2012年04月26日

コンシェルジュ (完) 全21巻

【コンシェルジュ】 全21巻  /藤栄 道彦(原作/いしぜき ひでゆき)

川口涼子22歳。就職活動が全滅で浪人を覚悟した時、ホテル大手のクインシーグループに滑り込む。就職先は東京の汐留にある「クインシーホテル・トウキョー」。
駆け出しのコンシェルジュになった涼子と、先代オーナーがNYから日本に連れ戻し、考えだすとあちこちにぶつかるチーフコンシェルジュの最上拝(もがみはい)との奮闘記。
そこに支配人の笠井信男や、現オーナー社長の松岡俊一郎らが絡む。
経験値の詰まった“魔法の手帳”と思い遣りでお客様を虜にし、そこからそれぞれが学び次のステージへと上がっていく感動物語。

読み切りで、1話ごとに感動のコンシェルジュの“魔法”がある。
日本ではまだまだ知られにくいコンシェルジュの仕事もとてもよくわかる。
連載が始まった当時はまだ汐留にホテルはなかったから、パークホテルやコンラッドがモデルというわけでもなさそう。
リッツ・カールトンやフォーシーズンズからも引き抜きがあった設定の最上は世界一級レベルの一流のコンシェルジュと言える。
名コンシェルジュの多桃子さんのファンな私はこの作品を読むのがずっと楽しみだった。カラダがいくつもあるのなら、こういう仕事をしてみたいと憧れる。

コンシェルジュとは、サービスの魔法使い。
究極のサービスを提供するコンシェルジュはお客様の要望にはNoとは言わない。そして提供したサービスが、その相手への想い出作りになっていく、それがコンシェルジュの最大の仕事かもしれない。それは相手に対しての愛情の深さとも比例する。
人が感動する場所に居合わせるのは泣けてくる。人との関係をなくして、人は生きられない。それがこの作品のテーマ。
こういう作品がもっとヒットして欲しいと思う。

かつて仕事で関わったホテルが掲載されていた。愛情をもってその仕事をしていたことも憶いだせた。当時、一緒に仕事をしたホテルマンからこの作品を勧められたのだが、漫画を読む習慣を持っていなくて……残念。

作品はできれば等身大の普通のコンシェルジュの姿を描いて欲しい。一時、だんだん大掛かりなあり得なさそうな話になって残念な気持ちがしたが、やがて日常にありそうな話に戻ってほっとした。漫画だからドラマチックに派手にならないといけないのかもしれない、けれど地味でもじんわりくる作品を目指して欲しいと勝手な希望。

ユニフォームの話は現場のコンシェルジュから聞くのに近くて泣けてきた。
頭ごなしのエコロジストを巷ではエゴロジストと呼んだりするけど、思い込みだけの無農薬信者に一糸報いていて、自論を持つならとことん調べなければと思わせる。表面的な知識だけの無知って怖いなあ。

社長の松岡はどんどん人間味が出てきて、こういうオーナーならと思わせるところが良い。
女優の貴梨花はキャラは好きだけど出し過ぎ。話の展開に困った時にうまく立ち回るキャラとして定着しているが、売れっ子ならあんな暇はないはず。マネージャーが一度も出てこないのも不自然。
個人的に小姫の恋を応援したい。涼子の成長には涙。

グロリアの朝霧花織の考え方は私に近くて、もうひとつ考えさせられたこと。
どこまでサービスするか、やって差し上げられるか。信念や領分を越えてまでするのか? お客様に合わせたサービスの質とは? 
ここは今の私のレベルではとても難しい。この答えはまだまだ個人的に考えていきたいと思った。
読めば読む程「おもてなし」の難しさがわかる。そこまで踏み込んでいるのは嬉しいし、この作品に敬意をはらいたい。

ちなみに涼子はコスプレ要員なのが笑える。
以前ならスカート短すぎ!って怒ってたけど、これも漫画に必要な萌え要素なんだろうと今は笑っていられる。少しは成長したのかなぁ(苦笑)。
                         2008/8/24、8/26UP

《こんなふうにおススメ》
仕事をしているすべての人へ。
今後の産業を支えていくのはサービス業と言われて久しいけれど、サービス業についてはっきりヴィジョンを持っている人は少ないと思う。おもてなしの心とは何か、学ぶのに参考になる作品。

13〜16巻/
13巻。クレーマー。ロボットは人を超えられるか。古代エジプトの王様をおもてなし。目利き。
14巻。武闘家の意地。父娘将棋勝負。涼子たちは休暇で北海道旅行。経験とは。
15巻。プロポーズ。珍味三昧。神戸と交換研修。客を楽しませようということ。
16巻。そば打ち。わかる人にわかってもらう仕事。家庭の味。お菓子作り。

新刊まで追いつけていない。
忠犬型のMじゃないとコンシェルジュって勤まらないよね、そう思うようになった。
ここに描かれるのは人。人と人。家族や仲間。そこに感動がある。
少しあざとさが出てきたのは残念。ここはコンシェルジュが口出すところじゃないんじゃない? と、やり過ぎ感も否めないが、そこは漫画ってコトで。
小姫さん、ほんとすごすぎ。
                         2010/7/19、7/20UP

17〜21巻/
17巻。雨月物語。フェアレディZ。誇大広告とサンプル。拡張自我。目利き貧乏。
18巻。漫画家を目指す。ビオトープ。ホテル・サンライズヒル・ニューヨークとの提携。生マグロの競り。涼子はNYで一年間の研修要員に。新しい地での奮闘。
19巻。ホテル・サンライズヒル・ニューヨークで奮闘する涼子。ジェイク・ジョンソン。格差のある国。詐欺師。部下の信頼。
20巻。当たり屋とスタントマン。キャラ弁。婚活パーティー。
21巻。完全なる芸術作品。恩人の真の姿。心理士の企業アドバイザー、九音響也登場。アメリカ大統領のために。最上の娘、優菜は生きていた。

毎回それなりにまとまっていて良く出来た作品と、今更ながらに感心。学ぶこと、多い。読後の自分にも影響を与えてくれる。仕事のヒントももらった、感謝。
よくありがちな、善は正義というテーマでなく、癖のあるキャラたちが悩み惑い、時には嘘さえ吐く。そんなふうに、答えのでないコトを抱える姿が良かった。
ルーティンの生活を愚痴った客に「舞台の役者は何回も同じ演技をしてその都度感動させる」と言った台詞に感動する。人生に価値を見いだせるかは、 見る人の心ひとつ。

「すべてのお客様に同じようにのめり込み、同じ愛情を注ぎ、失敗したら深く後悔し傷つき、なおかつ他の仕事に影響出さない」
理想だけど、痛みは降り積もりそう。そんなキャパがあったらこんなにも悩まない。

なんだか現実にいる人を彷彿させるキャラは、大丈夫なのかドキドキする。
ドロシー気になる。
日本人の作るお弁当の芸術はよくわかる。
NY編は、日本人のきめ細やかさが出る。そしていろんな階層の人々がいるアメリカだからこそのやり方も理解できて興味深い。ディズニーの成功の理由がよくよくわかる。
大統領の孫娘のくだりは、究極のコンシェルジュ像で感動。良い作品だったと思えた。

急に風呂敷を畳んだ感じと、そして続シリーズは原作者が原案になっているので、大人の事情なんだろう。
続シリーズは、九音響也が主役。
                         2012/4/21、4/26UP

【コミックセット】


【コミックス】

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2012年04月25日

僕と彼女の××× (完) 全08巻

【僕と彼女の×××(ぼくとかのじょのペケ3つ)】 全08巻  /森永 あい

誰もが振り返る絶世の美少女、その実はがさつで下品で乱暴で、誰からも敬遠されている女子高生、桃井菜々子。クラスメイトの上原あきらは、見た目はカッコ良いが、気弱で地味で大人しいともっぱらの評判。泣き虫で繊細で几帳面なあきらは、そんな凶暴な菜々子の性格・人格を知りながらも、運命の人と憧れ、恋していた。
ある日、学校を休んだ菜々子にプリントを持って行ったあきらは、菜々子の祖父でマッドサイエンティストの萬造に人体実験されてしまう。実験は失敗し、あきらと菜々子は中味が入れ替わってしまう羽目に。
男らしくなり頼りがいのある青年になったあきら、儚げで優しい美少女になった菜々子を注目し始める友人たち。菜々子の親友の椎名真琴は、そんなあきらを好きになってしまい、ふたりはつきあい始める。あきらの親友、千本木進之介は菜々子を口説き。本物の上原あきらの恋の行方は。

「ぼくとかのじょのペケ3つ」と読む。
月刊ステンシルから月刊コミックブレイド。さらに月刊コミックブレイドアヴァルスに移籍。
巻数は8巻だが、2001年2月からの10年の連載期間。ファンの方、お疲れ様です。
番外編がWebコミックになって2012年6月からスタートとのこと。

TSもののラブコメディ。
このテーマは古くからあって、映画では小林聡美が主演の「転校生」、漫画作品では弓月光が懐かしい。最近はわりと多く描かれていて、ひとつのジャンルになっている。

たいていの作品は入れ替わったことで、はちゃめちゃな事件になる顛末だが、今作は外見と中身が一致して実は周囲はHAPPYとなる……上原あきらの気持ちを除いて。早く元の身体に戻って、本物の桃井菜々子と恋愛したいのは、あきらだけ。と、いうもの。

今までTSって“ファンタジー”として面白いのかと思っていたけど、アイディンティティに直結する、ジェンダーフリーならではの深いテーマなんだな〜と感慨深かった。
見た目と中身。それがばらばらになっても、個として認め、受け入れられるか(受け入れてもらえるか)。何をもって自分自身とするのか。何をもって好きで、何をもってダメなのか、などなど。男女入れ替わったら、ホルモンバランスで性質は変わっていくのかとか(性同一性障害から性転換治療になると、ホルモン投与していくわけで、そうなると多少なりとも人格に影響は出ると体験した人から聞いた)。人は何をもって人を好きと認識するのだろう?
そして「大奥」でも描かれるように、男女逆転することで見えてくる思い込みがパラダイムシフトする。

さすがに10年間の連載なので、絵は若干変わっているものの、テンションはそのままで楽しさもぶれない。すごい。キャラも古くなっていない! 読みやすいしホントに楽しい。

内容とは逸れるけど、面白くて大好きな作家さん。表紙は変わらずに「変」で安心。
女の子は可愛らしいし、とくに執念深い鬼畜系男子(でも根は優しい)を描かせたら天下一品だと思う。今回は千本木が担っていた。きっと作者はドMと思う。
                         2012/3/10、UPは全巻一緒。

8巻/
遊園地でスコップも無事に救出。あきら(中味)の千本木への気持ち。あきらは桃井に、本当はずっと好きだったことを告白。今の姿のままで暮らすことを決めるが、スコップ拡大の際にまた入れ替わってしまい。椎名にバレるが、前の入れ替わりまでは気づかれず。嬉しい反面、千本木の顔がチラつく。

ラスト巻。そっかー、どんなふうな終わり方か気になっていたけど。ラストは連載と、単行本では違っていたらしい。連載分を読んでみたかった。番外編で結着つけるんだと思う。
                         2012/3/25、4/25UP

《こんなふうにおススメ》
ラブコメ読んで笑いたいときに。

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タグ:森永あい
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2012年04月24日

当て屋の椿 06巻まで

【当て屋の椿】 06巻まで  /川下 寛次

江戸。絵師の鳳仙(ほうせん)は本業の絵では食べていけず春画を描いて生計を立てている。しかし、その仕事を通して女の業を知ってしまい、以来女が苦手。
春画の手本に、売れっ子歌舞伎役者の瑠璃丸と愛人の悦をデッサンしていた日、帰途の悦が惨殺される。
鳳仙はあられもなく泣く悦の父親を見て、失った彼女の耳を取り戻そうと、同じ長屋にいると聞いた何でもさがす当て屋の女を訪ねる。
しれっと屈託がない娘、しかし理屈が好きで頭の切れる椿は男嫌い。そんな椿と鳳仙に、椿の幼馴染みの吉原の巫女と呼ばれる篝(かがり)、女医の竜胆(りんどう)らも協力してのお色気ミステリー。

ヤングアニマル。
書店で平積みになっていたので気になっていた。開いたらお色気系。

絵はキレイで、女の子は可愛いし、絵では嫌われない。ヘタレ男に、活きのいいツンデレ女もお約束。
お色気系ではありながら、話の骨組みはしっかり作ってあって面白いし、読みやすい。設定に反映される考え方には共感できないけど、世界観は面白いと感じる。

最初の話は短編だった作品。まとまって良くできている。
かなりグロいので苦手な人は要注意。

ただ個人的には、萎えることも。
着物で巨乳を見せるのは遊女だ。帯の結び方も。着物の描き方は最低だけど、お色気が先にたつ作品なので仕方ない。まあ、それだけでHPが半分になる。

椿は可愛いけど、品がなさ過ぎ。お転婆を超えている。
それがクリアできれば、かなり好きな作品に入ったと感じるほど、面白いのに。

篝は今でいうAV女優的な萌えなのかな。
「現(うつつ)は面倒くさい」は同意。
いろいろ言ってはいるが、続きが待ち遠しい。
                         2009/9/22

《こんなふうにおススメ》
着物は好きなのでこだわりますけど、それを除けば面白いです。
エログロ、嫌いな人は要注意。

3巻/
男子禁制の尼寺で笹百合が妊娠。椿はまんまと入り込みその秘密を暴く。

この掲載誌でしか扱えない話だと思った。エログロ健在。だから表現出来ることもある。表現出来得る場所の価値を最大限に活かす。そういった立ち位置の理解って大事なんだな。

人ゆえの哀れ。実感する。
「尼寺に潜む怪物」は泣きそうになった。

登場人物の表情がさすが。
メインはみな花の名。
面白さは加速。着物云々も気にならなくなってきた。これからも楽しみ。
                         2010/2/25、3/01UP

4巻/
長屋に鳳仙を訪ねてきた深山(みやま)。糧のために生きるとは。“八方睨みの猫”を描くよう依頼され、養蚕業の家に滞在する。女中の薺(なずな)の姿が消え、椿がやってくる。

エログロスプラッタ、しかも人間の闇と哀しみも描いてえぐい。それらのどれもが苦手なのにこの作品は毎回期待しちゃう。この恐怖は幼い頃に楳図かずおを初めて読んだ時に感じたのと同じモノだ。面白いんだけど、読後感は少し鬱。
ほんと絵上手いなぁ〜。
この作家さんの描く女性はどこか幼さが残って、男性に逆らわなそうな感じ。そこがまた良いんだろうなー。ツボというか。さすがだ。
保食神が蚕の起源神で、鼠の天敵の猫を敬うのは納得。
ラストに泣けた。このまま巻ごとに話が完結で進んでほしい。
                         2010/8/31、9/01UP

5巻/
虎が雨に走る夢。ツキと呪い。神隠しの山。

ちょっと回りくどい描き方は否めないけど、絵も素晴らしいし面白い。うーん、お色気系でなければ、もっといろんな人に薦めたいのに。
                         2012/4/06、UPは6巻と。

6巻/
茜の過去。猫と、死者に殺された小姓。薄衣の女。

「神の棲む山」は今まででもっとも切なかった。たたらの話。手を打って理解したことが多い。「土壌掬い」だったのか。
死の臭いの付きまとうこの神話にはずっと興味がある。出雲から来た金屋子神は、諏訪や東北で知られるけど、たたら場には必ず登場する。編集されてしまってわかりにくい神様でもある。諏訪の上社の御頭祭で75の鹿の頭(今は複製で45頭)を供えるが、これは75柱下った神様と代わりと言われる説があるし、ヤコブと親族75人からイスラエルの親和性を語られることもある。そんなことも滲んでいて面白かった。
私には面白いけど、心情的なものも含めてわかりにくい話ではある。この辺りは漫画では「新・変幻退魔夜行 カルラ舞う!」に詳しい。

だんだんと禅問答みたくなってきた。
一時の欲望が運命を狂わせる。不条理。この作品は「人間とは愚かなのだ」と突きつけてきて苦しい。何をもって幸せというのか、最近そんなことばかり考える。

女医の竜胆の話に頷く、体調不安の私がいる。
ホントに面白いんですよ、もっと読まれて良い。まとめて読まないとわかりにくい。
                         2012/4/10、4/24UP

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タグ:川下寛次
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2012年04月23日

聖☆おにいさん 07巻まで

【聖(セイント)☆おにいさん】 07巻まで  /中村 光

世紀末を無事に越えられた、ブッダとイエス。
ただ今下界は日本の東京郊外、立川にてアパートをシェアして休暇中。
ふたりの、お上りさん的にはしゃぎまくる、ふんわりした日常をコミカルに描く。

モーニングスーパー増刊。モーニング・ツー。

原宿駅の広告にどデカく、これ、あるんですよ、今。前から気になっていたし、手元に届いたので読む。それにしても……この作者が、この作風で、女性だったなんて。読み終わってから知ってびっくり。

いいよね、神様が休暇出来る程の平和って。それって日本の平和ボケに限定だけどね。ふたりは「相方」とお互いに呼びあう程の仲良し。これじゃ、宗教戦争は起こらない。アラーも入れてあげたいが、偶像がないので難しいのだろう。
ずいぶんロング・バケーションですね。あ、神様時間だからいいのか。

Tシャツの文字は毎回楽しみ。

出来れば、イエス・キリストと仏陀の生涯に詳しい程面白いけど、知らなくても充分笑えるし、もはや入門篇に良いかもしれない。万民にオススメ(布教)。

ヨハネの首を欲しがったのは、サロメ。オペラにも戯曲にもなっている。

爆笑したもの、羅列する。若干ネタバレになるので、読んだ方のみ、お願いします。

手塚治虫の「ブッダ」に号泣するブッダ。
「天界が動くレベルの恐怖」と言い表されたジェットコースター。
「偶像崇拝禁止すれば良かった」等身大“自分”フィギュアな仏像が福引きで当たったブッダ。
ブログのコメントに返事をするイエスに、素性を知らないはずのファンが「神降臨」。
神社の秋祭りに神輿を担ぐブッダとイエス。
神様、仏様も病院行くんだー。
秋葉原で喧嘩するふたりの後ろにバベルの塔(言語から、人間が分裂するきっかけになった場所)。
天然のファンタが湧く奇跡に「私の赤血球はぶどう味ならなんでも良いのか?」と疑問を持つイエス。
大天使が四馬鹿カルテットに見えて可愛すぎるとこ。
アララト山のTシャツ。
「悟りは開いておいたほうが、絶対、就職に有利だと思う!」

これからもずっと応援しています。
                         2009/4/30

《こんな人におススメ》
癒され、お腹から笑える。
布教活動したい。
                         2009/5/01UP

4巻/
スケートとヴァレンタイン。ブッダの誕生日。映画を観に行く。お盆。漫画喫茶でオンラインゲーム。リンゴ狩り。

今までの中でもっとも面白く感じたのは、漫画を読み慣れたせい? もちろん普通の人も楽しめるけど、けっこう漫画読みのための本かも知れない。

ブッダの好きなゲームはDSにほんとにあるんですね。
今回の爆笑。
世界を7日で作れるお父さんがネットできないネタ。
安息日のイエスの台詞。「ネトゲなんて非生産的なことが労働に入ると思うのかい?」
ネトゲの回は笑いっぱなしだった。
                         2009/12/22、12/25UP

5巻/
頼もしすぎるアナンダ。自転車を手に入れる。お正月、そして地元消防団のボランティア。イースター。渋谷編。

仏教クラスタの方々にも人気と最近知った。
相変わらず爆笑できる。少なくとも「ブッダ」だけは読んでおいた方が良い。面白さ8割増しだから。なんでこんなの描けるんだろう。
109ネタにほんとに笑った。
                         2010/5/23、5/24UP

6〜7巻/
6巻。親知らずを患うイエス。カラオケ。あの世ツアー。海水浴。極楽の伝統スポーツ「ショムジョ」。ブッダ、コミックス単行本に。ハロウィン。
7巻。帰省。つくもん。ブッダの同窓会。非実在神仏問題。子どもの日。お中元。台風の日の過ごし方。

イエスとブッダ、二千年越しのバカンスとはいえ、このニートぶりを本気で羨ましいと思う自分に注意。
作者の聖典の読み込みの深さに唸るばかり。大学で教えられるレベルなのでは。
ラファエルさんのあの世ツアーに大爆笑した。諸行無常な「ショムジョ」。鳩サブレー好きな創造主って。鳥山ロードに笑えた自分は、もう知らないジャンルですとは言えない。
こんなに面白くてもこれがアニメや映画化されないのは、宗教ネタという大人の事情なのだろうな。だからなのか、容赦ない奔放さ。
                         2012/2/29、4/23UP
【コミックセット】


【コミックス】

タグ:中村光
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2012年04月22日

87CLOCKERS 01巻まで

【87CLOCKERS(エイティセブン・クロッカーズ)】 01巻まで  /二ノ宮 知子

特別に夢もない一ノ瀬奏(かなで)は、英孝音楽大学に通う暢気でぼうーっとした音大生。金持ちのお坊ちゃまで生まれたせいか、ヴァイオリンさえ弾いていれば楽しい日々。自ら草食系と自覚し競争は避けて通りたい、音楽コンクールで入賞し音楽で身を立てたい同級生らとは一線を画す。仲間からも相手にされなくなり、就活にも乗り遅れる。
通学途中のアパート前で、真冬に裸足で立つ女性を見かけ……その日から美しい彼女を気にかける。中村ハナが彼氏でもなく貢ぐ男は、高いクロック周波数を競うオーバークロックで頂点に立つ、世界に知られた通称ミケだった。DV疑惑からハナに近づくが、オーバークロックに巻き込まれる奏。何とかハナを今の暮らしから脱却させたい想いが生まれ、頂点に挑む羽目になる。
秋葉原に通ううちに知り合った六本木のキャバ嬢ジュリア、中学生のもっちん……。奏はオーバークロッカーになれるのか。

新創刊した、月刊青年誌「ジャンプ改」。女性も楽しめるがコンセプトの雑誌らしい。
のだめカンタービレ」後の連載作品。

連載を読んで、オーバークロックという「パソコンのF1」と呼ばれる世界があることを知り、ホントに驚いた。奏の、「これにいったい何の意味が」に共感。
昔の、すぐに時計がまわっちゃうパソコンに比べたら、今の普及マシンはそれなりに速くて、普通の使い道ではあまりストレスは無い。ジュリアの店の客の言う通りなのだ。それでもオーバークロックしたら、相応の感動があるのかな。ゲーマーだったらこの世界もっとわかるかも。
インターネット以前のパソコン通信している時代を思い出す。懐かしい。マイパソコンを持つ人が少なくて、みんな親切にしてくれたなぁ。

この一年近く偶然にも、オーバークロックに詳しい人々に会う機会があって、いくつか質問。「女性で、BTO(自作パソコン)もしないのに、珍しいよね」と面白がられた。
聞けば聞くほどマニアックな世界。表向き電気屋さんだけど、実はオーバークロッカーに窒素とか売っているのが仕事のメインとおっしゃる方は、「マザーボードはママレモンで洗っちゃうのが一番だよね」とか怖そうなことニコニコしながら言ってらしたし。なんかディープだった。
漫画って侮れない、世界を広げてくれます。

変な人々が面白おかしい二ノ宮ワールド健在。
今回は巻き込まれ型主人公。読者も同じようにすでに引き込まれている。今後も楽しみ。

ハナの目利きはすごい。「パーツのぱ」で働いた方が良いのに。
空冷、水冷、窒素……熱を持つCPUをいかに冷やすかが肝。新しいハードディスクを購入した私も、この夏の暑さをどう防ぐか悩みどころ。人に当たらないパソコン周りだけ冷やす強力クーラーがあったら良いのに。
BTOはしてみたい。
関係ないけど、この作家さんの手書き文字、味があって大好きです。
                         2012/4/20、4/22UP

《こんな人におススメ》
知らない世界に好奇心のある方に。

【コミックス】

タグ:二ノ宮知子
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2012年04月21日

真夜中のジュエルシリーズ (完) 全04巻

【真夜中のジュエルシリーズ】 全04巻  /麻見 雅

01 真夜中のジュエル
02 もっとハート(トランプ)真夜中のジュエル
03 もっともっとハート(トランプ)真夜中のジュエル
04 永遠のジュエル

人気宝石デザイナーの父が幸福を呼ぶと言われるラピスラズリで、娘の西園寺るりのために製作したジュエリー「人魚の瞳」。
宝石泥棒怪盗クロウが世間を騒がせる中、るりは窓から侵入したひとりの美少年に鉢合わせる。クロウにいきなりファーストキスを奪われて。女心と宝石は、自分に盗まれるためにあると言ってのけるクロウに腹を立てるが、るりはいつの間にか恋に落ちる。

01 短編。「くちづけは甘い薔薇の傷跡」
具合の悪かった美織は彫り師の羅韋(らい)にぶつかり、濡れた服の着替えを借りる。タトゥーを彫る仕事ぶりに魅せられるが処女は彫らないと拒絶される。
「Kissよりやさしいミステリー」
ミステリー研究部の千夏。親友のまゆ香が殺される。クラスメイトの真辺と調べているうちに、まゆ香のやっていたことを知る。
02 短編。「美少年のオシゴト」
亜美の父のブランドの新商品、香水のモデルに選ばれたのは幼馴染みで泣き虫だった凪。すっかりセクシーになった凪との再会に驚く亜美に、父はマネージャーを任命。
「悪戯にふたり」
探偵の父を事故で亡くした奈月に、探偵事務所で雇って欲しいと神崎巡が訪ねてくる。そこに謎の手紙が。
03 短編。「ルーズの伝言」
工藤由花は世界史教師の片桐に会う口実として、ルーズソックスを履く。
04 短編。「かけ×おちっ」
平野沙絵は玉の輿を狙って東堂家のパーティーに参加する。貢は理想の人で。
「うたかた恋人魚」
人魚のまりんはサーフボードにあたって気絶。人間の流希に恋をして魔女に薬を貰う。

言わずと知られた小学館「少女コミック」。
ティーンエイジャーのちょっぴりエッチなコミック。この作品は短編が人気になってシリーズ化された模様。

クロウにすべてを捧げてしまったお嬢様の西園寺るり。るり曰くの「エロ怪盗、やり逃げ」、あちこちでやりまくりなS男クロウに、大胆剛気にも「振り向かせてやる」と自信たっぷりな少女。会いたくて、クロウの予告した場所に自ら出向いたり仕掛けては、抱かれるというお話。
処女に薬飲ませてやっちゃったり、ティーンエイジコミックスの方が表現えぐくてびっくりします。

女子高生なのに貢いじゃう系のるりがいろいろと残念なんだけど、なーんも考えていない無邪気ともいえる女の子は可愛らしくて、無責任な男子はカッコ良く描かれている。私には最低男にしか見えないけど。
キャラは描き分け出来ていなくて皆一緒。
たくさんのジュエリーが楽しい。カラーで見たかった。

モデルも出来て、イケメンクラスメイトには夢中になられ、豊かな国の王子様にも一目惚れされる可愛らしく美しい主人公。
犯罪や汚れを背負った世界に巻き込まれてもまったく傷つくことなく、何をしても許されてキレイなままの女の子の、エッチな妄想世界が満載。
一般的にはちゃぶ台返しものな、この脳内世界が、ほんとに外に漏れないで欲しいと願う。世の中をこういうものだと勘違いして、無謀に行動に起こして取り返しのつかない人生にしてもらいたくないのだ。
もうすっかり大人な私は、まだ育ち盛りで価値観や信念の軸を形成している途中の少女たちがこれを読んだ時に、ファンタジーの世界として現実と区別して楽しんで、感化されないで欲しいなと感じる。タブーに惹かれる背徳感は、善悪区別つけて現実化させないで、「認識のずれ」をここから育てないでと、お母さん的に密かに心配してしまうのです。

クロウの正体とオチは拍子抜けだけど、ファンタジーとしては気楽に読めるとっても楽しいものなので、大人がニマニマして楽しむ作品なのかもね。
希望としては続編が描かれて、アクアマリンが有栖川と結婚するような「カレカノ」を期待。
                         2012/4/20、4/21UP

《こんな方におススメ》
自分がしっかり出来ている方に。

【コミックス】

タグ:麻見雅
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2012年04月19日

モテキ (完) 全04巻+01巻

【モテキ】 全04巻+01巻  /久保 ミツロウ

藤本幸世(ゆきよ)29歳。派遣社員。突然のモテ期到来か?
元派遣先の同僚土井亜紀とは音楽の趣味が合う。照明助手の中柴いつかとは旨いモノ好きの友だち。かつては一番好きだった小宮山夏樹。地元の同級生で元ヤンの林田尚子らに囲まれ、幸世は本物の恋愛に辿り着けるのか?

イブニング。ヤングマガジンに掲載された「リンダリンダ」が1巻に収録。これが連載のきっかけになる。ただ今話題の作品。
女性作家。「トッキュー」の作家さんだったんだ。面影はあるけど。こちらは大人の絵になり洗練された感じ。

中表紙は確認しないともったいないほど笑える。
うーむ、話題だけある。ぐるぐるしてる自嘲漫画なんだけど、笑いの入れ方とか、キャラの特化させ方とか上手い、さすがだ。

思い出し恥ずかしさに殺されかけること、あるある。こういう時、みなさんどうしているんですか? 私は布団の中で叫びます。
独りよがりの自己完結、藤本のぐるぐるしちゃってネガティブ思考は「あ〜あ」と思う。そういうのって自分にも多々経験あるから。とくに若い時は仕事であったよなぁー。
それをこんなふうに客観的に見せつけられるのって「うわぁ!」って身体中掻きむしりたくなる。作者さん、上手いなぁ。痛くてしょっぱい自分がそこにいる。
藤本も素直にダメなとこ見せちゃえばいいのに。

それにしても、ちょっと誘うコトなんていくらでもある。こんなに意識されちゃったら、女子としてはたまらない。軽く誘えなくなるよね。

藤本にツッコみたいとこはたくさんあるんだけど、林田が代弁してくれる。良いこと言うなぁ。気持ちよかった。

山形の旅館、最高。美味しいモノに出会って柏手打つっていいな、真似しないけど。
いつかの理屈には爆笑した。
どっかで見たことのあるタイムマシンに笑った。
長崎の佐世保の眼鏡岩、見てみたい。
これ読んでると、やたらラーメン食べたくなる。
SM判断、妙に納得。

後書きはかなり楽しみになっている。
                         2010/1/30

《こんなふうにおススメ》
読んでいると感情移入し過ぎちゃう。体力必要です。
                         2010/1/31UP

3〜4巻/
亜紀のアプローチと、いつかの天然。藤本は決められず。
オム先生との修羅場。藤本は実家に。そして島田に夏樹。藤本幸世の選択は。
3巻短編に「モテキ in school days」藤本の高校時代。

あー。まとめて読めば良かった、これ。そんな面白さ。今からもっとオススメです。
ドラマになるそうですね。

ネームの秀逸さに唸る。ほんとに素晴らしい。ここまで内面落とし込まれているのはなんとも。
とにもかくにも、だ。恋愛というモノに世の中は夢を持ちすぎているのだよ、それをばっさりと斬ってくれる。これはすごいことではなかろうか。ここに恋愛の現実がある。
若い時に是非に読みたかったよ。

そしてヘタレ男子藤本を超えるキャラはいるのだろうか?「ヘタコイ」のこまじいが漢どころかヒーローに見えるぞ。
被害妄想が周囲に与える罪をここまで描いたのはすごいよ。

私は土井亜紀が好き。
ラストも良かった、読めて良かった。
この作家さんの他の作品、めちゃ読みたい。なので読む。
                         2010/5/21、5/23UP

4.5巻/
ガールズサイド。中柴いつかのその後。藤本に失恋して次に進むいつか。
他はインタビューと対談。対談は、江口寿史。映画とドラマ監督の大根仁、藤本役の俳優、森山未來と。設定集も。

久々のモテキ。ドラマ化に映画化、すごい人気でした。
作者が女性だと未だに疑問に思うくらいの漢なお話。面白かった。
とくに江口寿史との対談は読み応えあり。薦められている作品、どれも読んでみたい。
                         2012/1/30、4/19UP

【コミックセット】


【コミックス】

posted by zakuro at 01:07| Comment(0) | 漫画-少年青年系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年04月18日

銀の匙 Silver Spoon 03巻まで

【銀の匙 Silver Spoon】 03巻まで  /荒川 弘

北海道の大蝦夷農業高校、酪農科学科に入学した八軒勇吾(はちけんゆうご)は、その広大な土地で早々に迷子になる。
札幌の進学校から嫌気がさして、全寮制の農業高校へ。自分の夢を持てず、繊細で人に振り回されがちなハチは、クラスのマドンナで乗馬部の御影アキ、実家は鶏舎経営でハチに数学を教わる常盤恵次、野球部でアキの幼馴染みの駒場一郎、獣医を目指す相川進之介、大喰らいで農場経営の壮大なプランを持つ策士の稲田多摩子らとともに、学園生活を送り成長していく。

週刊少年サンデー。荒川弘が初の週刊連載、しかもサンデーにて。
ほぼ、ノンフィクション。

中勘助の「銀の匙」が、高校生頃からの一番の愛読書なので、まずタイトルに感動。

ケルト言い伝えなんかで知られる言葉だけど。ここでのタイトルは、「食べることに困らないありがたさ」的な意味なのかな。2巻までは言及されず。

荒川作品は、ほんとに大人がかっこいい。尊敬って、口で言うことじゃない気がする。

北海道、スケールアウトし過ぎ。大きさ尺度が壊れてる。
農業高校、体力あり過ぎ。そして半端ない。学校まるごと自給自足可能。「百姓貴族」にあったけど、北海道は自給率200%。
夏休み編は実践農業。

感動しまくるハチは、読者のそのまま。私たちの投影。
「百姓貴族」でも感じたけど、農業って容赦ない。可愛がって名前までつけた仔豚がベーコンになる。そこに私たちの生活が成り立っている。感情移入の危うさ。センチメンタルな感傷は、人間のエゴだと感じる。ここに出てくる人たちの、諦めているのでなく手放している感覚がほんとにすごい。
「夢を持つということは、同時に現実と闘うことになるのを、覚悟すること」
農家さん、漁師さん、関わる人々に感謝いっぱい。ありがたし。

答えはひとつじゃない。ほんとに一番常識と思われていることは、北海道農業の非常識。逆も真。
これも国民の教科書にしたらいいよ。そして10代に一年くらい農業留学義務づけが良いのかも。

工業の方も、ステキな生徒たち。
校長先生、可愛らしすぎ。
牛小屋日記はやっぱり爆笑。
卵かけご飯は魔力ありすぎだよね〜。究極食材でのピザ作りすげー。みんなで作っていくのも楽しい。
是非とも「もやしもん」とコラボしてほしい。空腹時に注意な作品。
                         2012/1/31、3/05UP

《こんなふうにおススメ》
日本国民の必読書。生きる基本に向き合う作品。

おめでとうございます。「マンガ大賞2012」受賞。
                         2012/3/23

なんと、3巻の限定版は、「燕三条製の銀のスプーン」つきですよ!!
ほしい! ここの銀製グラスでビールを飲めば泡立ちも味も違うというし、iPodの鏡面磨きもここ。世界に知られる燕三条。宮内庁御用達のスプーンを作るとこ、ですよ。
とはいえ、薄めの銀メッキだろうけど、良いんです、気分です。
そして、なんといっても、牛マーク付きだそうです。正直、ポチッとしてしまいました。
 ↓                       2012/4/13UP


買ってしまいました、こんな感じ。嬉しい。かなりしっかりしてて素晴らしい出来です。磨きやすそう。
想像より大きかったです。裏には蝦夷ノーの印。愛用します。
   saji.jpg

3巻/
多摩子の農場で牛の出産に立ち会った八軒。
兄の慎吾が御影農場にやってくる。慎吾は東大を辞めて放浪中。
八軒は搾乳中、パイプを繋ぎ忘れて牛乳をダメにしてしまう。バイト料は貰えないと落ち込むが。
新学期。お祭りバトル。いよいよ豚丼は食肉に。八軒の決心。

「賢いヤツは自分の成長のために金を遣う。金の遣い方で男の価値はわかる」というおばあちゃんに唸る。
生前のヴェルサーチのお金遣いに、マドンナがコメントを寄せていた記事を読んだことがある。同じコトを言っていて、お金って稼ぐより、遣う方が難しいんだと知った。究極。

「価値観の凝り固まった群れに異物が入ると、群れは進化する」その通りだ。
と畜場の話までちゃんとやるところがすごい。甘くない。その上に私たちの生活が成り立っている。   
                         2012/4/18、UPも

【コミックス】

タグ:荒川弘
posted by zakuro at 12:00| Comment(0) | 漫画-少年青年系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年04月17日

超訳百人一首 うた恋い。 01巻まで

【超訳百人一首 うた恋い。】 01巻まで  /杉田 圭

文暦二年。嵯峨野、小倉山。
宇都宮頼綱が、親戚の藤原定家に、小倉山荘の襖を飾る色紙形を依頼する。ひとり一首、百人一首。
31音にこめられた千年に渡る想い。その百人一首の恋物語を、ひとつずつ丁寧に読み解き、楽しく美しく切なく解き明かした秀作。
第1巻の超訳、爆笑できます。

メディアファクトリー、描き下ろし。
この夏にアニメ化決定。月刊コミックジーンで、スピンオフのパロディ4コマ「うた変。」の連載も始まる。

まずは、一言。素晴らしい!

ニコニコ動画で活躍の絵師「cdm」として、歴史系MAD動画制作で人気を博した作者のデビュー作。ファン待望のプロデビュー。
ニコ動がきっかけでのデビューなんて、そういう時代なんだなーと感無量。そんな背景も最初は知らないで、手に取って、「とっても面白いよ、歴史もわかる」と友人に勧めた。ほんとに面白かったのだ。

完成度が高い。内容も深い。絵も美しい。実力派の作家さん。
友人に「歴史詳しいでしょ? 『竹取物語』が語られた背景を教えて」と、尋ねられ、藤原家の興亡を6時間かけて話したのだった。そして一緒に渡したのがこれ。

藤原定家が小倉百人一首を編纂したところから物語は始まり、百人一首それぞれの歌が作られた背景と和歌の意味、主に恋物語が綴られる。
頼綱の「たかが身内の依頼で、内輪向けのアンソロジー」に爆笑した。そうだよねー、そうなんだよね〜。
そういう歴史的世界観をとっても大切にしながら、でも高みに上げすぎないで愛でている、そんな杉田さん自身を愛おしく感じてしまう。
みんな、これ、読んだ方が良いですよ。読みやすくてわかりやすいです。

デビュー作と思えない、解釈も(そうともとれるよねー、も含めて)、コンテもプロットも、あまりにも達者で、一気にファン。
優秀で策略家の多い藤原氏族の中でも、生粋の文化人で風雅な人と後世でも評判の定家が、この作品では可愛すぎるのだ。
事始の最初の運びには正直泣けた。そして笑える、楽しい。
ちはやふる」ファンにもお勧めしたい。競技カルタで知っている和歌が、どんな意味を持っているのか、一緒に楽しめます。意味がわかると、もっと感慨に耽れます。第1巻の最初の一首が、在原業平朝臣の「ちはやぶる〜」です。この作品、かなちゃんの座右の銘になっているかもしれない。

今の子どもたちって羨ましい。こんなのあったら、もっと昔も勉強してたよ。
読後はほっこり優しい気持ちになれる、人を愛したくなる。超オススメ。
まだまだ続巻出ています。
                         2011/8/10、2012/4/17UP

《こんなふうにおススメ》
気楽に読んで。こういう作品が、文化や学問の敷居を低くしてくれ、楽しませてくれると感じる。期待。

【コミックス】


【DVD特装版】


うた変。 ↓

タグ:杉田圭
posted by zakuro at 13:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 漫画-少年青年系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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