2012年03月29日

おとめ妖怪ざくろ 06巻まで

【おとめ妖怪ざくろ】 06巻まで  /星野 リリィ

異世界の明治。そこは人間と妖怪が共存する世界。
新憲法によって妖怪の差別が廃止になったが、なかなか人の心はそれを受け入れられず。
半妖のざくろは、帝国陸軍の軍人たちと組んで、妖人省の任務として妖怪を治める仕事をすることになる。ざくろのパートナーになったのが、美男子ながらヘタレの総角(あげまき)景だった。
ざくろの仲間の薄蛍(すすきほたる)や、双子の雪洞(ぼんぼり)と鬼灯(ほおずき)。彼女たちを守る利剱(りけん)たちとの恋と冒険の物語。

星野作品にはケチはつけない主義なので、もうもう楽しい。
あえて言えば、もっと上手くなっていく予感なので、今は黙っていたい。青年誌は初めてなのだし、アクションはもっと練られても良い。←って言いながら、言ってるし。
それでも乙女チックなコスプレは可愛すぎるし、男子も格好良く今後の展開はとても楽しみ。
ああ、セカイに旅立ってしまうなあ、リリィさん。嬉しいけど。
個人的には利剱と薄蛍のカップルに超期待。

ちなみにここでの「ざくろ」は、西王母桃と書く。これ、実際は桃だよね。
伝説の神女である仙人、西王母の不老不死の桃。これで桃が神果となった。
日本に伝わって、古事記や日本書紀に出てくる。イザナミがイザナミから逃げる時に、黄泉平坂の坂上に立つこの桃を投げて阻止をして、桃太郎がどんぶらこと流れてきた桃でもある。
もちろん、これは当て字なんだけど、この字を使ってのザクロっぽい絵の図録が、江戸時代か明治ものにあった気がするんだよね。なんだっけ。調べてもわからなかった。
                         2008/6/01

UP追記> 
これ、探しました。ないんだもん。
秋葉原のまんだらけで買いましたよ。すごいですよね、まんだらけ。
最近、アキバ系を紹介するためのショウルームに使っています。新聞記者の人、面白いって言ってくれました。そりゃそうだ。あの集積はちょっと他にはないよね。

※一部、ネタバレあります! 注意!

うちのスタッフ、TCにも勧めました。BLは大っきらいな癖にリリィファン(笑)。まあ、気持ちはわかる。
勧めたきっかけ。「今なら初版が自慢できるよ?」……そこかよ。
『サクラ大戦』はまだ読んでないんですが(アニメは少しだけ)、「歌っちゃって踊っちゃって、戦うんだよ?」って言ったら、大笑いして「すぐに読む!」
別な意味でもね、なんか笑えて良いんですよ、この作品。
TC曰く「見開きの戦闘シーン、期待してます」
                         2008/7/20

2巻/
待ちに待った新刊。発売日翌日に買いに行ってしまった。
なんでこんなに星野作品が好きなのか、よくわからない。ツッコミどころも満載だし、しかも破綻しちゃってる作品も、他の作家さんに比べて多いのに……。
普段なら許せない範囲まで浸食しちゃってるのに、それでもこの作家さんが好きな自分が一番の謎。もはや愛しちゃってる。

双子の雪洞と鬼灯が活躍する巻。政府の人間が集まる夜会を狙って現れる妖人の蜘蛛。それを退治する指令を受けた総角やざくろたち。軍人たちが出入りする舞踏会にともに参加する。双子の過去や、彼女らが大事な人に執着する理由が語られる。また、総角家にお呼ばれするざくろ。

双子の話は切なかった。ドレス姿のざくろたちがかわいすぎる。この作品は、こういう萌えを楽しむ作品なんでしょう。
1巻を読んだ時の、期待感みたいなものはないけど、キャラたちがかわいくてかっこ良くて良かったねって言う……。

まだ物語の序盤で、キャラの紹介、物語設定の説明になってしまうんだけど、大きな話でこんなに期待して良いのよ、みたいな余韻まで踏み込めていない。手前の萌えで終わっちゃっているのが残念。
全体像を透かして見えるような余韻って難しいんですね〜、物語の構造を端々に見せるっていうような……。

なぜ、妖人が生まれるのかの理由、ざくろの母は見つかるのか? 総角とざくろ、薄蛍と利剱、双子たち、それぞれの恋の行方、妖怪と人間は仲良くなれるのか、などなど、話は振ってあるんだけど、ざくろが今の仕事をする本音の心情や、登場人物の信念みたいな奥の感情まで踏み込めていないのが、イマイチ感に繋がるのかなぁ? その時その時の感情は、よく表現されているんだけど……。

ケチをつけないって言いながら、けっこうつけてみた。
まだまだ次巻以降を楽しみにしてみたい。
                         2008/9/26

《こんな人におススメ》
リリィファンは必須。可愛い女の子好きな人にも。コスプレ愛好家にも!
                         2008/10/05UP

3巻/
総角と薄蛍は街で偶然会い、行動をともにする。薄蛍はざくろと間違えられ、そのまま総角と誘拐されてしまう。
ざくろは櫛松に動くなと命令されるが、口応えして監禁される。自らの処分覚悟で利剱はざくろの牢の鍵を破って、薄蛍たちを助けにいく。
他に、双子たちのコックリさんの話も。

絵は変わらずかわいい。コスプレはね、ホントに素晴らしいですよ。大好きです。
話も萌えの巻。ざくろ、可愛すぎだし。

だけど、こんなにファンだからこそ言わせてもらいたい。
もう一歩奥行きが感じられないというか。
なんでしょうか、こじんまりしている感がある。ファンタジーだし、アクションものでもあるので、そこはガツンと力一杯大きく行って欲しい。

そして、キャラクターについても、その空気も心情も上手い作家さん。
だけど、萌え記号からもっと奥には入らないんだよね。もうちょっと! と思ってしまう。
でも。期待して待っています。
                         2009/4/25、4/28UP

4〜6巻/
4巻。半妖の秘密。お祭りで何者かに攫われたざくろ。ざくろの兄と名乗る沢鷹(おもだか)。
5巻。ざくろの母、突羽根(つくはね)の恋。ざくろの出生。
6巻。総角たちはざくろを助けに「神がかりの里」へ。乱杭は嫉妬から沢鷹を襲い、庇った百緑。

アニメにもなる。
お話、だいぶまとまってきた感じはあるのだけど、もうちょっと。ツッコミどころは満載。伏線も、伏線らしきもので中途半端で、回収もがっかり感強くて驚きはなく。何も解決してない、かき回しているだけ……。
個人的には、この作家さんのはらむ空気が好きなのだ。これは才能。絵はすでに素敵だし、これにストーリーとアクションついたら言うこと無し。ずっと待っています。
                         2012/3/19、3/29UP

【コミックセット】


【コミックス】

ラベル:星野リリィ
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2012年03月28日

3月のライオン 07巻まで

【3月のライオン】 07巻まで  /羽海野 チカ

桐山零(れい)は、幼い時に交通事故で両親と妹を亡くす。施設に入れられそうになったが、父の将棋仲間の人に引き取られる。それが零の生きるよすがだった。
プロの師匠でもある義父から仕込まれ、中学生でプロになった零はそのまま家を出て自立する。零に負けた義父の実子が棋士への道を諦めざるを得なかったからだ。
1年遅れで高校に入学したが、もともと人付き合いが良かったわけでもなく……。
ある日、棋士仲間に無理矢理飲まされ、道端に捨てられたところを川本あかりに拾われる。
川本三姉妹に迎えられ、疑似家族ではあるが人の温かさを知っていく。

羽海野チカの青年誌(「ヤングアニマル」)進出の作品。

うっわー、面白いっ!
「ハチクロ」の感想をまだまとめてないので、ついつい手に取らないでいたのだがっ!
羽海野チカ、やっぱすごい。

この作家さんは、最初が読みにくい。
独特なインナーワールドがあって、そこに惹き込まれるのに時間がかかるのだ。
でも、入ってしまうとそこに、深くてほんのり癒されるセカイが広がっているのだ。善的に温かいのではなく、傷も痛みも嗚咽さえもその中に含まれていて、それを丸ごと包んでくる。

一見うざいんだけど、勝負を通して零と絆を結んだ二階堂や、野球ではあるけど同じように勝負を通して真剣勝負で向き合う高橋くんもイイ。
次女のヒナ、そして三女のモモもその世代の特徴が出ていてリアルで楽しい。

下町感もこの話を緩やかに覆っていて、それを抜きには成立しないところも上手い。
感じとしては、築地や月島あたりの雰囲気。

一回惹き込まれちゃうと、カットの構図やアングル、ちょっとした心情を表す、しかも何気ない言葉で、それだけ抜き出しても意味をなさないものらが、危ういんだけど確信犯的に散りばめられていて、うっかり泣けてしまうくらい心に沁みてしまうのだ。
その、間の取り方と、ストーリーとしての光と影のバランスが絶妙。
読んで切なくなってくるのは、これ。
この作品だけでなく、心象風景の天才だと思う。
それを生み出せるのが、この作家さんの特徴であり、指示される所以なのだろう。
零の孤独感と虚無感、そして川本家の人々の抱えながらも優しく生きていく姿との対比が、なんとも心に迫ってくる。

うっかり将棋を勉強してみようかと、なまくらな私が思ってしまうくらいに面白い。
将棋の世界の仕組みを知ると、興味が出てくる。
ルールやゲームの進め方がわかっていたら、もっと面白いんだろうな。
うっかり棋士の給料調べちゃった。

プロの世界の厳しさってある。
そこは作者の心情と重なる部分もあるのだろう。
中途半端で手に入るものは、やはり半端なのだ。

よつばと!」の父ちゃんと被ったトーンの話、松永が「もやしもん」の樹慶蔵状態になっていたのも笑った。
あかりねいちゃん(本文まま)の巨乳には、私もドキドキする。
                         2009/3/15

《こんなふうにおススメ》
とうとう連載も追い出しちゃいましたっ!
やばい。でも、面白いんです。困った。
                         2009/3/16UP

UP追記>
邦画の「三月のライオン」は兄妹の近親相姦の話。
連載を追い始めて、この物語でも似たような隠喩があって、近い未来に暗い影を落としている。
そのまま、将棋の話中心であってほしいなぁ。
                         2009/6/27

3巻/
年末、ひどい風邪で寝込んでしまった零。孤独な中、悪夢を彷徨っている時、川本姉妹に救出され、看病されながら正月を迎える。
年が明けて、零は獅子王戦に臨む。そして島田開八段との勝負。零は、島田の研究会に入れて欲しいと頼み込む。

この作品はとても好き。いろんなことを考えるきっかけを与えてくれる。
応援しています。

将棋って、身を切る勝負なんだ。確かに勝負事ってみんなそうだよね。

川本家ってほんとにいい。ホームって感じがする。下町に住みたくなる。台所や狭いリビングもむりやり増設したお風呂も不自由そうなのに、幸せな家族が詰まっている。
零の言う「こたつみたいな家」って良い表現。
おせちも感激した。重箱を埋めなきゃ!って気持ち、よくわかる。
そして「達成感とめんどくささはもれなくセット」もそーなんだよねー。
なんで、こういうちょっとしたことを取りこぼさないんだろう。そこが好き。
後書きを読んで納得した部分も多い。
スミスさんといちごちゃんも可愛い。

人生にはいろんな選択肢がある。
自分の能力と、選択肢の中の何かが早めに一致できた人は幸せだ。改めて、そう感じた。
自分はこの歳になってまだまだ「若気の至り」をやっている。その恥ずかしさにも気づいた。
                         2009/8/31、9/07UP

4巻/
島田と、宗谷名人の対戦。零は進級。

なんでこの作品にこれほど吸引力があるのか、今更ながら気づく。
青春の痛み、置き忘れられてしまったモノを想い出す。それを機動力していけるのか、零への応援が自分に重なる。ああ、頑張っていこうと思う。
人が抱える痛みがクローズアップされた巻。期待を得て応えようとする痛み、優しさを受けて感じる痛み、切なくな嘆く痛み。人間だからだ、愛おしい。
生きるってすごい。泣けた。
                         2010/4/10、4/12UP

5〜7巻/
5巻。天童で人間将棋。百面指し。新作和菓子。放課後将棋科学部。第69期名人戦。幼き頃とイジメ。
6巻。ひなのイジメに零は思い悩む。二階堂の死闘。新人戦。
7巻。山崎順慶。将科部改め将棋部。ひなの担任の入院。イジメの行方。零は宗谷名人との記念対局戦。

面白さに陰りがない。昨年のマンガ大賞を受賞。
久しぶりに手にすると思う、絵、好きだなぁ。温かみのある背景も大好き。木造家屋も痺れる。
イメージ映像、凝りすぎ!笑った!

零の元担任、良い先生だ。正面から向き合ってくれる。
私にはイジメ問題に出す口がない。した方、された方、その周辺にもいなかったからだ。とても難しい問題。それにアドバイスできる言葉を何も持たない。それでも、あかりが倒れたときには心底怒りが沸いた。ひなの強さを応援。
国分先生に教師の光を見た。まとめて読めて良かった。でないと切なく悶々してた。
自分の居場所、それは誰もが追い求めるものかもしれない。

天童市のイベントすごい。一度行ってみたい。
7巻の表紙、新キャラかと思っちゃった。
新人戦記念対局、ポスター笑った。
7巻に「花とゆめ」の広告が登場しているのも、ネタのうちで笑った。
                         2012/3/25、3/28UP

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ラベル:羽海野チカ
posted by zakuro at 00:45| Comment(0) | 漫画-少年青年系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年03月26日

新テニスの王子様 07巻まで

【新テニスの王子様】 07巻まで  /許斐 剛


高校日本代表候補(U-17)の合宿に選ばれた中学生の50人。中学テニス全国大会で活躍した猛者たちが、高校生に挑む。越前リョーマは、アメリカより帰国。
早速、彼らを半分にする試合。

ジャンプスクエア。「テニスの王子様」の新シリーズ。

新シリーズで期待したのですが、掲載誌が変わっただけ?
越前リョーマも中学1年のまんまですよ。誰も卒業してないし、展開も同じ。うーん。
もともとファンではなかったので……ファンだったら凹んでしまいますよ。

前作もそうだけど、1話だけはわくわくする展開。
感想少なくてすみません。

《こんなふうにおススメ》
ファンの方に。
                         2009/9/04、9/06UP

2巻/
中学選抜を半分にする試合。その間、リョーマと遠山金太郎は高校生に試合を申し込む。

もう読まなくても良いかなー、と思ってたんだけど、持ってきてくれた人がいた……。
話は別にして絵も構成もさすがに上手い、それはずっと感じてる。
                         2010/1/05、UPも。

3〜4巻/ 
脱落組、三船コーチの元での特訓。勝ち組もコート争奪戦。中学生vs高校生。青学新旧部長対決。

惰性読み。絵も上手いなぁって感心するほどじゃないのに、キャラ絵のセクシーさだけで売れてるんだろうな〜。
内容は興味ないです。私の血にテニプリ萌えはない。
でもサバイバルは「どこまでファンタジーだよっ!」とツッコミどころ満載で楽しいです。真面目なスポ漫画の後に読むのはダメ。
そもそもこんな老けた中学生いない(ry 
                         2011/1/29、2/01UP

5〜7巻/
5巻。手塚国光vs大和祐大。跡部景吾vs入江奏多。3番コートと5番コート総入れ替え。
6巻。中学生負け組27名、2番コートに入る。vs海外遠征組。
7巻。U-17日本代表候補一軍と中学生負け組。日本代表をかけての入れ替え戦へ。

無駄な大コマ、なんなんだろうとは思うけど、絵キレイ。
だいたいこんな驚異的に強い選手ばかりだったら、日本は世界一のテニス大国ですよね。
                         2012/3/24、3/26UP

【コミックセット】


【コミックス】

ラベル:許斐剛
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2012年03月25日

秘密 -トップ・シークレット- 10巻まで

【秘密 -トップ・シークレット-】 10巻まで  /清水 玲子

歴代の中でもっとも清廉潔白で人気を博した第57代アメリカ大統領が突然逝去する。暗殺か、それとも事故か。
脳内に埋め込まれたチップから生前の視覚を余すことなく覗くMRIスキャナ捜査が取り入れられ、真実が暴かれる。
2060年。その後捜査は進化を遂げ、脳に損傷がなければチップが埋め込まれていなくてもスキャニングできるようになる。
科学警察研究所法医第九研究室室長の薪剛警視正。第九研究室に赴任してきた新人の青木一行(いっこう)は、憧れていた有能な薪があまりにも童顔で可愛らしいのに驚く。薪から「向かないから移動願いを出せ」と詰め寄られ、同僚から薪が抱えている過去を知る。
第九研究室が追う事件の数々。

月刊メロディ。アニメにもなる。
「目で見ること、心で想うことは、誰にも止められない秘密の領域」それを扱う警察サスペンス。

繊細な絵とは裏腹に、なんとまぁ骨太なだろう。
冤罪や法についても考えていた時だったので、尚更感じ入った。
時系列は未来だが、現代社会の問題を浮き彫りにして、人の脆さ、危うさを深く描き胸に迫る。

もともとはそんなに連載が続かないと予測されたのかも。最初の巻でそれなりのまとまりをみせている。
続いて良かった、面白すぎるもの。
連載自体もゆっくりで、すでに10年かけて続いているらしい。

プロットは細密。唸ったり、感心したり。
一巻で1エピソード読み切り。
積み重ねた部分もあるので最初から順番に読んだ方が面白い。

百鬼夜行抄」のミステリー版みたいなイメージかも。
まとめ読みより、キリの良い話でじわじわ読んだら面白そう。

少女漫画カテゴリには当てはまらないよね、恋愛中心はないし、多少入ってくるのは青年誌的(青木の今後は楽しみ)。
女王系の薪がインパクトあるので、ちょっと腐の匂いもついていて、現代ニーズにも合っている。
内容はかなりエグいし、グロい絵のオンパレードなので、苦手な人は要注意。気の弱い人はアシスタントさんできないだろうな。大変だと思う。

でも、話の内容は全体的に「せつない」。人間が最後に抱える感情は、この切なさ、無常観なのかもしれない。
切なさは、苦しみや悲しみ、歓びさえもすべての感情を統合させた複雑な感覚だ。
抱える秘密の重さに皆、生き苦しくなっている。真っ当じゃない方が幸せに生きられる時もある。人はそんなに強くない。
それを加害者と被害者の区別なく、捜査員も含めて同等に扱っている。

話が進むにつれて、設定からの当初のフェチシズム的偏向は薄まり、深部が取り上げられ人物像にも焦点があたってくる。
人のエゴが次から次へと、けっこうきつい。目を逸らしちゃいけないよね。
青木の存在は私たちの良心だ。
読中「もっと想像しろ、まだ考えられることはあるはずだ」ずっとそう問いかけられている気がする。

雪子の歳…薪は同級生だと思うので、ちょっとショック。

もっと広く読まれていい作品。
小説、映画でじっくり描く方が向いているのでは。
                         2010/7/04、7/06UP

《こんなふうにおススメ》
こういう作品に出逢えると、漫画読んできて良かったと感じます。オススメ。
男性にも人気の作品。

8巻/
青木の婚約飲み会。薪から聞かされる第九の構想。
神奈川に起きた巨大地震。小学校での三件の事件。新人の36歳山本賢司。

情報が漏れていったのはなぜなのか、次巻で回収される伏線なのかな? いくつもの断片の連なり重なりと、ディープな人間心理がリンクしているのがこの物語の醍醐味なのだけど、それがこの巻は薄い感じがした。話作りはホント大変と思う。
                         2010/8/25、8/26UP

9〜10巻/
9巻。漏洩した情報の犯人を追う。薪の命の狙われ方がエスカレートしてくる。貝沼事件の生き残りで精神病院に拘束されている滝沢幹生。青木の姉夫婦が殺害される。手口は青木が担当した模倣犯に似ていた。
10巻。恵比寿夫婦惨殺事件。青木の憔悴。薪しか知らない秘密。事件は薪に叩きつけられた警告なのか。滝沢の正体。青木は三好雪子と婚約を解消する。薪の決心。機密レベル5の紛失、そして薪の失踪。

BAKUMAN バクマン。」で伏線を作り出すやり方が描かれて感心した。この作品はそんなのが網羅されていて、終わったと思っていた事件に伏線が張られていて、もう一度最初から読まざるを得なかった。細部にわたり見落とせず、内容も密度が濃いので時間かかった。
描写の細かさに改めて感銘。見事、参った。良く出来ている作品と思う。
なんだか全部が薪を陥れようとしている事件にさえ思えてくる。

所作のひとつひとつが美しくて、絵が上手いという以上に品があることにも気づかされる。
人の感情を察する作者の奥行が深くて、息が詰まりそうになった。
この作品が単なる格好いいサスペンスでなく、うわべの近未来SFでもなく感じるのは、人をしっかり描き、苦しみや葛藤、人との繋がりの愛しさに溢れているからだ。
ノック終わったら、何度も読み直したい作品。
関係ないけど、「ゴルゴ13」読みたくなってきた。
                         2012/3/10、3/25UP

【コミックセット】


【コミックス】

ラベル:清水玲子
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2012年03月24日

ちはやふる 16巻まで

【ちはやふる】 16巻まで  /末次 由紀

東王里小学校の六年生、綾瀬千早(ちはや)は、ミスコンに出ているひとつ年上のお姉ちゃんが自慢の、思ったことはなんでも口にしちゃう明るい少女。
福井からの転校生の綿谷新(わたやあらた)が、千早の幼馴染みでリーダー格の真島太一(ましまたいち)らにいじめられているのをみて、正義感から新の味方につく。一緒にイジメにあって、びしょぬれで新の家に辿り着き、千早はそこでかるたの魅力に取り憑かれる。
最初はふたりに反発していた太一もやがて折れ、三人はかるたをやりたくて、町のクラブの白波会の門を叩く。そこで千早たちは、新が名人の孫であり、今まで全国大会を制覇してきた猛者だと知る。三人は小学生の最後のかるた会に「チームちはやふる」で出場するが……。
小学校を卒業後は、病院の息子である太一は名門私立へ、新は祖父の介護で故郷に、別々の人生を行くことになる。チームの面白さを知った千早は、寂しくて仕方ない。
やがて高校生になり、また三人の人生が交差し始める。千早と太一は同じ高校になりかるた部を作る。高校大会に突入。

「BE LOVE」連載。
羽海野 チカの「3月のライオン」が将棋なら、こちらは競技かるた。

いやー、面白すぎる。最初から鳥肌が立った。作者が楽しんで描いているのがわかる。一見地味に感じる百人一首のセカイをここまでキラキラ描けるって……。
大コマでもないのに、見開きの絵の構成だけで訴えてくるものがあるのだ。すばらしい。
実は感動して、ずっと泣きっぱなしだった。ホントにチカラのある作家さんだと思う。
この作品は「マンガ大賞2009」で大賞を取った作品。この賞は、漫画好きが大賞を選出するというもの。こういうのは信頼出来ます。
今回は賞に釣られたのと、他にも理由があってずっとこの作家さんの作品は読んでみたかった。昔の作品からと思ったが、手頃な巻数だったので手にして……はまる。

原田先生の泣きっぷり、じーんときた。文化を継承していくって大変だもんね。
大江奏が入り、歌に意味がつき出してからも面白さに拍車がかかる。震えてくる。
全国大会の近江神宮を舞台に、ちゃんと神社の参拝の仕方も描いて、好感が持てた。
太一の良い男に育ったのには目を見張った。格好良すぎ。

表紙の色合い大好きだけど、これじゃどこをどーみても恋愛漫画にしか見えない、それが残念。
この作家さんに触れたかった、もうひとつの理由は、盗作問題を起こしたとして、長い休業を余儀なくされたこと。いくら本物の実力があっても、そこからの復活は苦しいものだったと思う。
日本は「やり直しがきかない国」なのだ。他人の失敗を許さない。そんなに誰もが、人生、順風満帆にいくわけがないのに。チャンスを掴んで敗者復活出来る懐を持つ、そういう国になれたら良い。
だからこそ、復帰後、この作品が評価されたと聞いて、ホントに嬉しかった。これからも応援しています。いや、ついていきます。
                         2009/4/16

《こんなふうにおススメ》
3月のライオン」は、零のトラウマ的なものでぐるぐるしちゃって、読んでて辛い時があるんだけど、こちらは勝負の面白さに、千早を巡る、太一と新の恋愛感情を含めた微妙なバランスもプラスされる。ここに男の友情も加わって絶妙。読んでいて、とても楽しいのだ。
めちゃくちゃおススメです。男性にも是非に。
                         2009/4/19UP

5巻/
千早の体調不良で二回戦を落とした瑞沢高校。太一はみなにハッバをかける。
個人戦に出場の北央高の須藤が千早に、千早の体調管理と「東京代表は弱いと思われる」と責める。
瑞沢高校のメンバーは、自覚も出て確実に強くなっている。

いよいよ、個人戦。史上最年少のクイーン、京都の若宮詩暢(しのぶ)が登場。二回戦で、千早とクイーンの対戦。太一は決勝戦に進出。
体育祭では運動部に交じって、唯一の文化部として、しかも見せ場のリレーで優勝。
太一と西田はA級を目指す。

久々ののんびり休日に、珈琲飲みながらの漫画三昧。至福。そんな時に、自分のご褒美にやっと読む。でないと、もったいなくて。「夏目」も出て、ご褒美キープも他にあるので、やっといただきました。今回も美味しゅうございました。

須藤ってほんとにS。恋愛にも絡んで、太一にぶっ飛ばされてほしい。
私には机くんの性格にそっくりの友人がいて、小学校からの友だちの男子。いっつも一言多くて、仲間に「オマエなんか、子どもの時から知ってなきゃ、友だちじゃねーよ」と言われ続けてる、今でも仲良し。
千早とクイーンの試合は、もう泣きそうになった。「ちはや」の札をクイーンの陣地に置く千早の、勝負魂に震えた。
千早がはじめて、新の背中を追うのではなく、クイーンをライバルに見据える。それに太一も気づく。
先生も変わったなー。
どのキャラにも感情移入出来る。好きになれる。それが嬉しい。次も期待。
                         2009/8/02、8/04UP

6巻/
「速さをやめろ。執着するな」と原田先生に言われる千早。それが持ち味と自負があっただけに落ち込む。その混乱のまま迎えたA級初試合。相手にも「速さだけの子で良かった」とまで言われてしまう。初戦敗退ながら学ぶことの多かった試合。
なんとB級は太一と西田、D級は机くんとかなちゃんで決勝戦。
新も始動。名人戦予選西日本代表を目指す。
千早は試験前で試合出場禁止を顧問に言い渡される。
太一は吉野会大会へ雪辱を晴らしに向かう。会場で新に出会い……。

私が間違ってました、ごめんなさい。この作品はスポーツ漫画です。そしてちょこっとラブ。たぶん。少女漫画じゃないです。本屋にも「少女漫画と思うな」とあった。どんなだよ。そしてどんどん面白くなっていく。
元々好きなものは最後まで取っておくタイプとわかっていたけど、ノック始めてますますそれが加速。今日はのんびりできた良い日だったので準備万端に読む。この作品はそんな気持ちを裏切らないのだ。
大好きな太一の表紙を眺めながらにらにら。Mac壁紙も太一になっている今。新も好きなんだけどねっ!

先日、とある雑誌の取材を受けて、インタビュアの男性作家さんが好きな漫画作品として上げてきたのがこれだった。10分くらい本題そっちのけで語り合ってしまった。こういう作品がヒットするのは嬉しいと共に盛り上がる。

かなちゃんの和歌、古典への取り組みの深さは感激する。沁み入る。着物出してきてすぐにも着たくなった。
机くんのデータベース試合も唸った。それぞれに持ち味。良い部員が揃ってるよな、瑞沢高校かるた部。
千早ねーちゃん、すげー!写真集だ!それを見てうっかり萌える新に爆笑した。
あー、読んでて幸せってありがたい。感謝です。夢中になって読める。分析する気持ちさえなくなっていく。周辺の話も面白いなんて上手すぎる。
                         2009/10/30、11/01UP

7巻/
駒野先生を振り切って太一の応援に行く千早。新と太一の再会、そしてそこに千早。太一は揺れ、千早は新に魅入る。そして新は……。
代表で応援に来た奏に叱られ、学校では駒野にも釘を刺される。やりたいことのためには、やりたくないこともやらなくちゃいけない。
原田先生にA級昇格を持ちかけられる太一は、正面勝負を望みそれを断る。
チームの助け合いの中、東西の日本予選始まる。そして名人、周防久志登場。

表紙はピンクでかなちゃん。嬉しいけど、しかも「このマンガがすごい!2010」オンナ編のトップに選ばれたのに、いいの? と、小声で言ってみる。
この面白さを知らないと表紙買いは厳しい気が……。てか、もともと表紙買いはハードル高い作品なんだけどね。

さて内容。なんでこんなに泣けるんだろう。
太一、こんなに動揺するんだ〜。語っていないのにそれぞれの一コマの表情だけで、新と太一の友情と、千早に対する想いのライバル心が手に取れてドキドキする。
かるたOnlyバカなのは千早だけでそこが可愛い。でも千早にとってかるたをすることが恋の表現、そんなフリがちょっとあってドキドキ。とすれば新はしっかり初恋だったんだ、千早が自覚ないだけで。それを太一は気づいている。だからあれだけ動揺するんだろう。
たいていのことは自信があるのに新にだけは勝てないと思うコンプレックス。千早のことでもインセンティブはないと思っていたのに、新の一言で意識も変わる。新にも太一を羨ましく思う気持ちがある。
やっと恋愛っぽくなってきました。個人的には太一が可愛くて仕方ない、頑張れ。

かなちゃんも駒野先生も肉まんくんも、良い味、素晴らしい仲間。本気で叱ってくれる相手は信頼できる。
千早も成長している試合ぶりに感動。
個人的に原田先生から受け取ったこと。最近、若手に任そうとしている自分がいて、でも託すじゃダメなんだな、足掻いて自分が頑張って背中を見せないと。反省した。
次巻は3月。ああ、長い。
                         2009/12/13、12/14UP

8巻/
東日本予選、千早と前クイーン山本由美との対戦。新は四回戦敗退。
千早は他校男子に告白される。
いよいよ名人・クイーン戦。そこには変わり果てた詩暢がいた。

表紙の印象変わった。注目度からかな?
かるただけに予測がつかないんだけど、クイーンの変わりようにはびっくり。あのアイスは伏線だったのか。実力に隙のないクイーンはこんなかたちのハンデでも、千早とは差がありすぎることを明確に表現、唸った。
陰陽師」でたっぷり描かれた天徳内裏歌合の歌が引用され、知識があるのとないのだと面白さって違うものなんだなー。もっと学びたい。
瑞沢かるたメンバー、ほんと好き。もし、このメンバーの誰になりたいかと問われたら、かなちゃんだよね。大人だよなー。
机くんの家族の話、良かった。考えちゃった、「楽しい時に“ここにいたらいいのに”と思う人」を。
ちょっとづつだけど、恋心も動き出す。
                         2010/3/12、3/13UP

9巻/
名人、周防を目の当たりに見る千早、そして太一に新。瑞沢メンバーも圧倒的な名人の強さに落ち込む。駒野の気づき、そして奏の夢。努力の先にあるものを目指す。
4月、新入部員が入ってくる。恋愛バカ、パワフル花野菫登場。男子は筑波が入部。

なんといっても、作者のノリツッコミのタイミングが気持ちいいんだよなー。
そして仲間だ〜。仲間は良いよなー。
女帝かっこよすぎ。高校の時にはこういう教師がかなりいて、ずいぶんと助けられたなぁ。先生、感謝です。
策士、かなちゃん!
千早の「好き」は超一級だな。この「欲深さ」は、「太一も新も好き」という話の伏線?
                         2010/6/11、6/13UP

10巻/
とうとう10巻。二回目の夏が始まる。地区予選。一年も本気になる。決勝トーナメント進出して、対するダークホース、朋鳴高校。率いる顧問は坪口さん。そして決勝。期せずして本気に?

みちるちゃん、優しい!
太一の「運がない」ってフラグか?くー、太一頑張れ。恋もGetしろ。
私も「だって」と「でも」は禁止しよう。
                         2010/9/12、9/13UP

11巻/
東京都予選決勝は北央学園と。そして全国大会へ。

「本当に高いプライドは人を地道にさせる」
ものすごく納得する。口だけ言うやつにはなりたくない。

読手も深い。

この作品、ほんとに好きだ。愛してる。まだまだやれるかもと勇気を貰えるからだ。
毎巻泣いている。

かなちゃんのアーガイルタイツ可愛かった。
ちはやぶるの解説のところ、大爆笑した。かなちゃん、可愛すぎ。
校歌の作者に感動。
瑞沢の教師たちはみな人格者だ。この作品、大人がかっこいいんだよね、それが嬉しい。
                         2011/1/03、1/25UP

12巻/
近江。瑞沢が対戦するのは千葉の外人部隊。新はまさかの団体戦に? 二回戦は東大合格率トップ校。

今回の近江は面白すぎる。
ツボは宮内先生と太一のニヤリ。女戦士の千早。

この作品読むと元気が出る。笑えて楽しく背筋が伸びる。
どんなに厳しい現状でも耐えられる気がする。感謝。
                         2011/4/02、4/12UP

13〜15巻/
13巻。近江での団体戦。いよいよ決勝トーナメント。瑞沢は、翔耀。机くんの力。明石第一女子と準決勝。千早の相手はクイーン戦に挑戦した逢坂恵夢。
14巻。新は謹慎。決勝戦は富士崎と。太一が打って出る。若宮詩暢は新に頼まれて。
15巻。まさかの千早の怪我。優勝は……。

ただ今、アニメ中。アニメの出来も秀逸。
この作品はホントに新刊が待ち遠しい。太一、報われてくれ。
                         2011/12/15、2012/1/24UP

16巻/
団体戦優勝。新は太一に「個人戦に優勝して、大学への推薦もらって東京に来る」と宣言。千早の怪我は思ったより深刻で。個人戦は左手勝負。ベスト8、相手は若宮詩暢。個人戦、決勝カードは。

千早と同じ気持ちだった。「新がいるー」。16巻目にして、新、千早の試合見る。感無量。新にとってのチームの意味、切なく理解した。
見どころは太一の覚醒。
                         2012/3/21、3/24UP

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ラベル:末次由紀
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2012年03月23日

幸福喫茶3丁目 (完) 全15巻

【幸福喫茶3丁目】 全15巻  /松月 滉

チビで怪力な高村潤(うる)は16歳。
母の再婚で、新婚のふたりを邪魔しちゃ悪いと思い一人暮らしを決行する。
その一方、出てきたお客の幸せそうな笑顔を見たケーキ喫茶の「ボヌール」にバイトを決める。そこには無愛想なケーキ職人の進藤、何か食べないとすぐに眠ってしまうバイトの西川一郎がいた。
ボヌールを舞台にまったりと、時にはテンション高く巻き起こる様々な物語。

2巻にデビュー作の「推定青年少女」。
大月詩帆は年相応には決して見られない大人びた中学生。童顔でも明るい新聞配達少年の菅に出会う。こっちの方がよく背景などの細かいところが描き込まれている。

この作者の初コミックス作品。
今まで読んだ少女漫画とはテイストが違う。楽だー。台詞や文字が少ない。目一杯描き込まれていない。
作者がのんびり進むつもりなのか癒される。
もともと体質の中に笑いがあって、それを無理に出さずにのんびりいくとこんな作品も出来るのかもしれない。まったり系ギャグ…こういうのもありなんだなー。緩む。
『らき☆すた』もそうだけど、世の中は癒しを求めている、それがよくわかる。
ただそんな作風だけに、まとめて読むのは辛い。連載で、そのたびにほのぼのするのが良いのかもしれない。

笑いと萌えどころが上手い! だんだん男子が格好良くなっていっている。格好良さ、可愛さの見せ方が上手。
絵もシンプル。決してうまいってわけじゃないんだけど。線もほとんどないのに、表情も豊かで上手いなあ。

同じ調子で話にも変化はないのに冊数が進む程面白くなっていく、不思議な作家。
でも、こんなに進展を望まない漫画があっていいのだろうか? ラブシーンになったら祭りだな。
これ、漫画に読み慣れてないと良さがわかりにくいと思った。この時期に読めて良かった。初期なら挫折していた。

スタンス的にファンが多そうなのがわかる。
ファンを傷つけず癒し、共感をもたらす人間性がにじみ出てる。
                         2008/7/09

《こんなふうにおススメ》
超癒し系漫画です。

10巻/
いつか好きな人が出来たときのために、料理特訓(まずはお菓子、クッキーから)を始めた潤。進藤らの力を借りて、なんとか仕上げる。
潤に片想い中の安倍川草をバックアップしようと安倍川家が立ち上がる。
ボヌールの新作をみなで考える。潤は図書館で知らない男性から秋のケーキのレシピを貰う。
健志のバースデー話。

いろんな作品を読んでから、またこれを手にすると、全体的に「白い!」背景や人物がまさに手抜き感たっぷり(もちろんこれがこの作品の個性)に見えて笑ってしまった。
だけどそれに癒される。現代は、みんな頑張り過ぎなのかも。
でも、テンションの高い時には読めない。イライラしてくるのだ。なので、休み中まったりした気分の時に読み直し。
読んでいるとその不思議さが気になってくる。この作家さんを見いだした編集者さんは偉い、すごい。
間の取り方、普段会話の絶妙なツッコミとボケ、まったり感がなんともいえない。
感覚派作家なのかもしれない。

ところで、やっぱり潤は味覚オンチではないのか? いくら味クッキーはイヤ。
ボヌール、安っ! ミツカが支払った金額は、関係者割引としか思えない。
みんなのアイドル、潤を愛でる巻。
                         2009/1/02UP

11〜12巻/
11巻。潤は小さい時から気持ちを隠してしまうのが上手で。その潤が心底笑える環境に、と、クラスメイトやボヌールの仲間たち、家族が、なま温かく見守っているという話。
将来何になりたいかに悩むさくらと次郎、そして潤。
迷子になっていた加藤少年のその後も。

12巻は、潤の暗いトラウマが見え隠れし出す序章。
ミツカがボヌールを雑誌に紹介することになって……店長の松本南吉の過去にちょっとだけ触れる。
潤にケーキのアイディアを譲った桜庭の策略の始まり。

潤を愛でまくっているだけな話にだんだん癒されなくなってきた。
うーむ、困った。

以前よりも行き当たりばったり感を感じさせてくる。
だからなのか、12巻からダークなムードも出てきているのだけど、これは失敗するのでは? かなり不安だぞ……。

なんでさくらは、「調査」なんて単語を的確に知っているのに、「なりたいもの」が「だんごむし」とかになってくるんだろう?
作者、ウケ狙い過ぎ。

加藤少年の話はちょっと泣けた。

58、59話の表紙は描き込まれていて、かなりびっくり。
この二話分の表紙は繋がっている。

キャラ多すぎなのでは?

ちなみに、ボヌールはフランス語でシアワセらしい。
つまんないツッコミですが、ボヌールのお客様はあのサービスで怒らないのだろうか? 言わないと、モノが出てこない。ちゃんと客席見てろ、店員たちっ!とツッコミたくなる。
進藤は「ちゃんと仕事してくれれば……」と何かの折りには言ってるけど、潤たちは仕事してないように見えるぞ。
                         2009/5/04

13巻/
潤は直接、桜庭三明の会社、ブロッサムに対決に行く。そしてホテルに連れ込まれるが……。
学校の催しで遠足に行く潤。行く先で研修旅行に来ていた安倍川草と一緒になる。そして草は潤に告白する。
梨山で潤が見かけた女性は進藤にそっくりで。

一言で言っちゃえば、迷走しちゃってる気がする。あまりにも行き当たりばったり過ぎ。設定もキャラの出し方も唐突すぎ。
今までのように、ただたゆたゆと癒し系で流していけば良いのに、なんか大きなストーリーにしようとしているのだろうか? それなら、他の作品の時に挑戦したら良かったのに。

一応、伏線のようなものも張ってあるのだが、どんな展開になっても今までのほのぼのを取り戻せる程、すごい話になるとは思えない。とってもとっても残念。
どこまでも癒し系で行くべきだった。それが他の作品と大きな差別化だったのに。もったいなすぎる。

桜庭、熱烈なファンの読者に殺されるのではないか?
ここまでくると潤の天然がただのバカに思えて、悲しすぎて仕方ない。
ああ、もう感想書けない……。
                         2009/6/20、6/28UP

14〜15巻/
14巻。潤は進藤母に会いに行く。絵本作家の千年。潤の父を知る萩原久雪が越してくる。
15巻。萩原に突き落とされた潤。潤の父の死の原因。進藤は母に会う。桜庭との関係。進藤はフランスに留学、三年後。

なんかなー。すごく冷めながら読み、終えた。
シリアスなネタ入れなきゃ良かったのに。強引にまとめた感じ。

人の気持ちの本質に配慮がない良い子の最悪。それが潤に出てきちゃって気持ち悪いのだ。
水城せとなさんは「失恋ショコラティエ」で、そんな女子を「空気を読まなすぎるイノセントさ(純真無垢さ)」と表現してくれて、読者をすっきりさせてくれた。自分の行為は正義だと信じて、周囲を平気で傷つけて、でも「あの子のやることは優しさからだから」と無理矢理に納得させちゃう残酷さのような。
もともとは素直な作風で読者を癒してくれた本作。
どこでおもねっちゃったんだろう。残念。
                         2012/3/16、3/23UP

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ラベル:松月滉
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2012年03月22日

会長はメイド様! 14巻まで

【会長はメイド様!】 14巻まで  /藤原 ヒロ

学校では有能な生徒会長、鮎沢美咲。プライベートでは家族を支えるために、メイド喫茶で働いている。その秘密を学校で人気のトップを誇る男子生徒の碓氷に知られてしまって。

花とゆめ。
こんなに連載が続くとは思わなかったんだろうな。安易な設定ではうまくいかなくて、苦心しているところが見られる。しかし、インパクトはあった。
3巻くらいまでは苦痛だったけど、なんとかまとまってきた気がする。「オトメン」、「桜蘭高校ホスト部」と、物語の進行は一緒。
                         2007/11

5巻/
バンドマンと合コン。メイド・ラテの買収を力を合わせて阻止する話など。

長期連載の見通しが立ったのか、面白くなってきた。
ツンデレ同士のふたりがだいぶ接近。碓氷の正体も徐々にみえてくる。まだしばらくはじりじり続くんだろうな、この関係。
なぜ、碓氷が鮎沢に執着するのか。その答えが出たところがこの物語の結末なんだろう。
                         2008/6/06、7/19UP

《こんなふうにおススメ》
今どきの記号的な作品。流行の傾向がわかる。

6巻/
運動部の部室掃除に始まり、初恋の人の美咲を追って転校してきた深谷陽向が登場。実は修行の林間学校。

叶爽太郎、カッコいいです。正直、碓氷より好み。碓氷は漫画チックだけど、まあ、全体的に男の子がカッコいい。男の子がカッコいいと読んでて楽しいですね。

コマの割り方、すごいうまいことに今更気づく。

それにしてもサド的王子様って人気なんですねー。
だんだん漫画の読み方がわかってきて、傾向も見えてきた。そうなると、この作品がいかにマーケットに沿ったものかがよくわかる。なるほど。

恋愛は一向に進まない。じりじりしっぱなし。
                         2008/10/29

UP追記>
そういえば、美咲の家庭事情って出てこないですね。碓氷はなんとなく御曹司らしいって感じですけど。シンデレラストーリーになるのかな?
                         2008/7/19

これもアニメになるんでしょうね。そんな気がする。
                         2008/10/29UP

7巻/
メイド・ラテのスィーツフルコースチャレンジパーティー。いわゆるデザート食べ放題大会。優勝した陽向が、好みのメイドと記念撮影できる権利をもらい……。美咲の苦悩が続く。
夢咲高校の文化祭に行く美咲たち。そこで碓氷と美咲はカップリングゲームに参加する。その間も美咲は自分の気持ちを持て余していて。
番外編は、「AOIと愉快な仲間たち」ネットアイドル葵、ネット上に流すDVDに挑戦するが。

メイド・ラテのパーティーのパティシエは碓氷。なんでこんなに何でもできるんだろう?(漫画だから)
美咲たちが考える作戦がいちいち安易。なんで?(漫画だから)

大っ嫌いと大好きは変換可能だって、神のみでも言ってた。

たまに寂しそうな表情を見せる碓氷は前巻から感じられたけど、たぶんこれが今後の大きな伏線。
ロミジュリのコスプレさせたい為のゲームだったのかっ!
ツンデレな美咲は健在。碓氷と美咲の、お互いのキモチを確かめあう、この作品最大のクライマックスがあるのに、自分のテンションが上がらなかったのはなんでだ? そんな自分が残念。

本筋じゃない話が多いので、一度整理してほしい。それがこの作品の方向性ではあるのかもしれないけど。読む側としては、マンネリで読み出している感がある。
                          2009/5/22、5/26UP

8巻/
美咲と碓氷はついにカップルに?
深谷陽向の美咲への熱は上がる一方だが、美咲と碓氷の関係が変わり始めたのにも気づく。美咲の家で、碓氷と深谷も食事。
生徒会役員選挙が迫る。幸村も立候補を決めて。会長の対立に叶爽太郎が立てられる。
三バカの番外編も。

中休み的な巻。さて、アニメになるそう。なんでもかんでもアニメにし過ぎでは? すでに惰性で読んでいる自分も痛い。
絵は綺麗になった。

美咲のいっぱいいっばいはちょっと可愛かった。
この巻で初めて出てきた美咲の家族。今まで周辺の話は出てきていないので仕方ないのかもしれないが、あんなに派手なこと(屋上から飛び降りたり)やらかしてきた割には、周囲に美咲と碓氷の関係が馴染んでないのが、かえって違和感。
                         2009/10/14、10/21UP

9巻/
生徒会選挙。校内はどんどん険悪に。叶の成長。深谷の恋の行方は?美咲のバースデイ。メイド・ラテのみなとカラオケ。碓氷と誕生日デート。

ただ今アニメ放映中。すまない、もう惰性で読んでいる。面白いとも思えない。
コスプレ三昧、でも萌えない。ごめんなさい。女装男子の人気ってやっぱすごい。
                         2010/4/15、4/24UP

10巻/
雅ヶ丘との生徒会交流会。雅ヶ丘の会長五十嵐虎に碓氷との関係をどうしたいか詰め寄られる美咲。
訳あり英語教師に宮園マリアが赴任してくる。球技大会。
碓氷の生い立ち(まだ謎)。
さくらから誘われたWデートは日帰り温泉旅行。

惰性と言わずして……。今更、碓氷の正体なんてどうでも(以下略)。
                         2010/6/07、UPも。

11巻/
さくらと空我、みさきと碓氷で日帰り温泉旅行。碓氷に五十嵐虎や宮園マリアが絡んでくるのは、碓氷を雅ヶ丘に転校させたいからと美咲に話す。執事喫茶立食パーティー。
番外編「会長は執事様!」男女逆転。「こんにちは妹です」美咲の妹紗奈(すずな)の日々。

ダメイドって言い方良いなぁ。番外編が予想以上に面白かった。あとがきも。
                         2010/8/10、UPも。

12〜14巻/
12巻。碓氷の異父兄のジェラルド。ジェラルドの差し金セディは本物の執事の家系。碓氷は監視される生活に。番外編に「センチメンタル イッくん」
13巻。クリスマス遊園地デート。告白。晴れて恋人同士に。碓氷が執着される理由。京都修学旅行。
14巻。続修旅。碓氷の決意を聞かされる。バレンタイン。公認カップルになる。碓氷は雅ヶ丘に転校。

私にはこの作品の面白さがわからなくて激しくダメな人な気がする。キャラの性格と行動にどうしても共感できない。感情移入も出来ない。美咲がイラッとして嫌いなんだよなー。
うーむ。絵は好き。
                         2012/3/01、3/22UP

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ラベル:藤原ヒロ
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2012年03月21日

黒執事 13巻まで

【黒執事】 13巻まで  /枢 やな

19世紀、ロンドン郊外の大屋敷に住む名門貴族のファントムハイヴ家当主、シエル・ファントムハイヴ。彼はたった12歳で、英国一の製菓・玩具メーカーに伸し上がる。
そして有能で万能すぎる執事セバスチャン・ミカエリスがその当主を守っていた。その執事には秘密があって……。

月刊Gファンタジー。
現在、アニメ放映中。面白いらしい。観れていない。
掲載誌がスクウェアだからか、自由度が高い。だからか二次の匂いもして、でもそれはそれで楽しい。最近、こういう傾向増えている?
大手出版社と棲み分けなのかもしれない。

面白い、良く出来ています。
まず絵がうまい。コネタ、楽しい。衣装も凝っている。セバスチャン最強。ストーリー構成から、展開までちゃんと見せてくれる。ちょっとした記号も散りばめられているし、今の流行も押さえている。読者ニーズにもサービス満点。
人気が出るのもわかる。でも、ちゃんと個性がある、良い意味でクセがある。
全体のスケール感をわざと(?)ミニマムにしているのか、“サイズ”もいい。
うーん、なかなか。すみません、勝手なイメージで食わず嫌いしてました、ごめんなさい。かなりな絶賛ぶりですが、今までパターン化したような同じような少女漫画ばかり読んでいたせいで辟易してたこともある?

アニメチックな漫画だと思う。
ただの執事コメディかと思ったけど、ダークなアクションや奇抜なストーリーもあって。
イギリスのことはわからないと後書きにあったが、作者すごい。現代と混合、パラレルな世界だけど、基本は押さえてよく調べてる。こういう探究心、見習いたい。

そーいえば、なんで田中さんだけ日本人なんだろう?? 
セバスチャンが大熊を片手で担ぐ姿に大爆笑した。
                         2008/11/04

UP追記>
あんまり面白かったんで、アニメ第一話観ました。第一話のOP前にすでにセバスチャンのネタバレがあって、ちょっとがっかり。きっと何かあるとは思ったけど、ええっ!?って思えた1巻の終わりが楽しかったから。漫画先行をお勧めします。もちろんアニメも面白い……。

《こんなふうにおススメ》
いやー、今流行の執事系とかで片付けたくはないです。かなり面白かった。ほんとは好みの傾向じゃないんだけど。新刊、読みたい。

                         2008/11/04UP

5巻/
カリー対決。ソーマ王子とその執事アグニを助けるため(?)、表向きは英国王室御用達を得るために、セバスチャンがカリー品評会で戦う。
事件解決のために警察の訪問を受けるファントムハイヴ家。

コメディ漫画としての地位を確立している気がする。
カリー的表現がまるで「神の雫」のようで爆笑した。こういうオチ、すごく好き。うまい。そして味の品評もどこかの料理対決漫画と似ていて、遊び心満載のパクリにやられた。よく勉強もしてるし。
警察が来た時のアグニのうざさはすごすぎた。

ところどころのコマに出てくるシエルのおちゃめな存在感といい……なんて絵と構成の上手い作家さんなんでしょう。
アグニの血の涙、申し訳ないけど笑い転げました。作者さん、ありがとうございます。

映像をずいぶんと研究した人なのかもしれない。コンテの運びが映画チック。そこがまた印象に残る。
カバー表紙を外した時のジョークも毎回楽しみ。
                         2008/12/07UP

6巻/
女王陛下の命を受け、謎のサーカス団が街に訪れた後に消えていく子どもたちの行方を追うシエルとセバスチャン。

虎に丸かじられのセバスに大爆笑した。
ますますテンポも良くなってきて、面白さは変わらず。ツボを押さえている。
今までの弾けっぷりは少し落ち着いているけど、良い意味でこなれてきたように感じる。

それにしてもこの人気、いったいどこまで進むのやら。アニメになり、ゲームになり、そして今度は舞台になるんですってよ、奥様。すごすぎ。でも、目のつけどころはいい。テニミュに追随。

後書きにありましたが、作者の根性あり過ぎ。そのこだわりがこの作品を生んでいるんだろう。原作者会心のDVDのアニメ設定集は是非読みたい。
                         2009/4/01

7巻/
シエルとセバスチャンは、紋章から黒幕を探り当てる。
シエルは持病の喘息が悪化。看病の末に回復、黒幕の元に向かう。そこにはジョーカーがいた。

今までの表紙と方向が変わっていて、ちょっと驚く。
ほんとに魅せる絵の上手い作家さん。見開きの絵にぞくぞくした。
コメディよりシリアスの話の方が好み。

え? ファントム・ハイヴ一家って実はみんな怪しいの? というところで終わるのが、なんとも。次巻がまた楽しみに。

UP追記>
っていうか……連載を追っているんですが、ほんとにダークに……。良いんですかね? 大丈夫なんですかね? いろいろと、社会とか外野とかPTAとか。
まあ、何かと大げさに禁忌が増えちゃってますからね、最近。それに縛られるのもどうか、なんですが、ちょっと心配しちゃいました。
                         2009/6/28、7/05UP

8巻/
ファントム・ハイヴ家を子どもたちが襲撃。ハイヴ家の使用人たちの正体が明かされる。サーカス編終結。
仕立て屋ニナの妄想は読者サービス、と思う。

敵にしたらこれ以上ヤバイのはいないくらいハイヴ家の連中がすごい。怖すぎる。想像してなかった。

ジャンプ系の甘々作品に慣れた脳が痛くなってくる。
何を書いてもネタバレになるので感想が難しいけど、この圧倒的な切なさは人が抱える重みそのもの。今はいろんなコトやモノ、オブラートに包みがちだけど、実は現実の方が厳しいしむごい。それに向き合っているだけでもまだ価値があるんじゃないか。

一番好きな巻だった。
メイリンが美人過ぎてドキマギ。
                         2009/11/29、12/03UP

9〜13巻/
9巻。幽鬼城殺人事件。連続殺人。セバスチャンも殺される。
10巻。殺人事件にジェレミー牧師が乗り出す。
11巻。真相解明。スネークがファントム・ハイヴ家の一員に。豪華客船カンパニア号。暁学会。
12巻。死神ロナルド・ノックス。暁学会の死者たちがゾンビ化。
13巻。エリザベスの活躍。暁学会の黒幕。執事のレコード。セバスチャン、シエルに出会う。

めちゃ面白くなってきた。
ペン先の美しさに癒される。アクションも見応えある。
11巻の時間の巻き戻し表現、面白かった。作家さんの脳内にリズムがあるみたい。

一見、中休みの話だけど、それぞれの日頃は表現しない心情が描かれていて楽しかった。本来は初めの方に描かれるんだろうけど、活躍して後の共感があってこそ。
シリアスとコメディの融合すさまじく。

ミステリー仕立てにしてもセバスチャンがいるとトリックにならない。知っている読者はそれも楽しめる。
それにしてもセバスチャン、働き過ぎ。笑ったー。
タンスに猫は笑った。お約束を外さない。
梟ってなんで絵に描くとこんなにお茶目なんですかね。
エリザベス愛おし。
19世紀のイギリスで伊勢エビが食べられるのかちょっと疑問に思ったのは内緒。
13巻あとがきに驚愕。絵、すっごい上手いのに。天才?
                         2012/3/18、3/21UP

【コミックセット and……】


【コミックス】

ラベル:枢やな
posted by zakuro at 00:10| Comment(0) | 漫画-少女レディース系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年03月20日

ナナとカオル Black Label 01巻まで

【ナナとカオル Black Label】 01巻まで  /甘詰 留太

高校三年の夏休み、ナナとカオル。
ナナは受験を控えて苦手科目の日本史に悩んでいたが、SMショップの店長、橘満子が東大卒で日本史専攻、院まで出た才女と知り、勉強を教わることになる。
一方、カオルは本屋を出たところで男に声をかけられる。なんと憧れのSM作家の更科修太郎その人であり、更科はカオルが自分の新刊を手にしたところを見ていたのだった。
ナナとカオルは、それぞれから夏休みに田舎で過ごすのを誘われる。なんと、更科と橘は運命のパートナーだった。

ヤングアニマル増刊、嵐。
本編の「ナナとカオル」の夏休みバーション、スピンオフというより、サイドストーリー。
かなり大人なSM。

熟年でほとんどプロの更科と橘のSMを、ナナとカオルが「見学」するという話。っていうか、参加もしてるし。ナナちゃん、大丈夫なの? お母さんは心配よ、な気分になります。
本編現時点7巻なのだけど、そちらは高二で、こちらのほうが未来の話。進行的に、ふたりの関係も進んでいるんだと思う。

本編よりハードSM。嗜好がない私としては、こちらが先だったら本編読まなかった気がします。成人系にカテゴライズして閉じたと思う。別に成人系がNOなのでなく、微妙な立ち位置になりますね、この作品は。

橘さんが実は更科だったというオチを、本編読みながら期待していたので、うーん、そうだったのか、な気分にも。
本編ファンと、SMファンにオススメです。
これからも読むけど、私には敷居が高すぎた。
SMって深遠。
                         2012/3/17、3/20UP

《こんなふうにおススメ》
本編ファンの方に。

本編は、こちら。→ 「ナナとカオル

同人誌付きはマニア垂涎と思う。

ラベル:甘詰留太
posted by zakuro at 00:23| Comment(0) | 漫画-少年青年系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年03月18日

鉄楽レトラ 01巻まで

【鉄楽レトラ】 01巻まで  /佐原 ミズ

一ノ瀬鉄宇(きみたか)は、ひとつだけの特技だったバスケットボールで同級生に抜かれていき、自意識をコントロールできず結果、中2から登校拒否、なんとか保健室登校して唯一合格した自宅から2時間かかる若葉台高校に入学する。
そしてかつて何もかもイヤになって、バスケットシューズを投げだそうとした日に出会った少女に、再会する。藤本宝は、鉄宇が諦めたバスケットの選手として活躍していた。鉄宇の捨てたシューズをお守りにして。
当時交換した宝のフラメンコシューズは、高一になった鉄宇と同じサイズの26センチだった。
高校では似たようなタイプの友人も出来た。
父の単身赴任先に転校した妹、銘椀(なまり)が戻ってくる朝、銘椀が怪我した理由を知る。「自分も変わる」鉄宇はフラメンコ教室の門を叩く決心をする。

小学館、ゲッサン。てつがくれとら。
佐原ミズ、初めての少年誌。
すごく好きな作家さんなので、とにかくなにも言わずに読む。

初読時は、主人公のキャラ絵に馴染めなかったけど、鉄宇の自分探しがこの画風に合っていて、納得するものがある。
ふっとした表情に定評のある作家さん。
妹の銘椀の力強さが良い。
物語は始まったばかり。これからが楽しみ。
                         2011/11/01、2012/3/18UP

《こんなふうにおススメ》
佐原さんを知らない方に読んでもらいたいと感じる。


ラベル:佐原ミズ
posted by zakuro at 00:25| Comment(0) | 漫画-少年青年系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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