2012年03月16日

Landreaall 19巻まで

【Landreaall (ランドリオール)】 19巻まで  /おがき ちか

アトルニア王国エカリーブ。丘の上の歌う大樹が護る街。
魔の山の火竜を退治したと伝えられる20年前の冒険譚とロマンスの当事者は、DX(ディーエックス/真名、聖名は別にある)・ルッカフォートの両親で、今はこの国の領主。
第四位王位継承候補者でもあるDXは、樹に宿る洞詠士(フースルー)のマリオンに恋をする。マリオンの気持ちもそれに応えたため、護りの力が弱まってしまう。
マリオンの名から名付けられた妹のイオン、DXらと一緒に育った護衛の六甲とともに、火竜から護る術を探す旅に出る。
4巻からは、火竜との戦いから、世界での己を自覚したDXが視野を広げるため、王都のアカデミーに入学する。イオンも一緒。学園生活が始まる。

ゼロサム。
コミックダッシュ!で評価のもっとも高かった作品なのだ。さすが漫画を読み慣れている人たちが勧めるのは、ひと味もふた味も違う。面白い。
かなり膨大なサーガになりそう。何度も読んで咀嚼したい。味わい深いのだ。

設定も世界観もしっかり作り込まれている作家さん。そして発想の自由闊達さに元気をもらえる。
どんどん読み進められる。絵も好み。
作品そのものに独特な空気がまとわっていて、心地良く余韻をはらむ。願わくば10代の頃に出会って、大人になるということを見つめたかった。わくわくする冒険の中に、成長を促せられる学びが、自然に盛り込まれている。
夢に出てくる作品は良策なのだが、これもそう。いつの間にか、潜在意識が刺激されている。
見せられている場面は、たぶんほんの一部なのだ。その奥行きは深くて、目眩がしそうになった。“本当に”彼らの世界があって、それを覗き見ているように錯覚しそうになる、無理がなく肩の力が抜けている観察日記のよう。こんなふうに物語を綴れたら、どんなに良いだろう。
ノック後でも上位作品になるのは間違いない。

人気が出て、連載が延びたんだろう。学園生活モノは本来、最初に語られたりするんだけど、流れを見失ってぐたぐだになるより、これはこれで切り替えて面白くしている。素晴らしい。学園になってから、少し「ハリー・ポッター」に似てくる。

イオンが六甲を呼ぶ時、カタカナなのも伏線だったのか。
DX、いい男だなー。かなり好き。やばい、好きな二次元男ランキングに入る。どちらかというと、こういう息子がいたら幸せ。
お仕置きで木に吊されている幼いDXが可愛すぎてツボだった。
五十四(いつよ)さん、胸でかすぎっ!
三弾鍵が、天河神社の五十鈴にそっくりでびっくりした。
ルーディーの真実は可愛かった。
ファレル母、破壊力あり過ぎ。
女装ネタとか面白いと思ったことないんだけど、竜胆のはかなりきた。
猫はしかには笑った。
ティ・ティの指揮官ぶりには感激。

まだまだこれからも大きく期待。
                         2009/10/17

《こんなふうにおススメ》
こんなに面白いと思わなかった。
コミックスのファンタジーを舐めてました、ごめんなさい。
面白さがわかる漫画玄人さんに、特にオススメ。
                         2009/10/20UP

15巻/
DXは竜胆とともに自分の故郷に戻る。イオンも非常事態の学校から帰ってきていて、DXたちはコトの顛末を聞かされる。そこにライナスとルーディが現れる。共にそこまで旅してきたのは、玉階のクエンティンだった。ここまでが14巻。
DXと話がある間、イオンはライナスたちに街案内。
DXは、自分を王に推挙したいクエンティンと対峙。なぜ戦争が始まったのか、DXの両親とクエンティンから語られる。クエンティンの辛い過去。そして行方知れずの王女。
DXの家出の理由。
そして革命の真実とは。

イオンやリドが感じる違和感はとても素直で、商人であるライナスにはぴんとこない。その描き分けが上手い。
騎士道とは何かを語る男子たち、楽しい。今までの話を総まとめしてくれ、それぞれの立ち位置で想いを伝えあう。
上手く説明できないんだけど、この作品は心が“深いところ”に感じ入るのだ。そこまで配慮しあう情緒があるから“人間”なんだよなと思わせる。
こういう作品を十代のうちに読んで、心の柔らかいところを育てたかった。古典を読むのと似ている。

「前王がすっごく嫌い」ってところでこのクエンティンが好きになる。
考えてみたら、今までの自分の行動基準はこんな些細な感情で動かされてきたことに気づく。ああ、浪花節。
戦後すぐに生まれたDXの世代。なるほど、日本でいえば団塊の世代。勢いも想いも強い。
おまけ漫画楽しかった。
                         2009/11/28、11/30UP

16巻/
DXの父、リゲインの過去。革命の真実とは。夏も終わる。

最初から読み直したい。
ライナス、良いこと言う。家訓だという。「関わる人間すべてが得をするのが本物の商売」
クエンティンは洞詠士だったのか。
この物語、私は好きでたまらないのだが、壮大なファンタジーを文学で読み慣れていない人にはきついかも。
それにしてもネーム自由すぎ。ゼロサム連載はベストかも。他誌だとこんなに説明入れたら没だよね。
制服格好いい。
                         2010/6/10、6/14UP

17巻/
皆アカデミーへ帰る。ロビンの父探し。リドの天恵とは。六甲は学生として…。

アカデミーに戻ってホッとした。六甲はモテ期の予感。

それにしてもこの話、どこに帰着するのか? たぶん30巻は行く。きっとそれでも終わらない。

小気味良いとはこういう話をいうんだと思う。ほんとに好き。
怒ったDXも良かった。友だち想い。その後の後悔がこの物語の品格。
おがきちかってどんな人生を歩んできた人なんだろう。頭いいんだろうなー。
                         2011/1/25、1/28UP

18〜19巻/
18巻。ゼクセレン卿の妻シェランが路上で産気づき、ディアと修道院に運んだDXは出産に立ち会う羽目に。流れで芝居を観ることになったふたり。演目はDXの両親の恋物語。
馬上槍試合の女神杯。騎士候補生のトーナメントに参加するDXたち。ペナルティでフィルはDXの第一従騎士に。アブローゼ。女神杯始まる。
19巻。女神杯トーナメント決勝。レヴィとチルダ。DX、破竹の快進撃。

DXとディアのデートに癒される。このふたりが成就してくれたら幸せ、と連載読んでいてもまだ祈っている。
恋は複雑だと思うイオンに同意。

今更だけど、リドのしつらいの部屋、居心地良さそう。

フィルが可愛すぎる二冊。
そしてアブローゼがステキ過ぎる。
DXは名前を偽っていたことを王城騎士団に叱られるのだけど、ちゃんとペナルティを科せられる。そこは大人たちの技量。人を育てる本来の意味に考えさせられる。
DXの「どうしてこうなった」は読者も同感。

設定相変わらず細かくてすごい。
おまけの漫画最高。
台詞回しにほんとに脱帽。延々と続いて欲しい大河作品。面白い〜〜。
                         2011/12/30、2012/3/16UP

【コミックセット】


【コミックス】

ラベル:おがきちか
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2012年03月15日

メイちゃんの執事 17巻まで

【メイちゃんの執事】 17巻まで  /宮城 理子

中学二年生の東雲メイ。同級生の柴田剣人らに囲まれて、それなりに楽しい日々を送っていた。
突然、さぬきうどんの手打ち職人だった父と、おしどり夫婦の母が交通事故でこの世を去る。天涯孤独になった葬儀の日、本郷財閥の執事、柴田理人がメイを正統なお嬢様と迎えるべくしてやってくる。しかも、剣人の祖父が元筆頭執事であり、剣人は理人の弟だというのだ。父は本郷財閥の長男で跡取り、しかし母と駆け落ちしていたと聞かされる。
本郷家のお嬢様と世間に知れてメイは命を狙われる。友人たちと理人が怪我をし、メイは祖父の希望に従って、聖ルチア女学園に転校する。そこは専属執事同居の究極のお嬢様を育てる学校だった。

集英社マーガレット連載。フジ系でドラマにもなった作品。そのヒットのお陰で、50万部の発行部数から、累計200万部まで達する。

まさか中学生が主人公とは思わなかった。なのに、小中学生が読む少女漫画としては、思ったよりエロくて、過激。マーガレットなのに??
そして、「メリーさんの羊」が表題の元だったとは……。

設定がゲームのよう。下記にも書いたが、メイがルチアを集めていくと、ランクが上がっていくのだ。お嬢様としての。それが、執事のランクに比例していく。うーん、良いのか? そういうので。
これってなんでもランク付けする、競争社会の弊害にならないのか。
でも、読みやすく、途中で飽きることはない。

理人という名前の登場人物は、漫画のセカイに多いのだが、リヒトは独語で光の意味。それがかっこ良かったりするんだろう。ルチアも伊語で光。
光(ルチア。ここでは、ベルにセットする宝石のようなもの)を集める、という学園の決まり事がある。

執事をかけた決闘が多すぎなんですが、なんでもかんでもそれで処理しないで、他に設定出来ないものでしょうか?

剣人が可愛い、応援したい。剣人がメイの執事になってからすごく楽しかった。

理人の、なぜ詩織ではなくメイなのか、の必然性がまだ薄い。
いくらなんでも、真のお嬢様に見合うというだけで、長年仕えた人をあんなに簡単に捨てられるものだろうか? 実は詩織が、理人のトラウマをグリグリしていた、くらいないと説得力がない。

個人的好みでは、「執事様のお気に入り」の方が好き。

8巻からは高校三年生の二部が始まる。
                         2009/3/18

《こんなふうにおススメ》
ドラマにしやすいのもわかる。群衆劇だし、男女カッコいい子を揃えやすい。
あとは、好みですね。
                         2009/3/19UP

8巻/
まったくもって、このブログに書いてみるものだ。新刊がすぐに手元にやってきた。

メイは六年生(高校三年生、17歳)になる。
腹黒の本郷じいの企みで、学園に7名の留学生がやってくる。石油王の息子や、ヨーロッパの王子……だれもが驚く男子たち。
実は彼らは、祖父が画策したメイの婚約者候補たちだったのだ。

メイの見た目があんまり変化の感じがなく残念。
キャラ立ちしてなかったタミの秘密が明かされる。
当て馬男子たちがこぞって登場で、柴田兄弟がヤキモキする……しばらくこれが続くんだろうなー。先が見えて、つまらなくなってきた。

理人に華が無くなってきたのはどーするんだろー? 
剣人がまだこの巻には登場せず、寂しい。
                         2009/3/19

9巻/
ベルンシュタイン公国の王子であるクラリス。メイの婿候補であったが、実は国を存続させる為に性別を偽った王女で……。叔父の裏切りから公国存亡の危機になる。その叔父カールと、理人の決闘。ベルンシュタイン公国をメイが買う。敵対のクロシア国が混乱したのは、聖ルチアの仲間たちの機転と策略で。
婿候補たち、ルチアメンバーと渋谷観光。渋谷はイケメンたちの登場で大混乱。メイは一足早い誕生日プレゼントで理人から靴をプレゼントされる。
剣人登場。この4年間、剣人に何があったか明かされる。イギリス貴族の最高位、レッドフォード公爵家の養子になっていたこと。そこは母方の実家だった。そこで帝王学を学びながら、執事の勉強もしてきたのだった。そして長身の成長した姿で、メイの婚約者候補として現れる。
本郷家でも祖父が倒れ、誕生日までに結婚相手を決めなければならなくなったメイ。理人は自分を倒さねば誰も婿として認めないと宣言する。
番外編は「模範実技 Sランク執事 柴田理人の一日」 理人の一日の短篇。

やっとだよ、剣人の登場。でもなー、いきなりのお金持ち坊っちゃま設定はイヤ。この巻で嬉しかったのは、やっとやっと剣人が出てきてくれたこと、のみ。
理人の私服はダサイんじゃないでしょうか? まあ、私服着てないって言ってるし。
話を広げ過ぎて、あっという間に情緒もなく畳んじゃうとことか、安易さが目立つ。もはや私は見バエとキャラのみだけの剣人萌えを楽しんでいるに過ぎないかも。
次巻はやっと話が進みそう。オチが見えるのも寂しい。
                         2009/5/27、5/30UP

10巻/
メイの婿取りにはカラクリがありそうで。
メイのツイルソウルと占われるメイや剣人の幼馴染み中田彼方と、剣人は野球で対決することになる。
ちんたら婿選びに業を煮やした油王子はメイを誘拐?

すっかり惰性で読んでいる。ドキドキしたいよ。
                         2009/12/12、12/17UP

11巻/
執事に裏切られ暗殺されかけたイルと砂漠で遭難のメイ。理人と剣人は助けに向かう。そして学園の皆も自分たちができることをする。

「本物のお嬢様とは何か」には感じ入った。たらたら読んでいたのにうっかり感動させられた。それだけだったんだけど。
                         2010/4/10、4/21UP

12〜17巻/
12巻。メイは無事に皆を助けることが出来た。入院した柴田兄弟。メイたちが戻らない間に学園が占拠される。犯人はメイの婚約者候補?剣人がクビに。お嬢様のみ参加のデュエロ。
13巻。東と木場。占拠の真意。決着。
14巻。RPGゲーム「ハレルヤ」。クルミと超天才児ダミアン。みるくの出生。
15巻。メイの結婚相手は剣人に決まり、メイは理人と駆け落ち?
16巻。詩織と忍。飛と翔とは。
17巻。柴田兄弟のデュエロ。飛と翔の正体。行方知れずになったメイ。

たった6日間のことが作品では一年に笑った。
飽きてうんざりしてたけど、ハレルヤ編は面白い。泣けた。
奥様の手には笑った、確かに。
執事という職種は究極Mでなければ勤まらないかも。完全なる信頼関係としての主従。
                         2012/3/12、3/15UP
【コミックセット】


【コミックス】

ラベル:宮城理子
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2012年03月14日

妖狐×僕SS(いぬぼくシークレットサービス) 06巻まで

【妖狐×僕SS(いぬぼくシークレットサービス)】 06巻まで  /藤原 ここあ

旧家の令嬢である白鬼院凜々蝶(しらきいん りりちよ)は高校入学を機に家を出る。家に縛られ、常に自分の顔色を窺われる環境から逃れたかったのと、苛めのトラウマで心にもなくつい悪態をついてしまう「悪癖」を持つ自分を変えたかったのだ。
許された一人暮らしの場所は、「メゾン・ド・章樫(あやかし)」。ワンフロアが一世帯。屋上庭園があり、温泉大浴場付きの最高級マンション。そして一世帯に対しひとりのシークレットサービスがつくという鉄壁のセキュリティーを誇るが、周辺からはお化け屋敷と噂されていた。
独りになりたいが為の一人暮らしを望んだ凜々蝶の前に、「下僕(いぬ)とお呼びください」と、シークレットサービスの御狐神双熾(みけつかみ そうし)が現れる。手取り足取り至れり尽くせりの双熾を前に、凜々蝶は変われるのか。
そして、「メゾン・ド・章樫」の秘密とは……。その住人たちの正体とは……。
先祖に妖怪と交わった者がいたために、子孫で先祖返りした者たちの、時間の中の物語。

月刊ガンガンJOKER。
「いぬぼくシークレットサービス」と読む。
今、アニメやっていて、「めちゃ面白いよー」とあちこちで聞いた。私が「ギルティクラウン」に凹まされている間に皆楽しい思いをして!

藤原ここあさんの作品では、かつて「お嬢様と妖怪執事」にやられまくって、破壊力あり過ぎで、大喜びして、「これ連載して欲しいよなー」と思ったものだった……、と手にしたら! なんと、それを実現してくれたお話ではありませんかっ! わー、やったー。

妖怪資質を持つ人間たちが、本物の妖怪から身を守るために建てられた「メゾン・ド・章樫」。
ツンしゅんで鬼の凜々蝶。
凜々蝶一筋ヤンデレ気味で隠れドS九尾の妖狐、双熾。
マイペースな一反木綿の反ノ塚連勝(そりのづか れんしょう)。
女性好きのマニアックな雪女、雪小路野ばら。
食べることに人生をかける天然少女、がしゃドクロの髏々宮カルタ(ろろみや)。
不良に憧れる豆狸の渡狸卍里(わたぬき ばんり)。
ドSで変態な鬼の青鬼院蜻蛉(しょうきいん かげろう)。
掴み所がなくチャラけてみせる百目の夏目残夏(なつめ ざんげ)ら、メゾン住人たちの、面白おかしいラブコメと思いきや……。

第一章ラストで読者はその展開にすっかり裏切られる。まぁ、伏線張りまくってあったけど。作者さんも何度も言っていたけど。
第二章の始まりの方で凹んだ読者は多かったのではないだろうか?
現在、6巻まで。まだなんにも回収されていないし、この物語が帰着する先もまったく見えない。面白さは裏切られないと信じているので、楽しみに待ちたい。

後からじわじわくる。
第一章から、実は本編と言える第二章への移し方の切なさと悲しさは、それまでの伏線が良く出来ていたから。
キーワードは、「ひとり残った反ノ塚の理由」
やっぱりそこが肝なので書くことにした。壮大なネタバレなので別に「折りたたんで」記載した。興味のある方は、下の方にスクロールして、【ネタバレ満載の感想本編、続きを読む】へ。

先祖返りが生まれると家が繁栄するから、大切にされる反面、疎まれる凜々蝶たち。金持ちばかりなのに、主人とシークレットサービスに分かれているのはどうしてか?(ただの趣味的選択の気もするけど)
各地の「メゾン・ド・章樫」も絡んでくるのか?

「食べられる瞬間まで食べていたい」のカルタに萌えた。
反ノ塚の進路相談には、もうもう爆笑して10分くらい震えてた。漫画でこんなに笑ったの、初めてかもしれない(4,200冊くらい読んできて)。
このふたりはツボ。ほんとに好き。

凜々蝶の三段階戦法にはやられたなー。
ツンデレだと、ツンとデレを行ったり来たりする。デレは特別な手札だから、ツン、ツン、デレ、ツン、ツン、ツン、デレくらいに出し惜しみしなくちゃならない。飽きるし、ツンを自覚していないワガママさが出る。これに共感できるかがカギ。
ツンしゅんだと、ツンとしゅんの間を行ったり来たりして、たまーに、ごくたまーーにデレるだけで、その破壊力はすごくなる。この三段階は大きい。
それに、自覚のあるツンは読者が感情移入して、共感しやすい。反省してるんだな〜の見られ方は、多くの味方がつく。上手い。恐れ入った。

どうやら想像するに、アニメは第一章で区切りなのでは? 暴動という名の祭りになるのは必至。
7巻、早く読みたい。
                         2012/3/12、3/14UP
《こんなふうにおススメ》
ゆるい笑いがなんとも。この作家さん独特の空気に癒されます。

【コミックセット】


【コミックス】



【ネタバレ満載の感想本編、続きを読む】
ラベル:藤原ここあ
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2012年03月13日

岳 16巻まで

【岳】 16巻まで  /石塚 真一

民間の救助ボランティア山岳遭難防止対策協会に所属する島崎三歩は、見た目はおっとりとコミカルに見えるが、世界各地の巨峰に挑戦してきた猛者。長野市内北部警察署、山岳遭難救助隊チーフの野田正人はその三歩とは幼馴染み。若手隊員の椎名久美、三歩の登山仲間のザックらと、日本アルプス中心に巡る人間模様。

ビックコミックオリジナル。雑誌掲載時のタイトルは「岳 みんなの山」。第一回マンガ大賞受賞。
実写映画になることが決まっている。2011年公開とのこと。
ノックを始めたばかりの時友人に勧められたが大事にし過ぎて積んでいた。直に読書量1/3なのでそろそろと手にする。読み出して今の時期で正解と思った。

28歳になって初めて漫画を描いた作家さんとのことだが、絵も構成もストーリーも秀逸。
クライマーの作家さんのリアルな話が続いていく。
創作を超えた現実。風の音や、土を踏む音まで聴こえてきそう。ずっと唸りっぱなしだった。
現実に命をかけて山岳救命にあたっている方々がいらっしゃる。どうか皆さん、ご無事ですように。

久美の成長は頼もしい。
三歩の、山限定の格好良さ加減も上手い。
読んでいると美味しいコーヒーが飲みたくなってくる。

命を預けるからこそ見える景色もあるんだよな。死がいつも隣にいる。どんなに準備しても装備しても、運。
こういう体験を経て、人間のぎりぎりから自分自身の多くを引っ張り出すんだと思う。

山の魅力はばしばし感じた、けど、自分の面倒をろくにみられない私は、温かい時の標高の低い安全な山でいいや、と思う。それでも感動はたくさんある。
目標まで後少しでも、諦める勇気も必要だ。この命がけをみていると、なんとも言えなくなる。人を尊敬できる。感想など書けない。時間をかけて咀嚼して、それから自分の考えをまとめる、それが良いんだと思う。
おまけ漫画にほっとする。

漫画ノックをしていると、登山に似ていると思う時がある。
辛い時、前を登っている人のかかとを見ながら、何も考えず登る。ひたすらペースを守り登る。いつしか苦しさがふっと楽になる時がある。その時に気づかされること、やっていないと決してわからなかったことが身体の奥底にすとんと落ちる。その一瞬のために頑張る。
本来楽しむためにある漫画なのに、人よりショートカットしてわかりたいと思うから、こんな羽目にはなっている。
                         2010/2/08

《こんなふうにおススメ》
命に対して、見方が変わります。漫画を読み慣れない方にもオススメできる。
                         2010/2/14UP

11巻/
三歩バイトする。要救助かり、また山に挑戦する。久美の一日。ナオタ、友を送る。女性の遭難と家族。旧友訪れる。そして冬支度。

この作品ほどあらすじを書くの、意味ないものはないなぁー。そこここの情が大事なので、書くなら全部書かなくちゃならない。「読んで読んで〜〜」と言うしかない。
この作品に出会ってから、山の事故への見方が変わった。無事を素直に喜び、人生を後ろ向きに送って欲しくないと願うばかり。なんとしても命を諦めないで欲しいと思う……それは山でない街中でも、同じことだなー。
                         2010/3/08、3/19UP

UP追記>
今日、このタイミングで映画化発表がありましたね。三歩さんは小栗旬さんだそうです。え? とも思いますが、俳優さんも原作ファンらしいので楽しみです。
実はこの作品を最初に薦めてくれた友人は映画関係者でした。まだノックも始める前で、当時まだ三冊くらいしか出ていなくて、熱くこの内容を語ってくれたのを覚えています。年末、その権利について尋ねたら「別の会社が先にオファーしてて、そっちが決まっちゃったんだよね」と残念そうに一言。そんな想い出の作品でもあります。
この本に触発されて、山登りはムリだけど、幼馴染みとハイキングには出かけるようになりました。人生に影響してくる漫画ってすごい。
ちなみに、ノックも11巻で3,334冊。1/3に到達。こちらもクライミングです。
                         2010/3/19UP

12巻/
山小屋の主人梶と牧。ナオタは山岳救助隊とクリスマス。家族の想いと心配。山男たちの新年。三歩、パタゴニア。ボーダーの救出。

クライマーってすごいとこで眠るんだな、びっくり。
読んでいると、山男にゃ惚れるなよ、の意味がすご〜〜〜くわかる。私には絶対ムリだな。登場する人たちと同じように生きている方々を尊敬する。
                         2010/7/01、7/02UP

13巻/
ナオタ中学に入学。歌う神父。頂上風景。生まれる命と。久美の弁当。山の怪談話。元クライマーの就活。ロングスピーク、ダイヤモンドルート。

奧穂高岳、登頂したくなった。
山ガールに対して、岳メンなんだー。
                         2011/1/28、1/30UP

14〜15巻/
14巻。中学生になったナオタ、父を亡くした山に登る。ペットボトルに手紙を託して。岳天山荘の宮川三郎。三歩の支払い。阿久津とスズの結婚式。しぶとく生きる。ルーシーズのオードリー。
15巻。母の想い出。心配して待つ人。二重遭難。阿久津の事故にショックを受けた三歩は、自分のためだけにネパールに向かう準備を始める。

ナオタは山男にきっとなる。
宮さん、言うこともっともだと思う。モデルがいるんだ〜。
ワイオミング州のティートン、どんなところなんだろう。

生きるために生きる。それがもっとも大事なことなのかも。
私のためだけにする大事なことって、いったいなんだろう。冊数気にせず本を読むとか? もっと好きなこと……。
                         2012/2/20、2/25UP

16巻/
三歩はネパールのローツェ南壁登頂を決意。エベレストの隣で世界四番目の高さ。南壁は3,000mを越える巨壁。かつて三歩が救助した小田草介。同時期にエベレストに挑戦する。三歩のシェルパ、ゴンブの想い出。話は、ローツェの三歩と、オスカー率いるエベレスト隊、それぞれで進んでいく。

楽しみにしていた巻。山って大変。行程見ているだけでドキドキ。
エベレストのガイド登山って、700万ドルくらいかかるんだー。
キドニーパイって腎臓だったのね……。
                         2012/3/09、3/13UP

【コミックセット】


【コミックス】

ラベル:石塚真一
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2012年03月12日

あまんちゅ! 04巻まで

【あまんちゅ!】 04巻まで  /天野 こずえ

海の家、海女人屋。そこの孫娘、夢ヶ丘高校1年になった小日向光(こひなたひかり)は海が大好き。ダイバーであることが人生の基準になっている、前向きに日常を楽しむ女の子。
クラスメイトで東京から町に越してきたばかりの“てこ”こと大木双葉、担任の火鳥真斗(かとりまと)らとともに始まる、スキューバーダイビングのお話。

月刊コミックブレイド。
「ARIA」もまだ手をつけただけなのに、新刊を読み出す。

あー、なるほど。中表紙で海女と気づいた。だからあまんちゅなのか。
テーマは「楽しい」。

初回の海を見下ろすシーンの見開きがいい。潮の匂いを感じそうになった。
見開きが見開きである意味を感じさせてくれる。ダイナミック。

時間経過の描き方が絶妙。だからこそ、余韻が残る。

こんな田舎の高校で(しかも県立)、こんなコスプレみたいな制服はないだろう、ふつーではそう思うのだが、この作家さんの“萌えアニメキャラの服装”みたいなのをファンが期待してやまないので、ここはリアリティよりファンサービス優先。なのでツッコめない。
ロングスカートが標準装備なのも、クラシックメイド派の支持を得ている。オタクって細かいのだ。
デフォルメはまるでぬいぐるみ。

バスの行き先は伊東なので、伊豆半島が舞台。
ああ、海、キレイだよねー。
昔はよく潜ったなー。この十年くらいダイブしてない。
海面下10mくらいのところで仰向けになって、水面にキラキラ映る太陽の光を、魚の群れの中から眺めるのがうんと好き。
光の説明は、そんな体感覚を思い出させてくれる。
自分の好きを大事にする、それを忘れちゃいけないと思った。

他の感想を読んだら「浪漫倶楽部」に関係しているそうなので近々読みたい。
                         2009/9/25、9/28UP

《こんなふうにおススメ》
自然に触れたい時に。癒されます。

2〜3巻/
2巻。ダイビング部入部祝い。プール実習。てことぴかり、バディ誕生。ぴかりのインストラクター。そして二年生の先輩、愛と誠の双子二宮姉弟。
3巻。梅雨の過ごし方。てこのライセンス。暴力姉の愛にラブレター。ちゅぱりんぐ機能付きの子猫を拾う。名はお姫。いよいよ海へ。

てこの心象が綴られていく。そうか、実は初心者のてこが主役なのか。
最初は怖いんだよね、私もパニックになったな。初海ダイブは泣けた。パチパチ音がするのも想い出した。あれ、波が岩にあたって出る音だったのか〜。
「道の駅伊東マリンタウン」って実在するんだ!(作中は「タウンマリン」)行ってみたい!

読感は「ヨコハマ買い出し紀行」に似ている。日々の切り取りは和む。まとめ読みより、巻が発刊されるごとに楽しむ作品。
「ARIA」もこんな作風なのかな? 読みたくなった。マニアが支持の理由を知りたい。
                         2010/8/18、8/20UP

4巻/
真夏の日差しの下でだるまさんがころんだ。ちゃ顧問とお姫の日常。夏休みのガールズデート。てこの東京の友達たち。
久しぶりの新刊。元気になる漫画。

フィンにシュノーケルのカラーイラストの乙女たちが美しい。天野さんの描く世界、なんといってもパースペクティブがホント好き。風や光が視えるよう。
それと女の子の胸の形がちょー好き(笑)。それぞれのキャラに合った、性格も出ている服装がとっても楽しくて、おしゃれしたくなってくる。思春期の女の子の気持ち、そーだったなーと懐かしい。

延々と続くだるまさんがころんだネタは笑った。「遊び」がなくなるとホントにやばい。
観光コース、そのまま廻りたい。巨大エビフライ、モデルは伊豆の「和むら」。作中では、むら和になっている。食べたし。
あ゛ー。海、行きてー。
                         2012/3/11、3/12UP


ラベル:天野こずえ
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2012年03月11日

彼女を守る51の方法 (完) 全05巻

【彼女を守る51の方法】 全05巻  /古屋 兎丸

2月23日、東京。
テレビマンを夢見る21歳、慶鳳大学三年の三島ジンは就活の会社説明会に向かう。早めにお台場に着いたジンは、ヴィジュアル系ロックバンドのファンがたむろする中に、中学時代の同級生、岡野なな子の姿を見つける。会社説明会後、再び姿を見るが、岡野が他のファンの嫉妬を買いリンチに遭っているのを助ける。
午後7時35分。マグニチュード8の大地震、東京首都圏直下型が襲う。現代日本におとずれた関東大震災。
ふたりは、そして人々はみな、助かるのか。家族は、友は、無事なのか。
お台場を越え知り合った澤田リカも一緒に、六本木、渋谷、新宿……。見慣れた東京が地獄の風景へ。次々遭う天災の恐怖。開発された未来都市は液状化したゴーストタウンへ。冬場の火災旋風。狂っていく人々。強奪にレイプ。蔓延る新興宗教にデマ。そして助け合いと励まし、希望。
ともすれば折れそうな心を支え、地元早稲田まで歩いて無事に帰れるのか。ジンは決意する。「岡野なな子を守って帰る」それを胸の灯火に、被災地、東京を歩いていく震災シミュレーションストーリー。帰宅難民の7日間。

実はこの作品、震災前からずっと手元に積んであったのだけど、最近のハリウッド映画買い付け後の日本の配給会社がつけるようなやっすいタイトルみたいな、そんなお題でまさかこんな内容の話だと思ってもみなかった。
絶対にタイトルで損している。

週刊コミックパンチ。2006年5月から、2007年7月まで連載。

第1巻後書きに、「宮城県沖に大地震の可能性は、30年内に99%」とあって震えた。
「マンホールが生える」のは、自分でも現実に見た光景だ。
監修は、防災・危機管理ジャーナリストの渡辺実氏。
作者はこの物語の道を自分で何度も歩いたという。

そんなわけでここ半年くらい、この作品の布教活動中。漫画というより、危機管理マニュアルとして。

この一年、身に沁みたことだ。
東日本大震災を経験した身としては内容的に、「もっと人を信じて良いよ」とも言いたいが、「備えあれば憂い無し」
あれこれに考えさせられた。
震災で腑に落ちて理解したのは、「世界中に友さえいれば、なんとか生き延びられる」ということ。すぐには何とかならないが。
まず地震が起きたら、三日間は自立できる準備をしておく。水や食料、寝る場所確保。そして「生き延びるための最低限の体力をつけておく」

絵だからの迫力で、見慣れた親しい街並みが倒壊している衝撃。胸に刻んでおきたい。

地震が起きてから14分が生死の境目。
日頃からバッグの中に3つ、携帯の充電器、ラジオ、ペットボトルに水を持ち歩く。
家族友人たちと、災害用掲示板の使い方を確認しておく。
フリースやストッキングはすぐに脱ぎ捨てる。ヒールは折る。火だるまになる可能性が高い。
X字の亀裂の建物に近づかない。内部の鉄筋までダメージがある。
命に支障がなければ、眼球が飛び出す怪我でもすぐには治療されない。命の優先順位をつけられる。
火に背を向けるか直角方向に逃げる。
人気のないところには女性は行かない。怪我人が居るからと誘われてもひとりでついていかない。飲食物で誘われない。飲酒している男は信用してはならない。

同名タイトルで、スマートフォン用アプリも出ている。
彼女を守る51の方法―都会で地震が起こった日―スマートフォンで持ち運べる防災マニュアル
災害マニュアルには必ず目を通しておくこと。

とにかく考える。知恵を絞って行動する。そのためにあらかじめ準備しておく。
これから三年。これが現実になる可能性、70%なのだから。

震災一年。
ボランティアに明け暮れた。西に家を確保し多くの被災者の移住を手伝った。炊き出しをした。泥だし、片付け……。自衛隊の方々が、ご遺体を攫っているのを見つめた。
何かしようと思ったわけじゃない。そんな偉くない。結果的に巻き込まれて動くしかなかった。
胸の痛みが強すぎて、心が麻痺した。たくさんの叫び声、絶叫を聞いた。
それでも私は生きている。これからも生きていく。
生かしてくれて感謝。合掌。
                         2012/1/25、2012/3/11UP

《こんなふうにおススメ》
地震大国日本に住む、すべての人たちに。

【コミックセット】


【コミックス】

ラベル:古屋兎丸
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2012年03月10日

うさぎドロップ (完) 全10巻

【うさぎドロップ】 全10巻  /宇仁田 ゆみ

祖父の葬式にはじめて存在を知った、祖父の隠し子。しかも6歳の女の子りん。親戚がたらい回して施設に入れようとするのに耐えられず、つい引き取ると言ってしまった30歳独身男、河地(かわち)大吉。りんとの新しい生活を描いた作品。

フィールヤング。
幼いけれどそれなりにしっかりと考えをもったりん。大吉は普通の独身男でありながら、はじめての子育てに奔走するが、そのたびにりんにも助けられる。
お互いにシーソーのように調整を取りながら、家族になっていくのがすごい。「よつばと」のように最初から家族が構築されているのではなく、家族に「なっていく」のだ。
りんの母親は誰なのか? 本当にりんは祖父の娘なのか? 大吉の疑問は淡々と解き明かされていく。
こういう日常を何気なく描ける人はすごい。私にはできない。
描き込まれていない分、心情も伝わるし、疲れない。
自分が漫画家だったら、こんなのを描きたいと思わせる。速度、間が最高に良い。しっとりとあったかくしてくれる。
佐原ミズの「マイガール」と内容が若干かぶるが、それって現代に問いかけるテーマだからなのかもしれない。
                         2008/1/9(2008/8/05UP)

《こんな時におススメ》
漫画を読んで疲れたくないけど、良い作品を読みたい時に。
癒されます。
でも、読みっぱなしにはならない。親子の関係とは何か、考えさせられます。親子って誰もがなれるわけじゃないんですねー。

UP追記>
コミックスは4巻まで出ています。そこで今の章が終わり、それから連載は10年後が始まっているそう……あああ、どんな少女になっているの〜〜りんちゃーん!
                         2008/8/05UP

4巻/
小学校に上がった、りん。大吉と暮らしだして1年半になる。大吉にパパ友ができたり、一緒に縄跳びを練習したり。
りんが風邪をひいて苦しんでいる時に大吉のパニックは理解できる。二谷さんの台詞がじんとくる。子どもって野生的勘で誰に守ってもらえるのかわかっているんだよな。

大吉の気づきのひとつひとつがわかる、共感する。風邪をひいた時には慌てたのに、歯抜けの時期にはだんだん慣れてきたり、大人は子どもに鍛えられる。
子どもがいると世界が変わって視える。いろんな立ち位置で、世の中を見られるバランスを持てる大人になりたいと感じた。
良い作品。大好き。
                         2008/8/27、8/31UP

5巻/
10年後の第二部スタート。
りんもコウキも高校二年生のお年頃。
大吉のおっさん臭さはそのままなのであまり変わらないが、コウキママとの関係はもっと微妙に。それぞれの恋愛へと話は移行していく。

この巻は、10年間のりんとコウキの成長を振り返りながら、二人の関係の変化を描いている。大吉とママにもそれなりの時間の蓄積があった。

二部はいろいろと賛否両論らしい。私は好きなんだけど、ほのぼのしてた作風が好きだった人は、何もここでオトナのコミックにしなくても良いじゃん? っていうのがあると思う。それもそれで人は成長するもんだし、良いと思ってしまうけど。

今や、大吉の保護者がりん。しっかりした賢い美女に育っていて、お母さん(いつ、なった?)は嬉しいよ。りんのまばゆい成長にはドキドキしてしまった。もう日本国民の娘だね。いや、今は翻訳されてきっと海外でも……。

大吉はすっかりりんに甘えている感があるが、しっかり親しているし、なにより良い関係なのは、頼られた時には客観的なアドバイスをしていること。
変に父親ぶって、余計なエゴを出して、りんを縛ることもしない。偉いよなー。
大吉にも幸せになって欲しい。ママとどうなるのだろうか?
いつになったら、コウキママ、本名出るの?
                         2009/1/30

6巻/
コウキはりんに振られてしまい、紅璃(あかり)の妊娠騒動に巻き込まれる。中学生の頃の話も。
大吉とコウキママもお互いの関係に結論を出す。

ほのぼのの中でも切ない巻だったな。大吉とコウキママの優先順位は子どもたちが一番で、そのあたりは大吉の男らしさをみる。
しかし…こうなってしまうと、物語はどこに向かって進むのだろう。うーん、大吉とりんがくっつく展開だけはやめてほしい。
                         2009/8/14、8/21UP

7巻/
麗奈に彼氏候補。
大吉のぎっくり腰。世話になったコウキの母にお礼に行ったりん。その会話から、親子の関係に気持ちが動き、まだ見ぬ母に会ってみたいと考える。戸籍を取り寄せたのが大吉にバレて。そしてりんは母に会う。母に会って初めてりんは別の立場から大吉のことを考える。

目が離せない巻だった。って言うか連載読みしているので、改めてまた考える。通らなきゃならない道だよね。それにしても正子さんて……これだけ好きになれないキャラ描けるのもすごいよ。
単行本出るのが早い。この続きは今の雑誌連載になる。最近の戦略なのかな。こういうの多いですね。
                         2010/2/08、2/11UP

8巻/
りんは母親に会って。コウキは母の再婚に動揺し。りんは自分の感情を自覚する。麗奈と竹内くん。りんと妹。安原の想い。そして気づくコウキ。

実写映画化らしいです。
おにぎりがほんと美味しそうにみえる漫画。
鍵をどちらがかけるかってシーン、楽しかった。大吉とりんの対比の構図、唸る。母との子守歌のシーン、ぐっときた。これらのとこみな、上手いなぁと感心する。
いよいよ。
                         2010/12/10、2011/2/17UP

9巻/
りんの気持ち、コウキに気づかれる。それをうっかり大吉に漏らしてしまったところをりんに見られる。
大吉に拒絶されたりんは母に会いに行く。そして真実は。

はー、終わりました。よもやの(予想通りではあるが)展開。がっかりな気持ちと、まあいいよね、の両方。複雑。

りんママ見てて、前は否定してばっかりだったけど、「こういう空気読めない自分勝手な人っているよね」と冷静に思えた。
震災経験して、人を見れて、大人になったよなー。

番外編も出るらしい。
                         2011/7/20、2012/1/29UP

10巻/
害虫と益虫。コウキの怪我。りん母と新しい出会い。中学時代のコウキ反抗期。気になる本編のその後も。
最後は作者のインタビューつき。

番外編の一冊。本編補足ストーリー。
子ども時代の話で懐かしい。サイドストーリーではあるけど、ここまで描かれたら納得することも多くて理解が深まるそんな一冊。

子育ての大変さ、感じ入ります。子どもになんて答えればいいのか。大人の自分が計られる。

りんを語る大吉に、どう反応して良いかモヤモヤ。身近な人の見たくないモノ見ちゃうような……むっきゃーってなる感じのアレ。
もうだいぶ納得はできたんだけど、これを読むとますます、コウキママと大吉が一緒になってくれなかったこと、悔やんでいる読者は私だけではないはず。
                         2012/3/09

【コミックセット】


【コミックス】

ラベル:宇仁田ゆみ
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2012年03月09日

BLEACH 54巻まで

【BLEACH -ブリーチ-】 54巻まで  /久保 帯人

空座町(からくらちょう)、黒崎一護(いちご)15歳、空座第一高校一年生。特技は「幽霊が見えること」。超A級の霊媒体質。町医者の家に生まれ、双子の妹の夏梨、遊子(ユズ)にもその能力はあるが、一護は突出していた。
家族のいつもの団欒後、一護の部屋に入ってきた黒装束の女が自らを死神と名乗る。迷える霊を魂葬し尸魂界(ソウル・ソサエティ)に送る。そして、虚(ホロウ)と呼ばれる悪霊を滅せさせるのが仕事だと言う。その虚が黒崎家を襲う。
一護は兄を気遣い倒れゆく妹を見て力不足に悔いるが、朽木ルキアと名乗る死神も虚にやられ、為す術もない。ひとつだけ、一護が死神になれば、虚と戦えるという。一護は死を選び、その身体にルキアの力が注ぎ込まれる。半分だけルキアの力を得るはずが、すべてを奪ってしまった一護。ルキアの力が元に戻るまで、死神業を引き受ける羽目になる。
巨大な斬魄刀(ざんぱくとう)を引っ提げ、虚に立ち向かっていく。井上織姫、茶渡泰虎(チャド)、石田雨竜(うりゅう)らクラスメイトもともに戦う仲間として、一護をパックアップしていく物語。
41巻までは、ルキアを助けに尸魂界に行く話、破面(アランカル)とのバトル。

週刊少年ジャンプ。アニメ、映画にもなり、ジャンプの看板のひとつ。
1話目の虚がエヴァンゲリオンの使徒に見えたのが、初見の感想。それから1年半くらい放っておいた。また最初から読み直し。

絵は個性的で、特徴をはっきり出しながら巧さが際だつ。デザインはレコードジャケットを思い起こす。
シリアスな中にギャグのタイミングも上手い。洋楽好きが滲み出ている、リズムを掴むのが上手いんだろうな。
構成全体は、と行き当たりばったり巻が強い。ジャンプの特性のアンケート至上主義で連載がどうなるかわからないものだと、手探りで始めるのは仕方ないんだろう。この辺りは「ONE PIECE」の凄さを改めて感じる。

死神の名だが役割は天使に近い。それだと少年漫画では可愛らしいイメージになってしまうのかも。
斬魄刀が始解、卍解と、二段階に分かれて変化する発想は面白い。
17巻あたりで絵のキレが変わってくる。同時にコマが大きくなり、絵の表現のみで語る映画的なシーンも増えていく。
バトルシーンはダイナミックでとにかく見事。しかし巻を重ねるにつれ延々と化け物じみたバトルが続くだけなのも辛い。

尸魂界(ソウル・ソサエティ)とこの世界の関係には、基本設定ぶち壊しているんじゃないかとツッコミどころが満載すぎて数多くの疑問を抱えるのだが、それらも伏線なんだろうとじっと耐える。41巻までには回収されていない。
ただ、読ませる勢い、それだけで突っ走っていく。その特性は他に見ない。瞬発力とスピードで魅せていく。凄い。
もっともプロットがもっと整理されて、この設定は先に伝えてくれればこのシーンが生きてきたのに……な場面は多数ある。アイディアが素晴らしいからもったいないのだ。基本が感性の人で、物語作りは苦手なのかも知れない。漫画は映画と似ていて総合芸術で、しかもそれをひとりでやらなくてはならない分負担もある。ジャンプでなかったら伸びなかった作家さんかも。

そして少年漫画として辛いのは、信じていた味方が敵であったパターンが多いこと。そのがっかり感は、子どもたちにはどうなんだろう? エンタテイメントとしても。
シーンの瞬発力的面白さが強いので、ストーリーの整合性はどうでも良いのかも知れない。辛うじて破綻せずに物語を保っているのがかえって凄くみえる。センスが良いんだろうな。
勢いと、オシャレな雰囲気だけで巻数が伸びているのなら、よほどアンケートが良いんだろう。

伏線無くての後出しは、こんなにがっかりするものなんだな、勉強になった。ここを丁寧に作らないと、キャラが蔑ろにされてしまうのだ。
オヤジが出てきた段階で何か冷めるものがあった。

コミックスの最初のリリックはとても好き。BLEACHとは、これだとすら思っている。

12巻の番外編、小島水色から見た一護とチャドの出会いの話、かなりじんとした。
13巻の一護と斬月の会話には感じ入った。
好きなキャラは裏原喜助とネル。ネルちゃん可愛い。

ふつふつ湧き上がる素朴な疑問なんですが、少年漫画って人が死ぬの、PTA的な意味でダメになったんですか? かえってそれ、教育上よろしくないんじゃないでしょうか?

ちなみに初音ミクが長ネギを持っている元ネタは、織姫が手にしている長ネギから。
                         2009/10/26

《こんなふうにおススメ》
スピード感はすごい。アニメ、映画にもなり、今の人気作品。
                         2009/11/02UP

42巻/
十番隊隊長日番谷冬獅郎(ひつがやとうしろう)と、第3十刃ティア・ハリベルの戦い。表紙もこの人。破面と死神たちの戦いは続く。平子真子(ひらこしんじ)とその仲間が藍染に立ち向かう。
この巻で語るとしたら、一度も主人公が出てこなかったこと。すげー。
                         2009/12/05、12/07UP

43巻/
檜佐木と東仙。“虚圏の神”。破面たちを倒し、藍染が出てくる。
戦いは続行中。連載読みの方々の忍耐強さを尊敬。
一護、ラストの一コマ。やっと次巻から?
                         2010/2/05、2/07UP

44巻/
一護と第0十刃。戦いは朽木白哉と剣八がとって代わり、マユリに、卯の花とともに現世に送られる。卯の花が語る藍染の斬魄刀の力とは。平子真子は現世で一護を待つ。
狛村と東仙。

一護久しぶりに見た。何巻ぶり? 次巻、楽しみ。
                         2010/4/04、4/09UP

45巻/
平子真子と藍染。藍染に挑む一護。そして隊長総出のバックアップ。

387話の扉絵に癒された。バトル長すぎなんだなー。でもバトル信条の作品だもんね。
壮絶。読んでいて胸が痛い。
                         2010/6/04、UPも。

46巻/
藍染の掌上とは? 一護の父親。崩玉(ほうぎょく)の可能性。始まりはどこにあったのか。

絵の上手い人がこの作品にはまるのは良く理解できる。一枚絵としても見応えあるもんね。
それにしても……仕込んでたネタを46冊目で回収? 長すぎだよ。後付け?
久しぶりにワクワクした。これからクライマックス。
                         2010/8/06、8/08UP

47〜48巻/
47巻。藍染とギンは尸魂界の空座町へ。断界での最後の月牙天衝。天鎖斬月。舞台は空座町。
48巻。ギンの意図。一護と藍染。

よくこんな設定思いつく。4千冊読んで、この作家さんのすごさがわかった。
ドン・観音寺最高。
この巻で「破面篇」終了。次巻から「死神代行消失篇」
                         2010/12/30、2011/2/19UP

49〜53巻/
49巻。新章。17ヶ月後。死神の力を失った「見えない」一護。高校三年生になる。銀城空吾登場。雨竜斬られる。相手は?XCUTION。完現術(フルブリング)
50巻。取引に応じる一護。リルカのドールハウス。月島秀九郎。
51巻。完現術へ、一護の修行。月島と対峙。チャド、織姫たちの決意。銀城と対する一護。
52巻。月島の完現術。皆が一護を襲う。味方は誰なのか。
53巻。銀城の正体。死神vs完現術者。

しばらくぶりのブリーチ。コマ構成もデザインも、上手いなぁ〜。いろいろとカッコイイ。子どもの頃にストーンズとかエアロスミス聴きだした時の気分になる。
読み慣れてくると巧いところが際立って見える眼が持てる。4,000冊超えて漫画読み初心者を脱却できたかな……。
ちなみにハリウッドで実写映画化されるらしいです。
まとめ読みで良かった。ちまちま読むよりいい感じ。そろそろ終幕なんですよね。

うなぎ屋店長、すげー好き。新章楽しい。
52巻の一護の衣装にびびった。特撮戦闘モノみたい。
こっえ〜〜、と口に出しちゃった。記憶をいじられる恐怖ってある。すごく怖い。過去の記憶と今ここの自分こそが、自分の存在だから。
                         2012/2/10、2/23UP

54巻/
死神vs完現術者、続行中。代行証の真実。死神代行消失編、終了。

うさぎのぬいぐるみの戦いは緊迫感なくて可愛すぎて笑った。
やっと大きな伏線回収、っていうか、なんで一護が死神代行になったかの理由が明かされた。長かった。次巻から最終章。
                         2012/3/04、3/09UP

【コミックセット】


【コミックス】

ラベル:久保帯人
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2012年03月08日

ONE PIECE -ワンピース- 65巻まで

【ONE PIECE(ワンピース)】 65巻まで  /尾田 栄一郎

 → 2分でわかるONE PIECE

この世のすべてを手に入れた海賊王のゴールド・ロジャー。その彼の死に際の言葉に魅せられて、世界は大海賊時代を迎える。ロジャーの遺した「ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)」を求めて。
東の海、ドーン島の小さな港村フーシャ村で生まれ育ったモンキー・D・ルフィ。赤髪のシャンクスに憧れて、海賊になることを決意。
悪魔の実ゴムゴムの実をうっかり食べてしまって、身体がゴムのように伸びるゴム人間となり、一生泳げなくなるが、楽天的なルフィは船から落ちない海賊になろうと決める。
尊敬するシャンクスから預かった麦わら帽子から、麦わらのルフィと呼ばれる海賊になっていく。
ルフィと一癖も二癖もある仲間たちの冒険ファンタジー&コメディ。
剣士のロロノア・ゾロ、航海士のナミ、狙撃手で器用なウソップ、料理人のサンジ、船医のトニートニー・チョッパー、元は敵だった考古学者のニコ・ロビン、サイボーグの船大工フランキー、ガイコツになってしまった音楽家のブルックら、少人数でも最強の仲間との大冒険。

1997年から週刊少年ジャンプにて連載中。
コミックス歴代売上1位の人気作品。アニメも1999年から放映。

ノックを始めた時、読み出した作品。20巻くらいまで読んで、感想書かずに放置。
改めては、それなりに読み方がわかってからにしようと決意、やっと2500冊で1/4達成なので、手をつけ直す。
読み出した約2年前も大感激だったが、多少は読み慣れてきた今はもっと感じ入る。夢がある、とはこういう作品を言うんだろうな。

マルチなジャンルで活躍しているジャーナリストの友人は、アニメやゲームなどでも一家言持っている。
先日、某誌で「ハガレン」の大特集をやっていて、荒川弘さんのインタビューが秀逸で泣きそうになって、インタビュア&ライターの名を見たら、やっぱりその友人だった。
私が1万冊読むのを決意しかけた時、その友だちにオススメの1作品を聞いた。それが、これ。「ダントツじゃない?」とのこと。

絵の素晴らしさは異常。画力のすごさは語るまでもない。デザイン力も突出してる。ユーモラスで温かく、躍動感に溢れている。
色のバランスも品があって素晴らしい。
絵は二次元的で、黒ベタには光があたる表現もない。それがファンタジックな世界にすっと引き込んでくれる。
トーンもまったくに近いほど無いのは、たぶん幼い頃からずっと絵を描き続けている人なんだと思う。しかも絵がまだまだ上手くなっていくとは、いったいどういうことかと思う。
パースペクティブもフリーハンドのところがあって笑えた。立体空間構成能力が、突出しているのだと思う。この作家さんは建築学部だったそうだが、たまにそういう空間感覚が異常に優れた人がいる(私は建築士免許まで取ったけど、その能力がまったくなくて諦めたクチ)。
このワクワクは、昔出会った時の妹尾河童さんの本の絵の感覚に似ている。

キャラクターも個性的でしっかりと練られ安定している。多種多様で、どのキャラも作者に愛され使い捨てられない。
好きなのは、シルバーズ・レイリーとシャッキー。大人が格好いいってイイ。
ロジャーのように、死してなお、人を活かす人生は究極、理想。

そんな絵とキャラの魅力も言うまでもなくすごいけど、やはりコンテが素晴らしい。その構図の巧さでうっかり泣いてしまった箇所がある。名カットが多い。
特に、シャンクスから帽子を預かるシーン、ビビとの別れのシーン、エニエス・ロビーでロビンの気持ちを変えさせた一味のシーンなど(55巻まで)。

スケールアウト(IT的意味合いの方でない)、デフォルメも楽しい、わくわくしてくる。
毎回の扉絵のアットホーム感も和む。

食べているシーンは特に好き、自然に笑顔になってくる。
出てくる料理もフレンチ中心にこだわりが多く、食べるの大好きとしては見逃せない。

なんでこんなにこだわりが多いの?
46巻のサニー号詳細図は心躍った。

読者に対してのサービス精神は頭が下がる。たった一コマで知恵を語っていたり、何度も読み返さないと気づかない遊び心があちこちに溢れていて、遊び心の方は今回は発見できそうにない。そこには細かい設定がたくさん隠されていて、わくわくするのだ。
全部を説明しないことって、こんなに面白いんだなー。ノックが終わったら、この世界にまたじっくりと浸り直してみたい。
サービスといえば、読者の質問コーナーのSBS。読者と遊んでいるのが楽しいし、作品のファンが多いのを垣間見られる。読者のマニア度にも輪をかけて驚く。それを超える作者の設定の細やかさに呆れる。愛されているのがわかる。

ルフィの魅力のひとつ、“天然”がうざくないのは、それが育ちきらない子どもの部分からきているのではない、純粋な心根からの性格だから。そして仲間たちを理解し、その良いところを無理なく伸ばしながら、適材適所に生かしている度量は見事。まさに船長。
それぞれの仲間にもしっかり背景が描かれていて、船に乗る理由がある。脇役の登場人物も疎かにされていない。
大手ゼネコンの部長が会議の席で「『ONE PIECE』は、ビジネスマンにも必須ですよね」と話してくれて一緒に笑ったことがある。ホント、そうですね。

でも、こいつら不死身過ぎ。唯一の不満はそこだけど、それが浮かんでくる時点で、「いやいや、少年漫画のファンタジーだし」と、自己完結させようと読者に思わせるほど、他の要素がすごいのだ。
わらしべ長者的に船が大きくなっていくのも嬉しい。でも、メリー号との別れは爆泣きした。
大笑いして、ドキドキハラハラしながら、大泣きしてわくわくする、まさにエンタテイメント。

サンジとチョッパーが仲間入りするシーンは泣けた。
アラバスタのスパイダースカフェは、まんま「バクダッド・カフェ」で笑った。
ビビが反乱軍を止めるシーンに「ナウシカ」が被った。
アラバスタ王国編は読み応えがあった。この辺りから、物語の構成が大きくなっていく。
空島篇はまるでインディ・ジョーンズ。
キングブルはまるで「エルマーとりゅう」。
ゴーストの、影を取られる話は、子どもの頃に読んだエンデ作品とシンクロしてしまった。
女ヶ島の蛇の三姉妹は、宗像三女神ですね。
55巻のエンポリオ・イワンコフの「奇跡をなめるな」に心が震えた。

51巻まで読んで、「ずっと読んできて良かった」と実感。
連載を10年でテーマが視えてくるって、いったい……。
こうなると、まだクライマックスも見させてくれない前振りだったと感じる。どれだけ大きな話なんだろう?
100巻で終わるのかな? ついていきたい。
                         2009/9/21

《こんなふうにおススメ》
やっとUPできた……。もちろん、連載まで追いつきました。ここからはリアルに伴走したいです。1万冊読んでも、きっとベスト3に入ると感じます。こんな作品を世に出してくださってありがとうございます。
                         2009/9/26UP

56巻/
エースの公開処刑までカウントダウン始まる。インベルダウンでの死闘からルフィたちはエースを追う。マリンフォード海軍本部でいよいよ決戦。

イワンコフのインパクトは表紙からして強烈。友だちは美しすぎると言っていた(もちろんカラー的意味で)。ボンちゃんの男気。そしてエースの出自とは。
                         2009/12/04 12/09UP

57巻/
海軍本部と王下七武海VS海賊白ひげ軍団。エースとルフィが兄弟になった訳。白ひげを親父とするまで。白ひげをモノともしないルフィ。そして白ひげは。

役者総登場。圧巻。一番のクライマックスだろう。これだけの人物が揃うと麦わらの一味をバラバラにした意味を感じる。彼らだとまだ役不足に見え、この場にいたら皆死ぬよね。暴れる皆々が、この紙面が小さいと言っているようだ。
累計1億8560万部突破。この巻は初版300万部で過去の初版すべての記録を塗り替える。
                         2010/3/05 3/07UP

58巻/
白ひげ刺される。傘下の海賊の迷い。三大将に挑むルフィ、大決戦。
祖父のガープも立ちはだかる。ルフィはエースに辿り着けるのか。エースは……。

クライマックス過ぎて、胸が痛い。
エースは火炎の不動明王に見える。
                         2010/6/04、6/05UP

59巻/
エースはルフィを庇う。海軍本部崩壊。黒ひげ登場。騒ぎに便乗しインペルダウンの死刑囚、集団脱獄。“D”の意志。そして白ひげも。黒ひげは白ひげの能力を自分のものにする。すべての戦いを終わらせたのは、コビーとシャンクス。頂上戦争終結。
ルフィとエースの幼い頃の想い出。

ひたすら泣いた。扉絵の明るさに救われる。
                         2010/8/04、8/05UP

60〜65巻/
60巻。ルフィ、エースとサボの幼少時代。ゴミ山燃やされる。コトを知ったダダンの嘆き。ルフィの苦悩。レイリーの提案。麦わらの一味のそれぞれの消息。ルフィのメッセージ。
61巻。麦わらの一味、メッセージを受け取り準備に入る。それぞれの強い意志で修業に入る。ルフィはレイリーと。覇気。そして新章へ。
最後の海”新世界”編。2年後。偽者の麦わらの一味。サニー号で再出発。魚人島へ向かう。
62巻。クラーケン。魚人島。人魚姫。
63巻。しらほし姫の散歩につきあうルフィ。新魚人海賊団。海の森。魚人島の歴史。タイヨウの海賊団。解放と自由。
64巻。新魚人海賊団vs麦わらの一味。
65巻。ノアの落下。魚人島の未来。

久しぶりのONE PIECE。やっぱり、さすがと言わざるを得ない。

サボは生きていると思う。
失ったものばかり数えるなと諭すジンベエ。残っているものを確認する。
バイタルレシピ、弟子になりたい。
デュバルに感動。良いヤツ多い。
しらほしの兄たちの愛に泣けた。

麦わらの一味が揃うのが嬉しくて仕方ない。
64巻のルフィの登場は満を持して。そして2年の歳月を経た麦わらたちの実力。
魚人島編は差別の連鎖がテーマになっている。これは私たちの世界の問題でもある。
15周年だそうです。
                         2012/3/03、3/08UP

【コミックセット】


【コミックス】

ラベル:尾田栄一郎
posted by zakuro at 00:00| Comment(0) | 漫画-少年青年系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年03月07日

純潔のマリア 02巻まで

【純潔のマリア】 02巻まで  /石川 雅之

中世フランスの田舎町。マリアの森に守られた村。
異端の手先で穢れた魔女と畏れられるマリアは、淫魔でありながら純潔の処女。元はフクロウな使い魔サキュバスのアルテミス、同じく使い魔しかしインキュバス未満のプリアポス。
戦が嫌いで戦場に淫魔を送って骨抜きにし戦力をなくさせるのだが、教会と揉み合ったり騒ぎを起こしている内に大天使ミカエルに目をつけられる。
果たしてマリアは純潔を守れるのか。

good!アフタヌーン。「もやしもん」の石川雅之の最新作。

独特の空気は健在。
この作家さんの作品では、いっぱしの正義が語られてもうざく感じない。それは傲慢なことか、線引きわかった上で言わせているからだと思う。
誰でも善いことしたいとは根っこでは感じている。だからその代弁がかわいく語られちゃうとそれはそれで嬉しい。

戦場で井戸端恋バナを咲かせるマリアとサキュバス可愛すぎる。
バジリスクかっこいいのにフクロウの造形がなんとも笑っちゃう。愛らしい。ほんとこういうとこ、好き。
チビこいエゼキエルもいじり甲斐ありそう。

作中で、アルテミスをアジアの神としていて気になり調べたら、元は古代ギリシア人の神ではなく(のちに習合)小アジア(アナトリア半島、今のトルコ共和国)の豊穣の神と知って驚く。なるほど。調べるほどに女神のアーキタイプを持っていて面白い。日本とも共通するのは鬼子母神や丹塗の矢など。特に豊穣の神と生贄信仰は世界各地に至る処にある。ずっとアポロンと並ぶ月の神の浅いイメージしかなかった。調べていくうちにギリシア神話にも宗像三女神のようなホーラと呼ばれる三神がいたりしてますます興味深かった。
ラ・ピュセルはジャンヌ・ダルクのこと。
                         2010/2/20、2/24UP

《こんなふうにおススメ》
今度は中世、しかもフランス。衣装の大胆さも活かされて楽しい。

2巻/
ミカエルの使いエゼキエル。マリアの煽りに乗せられてしまう。イングランドの騎行。北に赴くマリアたち。イングランドの魔女ビブが語る、戦争を終わらすと魔女が困る理由。マリアに肩入れし始めているエゼキエルは、自己混乱から矢文を燃やす。ジョセフはまた戦地へ赴く決意をする。マリアは。

処女でなくなったら魔女でもなくなるのはミカエルの制裁で、マリア限定。なるほど。
それでマリアは自由になれる。でも。

エゼキエルの混乱は、共感できる。古来、人類が神に抱き続けた疑問が重なる。

通信兵の名はジョセフ。フラグ立ち中。

衣装も楽しい。他の漫画家さんなら絶対にしないような描き込みの細かさ。
森薫さんにも匹敵。「もやしもん」はゴスだけど、こちらはゴルチエ全盛期みたいな。こういう凝ったの好きなんだろうなー。
ビブの髪型も可愛い。
読んでいるとすごくおしゃれしたくなってくる。

アニメにして欲しいけど、内容的に無理だろうなー。
                         2012/3/03、3/07UP


ラベル:石川雅之
posted by zakuro at 23:26| Comment(0) | 漫画-少年青年系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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