2012年04月06日

もやしもん 11巻まで

【もやしもん】 11巻まで  /石川 雅之

種麹(たねこうじ)屋の次男で跡を継ぐ予定の沢木惣右衛門直保(さわき・そうえもん・ただやす)は、ウィルスや細菌などの、いわゆる「菌」が肉眼で見える特殊体質。
幼馴染みで親友、酒蔵元の一人息子の結城蛍(けい)とともに東京の農大に入学。東京に出たかったが、農大でなければ進学を許されなかったのだ。
祖父の伝言で樹慶蔵教授に会うが、なかなかの変人で……。院生の長谷川遥、ゼミ生の武藤葵らとも出会い、二年で酒を密造していた美里薫、川浜拓馬、新入生の及川葉月が樹の元に集まる。その菌が見える才能が活かされていく。……? 活かされていないという評判も。

種麹は「もやし」とも呼ばれるそう。もやしもんは、種麹屋ということか。

単行本の紙は古紙100%。
そしてインクは大豆インクを使用といった地球に優しい漫画。

のだめカンタービレ」を読んでいて知った漫画。のだめのカレーに菌が蔓延してたのだ。
『のだめ』だけでなくあちこちに出張している。それがスタイルの漫画ってなんか新しいのかも?(笑)。遊んでいるよなー。縛りを超えて、これって楽しい。
ちなみにアニメでは、視聴率は「のだめ」を抜いている。(UP時の記録。その後、またのだめ2期が追い抜きました)

デフォルメされた菌たちがめちゃくちゃかわいい。正直こんなに面白いとは思わなかった。かもされた。
農大のあれこれも面白いし、菌の世界もすごい。かなり勉強になる。
酵素ジュースとか酵母などを作ってたけど、あまり仕組みを理解してなかったかもしれない。興味を駆り立てられる。

まったり進んで、行き当たりばったりのように見えるが、伏線が細かく貼られていて構成が上手い。
読者に負担をかけずに世界観に誘ってくれる。さすが。

樹教授の語りだしたら止まらないのも最高。
キャラのゆるい感じもいい。
ナウシカのコスプレ、大爆笑だった。
宏岡亜矢のプライドの話は良かった。
樹教授みたいな人がそばにいたら大変そう(苦笑)。どれだけ臭い発酵食品と出逢えるんだろう? それって好奇心が満たされるけど、究極の選択でもある。
川浜のジュゴンにはやられたなぁー。キモ可愛すぎる。
結城蛍も謎。なんでこうなんか謎。それが楽しい。蛍の、店のぶっ壊し方は、小布施のセーラさんを彷彿させた。彼女もハンマーで酒蔵ぶっ壊したもんな。
これからもこの作品が楽しみ。
                         2008/1/02

6巻/
親の勝手な意思で結婚させられるためにパリに拉致された長谷川遥を追って、沢木、美里、川浜がパリに乗り込む。それにまつわるワインの話。

菌たちが集まって「ワインこえーよ」(笑)。同感。知れば知る程難しいよ、ワイン。
目玉オヤジオリゼ、ストラップでほしい! こういうデフォルメ最高。
うっわぁー、沢木と蛍……可能性は考えていたけど、まさか期待通りだったとは……。この関係、早く続きが読みたい。
                         2008/9/07

《こんなふうにおススメ》
周囲でも話題になります。「面白いよねー」と。
新感覚コミックだと思う。とってもおススメ。
                         2008/9/07

7巻/
日本に戻ってきて、醤油と味噌造りを始める樹ゼミとその同好会(?)メンバー。
沖縄から金城おじいと孫娘も来て。
蛍が日吉酒店を改装。

うっかり連載を追い出しちゃって、単行本は焼き直しだからテンション上がらないかも……と考えてた私が悪うございました。柱言葉のツッコミ最高。やっぱ面白いー。

樹教授がみなを固まらせた時、シルエットになって、沢木の肩のオリゼーも固まってたのに笑った。
醤油も味噌も深いなあ。日本人で良かった。
蛍が消えてしまった理由は、“通路”を通って近道したからなんだな。蛍、次巻も期待。
ブフ・ブルギニョン食べたい。作り方は割と難しくなさそう。だからこそ、コツがいるのかもしれない。
                         2008/12/31

UP追記>
2008年の最後を飾るのを何にしようか悩みました。
コミックにかもされた一年ということで、やはりここはこの作品で。
また来年もよろしくお願いいたします。
                         2008/12/31UP

8巻/
待っていました! のビール編。
武藤葵がかのうファームの加納はなに挑む。
「ビールとは何か?」を探求していくうち、武藤は大事なことに気づく。

ちょうどビールを勉強し出して、フェスとかブルワリーにも見学に行っちゃってて、だからこの時の連載は教科書のようでしたよ。
これに関して冷静にいられない自分がいる。
酵母がぽこぽこいって、ビールが育つ感じはまさに「愛すべき」なのだ。

樹教授のおっしゃるとおり、「選択に幅があるのは、実に豊かだ」
武藤は漢だな。さすがはミス農大だ。

オクトーバーフェストのシーンは泣けた、号泣した。
連載時、私のビールの師匠、ビアテイスターに電話して泣くほどだった。
知っているブルワリー、まだまだ小さくて出荷量もままならないけど、頑張って美味しいビールを作っているところの旗が、いっせいにたなびくんだもの。これが泣かずにいられようか。

最近のビアフェスの話題も、このもやしもんの話が多いと聞く。
日本の地ビールって、今やホントにすごいんですよ? みんな、飲んでみて〜〜。
これでもっと評価されるといい。

ビールは「笑顔がもっとも似合う飲み物」なのだ。
ちなみに私の好みは、今はヴァイツェンとランビック派です。
ウルケルの生、飲んでみたいぜ。

もう一回大学に行き直せるなら、農学部に入りたい。
及川葉月は、「純潔のマリア」に似過ぎ。
                         2009/7/27、7/29UP

9巻/
新章。多様性な巻。
お茶。そして自給率のこと。農、酵素、医学と菌。たくあん作り。長谷川遥の金持ちっぷり検証。いよいよ日本酒作り。そしてマリーを迎えに。

まさにお茶は芸術だよね〜。
祝100話。
家庭内の食品廃棄をなんとかできないか、これは常に考えている。私はこの10年近くは無駄にしていない。意識的に自炊している。何においても無知ではいけない。
もやしもん読んで農大受験した高校生は、もう卒業しているかも。
                         2010/7/06、7/07UP

10巻/
マリーの救援。長谷川遥、プライベートジェットで向かった先は。沢木を追う蛍。蛍の本心。愛なのか。長谷川、ニューオリンズに行き先を決める。沢木の決意。そして沢木の兄直継。おまけ漫画も絶好調。

蛍とマリー、ふたりゴスの可愛さを愛でる巻。
親のすね、太すぎ!!
どこの国に来ているのかわからないのがとくに楽しかった。旅情感いっぱい。全編これでもいいくらい楽しい。妹尾河童読んでる気分になった。描写の細かさも匹敵。少女漫画ですらこんなに衣装は描き込まないよ。
樹先生、ほんと好きです。こんな大人になりたいです。長谷川も友情の人。そして正論。自分の思考、見直したくなった。蛍のツッコミも好き。
沢木のセリフに、そーだよね、味噌って天才と思った。食べ物って文化ですよね〜。発酵バンザイ。
                         2011/8/10、2012/2/15UP

11巻/
クリスマス、武藤はミス農大位査問会にかけられる。ミス農大落とし開催・美里はトトカルチョ。刺客を放つ。新キャラ西野。ミス農大は? 日本酒作りも並行。

この巻自体がすでにお祭り巻。ただ皆のプロポーションや可愛さを愛でる巻。
日本酒に本格的に入っていく。蛍、活躍。←いろんな意味で。
                         2012/3/30、4/06UP

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2012年04月05日

失恋ショコラティエ 04巻まで

【失恋ショコラティエ】 04巻まで  /水城 せとな

小動爽太(こゆるぎそうた)は高校に入ってすぐにひとつ先輩の高橋紗絵子(サエコ)に恋をする。サエコは学年トップのいい男は必ずモノにする、決して美人ではないのに男を惹きつける話題の女だった。
爽太はサエコに尽くしまくり、恋をしてから5年後のクリスマスの一週間前からやっと付き合い出す。とはいえキス止まり。サエコの無類のスイート好きと、実家が代官山のケーキ屋ということもあり、店の厨房と製菓学校で鍛えた腕で、ヴァレンタインにサエコに本命チョコを渡す。ところがサエコは、爽太とは付き合っているつもりはなく、元彼のサヤに戻っていると言い放つ。
爽太は傷心のまま、渡仏。有名店に採用を申し出る。そして5年後。
天才ショコラティエとして凱旋帰国、爽太の前に現れたサエコが爽太にお願いしたのは……。

flower増刊、凛花。あー、濃い雑誌。
あの、渡瀬悠宇がBL描いているんだから。

内容も参った。濃い。この作家さんのことだから覚悟はしていたのだけど。
コミックナタリーの上位で、プロのお薦めというのがわかる。

「こういうタチの悪い女っているよね」
女が一番嫌いなタイプの女、それがサエコなのだ。だけど、うまく説明できない。高飛車、傲慢、悪女なわけではない。形にはっきりわかるイヤさ加減ではないのだ。見た目も中味も一見は良い子、周囲だって受け入れている、だけど一番の親友と聞かれたら名前を挙げたくない、きっといつかは裏切る、そんな匂いを持つ女なのだ。
そういう女には、じわじわと浸食されてくるような独特の“気持ち悪さ”がある。その浸食を男は好む。
この気持ち悪い何かに、はっきり名前をつれてくれた水城せとなという人をリスペクトする。「空気のよめないイノセントさ(純真無垢さ)」
それは相手を傷つけようとする悪意より、タチが悪い。

物語は、そんな女に青春を振り回された爽太が、まだまだ執着し、逆転劇を図ろうとする。
爽太に想いを寄せながら冷静に状況分析する薫子は、読者の気持ちにもっとも寄り添う。
普段はオタクでちゃらちゃらしているんだけど、友人として爽太に的確なアドバイスをするオリヴィエ。
爽太のサエコに対する執着は異常にも感じるけど、ここまで蔑ろにされても好きでいるのは、羨ましい気持ちもある。
この作品、「復讐物語」と語られることが多いけど、私にはひとりの男の「成長物語」にみえる。

それにしても序章、前振りの一巻だけでこんなに濃いとは。
なんて“人の裏”を浮き彫りにする作者なんだろう。芥川龍之介か、水城せとなか。決して言い過ぎではない気がする。
                         2009/12/10

《こんなふうにおススメ》
2巻は昨日出たばかり。早く読みたくてじれじれする。
男性にオススメかも。女のずるさが視えてくる。
                         2009/12/11UP

2巻/
ライバル六道誠之助登場。爽太はサエコに見合う敷居高めな男をひたすら目指すが……ショコラティエ相手で初めての嫉妬をする爽太。ライバル店を偵察に行く。
まつりの恋、オリヴィエの恋。
六道のバースディで知り合ったモデルの加藤えれなと片想い友だちになった爽太。

改めてカメラワークが絶妙だと気づく。普通ならしないような不安定なコマの構成。見事。
大人相手のエンタテイメント、夢を売る商売の基本も語られる。やられた。
台詞の巧みさは他に例をみない。やばい、ほんとに面白い。いきなりまたレベル上がった?
作中の作者自らのツッコミが男前だ。
パリ旅行に行くなら是非一読してをオススメ。
                         2010/3/21、4/02UP

3〜4巻/
3巻。爽太はえれなと一緒のところをサエコに見られる。その甲斐あってか、サエコに元カレ認定され舞い上がる。オリヴィエはまつりに告白。サエコの“買い物”に付き合うことになった爽太。薫子を誘ったのは。
4巻。薫子は関谷と食事を仕切り直し。六道の誤解。まつりは男と別れ、とりあえず付き合ってみる提案のオリヴィエを受け入れる。サエコは閉じていく。

恋ってすごい。これ読んでいるとそう思う、それが一番羨ましい。
私もゴッドマザー女塾入りたいよ。

爽太の恋は、自分を成長させる。「誰かに認められたくて努力する自分」
同じことを「月の夜星の朝 35ans」でも言っているんだけど、本作は相手に押しつけがましくないのだ。たしなみ、大事ですね。まぁ、爽太の場合は言えないところ大なわけなんですが。
だから読者がイラッとしない。このすごすぎる設定にやっと気づいた。

えれなと爽太の会話は面白いけど、わからないところ多々。でもこのふたりのシーンは大好物なんだよね。
チョコが美味しそうで困る。
                        2012/3/30、4/05UP

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2012年04月04日

BLACK BIRD 15巻まで

【BLACK BIRD(ブラック・バード)】 15巻まで  /桜小路 かのこ

“見える”体質の原田実沙緒(みさお)。
幼い頃、同じ体質の烏水匡(うすいきょう)に「迎えに来る」と言われたまま、別れを経験する。
その匡と16歳の誕生日の前日に再会。妖に襲われたところを助けられる。
そして教えられた自分の運命、実沙緒は100年に一度生まれる特殊な人間で、妖がその血を飲めば寿命が延び、喰らえば不老不死に、嫁にすれば一族が繁栄するというのだ。それは16歳をもって解禁で、匡は実沙緒を嫁にするため迎えに来た妖、天狗一族の当主だった。
そして匡は実沙緒の学校に教師として赴任する。
妖狐の葛葉修平(くずのは)も実沙緒にプロポーズしてきて。

Betsucomi(ベツコミ)。
表紙が妙にエロかったので、気になって読む。どんな理由だ。
表紙の実沙緒がいつも泣いているのは、お約束らしい。

面白い。さすが、ベツコミ。
少女漫画に匂わせるエロさが絶妙。なまじはっきり描かれるより余韻が残りますよね。

「葛葉、おまえはこのクラスじゃないだろう」に笑った。
八大天狗が面白い。前鬼もそのひとりだったんだ!

忠信との決着の前に、実沙緒が早いとこ……しちゃえば、みんな苦しまないで済むという話じゃないのか? と、最初はツッコんだが、物語を盛り上げるための見所と、その後の伏線だった。

押し入れで実沙緒のハンカチ握っている権助を見て、ファンになった私は変態。
3巻の中表紙が、絞りの着物で凝っててびっくり。

タイトルは、匡たち種族のことだったのか。

6巻の後描きに、感激とともに爆笑した。
水城 せとなさんの意見はもっともだと思う。
                         2009/9/02、9/11UP

《こんなふうにおススメ》
何気に手にして、期待以上の面白さで感動でした。
正直、連載を追いたい気分。

9巻/
とうとう結ばれたふたり。匡の呪いは解ける。実沙緒はまったく変わらず、匡はそのことが他の妖たちに狙われるままと考える。
妖にとって仙果はエサでしかなく、実沙緒を愛した匡が異端なのだと実沙緒は教えられる。実沙緒の血を所望する里からの申し出を断った匡に対し「当主は仙果を独り占めする」と鬱憤が積もる。学校で実沙緒は襲われ、天狗たちは内情に詳しいスパイを疑う。人間が妖に操られていることで、実沙緒は自分を責め追い詰められていく。
そして匡の父親が姿を現す。

「祝合体」の熨斗紙に爆笑した。
実沙緒がちょっとうざい。
エロさが生きる作品だなー。ほんとに面白い。
                         2010/3/08、3/15UP

10〜14巻/
10巻。匡の両親の真実。祥の生存。鵺の全滅。天狗の郷に。
11巻。仙果の血を無心する里人。かえでと祥の策略。実沙緒の失った記憶。反魂香。
12巻。匡たちの出陣。伯耆の謀反。前鬼捕らわれる。実験に使われた里人たち。
13巻。実沙緒、祥の元に飛ばされる。
14巻。兄弟の対決。実沙緒、戻る。番外編もまとめて。

10巻の都条例ネタに爆笑。ホント、むかつきますよね。

全開な感じ。エロさも。
かなり実沙緒がうざいけど、お話が楽しく気楽に読めて嬉しいです。
乙女ゲーム系な脚本健在。
                         2011/12/01、2012/1/26UP

15巻/
実沙緒の体質変化。妖を祓う力。実沙緒の妊娠。鵺に襲われる屋敷。捉えたひとりが仙果録の結末を知っていた。子が産み落とされると仙果は死ぬ。

そろそろ終わりに向かっていると感じる最終章。引っ張ったなー。なんだかなー。
相変わらず、実沙緒に感情移入出来ない。
                         2012/3/30、4/04UP

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2012年04月03日

宇宙兄弟 17巻まで

【宇宙兄弟】 17巻まで  /小山 宙哉

2024年。31歳の南波六太(なんばむつた)は、自動車開発メーカーで自動車設計の仕事に従事していたが、上司に弟の悪口を言われキレてしまい、頭突きを喰らわせてクビに遭う。
三歳年下の弟、日々人(ひびと)は、日本の期待を一身に背負う宇宙飛行士。兄のリストラを知った日々人は、母に頼んでこっそり宇宙航空研究開発機構JAXAの、宇宙飛行士選抜試験に兄の履歴書を送ってもらう。2006年夏にふたりで遊んで遭遇したUFOの想い出。「ふたりで宇宙飛行士になる」その約束を弟は忘れていなかった。
面接の出来の悪さと、前職場での評判をJAXAに知られ諦めふて腐れていたが、ヒビトに呼ばれ渡米したヒューストンでの隣人オジー・スミスがムッタの背中を押す。
ドーハの悲劇生まれのムッタと、野茂がメジャーリーグでノーヒットノーラン達成した日生まれのヒビト。
「兄とは常に弟の一歩先を行ってなければならない」
身軽で芯の太い弟にコンプレックスを抱き、少しでも兄貴風を吹かせたいムッタの宇宙飛行士になる道のりと、ヒビトの初の日本人月面着陸宇宙飛行士から苦難を描く、兄弟の絆の物語。
マイペースな父母、宇宙飛行士選抜試験受験ですぐに親友になった同じ歳の真壁ケンジ、医師で難病の研究をISSで行いたい伊東せりか、幼い頃からの南波兄弟を知っていて密かに応援しているJAXAの星加正、ふたりの宇宙への夢をサポートし続けた天文学者のシャロン博士ら、多数、魅力的な仲間が彼らを囲む。

モーニング。
ヒューマンストーリー。アニメも始まり、なかなか楽しめる。実写映画はGWより公開。月のシーンはどんな感じなのだろう?

ずっと積んであった。漫画読みには出たばかりの時から話題になっていたし、こすヨメでも。マンガ大賞はずっと二位で、とにかくあちこちで評価されまくっている作品。読んでみて、それだけのことはあった。

話の内容では、「ふたつのスピカ」が宇宙飛行士を目指す作品として、この作品のように訓練プロセスが丁寧に描かれ、似ている。でも好みとしては、こちらかな。ふたつのスピカはゆるやかなたゆたゆファンタジーでそれもなかなか素晴らしいのだが、個人的には熱い方が楽しく好き。

大胆で明るく誰からも好かれる弟に、神経質なところもあるけど信頼をゆっくり得ていく癖のある兄。ヒーロー然としたヒビトだけだと、読者は自分との距離を取って客観的な目線で読むけど、身近に感じるムッタが主役で、感情移入しやすい。とてもドジなイメージがあるけど、ムッタは記憶力も観察力も知恵も天才的。この性格で得をしている。その実、優秀な兄弟なのだ。
追うより、追われる方がしんどい。兄としての矜持が邪魔して出遅れたムッタが、ヒビトを追うことで加速する。男兄弟のドライさと信頼を垣間見る。

読みやすいし、楽しい。エンターテイメントだな〜と感心。
BAKUMAN」で“シリアスな笑い”って言われるんだけど、この作品を読むまでよくわからなかった。ムッタが真面目にやればやるほど、笑えてくる。
緊張を伴う命がけの重要なミッションを遂行する任務の適任者は、ブラックユーモアのセンスがないとダメと聞いたことがある。命がけの状況でのリラックス、それがないと集中して“楽しめない”からと言う。まさにムッタは適任。
作品も、擬音とかユーモアが溢れていて楽しい。遊び心満載。絵にも最近多用されるデフォルメは一切ない。
全体的に「笑いと涙と感動のバランス」が素晴らしいのだ。

どんなに努力しても、宇宙飛行士になれても、アサイン(任命)されるわけではない。チケットがみんなに行き渡るわけではないのだ。
支える側の人たちにも、相当の能力が必要。
チキンな私は絶対に安全なら、宇宙に行ってみたい。

ISSが通る瞬間に間に合うよう走るムッタに泣けてきた。
日々人、打ち上げでは号泣できる。すごいリアル。わくわくする。胸が躍る。

17巻までの好きなシーン。
星加がわざわざムッタに会いに来て、子ども溢れる公園で合格を告げるシーン。子どもの頃からの夢が、(目指す側と、見守る側という)立場は違っても双方にあり、胸が詰まった。
そして、正式に宇宙飛行士に決まった写真を、JAXAに飾る13巻。ムッタやヒビトより、心情が星加の立場の年齢に私が近いのかもしれない。
ヒビトが助かった時の、ムッタの表情も秀逸。
密かに今後も期待したいのは、ロスにお住まいのカールくん。

スラムダンク」を読んで漫画家になった人って多いんだなー。影響が随所に。他にも、浦沢直樹鳥山明大友克洋小林まこと……らしき影響があちこちと。
笑いと涙と感動のバランスを持つ作品はなかなか出逢えない。この先人たちはそれを持っている。
スラムダンクは、まだ最初の頃に読んだので面白さって理解できなかった。ノック終わったら、また読んでみたい。

誰にでもお勧めできる秀逸な作品。折れそうなときに何度も読みたい。勇気をもらえる。
                         2012/3/31、4/03UP

《こんなふうにおススメ》
話題作は早めに読まないといかんなぁ〜と実感。
でも、じれじれも辛いので、ちょうどいろいろと楽しい今追いつくのはオススメです。

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こ【小山宙哉】

【小山 宙哉】 こやま ちゅうや

宇宙兄弟
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2012年04月02日

となりの怪物くん 09巻まで

【となりの怪物くん】 09巻まで  /ろびこ

「となりの席の吉田くんは、入学初日に流血事件を起こして以来、一度も学校に来ていない」
ガリ勉優等生の水谷雫には夢がある。将来は年収1千万超えのキャリアウーマンになるべく、勉学以外の興味がないクールな性格。
幻の新入生で話題の男、吉田春に、担任教師から賄賂を貰ってプリントを届けに行くが、妙に気に入られ友だち認定されてしまう。ハルは他者との距離感を計るのが下手で、学校や仲間に憧れる、実はまっすぐな青年だった。
そんなハルに、初めて感情を揺さぶられる想いをする雫。勉強さえしていれば満たされた。今は不安で胸が苦しい。
「シズクがいるんなら、学校に行ってみてもいい」
中学時代も登校拒否児、しかも成績は学年トップ、奇行青年ハルと、面倒事は嫌いでかたくななシズクのぶきっちょなすれ違いラブストーリー&不器用な仲間たちの青春物語。

デザート。
正直、新しいと感じた。
特に、最初の一コマ。インパクト大で、カミュの「異邦人」の出だし、「きょう、ママンが死んだ」の名文を想い出したよ。

なんというか、不思議な感覚をたくさん持った作品。どうやらこれはこの作家さんの個性らしく、「当たりだったなー」と感慨深い。
感想書くにあたって、ブログを拝見したら、中高時代にクラスにたまーに存在する、飛び抜けて面白い(よしもと系の意味ではなく、存在そのものが)感覚がちょっと変わった子を思いだした。私は昔から、こういう人に憧れてならなかった。文章も詩のようで歌のようで、ほっこりする。
無機質のようで血が通っている感覚と、デジタル絵がしっくりきて本当に楽しい。絵や漫画を描くことがとっても好きで楽しい気持ち、随所から伝わってくる。

絵も可愛いし、男子カッコイイ! 群像画がとくにステキ。
一気にファン。

シズクがくねくね甘えた系女子でなく、空気の読める男前でスカッとする。でも話全体がういういで、ホント共感できるのだ。
そして特筆すべきは恋愛関係が相手におもねらず対等なコト。「男女って対等だよね」とか、存在や生き方や在り方をぐねぐね検証したり確認したりするわけでなく、当然のように対等。苦もなくするっとそんなふうにキャラが存在していて、それが前提になっている。
嬉しいことで、作家さんにトラウマがないのだ、そういった時代の。
当たり前の話なのだが、90年代まではこれがなかなか手に入らず、そういった部分がテーマになってきた。そんなことさっさと乗り越えて次に行っちゃってる、2010年代の作品と思った。もはや戦後ではないんだなー。感動。そこが「新しい」のだ。差別は教育しちゃあかん、ということ、初めて実感した気すらした。

ストーリー展開も、なんというか「その発想はなかった」みたいな。ぶっ飛びっぱなしなんだけど、計算じゃないんだよね。そこがなんともすごい。
今までの多くの作品は、本音の一言が言えなくて、ぐるぐると逡巡し、それが挙げ句は周囲を巻き込む事件に発展してしまう。そのあれこれの中で主役たちは手探りでお互いの気持ちを探して恋愛成就するのが王道パターン。
しかし、この作品のキャラクターは、ためらいなく思ったことを口にする。その言葉に傷つくことさえ言葉に代え、相手の個性も受け入れる。違いを容認する。
その中で、好きという気持ちが重なるところを模索していく。恋愛は、自分ひとりが正解でもダメだということに重きを置いている。お互い好きでも噛み合わない、そんな恋愛のズレたところからスタートさせる。大人だー。
もしかして、今の子たちはうんとスタートが大人なのではと、考えさせられた。

ここに出てくる感覚は今のティーンエイジャーの抱えている悩みや気持ちなのかも。欲しいものは何でも手に入って、取り立てて口に出すまでの悩みはない。でも空虚に冷えている胸の内。ホントに欲しいのは何なのか、わからない拠り所のない気持ち。

出てくるキャラがどの子も立っていて面白おかしい。
可愛すぎてモテまくることにうんざりしている夏目あさ子、野球部で明るい人気者で唯一常識的でまともなササヤン佐々原宗平、隣のクラスの委員長の大島千づる、海明学院に通う方向音痴でプライドの高い優等生ヤマケンこと山口賢二らが、ふたりに関わっていく。

お約束のイベントだって満載なのに、方向が違っているだけで新しく感じる。とにかく楽しい。

目次下が特に好き。途中で入る四コマやおまけ漫画がなんともラブ。
ササヤンのハルに借りってなんだろう? ちらっと出たけど、これでスルーになるのかな?
大島さんの「どうせ死ぬなら前のめり」に共感。

2010年代作品、登場しましたね、と言いたい。この作品はファンとして向かいたい。
                         2012/1/30、UPは9巻と一緒。

9巻/
高二の夏休み。キャンプ。そこに優山の姿が。雫は付き合うということについて考える。祭り。ハルの事情。

この巻の夏目が割と良い。ササヤンが良いのはいつものコト。
だんだん家の問題が表面化してくる。そしてハルの特殊さも。
                         2012/3/30、4/02UP

《こんなふうにおススメ》
本文にも書きましたが、ようやく、「2010年代作品」がこういうのですね、と言えるもの。
時代が浮き出て面白い。注目。

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ろ【ろびこ】

【ろびこ】 ろびこ

となりの怪物くん
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2012年04月01日

高杉さん家のおべんとう 05巻まで

【高杉さん家のおべんとう】 05巻まで  /柳原 望

高杉温巳(はるみ)31歳男性。地理学の博士号は取ったがどこにも採用されず、折しも不況の波。大学に残りながら中学校講師のバイト生活。
叔母の美哉とは年が近かったために姉弟のように育ったが、温巳が高三の時、両親が事故死、美哉もやがて姿を消す。
音沙汰なかった温巳の元に、美哉の死亡が伝えられ、遺言により一人娘の中学一年生、久留里(くるり)の未成年後見人に指名される。
温巳には従姉妹にあたる久留里との日々を食生活目線から描く。
温巳の同級生香山玲子の娘なつ希は、久留里のクラスメイト。中学で人気の丸宮光(みつる)は久留里に片想い。

短編は、大学の特別研究員小坂りいなさんの「小坂さんのある日」。

コミックフラッパー。
面白いよと数人の口コミで手にする。一般大衆的には話題になっていないのに、良いと聞くと心が騒ぐよね。
いやいや、ほんと面白い、想像以上。

人間関係に疎い温巳がフィールドワークから得た経験で、まだ幼い久留里を理解していこうとするところ。
食漫画としてパターン化される話の作り方でなく、人物を浮き彫りにしながらネタにも凝っているのが素晴らしい。

弁当というフックだけで、絆や家族、生き方も語られる。弁当、深すぎ。
小坂さんの「あんなに小さい空間なのに、地平線に見える時がある」に納得。小坂さん、ファンです。
弁当作りは「ほんの少し未来をしつらえる作業」にもじんときた。

そして地理学にも興味! フンボルトさんってどんな人なんだろう。

なんとも掘り出し物に当たった気分だ。
「小さな達成感の積み重ねが人間を強くする」何度も頷く。
人を「記述」する。そのくらい大事に人に向き合いたい。そして「記述とは自分の無力さをかみしめて挑む作業」。

無口で凝り性な久留里も可愛すぎ。
舞台は名古屋か?
かなりオススメ作品。
                         2010/5/10

《こんな人におススメ》
オタク気質の人にもツボ。考えたい時にも。

2巻/
温巳、めでたく助教。キノコ狩り。久留里に名で呼ばれたい。クリスマスに初詣。久留里は二年生に。お泊まり、フィールドワークに子どもたちも。味噌汁。

キノコって取り方(採取ではないそう)があるんだなー。そして山の問題。
行事は家族あってのものだ。温巳のプランの裏目っぷりがリアルで笑った。
タケノコご飯レシピ、どれも試したい。嬉しい時の瞬発力は大事だ。
フィールドワークが仕事だけあって、出先がリアルでこれも楽しみ。こういう作品がヒットして欲しい。後書きも要確認。
                         2010/6/23、UPも

3〜4巻/
3巻。滝打たれ巡検。温巳を嫌うゼミ生の丸山兄の元の理由。美哉の戸籍。温巳は動揺する。学会。串原ヘボ祭り。
4巻。もてなす意味。東京に巡検。デザート。場所の記憶や想い。水泳リベンジ。温巳は久留里を連れラオスに。

読み応えあって毎回面白い。
猿投七滝で滝に打たれているんですが、ここ実際にあるとこ。行ってみたい。
子どもたちの方がめちゃくちゃ大人で笑う。
久留里の猫化かわいい。
出てくるレシピは弁当になるかが基準。そうめん、弁当になるんだー、びっくり。
学校の先生も、今はメンデルの法則、教えにくいだろうなー。温巳の講義は大人な私でもびびる。じっくり聞くととても面白いんだけど。そしてそこに興味がある人なら、もっと楽しめる作品。
ラオス編は、こんな旅はなかなかできないから正直羨ましかった。
                        2012/3/18、UPは5巻と。

5巻/
温巳の著作出版会議。S女子大講師公募。キャラ弁と進路。丸宮の卒論。久留里の修学旅行。高校入試。中学卒業。御手洗先生定年謝恩会。

学術書出す経緯わかって、なるほど興味深い。
ゆかり、買いに行こう。すんき、気になる。サツマイモのリンゴジュース煮は定番になりそう。
なんか、久留里さんがもう高校生って信じられない気持ち。

元々は「花とゆめ」で少女漫画描いていた作家さんらしい。十数冊入手。
でも、これが一番面白い感じがする。なんというか、地理学がお弁当に生かされている。
                         2012/3/30、4/01UP


タグ:柳原望
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2012年03月31日

僕等がいた (完) 全16巻

【僕等がいた】 全16巻  /小畑 友紀

高橋七美(ななみ、ナナ)15歳。高校に入学して友だちを作ろうとしたが、いきなりすべる。席近くの山本有里に声をかけたが、シンパシーまでいかず。
他の女子は男子の噂話ばかりで、その話題の中心は、一度は好きになる確率がクラスの女子の2/3と言われる矢野元晴だった。その矢野のことは、七美にはけっこうヤなやつに見えて。ムカついていたのだけど、いつの間にか惹かれていた。
ハイキング行事の時、矢野の彼女が山本の姉の奈々で、しかも昨年の夏に事故で死んだと知る。
12巻までに、七美たちの高校生編も終わって、大学をさらりとやって、一気に社会人に突入。

5巻番外編に「Run,baby,run.」 矢野と竹内匡文の中学の頃の友情。

小学館ベツコミ。
最初に言っておきます。噂には聞いていましたが、侮ってました。ごめんなさい。

コマの送り方は少女漫画の見本のよう。ういういきゃーきゃー系なのかと思ったら、不安要素、辛い予感もあってかなり期待しながら読み進め、裏切られなかった。
くっわー、やられた。
展開が早くてじれじれじゃない少女漫画にあまり免疫がないから、ところどころで読みながらパニックを起こす。いいのか? ほんとにいいのか? とツッコミ入れながら読んじゃう自分が痛い。溜めがないぞ。七美、好きになるの早すぎ。

なんか、ナナと矢野のやり取りを見ていると、友だちの息子とその彼女みたいな感覚になってくる。やばいじゃん、それって。イマドキの子たちを、生暖かく見守ってしまう気分なのだ。まあ、いいか。他の少女漫画ではないんだけどな、そういうの。

コネタ的なところから。
こんなに矢野はモテモテ(死語)なのに、ナナは他の女の子からイヤガラセされないのだろうか? そういったサイドにぶれなかったのはすごい。
竹内の配慮、なにかとGJ。私だったらきっと竹内とつき合うね。こういう男は女を安心させて幸せにする。とか言ってたらまじで恋愛に絡んできた。うぅぅ。
クラス替えしないんだ。いつまでナナは議長なんだ?
7巻で、よく脳内で天使と悪魔が会議したりするけど、そのシーンをナナの親友でやらせた設定は秀逸、上手い。

矢野が可愛すぎる。矢野を愛でる漫画。私の中の二次元男子キャラの理想は「ラブ★コン」の大谷だけど、それとは番外ってノリで、矢野は応援したい。

会話もけっこうリアルですごい。
最初の頃の話は……。恋したてのラブラブ期、離れ難くてずっといつまでも一緒にいて。相手が自分に、自分が相手になってしまったような感覚があって。そんな時期あったよなーと、遠い目で読んでしまうぜ。
このじれじれじゃなく、じりじりにやられると思わなかった。このあたりはすごく楽しい。
8巻以降、きつい。ひたすらきつい。
この先、どんな方向に進むんだろう? これは作者も連載していてきついよね。ただ今、12巻までで休載中。約二年? ファンの方に合掌。皆さんがこの放置に耐えていらっしゃるのもきつい。

私の中では、少女漫画ベスト10に入る勢いですが、とにかく後をひく。行間の深みがすごいのだ。
例えば、「奈々と七美って名前、一緒だよね」などの台詞は一切出てこない。これ、すごくないですか? 狙って描いているのに、でも、あえてそこに触れない。友だちも誰も触れないのだ。触れてしまうと壊れてしまうくらいの扱いで、矢野も意識して「高橋」とか、「ナナちゃん」とたまに甘えて呼ぶくらい。奈々には「奈々」だったのに。ここの回収を、犬のララ美でやったのも深い。
万事がこんな調子なのだ。あえてネタ振っておいて、余韻と行間で読者に読ませる。少女漫画ってそこ、今までベタベタじゃなかったですか? 勇気だ。

余韻がすごすぎて、夢にまで何回も出てくる程の感情移入。なかなか抜け出せない程、きつい。読んでいて、何度も悶絶死しそうになった。感想もなかなかまとめられなかった。安易に人に勧めていいのかわからないほど。
めちゃくちゃ面白いんだけど、恋愛というものが描かれていく過程と、その内容がリアルすぎるのかもしれない。
これ、コンプリートだったら、一ヶ月廃人になってしまっていた気もする。でも連載中でも、人に勧めるのに、この辛さも共有させるのもきつい。こんな作品、はじめて。
同じ、奈々と七美でも、絶対に「NANA」よりこっちの方が面白い。それだけは断言したい。

この夏から再開らしい。どうかどうかご無理なさらずに、応援しています。
ああ、やっぱり感想、上手く書けなかった……。
                         2009/5/19

《こんなふうにおススメ》
あまりにも感情移入し過ぎて、どう薦めていいのかわからない。とにかく、すごい。
ちなみにアニメにもなっています。まだ観ていない。
                         2009/05/22UP

13巻/
七美の同僚で、矢野が引っ越した先での高校の同級生の千見寺亜希子が、デザイン事務所にいる矢野と再会、それを聞いた七美は動揺する。
竹内は七美の24歳の誕生日にプロポーズ。
矢野には会わないと突っぱねていた七美だったが……。つかの間の再会。「きれいに別れよう」とケリをつけたふたりだが。

2年ぶりの新刊。ファンはどれだけこの一冊を待っていたんだろう。きつかっただろうなー。
こんなに読んでいて苦しい作品もない。作者さん、すごい。

生涯でこんな恋ができたら幸せだろう。でも諸刃だね。本気ってきついのだ。だからこそ手に入れられるモノがある。
ひとつだけつっこんでいいすか? 二度と泣かないと決心した後の号で涙するのはどうかと。でも、女の子ってそんなものです。
この巻で七美のことがほんとに好きになった。頑張れ。
それにしてもハッピーエンドにならなさそうな予感。禁じ手のエンドはやだなー。
                         2009/11/22、11/26UP

14巻/
矢野と竹内。
アキとナナは奮発してイタリアン。飲み過ぎて酔っぱらい、アキは竹内を呼び出したと思ったら、実は矢野で。
ナナと竹内の破局。矢野の真実。

相変わらずの重さ。ちっともハッピーエンドと思えず。どうに決着つけるのかその方が興味。
                         2010/9/05、9/06UP

15巻/
釣りに行き気持ちを整理する矢野と竹内。竹内はあえて七美の背を押す。矢野はパニック障害を再発させる。千見寺は矢野に突きつける。矢野は酔って七美に会う。有里の母の死。

親友と恋人の狭間の竹内が苦しすぎる。でも、七美が竹内とそういう関係にならなかったのも最近解る大人な私。自分で自分の気持ちなんてコントロールできないもんなんですよね。大人にオススメの作品と思う。
次巻で終わり。2012年実写映画化されるそうです。大人も見応えある作品になったら良いな。
                         2011/7/20、2012/2/10UP

16巻/
矢野は山本との生活を解消。竹内が残した指輪の意味。すれ違う矢野と七美。七美は駅の階段で落ち、意識不明に。矢野は愛知からタクシーを飛ばす。故郷に帰るふたり。

最終巻。ドキドキしながら読む。
私はアキに近いなあ。
指輪バトンは、先輩の説明あって納得。深い。

客観的に読めてないので気持ち的に難しいけど、どうやってもこの作品を終わらせるって大変。
そんな中、これで良かったんだと思えるエンディング。もっと感動したかったけど。
もう少し時間が経ったら最初からちゃんと読み直して、もっとまともなこと書きたいです。完結おめでとうございます。
                        2012/3/27、3/31UP

【コミックセット】


【コミックス】

タグ:小畑友紀
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2012年03月30日

スキップ・ビート! 30巻まで

【スキップ・ビート!】 30巻まで  /仲村 佳樹

中学を卒業した最上キョーコは、スター歌手を目指す幼馴染みの不破尚(ふわしょう)に頼まれて、京都から上京する。京都の老舗旅館の跡取り息子の尚の嫁と、尚の両親にも幼い時から仕込まれて、家事一切は得意。尚のために身を粉にしながら生活費を稼ぐが、実は尚はキョーコを家政婦代わりにしか思っていなかった。
その事実を知り、「地味で色気もない女」言われた尚に復讐から一念発起。芸能界に自ら乗り込んでいく。大手芸能事務所のタレント部門のスタッフ、椹武憲(さわらたけのり)につきまとい根性を見せ、オーディションを経験するが見事に落ちる。しかしその特異さは社長の目に留まり、キョーコの為に作られた新セクション、ラブミー部に所属することになる。そこは、人の為に動き、愛を学ぶ部署なのだ。そこで上手くいけば、プロデュースしてもらいデビューも可能。
キョーコは夢に(いや、復讐に)向かって邁進していくが、キョーコの秘密を知った今をトキメク大スターの敦賀蓮(つるがれん)のお陰で、やがて演技の面白さに目覚めていく。

花とゆめ。
現代のガラカメ(ガラスの仮面)。真面目にガラカメなのに、しっかりコメディなのが、すごい、面白い! 手元にあるのが21巻までだから、尻込みして予定としては近々に読むつもりがなかったのだけど、うっかり手に取ってしまい止まらず、徹夜で一気に読み上げた。3巻くらいからもうホントに面白くなっていく。

人気作品だけど、それがどうしてなのか想像していなかった。シリアスとコメディのメリハリが絶妙で、演技に入るとガラカメにどっぷり。話の運び方がスムースで読みやすい、引き込まれる。面白すぎる。

キョーコが早く夢から覚めて良かった、1話でそう思ってしまった。とはいえ、その後の振り切れ方がすごい。そこも見どころなんだけど、人間って愛情が強かった分こんなに憎しみにいけるもんなんだなと、リアルさを感じる程。
動機が強烈なだけ、その根性の覚悟が見える。ここも上手く計算されている。人ってどん底からじゃないと肚を据えられないことってあるもんね。

絵が結構怖い。なんとも驚くのが、主人公のキョーコの方が悪役顔なのだ。
そして“漫画によくいそうなイイ人”がほとんど出てこないのも笑う。みんな癖があって、イイ人は、社(やしろ)さんと百瀬さんくらい。
デフォルメの社さん可愛い過ぎ。個人的にちょっと損な役回りのツッコミ役が好きなのだ。
キョーコの性格もダークだし、イマドキってこうなんだなー。かえって潔い。意地悪に耐えていく、清い少女なんて今の時代、ガラじゃないよね。

そのキョーコも演技に目覚めて、自分なりの成長を目標にし出してから変わっていく。本来のメルヘンチックな部分と、負けず嫌いがバランス取れていく。

尚のキョーコへの本音「いつまでも俺のものだと思っている」は、なるほどなー。どこまでも俺様なら、その発想はありだろう。
敦賀には坊がキョーコだって絶対にバレてほしくない!同じだけ、コーンが敦賀だってバレないのが良いんだろうな。同じ微妙なバランスで。
ここらへんが、とくに上手い流れ。
「どうしてくれようかこの娘は」に大爆笑した。

恋愛絡みになったらもたつくのかとも思ったけれど、そんな心配はまったく無用でますます加速。自覚したらジレジレしないとこも人気の秘密だと思えた。
もちろん、関係はじれじれなんだけど、想いをちゃんと自覚してるって読者には逃げ道がある。敦賀のモノローグが可笑しい。

ツッコミ役がいなければ、作者自らツッコむというサービス精神も好み。

キョーコの出演しているドラマの、平均視聴率の高さに笑った。どんだけ。
今は昔とは違って、夜ドラマでは15%で及第点クリアで、18%でプロデューサーはホッとし、20%で頬が緩む。30%越えした日があれば、社長賞なので次の作品がやりやすくなるというもの。ところが、ここでは40%の話をしてるっていう(笑)。ありえん。昭和40年代ですかっ!

クオン編は泣けた。
やばい。冊数が多くて嬉しいと久々に思えた作品。20巻までくると、キョーコほんとに良かったねと感情移入も出来て、ここまで読んできて良かったなーと思えた作品は久々かも。

不満は少々。なぜあれだけの人気俳優なのに、しかも設定上はスキャンダルが無さすぎて皆不思議がっているというのに、敦賀に張り付くパパラッチが一人もいないんだろう? キョーコはそのやり玉にいつでもあげられそーなもんだ。
それから、軽井沢は湿度がめちゃ高いのでまず音が悪いし、プロ用のレコーディングスタジオがあったとしても、プロはもちろん海外の人は絶対に使わない。
まったくどーでもいい雑談ですが、軽井沢でいくつか。絵は違うけどお風呂シーンを見ていて、祥子さんとお風呂に入れて、その後風呂前で尚たちに会えるってことは、「星のや」の「トンボの湯」? ホテルの絵は「グリーンプラザ軽井沢」ですね。内装はまったく違うけど。

軽井沢編がイマイチに感じたのは、恋愛重視で、演技の部分がカットされたため。それまでが演技の闘いだったからかなー、そこは残念。
でも、この恋愛と演技の話のバランスが、両翼になっているから面白いのかも知れない。

本気でヤバいです。21巻があまりにも意味深で終わったので、つい連載分を読みに友だちのところ行っちゃいました。ただ今(2009年4月)で、24巻分スタート。
ああ。手を出してしまった、「花とゆめ」。いいのか、これで。
現在、友だちのところで連載まとめ読み作品が増えている。この作品は40巻までは行く気がした。面白すぎる。

漫画を読んできてわかるけど(これをUP時、1900冊越え)白泉社のマーケティングと蓄積された智恵、すごい。現代少女のニーズをすっかり把握している。
                         2009/4/15

《こんなふうにおススメ》
最近、友だちたちと、ガラスの仮面、読み直しが流行り出しているんですけど……。
これも一緒に読むと面白さ倍増。いやー、漫画って良いもんですね。

22巻/
ナツの役柄を掴めないキョーコは、蓮の家に押し掛けてモデルの訓練を受ける。そこでイメージを掴んだキョーコは、ナツにすっかりなりきる。
キョーコに対して陰湿なイジメをしていた千織。キョーコのナツが誕生した反動が、そのまま千織に出る。そして千織には暗い過去があった。

なんで、蓮とキョーコがスキャンダルにならないのか、そこのツッコミはもう入れても無駄なんだろう。
この巻はホントに面白い。でも、この巻の終わり方はかなり引っ張るのできつい。やっぱ、演技の話が勢いあって面白いし良いですね。
蓮のマネージャー、良い味でこのあたりから気になってきている。
                         2009/6/28、6/30UP

23巻/
階段から突き落とされたキョーコ。利き腕を痛めるが、演技にそれすら生かす。ナツとして、ユミカ役の天宮千織をとことん追い詰める。
この辺りまでがこの作品の最高潮だった気がする。連載を追っている今はかなりつまらない。この巻は最高に面白かった。
                         2009/10/24、10/25UP

24巻/
まるまる一冊バレンタインパニック。それぞれの思惑祭り。しかもまだ続くんですよ、奥さん。
連載時、なんでこんなに面白くない漫画になっちゃったんだろうと冷めてみていたが、まとめて読むとそんな程ではなかった。面白いとさえ思った。うーむ、深い。
                         2010/2/22、2/23UP

25巻/
まだバレンタインです。尚の独占欲全開。蓮の前でキョーコとキス。蓮、キレる。

連載はもう追っていない。だって連載で読むと面白くないんだもん。
キョーコのどこまでもずれっぷりが笑いどころ。蓮の洗脳に笑った。キョーコは蓮の掌の上。
一粒5千円のチョコって何物? これでバレンタイン編、やっと終了。
                         2010/6/20、UPも。

26〜29巻/
26巻。天宮千織、ラブミー部に。キョーコのミッション。カイン・ヒールの妹雪花として共に暮らすことに。
27巻。カインとセツの共同生活。不死身の蝶。
28巻。蓮は撮影であわや事故、茫然自失に。マウイオムライス。
29巻。蓮への気持ちを自覚するキョーコ。貴島が化けさせたキョーコに蓮は。ヒール兄妹、本格始動。殺人鬼ブラック・ジャック。撮影が始まる。主演の村雨がヒール兄妹に突っかかる。

こういうジレジレもある。だからこんな巻数進んでも楽しめるのかも。
いろいろ読んできてやっとわかったのだけど、この作家さん、独特の感性ですね。面白い。なんというか、整理できてなくてそのまま描いちゃったんだけど、そのプロセスに脳内ノリツッコミしすぎて、明後日の方向にまで展開して面白いので有り、みたいな。
それも計算なんだろうな−、すごい。作家さんがかなり冷静で、読者の半歩先で作品にツッコミ入れる。そのテンポが心地良いのだ。
でもこの作品、いったいどこに向かっているのだろう。
モー子さん、良い友だちだよなー。
                         2012/2/01、UPは30巻と。

30巻/
元族長、村雨。撮影始まる。クオンとしての過去の血。カイン・ヒールが暴走していくのか。

このふたり、キョーコと蓮、もう憑依と言っていいレベルと思う。
蓮のクオンの部分が癒されたら、物語として収束してくのかな?
                         2012/3/20、3/30UP

【コミックセット】


【コミックス】

タグ:仲村佳樹
posted by zakuro at 00:08| Comment(0) | 漫画-少女レディース系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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