもと楽しみだったが、案外冷めてしまった。セカチューみたいだ。若さ故の独りよがりが出過ぎてしまった。ここは物語の構成というより、作者の思考が先行かないと、なんだと思う。理屈の羅列がきつい。
種田の死から後はファンタジーになってしまった。このくらいにしておこう。
でも話の中のちょっとちょっとの笑いは楽しい。アフロのPAの人の髪型がハートで最高。
川の土手で芽衣子がギターを弾くシーンは好き。隣の子どもは種田なんだろう。
最後の終わり方は好き。

若いなぁ。昔を思い出す。
「俺がいつかメジャーになったら、お前たちを武道館の最前列に並ばせてやるぜ!」と居酒屋で叫んだ友だちが、今や東京ドームを満員にさせている。今では「まださ、呼ばれてないよね」と笑い話だ。
友だちたちは軒並みメジャーになって音楽シーンを塗り替えた。自分の周囲が少し変わっていたのかもしれないけど。今はその子どもたち、10代の子たちがデビューし出してきている。
そういう立ち位置に身を置いていた方が珍しいんだとは思うけど、それが私の現実だった。

音楽だけじゃない、いろんな分野に散らばって一線で活躍している彼らを見ていると、どんな職業もそれに「成る」なら迷わないことだと今はわかる。
「成れなかったらどうしよう、ムリかも」と思った時点で夢は遠くなる。

そこら辺の迷いを美化してモラトリアムを特別扱いして自分を納得させるのは、わかった振りして説教して自分では達成しない大人と同レベルなんじゃなかろうか?
それこそ種田が嫌っているような、平穏無事に満足するってそれはそれで良いと思うし、自分としては嫌じゃない。それも幸せなのだ。

今、周囲に集う年若い友だちや子どもたちに、この作品を渡して感想を聞いたら、みな不思議そうな顔をしそうだ。
クビを傾げながら「なんで、『好きだから音楽やりたい』じゃダメなの? やりたいことに理由が必要なの?」と尋ねてきそうだ。私も彼らには勧めないと思う。
夢の実現ってそんなに難しくない、もっとシンプルだ。
                         2010/1/28


タグ:浅野いにお
posted by zakuro at 18:56| Comment(0) | 漫画-少年青年系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年01月28日

文車館来訪記

【文車館来訪記(ふぐるまかんらいほうき)】 全01巻  /冬目 景

町の裏通りの細い路地を抜けたところにもうひとつの“町”が現れる。そこは人間から忘れられたり、役目を終えたものが集まる裏の町。棲まう彼らは人間から“物の怪”と呼ばれる。
イアンは明治26年に作られた青い瞳を持つ生き人形。その町でたったひとりの人間、本業は文筆家のヨオが営む文車写真館に住んでいる。その写真館は訪れる人々の心の糧である“思い出”を写していた。

「新マグナム増刊」と「月刊アフタヌーン」にて連載。ショートのお話が一冊になっている。
オールカラーで絵本を読んでいるみたい。幸せになった。
ひたすら感心。

イアンは生まれて20年と言っているので、1916年。大正では5年のお話。世は第一次世界大戦中ですね。

詩を紡ぐように歌っているような話の数々。
物も人として描かれ、そこに交流が滲む。気持ちが流れてきてじんわりくる。
良質な舞台を観ているよう。
止まった世界に、猫の身体のしなやかさが動きをもたらす。
アンティーク調の着物姿もこの時代を表現していて楽しい。帯留が可愛い。

モノたちとの付き合い、考えたくなるなぁ。
自分にとって良質で、一生大事にしていくものたちと暮らしていきたくなった。
                         2010/1/25

《こんなふうにおススメ》
ずっと気になっていた作家さん。他にも早く手を伸ばしたい。
これは静かな寒い夜にココアと一緒にベッドで読みたい作品。



こちらは「百景」
タグ:冬目景
posted by zakuro at 13:49| Comment(0) | 漫画-少年青年系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年01月26日

ハニー・クレイ・マイハニー

【ハニー・クレイ・マイハニー】 全01巻  /おがき ちか

短編集。

表題作。
考古学者の楯宮章は信州八巻村の古墳で6世紀頃の塙を見つける。うっかり落としそうになり、手を伸ばした時にそれが唇にあたり、そのきっかけでそれは女の子に変身する。飛んだ煙草の火が彼女の乳房にヤケドを作って、少女は口を開く。額へのくちづけと乳房に所有の証をもらって、今日からあなたの奴隷です。
甲斐甲斐しく世話を焼くハニーと楯宮の物語。

・「仔羊は迷わない。」
一乃(いちの)は幼少時にサンタクロースと約束する。サンタに勝てたら好きなプレゼントが貰える。それからサンタと一乃のバトルが始まる。

・「スーパーウール100%」
女子高生の田丸は眠りを越える夜の死者たちに目をつけられる。親友の夏井に相談しているところに彼らが顕現化して。夏井をはじめクラスメイトはみな眠りに落とされてしまうが、不眠症の男子生徒葉山には効かなかった。

・「恋屋15(フィフティーン)」
恋屋パティこと、波庭里子(はていりこ)、キューピーこと生徒会長の九日(きゅうひ)、家出のバニーこと場西幸太。失われてしまった「子供の恋」は蘇るのか。

・「エアー・マイラブ」
倉地は彼女の宮本より友だちを優先させてキレられる。宮本の気持ちを取り戻すため倉地は命をかける。

ヤングキング。
大好きなおがきちかさんの初作品集。

とくに最初の2作が面白すぎる。
この作家さんのぶっ飛び設定にドキドキわくわく。最初っから飛ばしまくり。最高。大笑いした。
導入で驚かせて笑わせて、最後は泣かせる。コンテの作り方は天才とすら思うよ。

格闘シーンはこの作者さんの見どころのひとつだけど、躰道が基本だったのだとこの作品集で納得。
サンタは神様の特殊工作員だからいろいろと狙われやすいので強いっていうのも笑った。

でも、どんなに笑わせても本質はびしっと伝えてくる。
「世の中はそのまんま。わかろうとするとわからなくなる。心を広く持つのが良い」
読後の満足感もとびきり。これって大事ですね。一生ついていきます。

「恋屋15」のみ、わかりにくかったのがもったいない。
                        2010/1/23

《こんなふうにおススメ》
他の作品、とくに「エビアンワンダー」あたりを読んでみて、気に入ったら是非に。
おがきマジック最高です。


タグ:おがきちか
posted by zakuro at 18:05| Comment(0) | 漫画-少年青年系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年01月22日

BLOODY MONDAY -ブラッディ・マンデイ- Season1 (完) 全11巻

【BLOODY MONDAY -ブラッディ・マンデイ- Season1 】 全11巻  /龍門 諒&恵 広史

私立弥代学院高等部2年、新聞部員の高木藤丸。父の仕事をたまに“アルバイト”しながら高校生活を送っている。
クラスメイトで空手の名手、藤丸の幼馴染み新聞部副部長の朝田あおいはジャーナリストを目指していて、藤丸のお目付役。部長でふたりの幼馴染みの先輩九条音弥は藤丸を“バックアップ”。新聞部は藤丸のクラスメイトで立川英(ひで)、後輩の安斉真子らがいる。
家族は母を亡くし、人工透析が必要な妹の遥、そしてやもめの父竜之介は空手道場にボランティアで教えている公安調査庁調査第一部、通称「THIRD-i」調査第三課の副長。

「THIRD-i」は法務省外局の治安維持組織でその存在は秘とされる。そして、鷹(ファルコン)の異名を持つ天才ハッカー藤丸は、その極秘任務を組織の命で手伝っていた。
そこに国際テロ組織が挑んでくる。テロリスト折原マヤが弥代学院に赴任してきて。コードネームは「ブラッディ・マンデイ」。高木班とテロリストの頭脳戦と心理戦。

※ まずはじめの厳重注意。
読む前にwikipediaは読まないこと。読み始めに犯人を教えられるのと同じショックを受ける。

週刊少年マガジン。テレビドラマはヒット。一気に知られる。
この11巻はSeason1。連載はSeason2に入っていて、この2年後。

恵広史さんは女性作家。
絵に色気があって線もキレイだし女性も好きそう。

ちなみにU2が歌うのは「Bloody Sunday」。血塗られた日曜日(「血の日曜日事件」は、テロの代名詞。数々起きている)を歌っている。それを念頭に読み始めた。

とても良くできたミステリー。友だちからは2年くらい前に「面白いよ」と勧められていたのだけど積んでいた。ほんとに面白い、一話目でわくわくする。
バランス良いよね。
藤丸の天才ぶりはかっこいいけど、甘さは高校生ならではのものだし、若さ故にどんどん成長していく、そういうところは上手い。
敵も味方も自在に狂言回しに使ったり、細部までプロットが言い届く。詳細に描かれていながら、スピードもテンションも途切れない。すごい。

ハッキングの高度な技術に感心しきりだけど、これも日々高速進化しているんだろうな。
もう登場人物全員が怪しく見えて仕方ない。読みながらハラハラする。まるで「24-TWENTY FOUR-」。
私はひどく単純なので、周囲の人が信じられなくなったら絶望するな。

これだけの内容を小説ではなく漫画で読めることが感激。
連載追いでは辛すぎたと思う、完結していることを素直に喜びたい。
目の前に11冊を全て積んで、できれば休みの日まるまる時間を費やす覚悟で、食事なども事前準備しスタンバイOKからの一気読み推奨。
読み出したら止まらないので。なお作品のテンションは途切れないのでめちゃくちゃ面白いけど、脳が疲れもします。甘めのおやつも準備。

書きたいことは山ほどあるけど、これ以上はネタバレになるのでここまで。
とにかくオススメ。

ここからは、まったくの余談。
ウィルス感染といえば、昨年から大流行の新型インフルエンザの感染・増殖する際に働くたんぱく質の構造が、20世紀のパンデミックと呼ばれる1918年に世界人口の1/4が発症し死者2,000万人(4,000万人ともいわれる)を出したスペインかぜと同じと先日発表された。当時は世界人口の約半数が感染した。
老齢者に免疫がある理由はそれらしい。90年弱前だもんね。つまり伝説のスペインかぜの驚異を私たちは受けていたんだね。
WHO・世界保健機関の発表では、今月10日までに新型インフルエンザの全世界での死者は1万3554人。こんな猛威の時期にこの作品を読んでいるのも必然?

実在天才ハッカーで世界的に知られているのは日本人の下村努氏。ノーベル化学賞受賞の下村脩博士の息子で、そのハッキングはFBIが捜索していた難事件、史上最悪と呼ばれた伝説のハッカー(クラッカー)逮捕に繋がり、そのハッカーに完敗を認めさせたことで知られている。
その活躍は「テイクダウン―若き天才日本人学者vs超大物ハッカー」というベストセラーになり、ハリウッド映画「ザ・ハッカー」にもなった。
2008年のノーベル化学賞受賞の時にこの話題も復活していた。
                         2010/1/16

《こんなふうにおススメ》
テレビドラマは明日から2期スタート。観てみたくなりました。
たぶん、原作のこの漫画の方が面白い気がする。

【コミックセット】


【コミックス】


【日本人天才ハッカーのノンフィクション・ミステリー】

posted by zakuro at 00:06| Comment(0) | 漫画-少年青年系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年01月20日

いぬ(完) 全06巻

【いぬ】 全06巻  /柏木 ハルコ

高木清美は大学生。吹奏楽部に在籍しているが練習熱心でもない。
彼氏にするなら面食いだが、その彼との妄想ではなく、異常な思い込みによる発情に悩まされている。そして飼っていたバター犬ビリーを糖尿病で死なせてしまい。
大学の不細工な根暗男の中島にあれこれと性欲処理を頼むが、これは愛かと尋ねられ、つい「犬」と答えてしまう。

2巻短編「君想う夏に」
高木清美の14歳。性に目覚めた頃。

ヤングサンデー。これがこの作者さんのデビュー作。
他の作品を読みたくて、まずは最初からと考えたのがアウトだったかも。超男性向け。インパクトありすぎ。びっくりした。

キャッチは、女の子の性欲を赤裸々に、みたいなのだけど、うーむ。
変態というよりみんな自己中で思い遣りないキャラばかりで共感できず。
「だって人間、もれなくみな自己中心で生きてて、客観的には呆れて笑えて仕方ないでしょ」という、穿ったテーマなのかもしれないけど、そんなの見たくない。

高木清美、淫乱な変態と付き合ってくれ。中島くん、かわいそう。
中盤からの、清美と中島のそれぞれの勝手な思い込み、勘違いで進むところが読みどころ。
笑いがあればなー。難しいとこですね。
かなり悲しくなったし辛かった。ノックやってなかったら投げていた。好きな人は好きだと思う。
最後に自分に「じゃ、読むなよ」とツッコミ入れておきたい。
                         2010/1/14

《こんな人におススメ》
人生を斜めに見たところから救われたい変態チックな方に。

【文庫版】

タグ:柏木ハルコ
posted by zakuro at 00:42| Comment(0) | 漫画-少年青年系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年01月18日

ラビアンエクスタス 01巻まで

【ラビアンエクスタス】 01巻まで  /まりお 金田(原作/井上敏樹)

女子高生の晴香は幼い頃から立て続けに誘拐されたり、必ず貧乏くじを引く女の子。亡き母の今際の言葉は「お前には運がない」。
それでも結婚という幸せを掴む。相手はバイトで知り合った焼き肉屋の息子でバツ一子持ちの正義(まさよし)。息子の勇者(いさむ)も懐いてくれるし、義父母も晴香を支えてくれる。新婚旅行から帰って生活が始まったが……まだ、晴香は処女だった。
正義の身体がその気にならないのが原因なのだが、晴香はまたいろんな事件に巻き込まれて。そこに現れるのはいつも正義の味方、オックスマン。その実体はなんと旦那様だった。

ウルトラジャンプエッグ。集英社のウェブコミック配信サイトから出版されたもの。
全2巻らしい。揃ってから読めば良かった。

巻き込まれて晴香がアラレもない姿で悶えるのが見どころ。
いったいどこに帰着するのか見当もつかない。手当たり次第はそろそろ考え時。
                         2010/1/14

《こんなふうにおススメ……?》
全巻読んでもオススメできるか微妙。


posted by zakuro at 00:09| Comment(0) | 漫画-少年青年系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年01月16日

とめはねっ! 鈴里高校書道部 06巻まで

【とめはねっ! 鈴里高校書道部】 06巻まで  /河合 克敏

鎌倉市のはずれにある私立鈴里(すずり)高校。
入学したての大江縁(ゆかり)は、教諭に頼まれ荷物を書道部室に運んでいた時、運悪く加茂の着替え現場に遭遇、そのまま部員に脅迫され、廃部寸前の部の部員として入部させられてしまう、たったひとりの男子部員。書道部は、部長の日野ひろみ、副部長の加茂杏子、会計の三輪詩織の三名。しかし縁はカナダからの帰国子女で、習字にさえ触れたことが無かった。
ある日、入学式から気になっていた望月結希(ゆき)が、男子生徒に交際を強要されているのに出くわす。咄嗟に逃げようと思った縁だが、思いとどまったところで柔道技で投げられたその男の巻き添えを喰って、右手を骨折してしまう。結希は、柔道全国2位の実力の持ち主だったのだ。しばらく部に出られない縁。部員たちは書道部存続をかけて賭けに出る。柔道部に掛け合い、大会まで部員の貸し出しを申し込んだのだった。

掲載誌は、「週刊ヤングサンデー」から、4巻途中からは「週刊ビックコミックスピリッツ」に移動。理由は、ヤングサンデー休刊のため。
『ココロのベスト30』で、Wrlzさんが勧めてくださった作品。ありがとうございます。
こういう作品は、その世界のことが垣間みられて、知識の基礎の基礎くらいは身に付くので、ほんとにありがたい。

藤沢駅ってこんなにパフォーマンスが盛んな駅なのか……。仕事でしばらく関わっていたのだが、そのあたりは知らなかった。
ピンクレディー恐るべし。

三輪と加茂の名前は、古代豪族から? と、すぐ深読みしちゃう自分がうざい。
このコンビは強烈。このふたりがなんで書道に興味を持ったのか、知りたい。
望月って偉い。よく頑張る、頑張れる。彼女の性格なのだろう。

字になると、余白が大切。書かれていない白いスペースも、字の一部って、すごい。
鵠沼学園との、大会後の「母」の字合戦は、かなり興奮した。三浦清風先生、イイ味出している。
当たり前だけど、書も深い。筆や篆刻の説明、面白かった。こういう蘊蓄は大好き。篆刻やってみたいなー。
これからもまったりと楽しみたい。
                         2009/5/21

《こんなふうにおススメ》
とにかく楽しい。
縁のキャラが弱いのも、今の時流なのかな。笑ってしまった。
もやしもん」の沢木も顔負け。出てるんだけどな、存在がなんとも。応援したい。

5巻/
「漢字かな交じりの書」に挑戦する部員等。大江は名菓「ひよ子」からヒントを得る。
鈴高文化祭での書道部のパフォーマンスで、廃部は免れる。「書の甲子園」の結果が発表されて……。加茂杏子と三輪詩織がなぜ仲良くなったのか、その謎が明かされる。新キャラも登場。

作品に無駄がない。遊びはあるのに、見事にバシッと収まっているのだ。構成がパーフェクトに近いんだろうなー。読めば読む程、感心する作品。
書もこれだけ書けたら楽しいでしょうね。書とその周辺の蘊蓄や歴史の話は変わらず面白い。
一番女らしいのは日野ひろみって……その通りだ。加茂と三輪って、最初から気が合ってたとしか思えない。ふたりの好きな漢字には笑った。性格がよく出ていて、楽しかった。
三人の買い物は原宿で。確かに安くは買えるけど、片道1,000円近い交通費は、高校生にはきついんじゃないでしょうか? 横浜や町田、海老名だってあるのに……。
にしても、大輔くん、良い男だ!
ピース、可愛過ぎ。

この作品といい、「3月のライオン」、「ちはやふる」、最近は高校生が日本文化の熱き戦いを繰り広げる作品が多いのですが、実際はどうなのでしょうか?
周囲の子は、バンド、音楽です。
                         2009/7/08
                         2009/7/11UP

6巻/
縁と望月結希は大晦日から正月に宮田庵でバイト。書の甲子園に行くための資金。結希と麻衣はバイトで協力し合い、なんとなく仲良くなる。
みなで大阪、書の甲子園へ。そこで文部科学大臣賞の一条毅と出会う。毅は結希にかつてラブレターを送った相手だった。
ひろみはかな書の師を探して三浦清風を訪ねる。紹介されたのは縁の祖母のライバル笠置亜紀子だった。

結希ちゃん可愛い。縁の焦りも愛おしい。話はますます面白い。
NHKでドラマ中。
                         2010/1/14


タグ:河合克敏
posted by zakuro at 00:00| Comment(2) | 漫画-少年青年系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年01月15日

エビアンワンダー+エビアンワンダーREACT(完) 全04巻

【エビアンワンダー+エビアンワンダーREACT】 全04巻  /おがき ちか

姉弟で旅をしているフレデリカとハウリィ。奇枚羽(いちまいば)の妖魔ヨーヨーも一緒。
フレデリカは炎の鷹を宿す忌まわしき“銀符”。「悪魔と契約し為す」者と呼ばれていた。幼い頃生きながらえる為に悪魔と契約し、悪人の魂を地獄に送る仕事を引き受けたのだ。契約した分は働かなくてはならない。ハウリィはその侍符(カラムス)。
弟の師、帆斗仙(はんとせん)流の武僧フィルも合流し、旅は続く。

「エビアンワンダー」の2巻めにこの話の元になった「銀符(エイジス)とその守護者」収録。
同じ巻にショート作品「サニー・ザ・トリッパー」
セスとサニー兄妹と従者の壮大な旅。

私の読んだ「エビアンワンダー」はヤングキング版。ヤングキングアワーズライトで連載。休刊で打ち切りになり、ZERO-ZUM増刊WARDに移行し「エビアンワンダーREACT」として完結。
ヤングキング版は絶版で、今はZERO-ZUMコミックスから再版。
この4冊でひとつの物語。

ファンタジーの傑作なんじゃなかろうか。
好きだ、ほんとに好きな作家さん。もはや愛していると言おう。
出てくるキャラには血が通っていて愛おしむべきだし、話も面白い。
子どもの時にジュール・ヴェルヌとかの冒険小説を読んでわくわくしたことのある人にはほんとにオススメ。その頃の気持ちを思い起こさせてくれる。

この作品、「Landreaall(ランドリオール)」より好きという人がいるのもわかる。
読めば読むほどのめり込む。余計な感想すら入れたくない。
愛の物語だと思った。

ハウリィの、兄弟に本物も偽物もあるのかと問うところ、沁み入った。
ラストは泣いた。爆泣きした。やられた。まったく予測していなかった。伏線はずいぶん張られていたというのに。
三人の旅は見ていても楽しかった。
これが「ランドリオール」に繋がっているんだと納得。
このまま余韻にずっと浸っていたいほど。
                         2010/1/13

《こんなふうにおススメ》
ラストが好評だったので、どんなかと楽しみでした。良い意味で裏切られた。
秀逸。オススメ。

【コミックセット】


【コミックス】

タグ:おがきちか
posted by zakuro at 00:00| Comment(0) | 漫画-少年青年系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年01月13日

沈夫人の料理人(完) 全04巻

【沈(しぇん)夫人の料理人】 全04巻  /深巳 琳子

その昔明代中国。江南のある街、劉という長者屋敷の奥方沈鳳仙夫人は若く美しかった。
劉家に買われてきた料理人の李三(りさん)は23歳と若かったが、その腕は食べることが何より好きな美食家の夫人に気に入られる。気位の高い若夫人に一目惚れをした李三は、注文が多く意地悪な夫人の好みに合う食事を作れるのか。

ビックコミックオリジナル。
書店の平積みが長いこと気になっていて、やっと手にする。

ワガママで気まぐれ、日々退屈なサド気質の上流夫人が、料理の腕だけが取り柄の、人が良く気の弱い男にたわむれに無理難題を申しつけ、ネチネチと苛めながら食事を楽しむ話。罵られいたぶられるほど、美味しい料理を作る李三。

奥様の飴と鞭、絶妙。若くて底意地は悪いけど、頭の良さは抜き出ている。でも充分にパワハラです。李三がヘタレマゾでもストレスフルだと思う。
こんな調教されちゃったら、もう他のお屋敷で奉公は出来ないよね。

作品としてはとても面白い。でもその辛辣ぶりと、李三のウザさは2巻後半くらいから辛くなってくる。普通の神経で、サドっ気マゾっ気のない人にはきついかも。
3巻から緩急が出てきて慣れたのか楽しめた。
構成は「きのう何食べた?」のように話の中にレシピがあるのだが、「きのう〜」は普段の食生活に生かせるレシピでこちらは中国料理のお金持ちバージョン。手間がかかる凝っているモノも多いけど、それより作れそうと思わせておいて実はそんな材料は手に入らないよ、みたいな上等な料理のオンパレード。

湯包の食べ方、はじめて知った。上手く食べられなくてずっと悩んでたのだ。
空腹時は要注意。中国料理食べたくなって困る。

唐突に終了、なぜ?
この後はシリーズで「沈夫人の料理店」が連載中。こちらは続編というよりパラレルらしい。
                         2010/1/12

《こんな人におススメ》
料理ものお好きな方に。マゾっ気の強い方にも。

【コミックセット】


【コミックス】

タグ:深巳琳子
posted by zakuro at 02:09| Comment(0) | 漫画-少年青年系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年01月10日

ご指名です!

【ご指名です!】 全01巻  /新條 まゆ

南青山の一角、美貌はもちろん、あらゆるマナーと教養を身につけた男の園、ホストクラブ、“シャトー・デュ・アムール”。その中でNo,1を誇る伝説のホスト、連城寺霧夜(れんじょうきりや)。その実体は本名山田小太郎、ホスト見習いで同居している悟をアゴで使い、故郷長崎に恋人美晴を残し、親の借金を返すために手段を選ばないがむしゃらな男だった。
その日いつものように客と待ち合わせしていたが、久しぶりのその相手亜子から「あなたの子ども」と美矢を押しつけられる。身に覚えはなかったが美矢といるうちに情にほだされていく。そこに彼女が突然上京してきて。
度重なるピンチに霧夜はどうなるのか? ラブコメ。

短編は「アップル」
富士鈴五郎(りんごろう)は喧嘩がアップルパイより好き。見かけはラブリーだけど喧嘩に強い幼馴染みの佑太(ゆうた)と連む。未亡人の母はケーキ屋を類い希なる才能を持った鈴五郎に継がせたいが、鈴五郎にはその気はない。かつての肥満児に戻りたくなかったのだ。
一方鴉組の一人娘、喜和子は悪事に長けていたが、ケーキ屋に嫁ぐことを夢みていた。

少コミの騎手だった新條まゆが少年誌に進出。なんでもありだな、ジャンプスクエア。
どちらかというと一般には作品より、小学館とのトラブルやお金遣いに経歴など作家さん自体の話題性で知られている。

見せ所はさすが上手い。コメディ向きじゃないと思ってたけど楽しかった。
オチも展開もベタベタなんだけどな、主人公が九州男児って設定がぴりっと効いていて良かった。
好みは短編の方。内容は完全に少女漫画だけど。
SQ読者の感想を聞いてみたい。
                         2010/1/08

《こんなふうにおススメ》
作風のエロはないですが、読んだ中ではけっこう好きです。


タグ:新條まゆ
posted by zakuro at 01:02| Comment(0) | 漫画-少年青年系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年01月09日

碧海のAiON 03巻まで

【碧海のAiON(へきかいのアイオーン)】 03巻まで  /影崎 由那

海辺の街、潮見ヶ浜市に住む高校一年の津川達哉は、一週間前の交通事故で資産家の両親を亡くす。父の今際の言葉は「器の大きな男になれ」だった。
登校を再開して他クラスの宮崎星音(せいね)と出会う。彼女が苛めに遭っているのを助けたのだが、逆に「望んで苛められているのだから、余計なことをしないで」と冷たく拒否される。器の小ささを指摘されて達哉は落ち込むが、慰められもする。星音は、器の大きい男になりたかったら経験を積めと諭し、長生きするために「海には近づくな」と不可解な言葉を残す。気になった達哉は夜の学校で星音が関わる事件に巻き込まれ……。
ダンボールハウスに住んでいたこの不思議な少女を家に連れ帰った達哉。同級生で幼馴染みの湊と吉幸渚(よしゆきなぎさ)、達哉のはとこで小学生の美凪(みなぎ)らも絡み起きていくダークファンタジー。

角川のドラゴンエイジ。
アイオーンは、黒い海蛇、らしい。

読みやすい構成なんだけど、どうも読み手の私とはテンポが合わない。この気持ち悪さは後に解消できるのか?
絵は苦手。表紙のデジタル絵に騙されたなー。一枚絵のイラストは上手いのだ。人物のバランスも崩れているのが気になる。ちゃんとしたデッサンを重ねたことはないんだろうな、趣味で絵を描いていて、美術的な基本教育は受けてないのかも。

うーむ。この作品、コミックダッシュ!での所有率がとても高い。それは売れているということ。読みながら、そこまでの作品かなぁ? と、それも不思議だったのだ。
あまりの違和感につい調べた。
18禁ゲーム会社在籍中から頭角を現し「かりん」でブレイク。それが代表作でアニメにもなっている。話題作「ひぐらしのなく頃に 心癒し編」も描いているので、そこからもファンが流れているのだろう。

話の基本設定は悪くないのに、見せ所が決まってなくて平坦に流れてしまう。行き当たりばったり感が否めない。
キャラにも感情移入できない。「なぜ、そう考えるのか」
伏線は見えてしまっているのに、回収するまでの期待が盛りあがらない。ちなみにまだ回収されてない。後でどたばたくっつけたような展開になるなら暴れたい。
難しいモノですねー、話を作るって。
                         2010/1/07

《こんなふうにおススメ》
この“絵”のファンの方に。


タグ:影崎由那
posted by zakuro at 18:03| Comment(0) | 漫画-少年青年系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年01月06日

お嬢様と妖怪執事

【お嬢様と妖怪執事 -藤原ここあ短編集-】 全01巻  /藤原 ここあ

・表題作。
由緒正しい家柄の狩島家。お嬢様が手伝いのものたちと住む。両親は仕事でずっと出張中。
そこへ気脈の乱れで座敷童が具現化、直接幸福を運ぶという。現代に合わせて執事姿の妖怪は、思い込みが激しいドM。志だけは高いけれど体力のまったくないお嬢様。
ふたりの二人三脚。

・「山田」
新米教師の有沢は悩んでいた。ナルシストで変人と噂の生徒、山田が有沢を応援する。

・「STRAY DOLL(ストレイ・ドール)」
2300年、地球。フィズは人形使い。人形たちと、迷える人形(ストレイ・ドール)を救っていく。

・「私は」
写真部の森永は高校卒業を間近に控えて、感じることと気づき。

ガンガンカスタムと、月刊ガンガンWINGに掲載したものをまとめた短編集。
代表作はまだ未読。ずっと気になっていた作家さん。癒し系作家として知られている。

絵は少女漫画。表紙に惹かれて手にする。
それにだまされた。声を大にして言いたい!
笑った。なんだ、このシュールさは! まさかコメディだったとは!
爆笑した。お腹抱えた。「聖☆おにいさん」と並ぶ。この表紙すらネタだったのか。
やられた。三文芝居を見ているようなくだらなさなんだけど、ちょっと切なさもあり、ほんわりしたりもする。
一歩間違うとドツボなネタばかりなのに、この絶妙な間合いはなんだろう。しらける直前のサルベージが天才的。次のコマでぱしっと切り替わる緩急の鋭さに脱帽。
一見甘さを期待するこの少女チックな絵も、乙女チックな台詞も、すべて読者を油断させる罠なのだ。確信犯。

うわー、やばい、他の作品も読みたい。本を閉じた後もにやにやしてしまう。
この魅力はまるでウィルス。めちゃくちゃ危険。

ラストの話のみ、シリアス。なんだか作者の繊細な心に触れた気がした。もちろんそんなにわかるものじゃないんだろうけど。

2009年中に読めば良かった。オススメ上位に入ったのに。
でもちゃんとテーマもある。これだけ笑ったあとは言いづらいけど。共通しているのは人との関係性。ひとりじゃないよ、ひとりで頑張りすぎるな、周りも頼れってことかな。そこが一本通っていることにも感服。
                         2010/1/02

《こんなふうにおススメ》
うっかりやられちゃいました。こういう出会いも刺激的。
漫画読みになって良かったと感じる至福。


タグ:藤原ここあ
posted by zakuro at 07:04| Comment(0) | 漫画-少年青年系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年12月27日

おおきく振りかぶって 13巻まで 

【おおきく振りかぶって】 13巻まで  /ひぐち アサ

中学三年間、ダメピッチャーの烙印を押され、イジメ倒されてきた三橋廉。周囲からヒイキでエースと言われ続け、それを信じ込んでしまっていたのだ。
祖父の経営の学園を自ら出て、公立高校に入学。
その三橋の特性と才能に、いち早く気づいたキャッチャーの阿部隆也。三橋をホントのエースにしようと心に誓う。
元軟式野球部だった県立高校野球部、一年生部員だけの仲間たちと甲子園を目指す。

純粋な野球漫画でここまでのめり込めたのは、かつてない。秀逸。
どれだけ野球が緻密なスポーツかがわかる。このところ、超人的な、「だって漫画だから〜」と言い訳してしまうようなスポーツ漫画に食傷していた。漫画であっても、リアルさは欲しいよ。
野球を知らなくても、野球に興味が湧いてくるという、エンタテイメントのお手本のよう。
最近の女性作家はほんとに素晴らしいですね。
                         2007/9

10巻/
夏大会三回戦、埼玉高校との試合。
私の目の黒いうちに、三橋たちは卒業できるのか?
途中で終わって欲しくないな、ドカベン並みに頑張って欲しい。

ひぐちアサさんは、挫折した人を描くのがうまい。
そうなんだよね、俗にいう成功者って世の中では一握りもいない。甲子園でも勝って残るのは、一校だけ。ほとんどが、泣く。そこの人たちを、そのままにしないで描いてくれるのは、ほんとに嬉しい。
読んでるのは辛くなるときもあるけど、ちゃんとスポットあててくれないと意味がないから。

あまりにも面白くて、すでに連載を追ってしまっているんだけど(現在15巻め進行中)、試合しててもしてなくても面白い。考えさせられるし、エンタテイメントでもあり。
10巻も単行本で読み直し。

先取りだけど、15巻目などは、ほとんど「7つの習慣」的な考え方。成功理論として構築されたアメリカ的やり方には、たまーに反発するけど、高校時代、こんなふうに頑張ってみるのも良いかもしれない。
日本人の場合、そこでは割り切れない感情や、情緒がついてくるもので、それが民族的文化なんだけど、それ(アメリカ的サクセス手法)を追い続けすぎると、無味乾燥な人間になってしまうか、性格破綻するか、二度とそっちに目が向かないか、なんだけどね。
バランスを考えられたら、いい時期にうまく移行できて昇華させられるんだけど、振り返らないとわからないものでもある。
                         2008/6/1

《こんな人におススメ》
もちろん中・高校生。でも、ビジネスマンにはかなりおススメ。
《こんなふうにおススメ》
『マフィーの成功法則』みたいな部分、大きいんですよね。
リーダーは読んだ方が良いと思いました! マネージメントのヒント、多いですよ。
キャリアプランを立てる時にも!

                         2008/7/21UP

11巻/
西浦は4回戦、港南高校との試合。そして5回戦、美丞大狭山高校との試合がスタート。
阿部に依存していた三橋の戦い始まる。

連載を読んでいたとき、この巻から次巻にかけては不安がよぎってきつかったなぁ。

栄口って、ほんとに良いよね。1組なのにね。
泉と一緒に心の中で、三橋と会話中の花井にツッコミ入れるところは最高だった。
しのーかも良いマネージャー。
モモカンはこんなメンバーに恵まれてラッキーだったと改めて思えた。
モモカンと齢の差を気にしている花井がいじらしい。

ひぐちさんってほんとにすごい。女子更衣室の会話なんて、リアルすぎ。これもおお振りの魅力のひとつ。

連載はただいま17巻進行中。何度も言うけど、コミックス化遅過ぎ。
でも、それでも良い作品を送り出してくれるのだから良い気がしてきた。
裏表紙のサンタの話……かわいすぎる。
                         2009/2/17

12巻/
5回戦の美丞大狭山高校との試合。
一回裏、西浦の攻撃からスタート。バッター泉。西浦はすでに3点を失点。西浦は美丞に研究し尽くされていて……そこから前に進めるのか?

やっぱ、おお振りは試合ですよねっ! 面白い面白すぎるよ。
私の漫画ベスト5に入る作品です。

特にこの試合は面白かった。
「共学の、しかもチアいる学校にはぜってー負けねー」わかるよわかる。

12巻の連載時って、アニメやってたんですよね、懐かしい。

この美丞の試合は、一挙一動が祭りだった。
特に阿部フラグは早々に立っていて、ここから13巻目くらいまでの連載はほんとにドキドキでした。

現在の連載はすでに18巻分終了で、19巻目に突入。
良いんですよ〜ずっと待ってます、単行本化されるのを。←もう、諦めている。
それにしてもなんか新刊が美丞との試合で、「まだかっ!」とまた改めてびっくりしたよ。
でも、試合はまだ半分で次巻にお預け。
                         2009/6/28
                         2009/7/02UP

13巻/
美丞大狭山と西浦の五回から。呂佳の思惑。美丞の倉田との取引。それに桐青の河合は気づく。阿部の怪我。捕手は田島に。阿部への依存が顕著な三橋。これは今回の伏線。三橋は自立できるのか。西浦のピンチ。

三橋の切り替えが偉かった。
ドギドキしながら読む巻
ブラックな話が入ってくるのも、今の高校野球の期待されている姿の闇で、リアルに感じる。
アニメ2期が2010年春から始まるという。楽しみ。
                         2009/12/25

【コミックセット】


【コミックス】

タグ:ひぐちアサ
posted by zakuro at 11:11| Comment(0) | 漫画-少年青年系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年12月18日

Azrael’s EDGE

【Azrael’s EDGE(アズラエルズエッジ)】 全01巻  /遊行寺 たま

腕利きだが愛想のない傭兵アルファ。その見習いになった人は良いけれど実力はまだのレト。気の合わないふたりを中心に依頼を解決していくアクションファンタジー。
策略から決闘など話はバラエティーで、一話読みきりのスタイルで描かれている。

ゼロサム。作者の初の単行本。

話の作り方は秀逸。もしこの本から読んでいたら「今後に大いに期待」と書く。その結果が「+C sword and cornett」に繋がっている。

まず、コンテが上手い。読みやすいのだ。
うっかり作者の手中にはまる展開なのだが、それも小気味良い。
サザエさんやルパン三世方式って、簡単なようでなかなか難しい。基本のキャラを確定させて、破綻なくそのプラットフォームに物語を載せていくやり方で、最近成功したのは「ハルヒ」だ。
それをなんなくやり遂げていて、このまま続いてもおかしくない。このキャラクターで大きな話も面白そう。
まだまだ作り込みが出来そうだし、もったいないので続編を希望したいです。
                         2009/12/03

《こんなふうにおススメ》
絵も上手いし、好み。続編、切望。


タグ:遊行寺たま
posted by zakuro at 00:42| Comment(0) | 漫画-少年青年系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月27日

もっけ -勿怪-(完) 全09巻

【もっけ -勿怪-】 全09巻  /熊倉 隆敏

巫覡(ふげき、シャーマン)の家系に育った檜原静流(ひばらしずる)と瑞生(みずき)の姉妹。見えてしまう中学生の静流、小学生の瑞生は憑かれやすい。祓う力を持つ祖父と共に、両親と離れて田舎で暮らす。
妖怪との関わりの中で、彼らと自分たちを理解していく物語。話ごとに妖怪がクローズアップされ、姉妹が成長していく。静流は高校生、瑞生は中学生まで進む。

デビュー作。
「アフタヌーンシーズン増刊」から「月刊アフタヌーン」に。アニメにもなる。
勝手にキャラの可愛らしさで侮っていました、すみません。もっと早くに読めば良かった。面白すぎる。大人が読む作品。話が深い。好きだなぁー。心に栄養をもらう感じ。
「月刊アフタヌーン」ってじんわりする作品を多く取り上げているんだなー。
正統派妖怪漫画として、荒俣宏氏からも評価を受けていると聞いた。どちらかというと民俗学的妖怪絵巻。

まず、描きこみの細やかさが素晴らしく、絵で表現するのがお好きな作家さんなのだと感じる。
ただの妖怪漫画じゃなく、そこに関わる人の葛藤、悩み、人との交わりが描かれていて、読み応えがある。
ファンタジーなだけではない。むしろ、かつての日本がそこにあり、今失ってしまったモノが際だって視えてくる。生きるとは何か、どう生きていけば良いのか。それを考えさせてくれる。

特に感心したのが、妖怪には妖怪の理があり、むやみやたらに祓ったりするのではなく、きちんと話して離れていただく、その関係性を説ける大人がいることだ。
私たちの人生の中でもこうして日々、大人たちから生きる術を学んだ生活は今は失われてきているのではないか。
お祖父ちゃん、格好良すぎる。ミーハーな気持ちになった。

26話、どこかで見た話だなーと感じる。途中で気づく。この話だけスタッフにアニメ観せられたんだ!
それは声優の中村悠一さんファンの子で、布教の為だった。チラ見だったんだけど、よく覚えてたなー。あれがこの作品だったんだ。

マゾな髑髏に爆笑した。

檜原とは元伊勢一番の檜原神社からなのかな。
どうもお父さんは婿らしい。父の旧姓は宗像。ひとりひとり登場人物の苗字が気になってしまう。
と、最後まで読んだら、表紙の見返しに檜原神社の写真が。ここから名前をもらったとあった。元祖巫女の場所、みたいなところですもんね。

正直、ノックをさっさと終わらせて、この作品が引用した書物などを読み漁って民俗学世界に浸りたいとさえ思った。
柳田國男、折口信夫、南方熊楠はもっと今より評価されて良い。

まだまだ続いても良かったのに。シリーズ化楽しみにしています。
                         2009/11/25

《こんなふうにおススメ》
気軽に楽しむことができながら、奥深い。素晴らしいです。
予備知識なくても大丈夫です。すでに布教中。

【コミックセット】


【コミックス】

タグ:熊倉隆敏
posted by zakuro at 01:24| Comment(0) | 漫画-少年青年系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月25日

散歩もの

【散歩もの】 全01巻  /谷口 ジロー(原作/久住昌之)

短編集。自称散歩の天才、上野原が、のんきな迷子を気取る。

・「エジソン電球」
盗まれた自転車を探しに出た序でに寄った雑貨屋で見つけたもの。

・「品川の雪駄」
会議の後に寄った品川の古い商店街で雪駄を手に入れる。

・「古絵本」
旧友に会った日、懐かしい道で出会った古本屋。青春の思い出と童話の切なさが蘇る。

・「ヒッピー祭り」
会社の部下に頼まれて届け物したところは、まるでウッドストックだった。

・「真夜中のゴーヤ」
友の家で飲んだ夜、歩いて自宅に帰る道すがらに思うこと。

・「犬と軟球」
仕事先の犬と散歩に出て、子どもの頃を思い出す。

・「ハーモニカ横町」
久しぶりに地元の商店街を歩き回る。

・「目白のかき餅」
川上宗薫好きな外国からの客をホテルまで送る。川上の遺作は闘病記で、彼が望んだのは散歩だった。駅まで歩く道すがらに妻とばったり会う。

通販生活で連載。買えるものが入っていることが条件だったと後書きにある。

当たり前に誰にでもありそうな日常の切り取り。
モノに拘る文学作品は多いが、何気ないモノの発見で特にそれを大仰に捉えないのは、「孤独のグルメ」にも通じる。いちいち騒ぐのはみっともない気質は確かにフランス人好みなのかも。
私はミーハーで騒ぎたい方。でもここでのあれこれは、確かにわざわざ人に言うほどでもない体験ばかり。みんな同じだね、とほくそ笑むのが楽しい。

朝倉摂氏が童話の挿絵をされていたとは気づかなかった。
最近の童話はポジティブらしい。友人の作家がぼやいていた。童話から不条理や切なさを学んでいったのに。

最後の話はしんみりした。
後書きから、中野に住みたくなった。

この世界は、ツイッターともっとも遠い場所。あの短い押しつけのコミュニケーションに辟易する今、この世界観はほっとして安心する。
                         2009/11/23

《こんなふうにおススメ》
人の日記をうっかり開いて読んでいる気分。
忘れていた子どもの頃の宝物を見つけた気分は、映画の「アメリ」を観た時の感覚に近い。


posted by zakuro at 00:01| Comment(0) | 漫画-少年青年系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月11日

チーズスイートホーム 06巻まで

【チーズスイートホーム】 06巻まで  /こなみ かなた

母猫、兄弟猫と散歩に出かけた仔猫。景色に見とれているうちに迷子になる。
公園で行き倒れているところを、山田家のヨウヘイに拾われる。
動物の飼えないマンションの両親は、里親を探すが見つからず、そのうち情も湧いてきて。
成り行きで「チー」の名前を貰い、山田家に馴染んでいく。チーと家族のほのぼのな日常。

モーニング。猫好きにはたまらない。
アニメにもなる。

初めの頃の「おうちかえう」はちょっと辛かった。
スーパーの袋は「かかってこいってゆってうー」よねー。
コーヒーを飲んだチーに大爆笑。猫舌じゃないのかっ!

2巻から表情が豊かになって面白さ加速。
ヒグマ猫との別れはちょっと泣けた。
北海道に行く選択でなくほっとした。

癒される〜。
                         2009/10/07

《こんなふうにおススメ》
はまる。癒される。読むべし。触れるべし。
一家にこのシリーズ、必需品。
                         2009/10/10UP

6巻/
チーが新しい家に馴染み、近所のペットたちと交流していく姿。

和む。ひたすら癒される。
オールカラーが楽しい。読むというより眺めているだけで幸せになる。
                         2009/11/10



posted by zakuro at 05:03| Comment(0) | 漫画-少年青年系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月10日

御石神落とし(完) 全08巻

【御石神(みしゃぐち/みしゃくじ)落とし】 全08巻  /増田 剛(原作/永久保 貴一

白泉大学社会学部の神成豪(かんなりたけし)。民俗学研究会の課題で、石神(性神、ミシャクジ/ミシャグチ)を調べるためにある県に向かう。
小さな村に降り立ち、御石神の祭りに参加する。ご神体に茅輪を投げるのだ。豪が投げた輪はご神体にすっぽりはまり七五三縄が切れる。50年ぶりに御石神様が降り立ったと村は大騒ぎ。豪の左手は開かず、御石神様が落ちないと元には戻らないという。豪の民俗学的性豪勇記。
6巻に「悪魔ッコ」

ヤングアニマル増刊「嵐」。
豪が向かった先はもちろん長野県諏訪市。出雲や諏訪を調べていてどうせ読むなら関連の漫画にしようと「IZUMO」を手にして見事に予想を裏切られてがっかりし、こちらで口直し。エッチ系らしいと知っていたので本来の目的は期待しないで手にするが、民俗学や歴史に詳しい原作者で、もしかしたら面白いんじゃないかと思ってもいた。
いや、しかし。期待を裏切らなかった、面白い。ベースはひたすらやりまくりの話で誰にでも勧められる訳ではないけど、だんだんとセックス教本になっていくのでそれもどうかと思うけど、日本のトンデモ風俗伝承(でもちゃんと事実)がエンタテイメントになって語られている。性文化史として良くできている。これらは「まつりごと」なんだよなー。

「永久保教授の御石神講義」がかなり為になって面白い。何度も感嘆した。
御石神は縄文時代からのもっとも古い神様かもしれない、それには素直に頷ける。
読むにつれて、だんだんとフィールドワークに人生をかけた多くの先人たちの労力に頭が下がる思いになる。
この原作者さんの他の作品も読みたくなった。

「日本ってすごい」が正直な感想。
曾祖父の茂介の人生を追体験する「先祖返り編」は興味深かった。大人から若者にきちんと引き継がれる性教育が廃れたのは残念に思う。
「子どもを産むのは本当に気持ち良くて」の言葉に感動して泣きそうになった。

吉原編は、「JIN -仁-」を読んだ後だったので理解が深まる。
料金体制も詳しく書かれていて唸る。
大見世の花魁の客で週に一度通えば最低でも今のレートに換算して月に1,500万から2千万はかかる。上客ともなればこの3倍は軽く、上限なし。そうなると水揚げっていくらかかったんだろうか。ちなみに大見世の花魁の身請けは1億円相当になるらしい。うーむ。
旦那衆ってどれだけ金持ちだったんだ。今みたいな税金制度ではないから、年商200億円の大店なら使い放題だったのかも。
一方、河岸店の値段はかけそぱ3倍分。誰にでも門戸を開いていた吉原なんだな。

いろいろ興味が広がって嬉しい悲鳴。いいなー、豪。こんなにいろんな時代を見られて。
できれば全話民俗学的見地からの構成だと嬉しかったけど、普通に現代の性の悩みを入れるのは漫画作品としてのメリハリなんだろう。
ここら辺のエッチ漫画は「おしとね天繕」っぽいんだけど、御石神だけでなく川崎のかなまら祭りなど、他の神事の説明もされていて侮れないのだ。

とはいえ、真面目に現代の社会制度と性に向き合っていて好感が持てる。かなりいろんなことを考えさせられる。
今の社会に至った極端さは、敗戦後に欧米の影響によりキリスト教的考えが入ってきたからだと思う。でもそれがあったからこそ、日本のHIV罹患の増加がまだまだ緩やかなんだとは思うけど。
作中では資本主義を根付かせるため、とあってかなり納得がいった。
轟教授にはついていきたい。

ところどころ男の願望も見て取れる。美幸が正妻で他の女子は妾的構造。

作画の方も読みやすくて、しかも豪のルックスもちょっとヘタレ系で敵を作らないので感心。
後半、作者の思いの強いスローセックス提唱になっていくのは、やりすぎな気もする。
                         2009/11/07

《こんなふうにおススメ》
かなり面白くて、周囲に勧めまくり。……引かれている。たしかにやりまくり漫画だもんなー。
ただ今「カルラ舞う!」読書中。

【コミックセット】


【コミックス】


posted by zakuro at 23:58| Comment(0) | 漫画-少年青年系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月05日

孤独のグルメ

【孤独のグルメ】 全01巻  /谷口 ジロー(原作/久住昌之)

輸入雑貨の貿易商を個人で営む井之頭五郎。とにかく食べることが好き。
酒は飲めないが煙草は嗜む甘党。彼が入った店と食事を綴る日記のような作品。

この作家さんが、手塚治虫浦沢直樹と並んで、ヨーロッパとくにフランスの漫画愛好家、日本を愛する文化人に愛されていることを知り興味を持つ。ジャポンコントニュを語るなら外せないらしい。
周囲のオタク友はまったくこの作家を知らず、長年のつきあいの雑学帝王である友人のグラフィックデザイナーは詳しかった。「ジャン・ジローに影響受けてるんだよ」
その話を聞いただけで、西欧が期待している文化としての漫画と、日本のオタク文化の漫画がいかにずれているかを感じた。
日本の文化人がもっと真剣にこのジャンルに入ってきたら良いのに。すると人気漫画のランキングがすっかり変わるだろう。

この作品は、扶桑社の「月刊PANjA」にて連載。その後「SPA!」にて読み切りを掲載。

面白い〜〜。
食べ物系はかなり好きなのでそれもあるが、中味はB級、いやいやC級に近いマニアックな食材が多い。行き当たりばったりに入った店なので基準もない。
もちろんそういう店に隠れた一品があるのはわかる。決してグルメ雑誌には載らないそういう店に嗅覚が働く人も多い。
しかし驚いたのは、最初が山谷の豚肉炒めライスだったこと。東京に住む人はその街が日雇い労働者たちの住まいと知っている。近隣の子どもたちは親から入るのを禁止される。
下町育ちでなかったので物心ついてから知ったその場所を地図で調べてもよくわからず、吉原と並んで地図には載らない不可思議な場所なのだ。
一話がそれで、これは覚悟を決めて読めとの挑戦状かとわくわくした。

お腹が空いている時に読むのは危険。あーわかるーとか、いいなーとか、感情が揺さぶられるのが嬉しい。
主人公のどこにも馴染まぬ異邦人的な目線も人気のひとつなんだろう。
原作者の後書きにもあるが、食べることが現代社会にまみれて歪んだ自分の癒しというのは理解できる。

有り体な日常の中に、赤瀬川源平的に食事が語られて楽しい。
ヨーロッパ的オタクってこの辺なんだよね。ダダやバタイユ、エロティシズムもいろいろやってきちゃって、今更萌えも何もないのだ。
文化としての漫画も読みたくなってきたなー。
                         2009/11/03

追記: 名前だけは記憶していた原作者の久住昌之氏の履歴に、赤瀬川源平氏に師事とありました。泉昌之がこの方とは目ウロコ。

《こんなふうにおススメ》
漫画を読み慣れていなくても読みやすいしわかりやすい。
最近の、オタク系に偏った作品の中で、ほっとする一冊。



posted by zakuro at 17:29| Comment(0) | 漫画-少年青年系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月04日

おしとね天繕(完) 全06巻

【おしとね天繕】 全06巻  /山口 譲司

元禄年間、将軍(公方)綱吉を中心に、大奥3,000人の女中が侍っていた。
将軍の嫡子を身ごもり、「上様の生母」になるために女性たちがシノギを削る。
その女性を綱吉にあてがう仕事を任されているのが、床与方筆頭会釈(とこあらためがたひっとうあしらい)、皇天繕(すめらぎてんぜん)であった。

スーパージャンプ。エッチで笑えるギャグコメディ。
地下鉄の中吊り広告に「続編連載スタート」とあって、「どんな漫画だろう?」とコミックの山を漁ったら手持ちにありました。持っているのが、すごすぎ。

成人漫画まではいかないけど、ただただエッチなことがメイン。男としては、天繕ってある意味、目指したいシンボルキャラなんだろう。
流し読みだけしてノックに入れないつもりだったけど、あまりにもバカらしくて、つい全巻あっという間に読んでしまった。考えなくて良いのがすごい。
でも。おバカな漫画なのに、絵も構成力もメリハリも素晴らしい。上手い。良く出来ている。

4巻くらいからだれてきていたので、連載も終了したのだろう。
ちゃんとしているんだなあ(出版的編集の意味で)、それが一番の感想。
ちなみにジャンプ系。
                         2009/1/14
                         2009/1/27UP

6巻/
床与方として旅に出た天繕と堀之内官兵衛。旅先で様々な女子に会い、見分していく。そして異国へと旅立つ。修行を積み、帰国したら100年経った浦島になっていた。

後の連載がまとまったらしい、これがラスト巻になり完結。まだ読むことになるとは思わなかった。偶然読む機会ってラッキー?
考えたらお色気系って初めてだったんだよなー。かなりびびったのを覚えてる。だいぶあれから成長した。

エッチなだけじゃなく、いちいち大げさな話と絶妙なテンポで笑わせる。くだらないと言いながら、だいぶ笑った。とくに将軍綱吉の思い出語りと、100年後の大奥に切り込む天繕。
話のまとめ方も上手い。天繕、恐るべし。
                         2009/11/03


タグ:山口譲司
posted by zakuro at 22:00| Comment(0) | 漫画-少年青年系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月03日

ライン

【ライン】 全01巻  /小手川 ゆあ

ルックスが可愛くて友だちも多い柿崎、通称チーコは駅で携帯電話を拾う。拾った電話に出たチーコは、殺人予告を聞く。目の前で死んだ女生徒を見て、それが嘘ではないことを知る。電話の相手は、未来を知ることが出来ると言う。
「自分ひとりが知ったのではつまらないから」。巻き込まれたチーコは、目の前にいたクラスメイトの板東(バンドー)に同行を頼む。バンドーは、可愛い上にスポーツも頭脳も万能。しかしチーコのグループではない。
次々とかかる電話にパニクって泣いていたチーコだが、何も出来ない中に人が死んでいく悔しさで、それを止めようと走り出す。最初は乞われただけだったが、バンドーも行動を共にする。

角川コミックス・エース。
「こんなに面白いのに、なんでそんなに読まれていないんだろう?」の感想に惹かれた。それはホントだった。
一部に熱狂的なマニアがいる人気作家さんだとは知っていて、早く読みたいとは思っていた。生死がテーマな作品が多いと聞く。この表題は、生と死の境目のラインのこと。元気な時じゃないと手が出せない気がしていた。
でもそこには希望があって、よくいるタイプのイマドキ高校生のチーコが必死に走り出した時、まだまだ世の中は捨てたもんじゃないんじゃないか、そう感じられた。
「みんなで楽しいのが一番なんだよ!」その通り。

身近にチーコがいてくれたら、救われるのに。きっとそう思う人が多いと思う。だったら自分がチーコになれればいいよね。そしたら少しづつ世界は変わっていくかもしれない。
この作家さんには人への愛がある。
孤独だったり、希望を失ったり、落ちている人にこそ勧めたい、そんな作品。
                         2009/11/02

《こんなふうにおススメ》
正直、掘り出し物を見つけた感じ。余韻が残ります。


タグ:小手川ゆあ
posted by zakuro at 00:02| Comment(0) | 漫画-少年青年系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年10月28日

パーツのぱ 01巻まで

【パーツのぱ】 01巻まで  /藤堂 あきと

秋葉原にある小さなパーツショップ「こんぱそ」。
店長以下、入輝(いりてる)、本楽(もとら)が織りなす、秋葉原の日常風景。

パソコン雑誌、週刊アスキーと、アスキー増刊で連載。
ここで、この本があっという間に売り切れていたことを知り、ずっと気になっていた。

手にして叫ぶ。むききゃゃゃーーー!! 面白すぎる。
マニアックすぎてそれが凄い。
秋葉原ってこういう街なんだー! と、改めて思う。ちょっと入り辛くて外から眺めていた店が親しみをもって感じられる……まだ、中には入れないけどねっ!
同業者には胃が痛い内容というのもわかる気がした。
秋葉原を自由に歩けるマニアックな人って、どんな気分なんだろう。それが少しでも味わえる作品。

影響受けやすい私は、自作パソコン組める人になりたいと思ってしまった。もちろん一瞬の気の迷い。
でもBTOパソコンは欲しくなった。

秋葉原の店は、人が宝。お客さんは百戦錬磨だし、それに対抗して更なる情報を送り出すってホントに大変だと思う。
小さいお店ほど応援したい。頑張ってください。
                         2009/10/27

《こんなふうにおススメ》
凝り性な人、秋葉原に興味がある人にもオススメ。わからなくても面白い。


タグ:藤堂あきと
posted by zakuro at 01:02| Comment(0) | 漫画-少年青年系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年10月26日

いなかの 01巻まで

【いなかの】 01巻まで  /井ノ本 リカ子

田舎に住むイマドキノ中学生茜は、隣の高等部に転校してきた三年生の神田晶に一目惚れ。
仲良しの優等生の瞳、お兄ちゃん子の梨央、幼馴染みの修司と仲の良いみのり。誰が一番早く彼が出来るか競争しようと提案する。四人の女子中学生のほのぼの学生生活。

WEBコミックハイ! 双葉社のウェブコミック。
BLや成人系で活躍中の作家さん。かなり表現がどぎついのと、趣向がマニアックで知られる。
この作品もやたらと胸やお尻が強調されてて、この作家さんを知らないと嫌悪を募らせる人もいるかも。

他の人の感想を見たら「公式設定より胸がでかい」が多数で笑った。この作品の世界には巨乳星人ばかりが棲まう。

内容はGL、百合系と呼ばれるジャンル。中味はとくにないのだ。話はういうい。でもヌードはないのに目線がヤらしいのが特徴で、そのギャップが良いのかも。
マシュマロみたいな女の子の身体をひたすら愛でる作品。
女性が描いているだけあって、思春期の女の子たちの独特な親密感は上手い。  
                         2009/10/25

《こんなふうにおススメ》
あれだけぷにぷにしているのを見ると、もはや別の生物。触りたくなるのは女子だって一緒。



posted by zakuro at 15:43| Comment(0) | 漫画-少年青年系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年10月22日

ドラえもん 23巻まで

【ドラえもん】 23巻まで  /藤子・F・不二雄

未来からやってきたネコ型ロボットのドラえもん。野比のび太の孫の孫であるセワシが、不運であった先祖を助け、少しでも良くなろうとタイムマシンで送り届けたのだ。
ドラえもんが四次元ポケットから、小学生ののび太を助けるべく様々なアイテムを出して奮闘する。
のび太とドラえもん、そしてのび太の同級生のしずか、ジャイアン、スネ夫らを巻き込んでのドタバタコメディー。

国民的漫画。1969年から連載。アニメにも映画にもなり、主題歌は日本人なら誰でも歌えるという都市伝説まである。
wikipediaには「典型的なプロットは『のび太の身にふりかかった困難を、ひみつ道具で一時的に解決するが、道具を不適切に使い続けた結果、しっぺ返しを受ける』というものである」。
一話完結であるのと誰もが大筋を知っているために、どの巻から読んでも支障はない。そのくらいメジャーな作品。ノックしてなかったら全巻読もうとは思わなかった。
他の作品の合間に、少しづつ読む。

最初の頃のドラえもんって、外見はずいぶんもっさりしてたんだなー。

のび太の周囲の子どもたちは、しずかを除いて性格が悪過ぎ。よくグレない。
でも、昔はこんな非情さ、子どもたちの中にはあったよな。こうして鍛えられていたものなのだ。

のび太はヘタレなお調子者で見栄っ張り。両親は真面目な良い人たちなのになー。しかも最後までヒーローじゃない。そんな主役も日本的。子ども心をくすぐる。
作品にはだんだん知識的な内容の補完もあって面白い。

「漫画なんか読んじゃいけません」の家庭に育ったために、子ども時代に漫画に触れることが少なく大人になってしまったが、子ども時代から漫画を読んでいたらその後はどう影響を受けただろう? と、特にこれを読みながらもだいぶ考えた。
日頃から感じているのは、幼少に読んでいたらわかった気になってしまって、今ここまで漫画に正面から取り組まなかった気がする。その分活字には触れていたので、これで良かったと思う反面、社会人は時間がないので漫画にかける読書量に圧倒的な不利があるのは悲しい。現に漫画に比重をかけているので、まったく本が読めていない。

読み進むにつれて、実はこれ、大人向けでもあるのかと背筋が寒くなる。人間の欲望を如実に表していて怖い。

15巻でドラえもんの顔が急に可愛く見えてきた。特に「珍加羅峠の宝物」の3コマめに落とされた。なんでだろう?
22巻で、のび太が「なんでヤマタの大蛇は、8頭なのか。7股じゃないのか」
同じ疑問を持っていたので嬉しかった。

ドラえもんのお助けグッズのアイディアは、多種多様で感心する。
私が欲しい「どこでもドア」は6巻からお目見え。他に欲しいモノは、「もしもボックス」「タイムマシーン」「時間貯金箱」「タケコプター」。

同じパターンの繰り返しなので、正直半分までもしんどかった。
大人で全巻読破って少ない気がする。
                         2009/10/08

《こんなふうにおススメ》
全巻はオススメしないけど、5巻くらい抜き出して読むのはオススメ。


posted by zakuro at 11:45| Comment(2) | 漫画-少年青年系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年10月16日

+C sword and cornett 02巻まで

【+C sword and cornett】 02巻まで  /遊行寺 たま
(プラス シー ソード アンド コルネット)
※swordは、権威などを示すための剣。cornettは、ホルンに似た形状の金管楽器。

かつて闇を祓った伝説の英雄王ライツ一世。その子孫である国王を中心に、地方領主と円卓会議で治められる国。
国王の息子のひとりだが妾の母は踊り子で、形見の狭い第三王子ベルカ。幼い頃から周囲の陰口で、気の置けない歩兵練兵場に入り浸る。
王位を継ぐのは王太子のヘクトル。第二王子でベルカと同じ年のオルセリートが次に控える。彼らはベルカを大事に思ってくれる兄弟だった。
ヘクトル王太子は差別のない新しい世界を模索、遊学から王府ノイ=ファヴリルに帰城する。
しかし、邪神が人に似せて作ったとする、かつての闇を支配していた者の子孫アモンテールと呼ばれる種族と心通わせようとしたために、元老院のラーゲン公父子らに暗殺される。
その策略を聞いてしまったオルセリートとベルカは狙われ、ベルカは次期王太子となったオルセリートを庇って弓に打たれる。ベルカは流浪の吟遊詩人のエコーに助けられるが、追っ手がかかる。オルセリートに会うために王府に戻る旅が始まる。
一方、オルセリートはキリコ=ラーゲンに牢に閉じ込められて……。
ロヴィスコ文書に隠された真実の歴史とは?

ゼロサム。
オタ友が最近騒いでいる作家さん。ちょうど漫画読みスランプの時期でついつい積んでしまった。開いたら、ゲームっぽい匂いがして、一度閉じたのだ。勘違いだった。
スランプはだいたい100冊読むごとに訪れるが、最近は感覚が少し延びてきた。

読み出したら止まらなかった、面白い。かなり大きな話になりそう。
日本の偽書と呼ばれる古文書に書かれる話にも似ていて、興味深い。
まだ2巻で序章の最初。これからが楽しみ。

ところで、日本の国立国会図書館の所蔵書って、カバーを外して保存されるってほんとですか?
それと! ゼロサムって少女漫画なんですかっ?!
                         2009/10/13

《こんなふうにおススメ》
これからが期待の作品。
ちょっとひねくれて、ヘタレ気味な主人公が初々しいです。



タグ:遊行寺たま
posted by zakuro at 00:49| Comment(2) | 漫画-少年青年系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。